広報紙 Green Thumber 25 2000/6/24発行
 *広報紙の本文を紹介します。1面と2面が連続していますのでご了解下さい。



7月スタート/花と緑の庭情報をクラブへ/自薦も他薦もOK!!



グリーンサマア選びがメジャー・チェンジ

     マチの一角を丸ごと表彰「サイト・グリーンサマア」も



●背景と新プランの骨子
グリーンサムクラブでは、2000年の今年から「グリーンサマア選び」の次のステップとして、花だけにこだわらず「花と緑の庭全体」をテーマにしたコンテストに発展させます。固まった骨子を紹介します。
 グリーンサマア選びは、1994年に開始した当初から花を主役にした庭づくりに焦点をあてていますが、花の技術レベルは、この間、ネットワークや雑誌等の情報も手伝って全体的に高くなり「霧のマチでも十分育てていける」自信がついてきたように見受けられます。今回の改正はこのような苫小牧のうれしい花の庭事情を背景にしたもの。
 グリーンサマアとは、わたしたち市民の花の庭づくりにおける身近なお手本となる方々で、過去60人を選び表彰しました。2000年からは、毎年庭づくりのニューフェースを捜すこれまでのグリーンサマア選びを継続させながら、すでにグリーンサマアに選ばれた方、そしてクラブがこれまでカバーできなかった「たっぷり緑、ちょっぴりお花」のいわゆる本格的庭づくりの方々などすべてを対象とし、「グリーンサマア・コンテスト」と改称します。

●コンテストのあらまし
コンテストは、従来どおりグリーンサムクラブが苫小牧のお庭の身近な見本として勝手に選ぶもので、本人のご了解を得たうえで、「花の庭マップ」に掲載させていただくものです。このコンテストは、グリーンサムクラブの自主基準による勝手な選考であり、推薦されたのちにグリーンサマアに選ばれることを当然拒否することもできます。特典も特にありませんが、そのかわり義務もまったく発生しません。

●グリーンサマアのジャンル

グリーンサマア選びでは、その年キラリと光る庭づくりを見せた新人を「グリーンサマア」として、また市内で群を抜いて素敵

な庭を見せてくれた方を「シニア・グリーンサマア」として、さらに美しい庭が集まるマチの一角を「サイトグリーンサマア」として、それぞれ選びます。「たっぷり緑、ちょっぴりお花」の本格的お庭は総合性とグレードから「シニア」のジャンルに選ぶことにします。

 このほか、すべてのグリーンサマアを対象にして、その年のトップグリーンサマアを約5人選び、そのうちのお一人をベスト・グリーンサマア・オブ・ザ・イヤーとしてクラブが表彰します。

 Best green thumber of the year     

  Top green thumber of the year    

  Green thumber Senior green thumber & Site green thumber   



●グリーンサマアの選び方

このグリーンサマア選びは、自薦と他薦がスタートです。推薦者は、本人でも他人でもかまいません。また、クラブのスタッフとメンバーが推薦することもあります。

選考の自主基準

1.グリーンサマア選びの基本項目は次のとおり。

@公道から見えること …… welcomeの表現

A花で飾られて美しいこと …… tecnique 

B手入れが行き届いていること …… care

C見てなごむこと …… green & amenity 

2.選考のジャンル区分は次のとおり。

@コンテナ部門

A露地部門

Bこんもり緑部門(注:「たっぷり緑、ちょっぴりお花」のタイプ)

Cコンビネーション部門(注:コンテナと露地のお花中心のタイプ)

 なお、トップグリーンサマアの評価の際の詳細項目は別に準備して対応します。



●グリーンサマア・コンテストのスケジュールと方法

@6月末→「7月いっぱいコンテスト」を広報(GT25号など)、選考基準を公表。

A7月→メンバー、スタッフ選考トリップ(ビールの夕べ、HB講習会で協力依頼)

→自薦、他薦の受付(進藤、草苅)

→7月末に写真選考後、訪問して内定

B8月→マップづくりと表彰訪問及び発表

                   
花と緑・「熟年の主張・メッセーシ」
  お庭の開放とマナー

自分だけが楽しむ庭作りから、ほかの人に見せる花作りが盛んになってきたのは良い事です。でも勝手に庭の中まで入って来たり、大勢で押しかけたり、挙句には『これ、すこし分けて欲しいな〜』などと言われようものなら、いくら花好きがお人好しでも、いささか閉口しますね。そこで私達GTCのメンバーの方に実際どんなことで困ったかを聞いてみました。
まず時間です。朝早く、あるいは夕食の支度の時などは避けてほしい。ただ基本的に塀の外から、敷地の外から眺めていただくのはいつだって歓迎です。すこし知り合いの仲なら電話でいつ都合が良いか聞いてから行くと、ゆっくり花が見られて、十分な話しも聞けるでしょう。そしてどんなに気に入った花があっても決して欲しがらない、ましてやこっそり茎を折って来るなど『愛花家』として失格ですね。
海外では皆さんに見てもらう日を決めている所もあります。見学するのに僅かな料金を払わなくてはならない所もあります。それは地域の花基金になる、そんなシステムも定着しているようです。(2面へ)
散歩の途中でいつも見かける綺麗なお庭や花達。今度一度声をかけてみませんか?基本的に花作りをする人はおしゃべりも好きです。花を愛でる心で人ともお付き合いができればトラブルはきっと起こらないはずですよね。オープン・ガーデンがどんどん増えて欲しいから、その為にも見せてもらう側のマナーをしっかり身に付けたいものですね。(進藤みや子)

