99年グリーンサマアが誕生 沼ノ端の古川さんはじめ4名を表彰 苫小牧の花の庭づくりの達人として、グリーンサムクラブが"勝手に選ぶ"99年のグリーンサマア が決定し、去る8月7日、クラブのスタッフが各お庭を訪問し栄誉をたたえました。 1994年に始まったこのグリーンサマア選びは、苫小牧市内の美しい花の庭をクラブのメンバー とスタッフが中心となって探しだし、わたしたち市民の花の庭づくりのお手本になってもらおうとい うもの。一昨年からは、広く市民の方から推薦や情報もいただきながら進めています。 今年は、沼ノ端の古川さん、しらかば町の伊藤さん、藤下さん、有珠の沢町の吉川さんの4名が選 ばれました。お名前と住所、そしてお庭の写真はこのページに示すとおりです。 この1,2年はガーデニングが全国的なブームになっていることも手伝って、苫小牧の花の庭は格 段に増え、昨年、今年ともに庭飾りのレベルはグーンとアップしています。そのような事情もあって、 グリーンサマアの選考もスタート時に比べて大分難しくなってきました。全体がレベルアップですか ら、一歩、または半歩、飛びでないとその年その年のグリーンサマアに選ばれにくいと言う結果にな ってきたわけです。そんなわけで、折角美しい花の庭を創られたのに今回のリストに入らずじまいに なった方が、実は大勢いらっしゃいます。楽しく庭づくりを続けていくときっと感動的な花の庭にた どり着くはずですから、近いうちにおじゃますることになるかも知れません。まずは、悪しからず。 ちなみに、グリーンサマアの選考の基準は、 @公道に開かれていること(公道から見えること)、 A花で飾られて美しいこと、 B自分で育てていることの3点。 だれでも楽しく入り込んでいける花の庭づくりは、町内や街並みをうつくしい空間に変えます。 あなたもぜひ、花の庭にチャレンジしませんか。グリーンサムクラブもお手伝いします。 グリーンサマア紹介 簡単に今年のグリーンサマアをご紹介します。 ●古川勝巳・幸子さん(沼ノ端) 奥さんの花づくりをご主人の土づくりが支えています。 露地のモリモリのインパチェンスはじめ、コンテナの 花々もボリュームがあります。空間の使い方、配置も お上手です。 ●吉川設子さん (有珠の沢町) 初代のグリーンサマア本間洋子さんのお隣で、コーナーのコンクリートをうまく利用してハンギングバ スケットをかけています。玄関周りにもコンテナが工夫され、本間さん側にも見せ場があります。 ●藤下洋子さん (しらかば町) 環状線ピアノの藤下さん宅の正面を飾っています。今年から本格的に取り組まれたとのことですが、出 窓のシンプルな飾りなどとてもうまくまとまっています。ご主人の手製の棚などもいい仕上がり。 ●伊藤俊子さん (しらかば町)糸井駅の東のカーブを駅に曲がると目に入るお宅。地植えが中心で早春 のパンジーからにぎやかでした。さまざまな色使いが道行く人をはっとさせます。
編集後記 花だより ●22号をお届けします。いやはや、猛暑を味わいました。春先から、霧のないおだやかな日が続く なあ、とぼんやり観察してましたらこんな驚くべき好天に恵まれるとは。でも、苫小牧はまだ良かっ たのです、特に花の園芸にとって。といいますのも7月の下旬から8月の中旬にかけて、札幌でも3 5度を超えるような日が連続しましたし、道東でもそう。釧路で止まった宿のおばさんが「暑い、暑 い」を連発していました。 ●話はもどって、苫小牧の6月、あまりのいい天気に、「今年、夏を越せない庭も多いのでは」と心 配していたのです。6月の中頃にピークを迎えた庭は、今頃どうしているのでしょうか。苫小牧は秋 まで悠に咲かせられるという特典を今年こそ見直したいものです。上京していた事務局の進藤さんか らのたよりでは、「暑さでもりもりというわけには行きませんが」という表現が印象的でした。関東 あたりから西では、盛夏はトロピカルな植物に転向するか、じっと暑さをやり過ごすしかないのでし ょうね。その点こちらは……。お〜っと、手前味噌になってしまいました。でも、土地の天候を讃え られるときはたたえておきたい! ●7月31日はおしゃれ園芸コンテスト。クラブの多くの人がエントリーされ、大勢の受賞者が生ま れました。ご苦労様でした。搬入、搬出、あれも結構面倒なんですよね。出来が良いほどボリューム もあって気を使います。8月7日はグリーンサマアの表彰。夏のイベントを終えると秋風が吹きはじ め、花達はそろそろタネを作り始めます。もうちょっと頑張って、と花柄を摘むわけですね、はい。 ●8月はじめ、旭川の駅に降り立ったら、実に見事な立体的花飾りが目に飛び込んできました。大仕 掛けな花飾りが構内から買い物公園にかけて続き、バス停の前、分離帯の花の植え込みにもデリカシ ーのようなものを見て取りました。どんな方がやっているのだろう、という興味も湧いてきました。 どんな方が中心になってやっているのだろう、という興味も湧いてきます。 ●お盆に作ってしまおうとしたこのページも今回は不慣れなソフト「ページメーカー」を手を染めた ために難産しました。さあて、ビールを飲もう。8/18 草苅