グリーンサマア24号 平成12年5月2日発行 発行者 草苅健
*このページは広報紙のテキストを紹介したものです。
グリーンサムクラブは、今年もあなたの花の庭づくりを応援!
『2000年、苫小牧で一番のガーデナーを表彰します』
トップ・グリーンサマア・オブ・ザ・イヤー / プロもお店も
さあ、2000年の花の庭、シーズンのスタートです。みなさんはどんなプランを温めておられるでしょうか?それともすでに始まりましたか?
グリーンサムクラブの2000年のアクションプランもややオーバーワーク気味に固まりつつあります。2000年は特にグリーンサマアの選考幅がワイドになり、通常のグリーンサマアのほかに、この年、市内で最も美しい庭飾りを見せた方々を「トップ・グリーンサマア」として表彰します。
以下、シーズンの主立ったスケジュールを示し、個別にご紹介しましょう。
■2000年のスケジュール
4月 ・ハンギングバスケット講習(春花)のサポート
・駅前通りの花飾り/実践的サポート
5月 ・広報紙24号の発行
6月 ・広報紙25号の発行
7月 ・ハンギングバスケット講習(夏花)のサポート
・グリーンサマアとトップグリーンサマア選び開始
・花とビールの夕べ(シーズンオープンの感謝祭)
8月 ・グリーンサマアとトップグリーンサマアの訪問/表彰
・2000年版花の庭マップ発行
・おしゃれ園芸コンテスト参加
9月 ・広報紙26号発行
・ガーデニングシンポジウム(暑すぎない苫小牧ならではのガーデニングを探求!)
11月・花とワインの夕べ(シーズン閉幕の感謝祭)
・広報紙27号の発行
12月・広報紙28号の発行
・2000年のアニュアルレポート制作
(*広報紙は原則的に季刊ですが、99年は都合によりたった3号の発刊になりました。2000年は1号挽回を図ります。)
グリーンサマア選びの改正点はここ!
いろいろなお手本を探します
7月:美しい花の庭のすべてを対象
2000年のグリーンサマア選びはこんな風に変わります。
■従来の「グリーンサマア」のほかに、これまで選ばれた経験のあるOBも含め、その年苫小牧で美しい庭を手がけている5人を「トップグリーンサマア」として選びます。この中から、その年最も美しい庭を提供された方を「ベスト・グリーンサマア」を選びます。
■グリーンサマアの対象を拡大し、個人の庭のほか、お店、事務所、工場など、すべての花飾りを対象とします。
■自分で手がけているか、プロに任せているかを問いません。
■公道に面しているか、公道に開けているかを問いません。つまり、塀の中の花の庭も対象とします。
■自薦、他薦を問いません。
以上が新しいグリーンサマアの骨子です。基本は「美しい花の庭であること」だけとなりました。クラブのスタッフ、メンバーのほか、一般の方々の情報が頼りです。事務局の進藤さん(tel 73-6160)か代表の草苅(tel 73-0590)まで、ご連絡下さい。電子メールもOKです。アドレスは、2面下にあります。
ハンギングのお手伝いと花飾りデモ
駅前通りで花の街角応援
グリーンサムクラブでは、小さいながら庭のような存在感をもつハンギングバスケットに注目し、まちを緑にする会の主催する春と秋の講習会を支援しています。
また、99年から、駅前通りで花の街角づくりを応援しています。これは、第一洋食さん、ピエスモンテさん、アカシヤさんなど、お店の花飾りに関心のある方々に対しデザインや植え付けのほか、ケアのアドバイスなどを続けるもの。パスタデドウモさんの花飾りとあいまって、花飾りの密度の濃いゾーンが生まれれば大成功です。
花をテーマのおしゃべり情報交換会
ビールとワインとシンポ
グリーンサムクラブは花の庭づくりに関する情報交換のネットワークづくりを手がけています。日常の電話や訪問などのほか、7月と11月に一同に会する交歓会があります。7月は、シーズン突入のお祭り、11月はシーズンの感謝祭といったところでしょうか。
ちなみに情報交換には、2面下のホームページに電子掲示板がセットされており、利用できます。
また秋にはシンポジウムもしくは講演会を計画中です。「霧のマチのハンデイを逆手に取った苫小牧ならではのガーデニング」「効果的なガーデンデザイン」「小さな庭をゴージャスに見せる手法」「もっと使ってみたいこんな花・紹介」など、タイムリーなテーマを選びたいと予定しています。ご期待下さい。
2面