『夢草花』 ガーデンショップオープン 「趣味が高じて…花屋さん!」

錦岡の横井一二三さん

初代のGTでもあり昨年は『1999年のザ・ベスト・グリーンサマア・オブ・ザ・イヤー』にも選ばれた錦岡の横井一二三さんが今年自宅の向かいに『ガーデンショップ・キンダーガーテン』をオープンしました。
以前から育苗に力を入れていた横井さんでしたので、とうとうしてくれましたね…という感じですがこの度少しお話しをうかがいました。

開店のきっかけは?

『趣味がだんだん大きくなってしまって…それと肥料代くらいは自分で捻出したかったので』
 
どんなお店にしたいですか?

『苫小牧は春が遅いので苗が出回る頃はまだ寒いんですよね、でも買って置かないとお店に花が無くなる、札幌や恵庭の花時期に合わせてあるんです、苫小牧は1か月は遅いのでその時期に苗を買ってもらえるようにしたいです』

御苦労は?

『自分の苗を売れたらと思ってはじめましたが、おとうさんが作ってくれたハウスが大きいので結局仕入れもして、品数を多くしている、まだまだ素人なのでその辺りが難しいです』 冬期間のお仕事は?『種蒔きと育苗ですね…実はこれがとっても楽しいんです』

営業期間、時間は?

『4月から10月です。時間は月曜日から土曜日の10時から4時までです。』 

最後にグリーンサマーとの関わりは?

『気楽に集まり花の話しが出来るコミュニケーションの場になってもらえたら良いですね。花を売るだけでなくここから苫小牧の花作りが発信できたら良いですね。花と通じてここで出会いがあって、そして街に花が少しずつ増えて行く、夢ですが実現させたいです』

ここへ行ってじっくり花を選びながらハンギングを、プランターを植えこむ、迷っていたらワンポイントアドバイスをさりげなくくれます。そうして作っているうちにグリーンサマーの誰かに会えたりもします。
コーヒーを頂きながらの花談義はこれまた一興。そんな花の輪が広がりくつろげる楽しい、楽しいお店です。あなたも一度お運びを…。(聞き手:進藤)

花と緑のイベント情報

●夏花のハンギングバスケット講習会(マチを緑にする会主催:グリーンサムクラブが講師)

7/2 日 10時と1時半 サンガーデン(問い合わせも)

●花とビールの夕べ(グリーンサムクラブ)

7/6 木 19時 ダンデライオンにて "ビール飲みながら花談義"問い合わせは事務局進藤さん

●おしゃれ園芸コンテスト(グリーンサムクラブが応援)

7/29,30 土・日 サンガーデン

●政村悦啓さんの「苫小牧ならではの庭づくり講演」(グリーンサムクラブ)

10/1 日 午後 "花新聞でおなじみ"実力派の過激な提案?!とここだけのとっておきテク?



花だより
● GTCのホームページを見てくれて『花新聞』の編集長からコンタクトがありました。
苫小牧地区は花情報が今まで皆無だったとか…となると私達は『隠れ花人?』ってことでしょうか。取りあえず苫小牧の花名人として不動のお二人を取材していただきました。
これからは『苫小牧も花の街』をアピールしたいですね。コンビニでてに入るこの『花新聞』手にとって読んで見てください!    みや子
■この春から職場が変わり、毎日かよっていた文化公園と縁遠くなってしまい、少しさびしい日々です。実の周りの緑と言えば、職場の隣の小公園のみ。それでも昼休みに過ごすひとときと、窓越しに伝わる青臭い草のにおいが心地いい…。考えてみると、一日の3分の1以上を過ごす場所であるにしては、あまりにも緑が少なすぎると思うのは私の鑑賞でしょうか?(内)
■フランスギクが咲き出しました。一般にマーガレットと呼ばれていますが、ヨーロッパ産の帰化植物。道ばたの空き地や荒れ地でも育つワイルドさが好きだ。背丈もあって雑草に負けていない。我が家での貴重な宿根草。雨落ちの砂利の中で自己主張しています。(おおたに)
●温度の高まりを察知して時の流れとともにゆったり庭づくりをする…。少しそこに近づきました。遠くの祭り園芸を見に行くわけでなく、毎朝、近所の庭をめぐり、週末は庭で草を取っています。雨ニモ負ケズの世界を日常にぴったり重ねて満足しています。が、進歩がない!という内からの声も聞こえます。ま、いいではないですか。園芸は日常のものだからね。(草苅)

*グリーンサマアのオリジナル版は、サンガーデンのドアに掲示してありますのでご覧下さい。