FEATURE ARTICLE
ここだけ!の園芸情報
人気のクレマチス
『苗からじっくり育てる』
この時期店頭で見かけるのは、行灯仕立てになって花がいっぱい付いたものか、あるいは新芽が勢い良く伸びた一年生苗の何れかでしょう。ここでは一年生苗についてお話しましょう。
もちろん苗は太めでしっかりとしたものが良いのですが、四季咲きのものは蕾をつけているものもあります。
苗の時に花を咲かせると、その後の成長が悪くなるので、蕾のない苗を選ぶか、蕾は直ぐに摘み取るかしましょう。
2〜5月頃に購入した苗は大きめの鉢に植え替えます。小粒赤玉土6、ピートモス3、乾燥牛糞1、これに酸性を嫌うので小匙1程度の石灰を混ぜます。
植えつけ後伸びている茎を1/2ほど切り詰めて側芽を出させます。何本かでた側芽が5〜6節伸びた所で、その先端を2〜3節摘んで孫芽を出させ、これを9月末まで繰り返して、
出来るだけ枝数を多くします。
この間、品種によっては蕾がつくことがありますが、これは摘み取って1年間は花は我慢しましょう。翌年になったら選定後に一回り大きな鉢にしましょう。
バジルを楽しむ
ペストジェノベーゼの作り方
トマトやパスタと相性の良いバジル、これがお肉のソテーに使うと驚くほどの美味しさ。
スーパーなどでも手に入るこの頃ですが、やっぱり採りたての香りは満点です。連休明けの頃に畑の片隅かポットでも構いません、植えてみましょう。面白いくらいによく育ってくれるはずです。休日の午後、採りたてのバジルでパスタ、軽いロゼのスパークリングワインなど添えれば申し分のないステキなランチが楽しめるでしょう。
昨年は柏木町のグリンサマア・入谷さんから頂いたバジルのソースが本当に美味しかったのです。ここにその作り方を紹介しましょう。
l ペストジェノベーゼの作り方
@ バジルは水洗いをして、水気をきり葉だけを80g用意する。
A ミキサーにEXオリーブオイル100ml、にんにくの粗みじん一片分、松の実大さじ3を合わせてスイッチを入れなめらかにする。
B 2にバジルの葉を一気に入れて再びスイッチを入れる。そして塩小匙半分入れてなめらかになるまで混ぜる。
メモ 保存する場合は瓶などに入れて、表面が空気に触れないように5mmほどEXオリーブオイルを入れて冷蔵庫へ。冷凍する時には保存袋が適。
花だより
●母の代から受け継がれてきている我が家のテッセンは濃紫で、その美しさには毎年のことながら心打たれます。今年は思いきって4種類のクレマチスを買ってみました。
イギリスではクレマチスは別名で『おじいさんの髭』とか『森の旅人』とか言うそうです。
ロマンチックなこの花が、苫小牧の気候と相性が良さそうです。これからどんどん増えて行きそうな予感がするのは私だけででょうか。 (進藤)
●あたたかな風とやわらかな日差しが気持ちいい春がやってきました。部屋の中でじっと出番を待っている花達。フラワーガーデンブームはますます盛んです。雑誌による花情報、各地の花にまつわるイベントは盛りだくさん。誘い合って出かけてみてはいかがでしょう。 (細川)
●今年は何となくはるが遅いなあとおもっていたけれど、我が家では冬眠中かと思い穂降りっぱなしの君子欄に突然のように花がつき、越年のポリ案差が無事にまた花を咲かせました。人間の気分にお構いなしに、生き物の生命は確かなものがあります。今年は少し、花と会話しなくては。(内)
●グリーンサマア24号をお届けしました。発刊の遅れを挽回すべく、自然体で、特に凝りもせず、必要な情報だけを愚直に提供するのみ……。これですっかり気が楽になりました。進藤さんの原稿2本で2面の大半を埋めることができたので大助かりでしたが、原稿づくりをしないで一発仕上げ、2時間半というのはこれまでにない短い編集でした。これを腕が上がったというべきか、いい加減だというべきか。
さて、先日内地に行った折り、サクラの満開に出会いました。田舎の川の堤防に延々と桜並木が続き、息の長い風景づくりに頭が下がる思いがしました。
農業の国「日本」はそのケアのおかげでまさにガーデンアイランズの片鱗を見せるのに、わがアーバンライフ・都市づくりの方はどうかと振り返ると、いささか肌寒いものがありますね。
わたしはやっぱり、農と林と庭のある暮らしに興味と関心がいきます。で、のんびり花のシーズンに突入です。
由仁のハーブガーデンを見てきました。楽しみですよ、あれは。 (草苅)