広報紙 Green Thumber 22号
99年8月20日発行

年4回発行する広報紙「グリーンサマア」は、
苫小牧のローカルな園芸情報に焦点を当てています。
霧の多い、低温の苫小牧で、いかにしてモリモリの花を咲かせるか…。
グリーンサマアはどんな工夫をしているか…。
広報紙Green Thumber は、
そんな苫小牧・花の庭ネットワークのステーションで
クラブの、社会に向けた小さな窓。

22号は99年のグリーンサマアの発表と
バラづくりのアドバイスを特集しました。
A3裏表の記事の一部をご紹介します。



99年グリーンサマアが誕生

沼ノ端の古川さんはじめ4名を表彰



 苫小牧の花の庭づくりの達人として、グリーンサムクラブが"勝手に選ぶ"99年のグリーンサマア

が決定し、去る8月7日、クラブのスタッフが各お庭を訪問し栄誉をたたえました。

 1994年に始まったこのグリーンサマア選びは、苫小牧市内の美しい花の庭をクラブのメンバー

とスタッフが中心となって探しだし、わたしたち市民の花の庭づくりのお手本になってもらおうとい

うもの。一昨年からは、広く市民の方から推薦や情報もいただきながら進めています。

 今年は、沼ノ端の古川さん、しらかば町の伊藤さん、藤下さん、有珠の沢町の吉川さんの4名が選

ばれました。お名前と住所、そしてお庭の写真はこのページに示すとおりです。

 この1,2年はガーデニングが全国的なブームになっていることも手伝って、苫小牧の花の庭は格

段に増え、昨年、今年ともに庭飾りのレベルはグーンとアップしています。そのような事情もあって、

グリーンサマアの選考もスタート時に比べて大分難しくなってきました。全体がレベルアップですか

ら、一歩、または半歩、飛びでないとその年その年のグリーンサマアに選ばれにくいと言う結果にな

ってきたわけです。そんなわけで、折角美しい花の庭を創られたのに今回のリストに入らずじまいに

なった方が、実は大勢いらっしゃいます。楽しく庭づくりを続けていくときっと感動的な花の庭にた

どり着くはずですから、近いうちにおじゃますることになるかも知れません。まずは、悪しからず。

 ちなみに、グリーンサマアの選考の基準は、

@公道に開かれていること(公道から見えること)、

A花で飾られて美しいこと、

B自分で育てていることの3点。

だれでも楽しく入り込んでいける花の庭づくりは、町内や街並みをうつくしい空間に変えます。

あなたもぜひ、花の庭にチャレンジしませんか。グリーンサムクラブもお手伝いします。



グリーンサマア紹介

簡単に今年のグリーンサマアをご紹介します。



●古川勝巳・幸子さん(沼ノ端)



奥さんの花づくりをご主人の土づくりが支えています。

露地のモリモリのインパチェンスはじめ、コンテナの

花々もボリュームがあります。空間の使い方、配置も

お上手です。

















●吉川設子さん (有珠の沢町)

初代のグリーンサマア本間洋子さんのお隣で、コーナーのコンクリートをうまく利用してハンギングバ

スケットをかけています。玄関周りにもコンテナが工夫され、本間さん側にも見せ場があります。





●藤下洋子さん (しらかば町)

環状線ピアノの藤下さん宅の正面を飾っています。今年から本格的に取り組まれたとのことですが、出

窓のシンプルな飾りなどとてもうまくまとまっています。ご主人の手製の棚などもいい仕上がり。





●伊藤俊子さん (しらかば町)糸井駅の東のカーブを駅に曲がると目に入るお宅。地植えが中心で早春

のパンジーからにぎやかでした。さまざまな色使いが道行く人をはっとさせます。




花の庭マップができました
99年グリーンサマアの誕生にあわせ、今年の花の庭マップができました。限定1000部をサン
ガーデンやコミセンなどにおいています。花の庭めぐりなどにぜひご利用下さい。残念ながら、拡
大図は豊川・日新・桜木町方面、錦岡方面、三光町方面の3ブロックのみで、沼ノ端や双葉町など
が掲載できませんでした。言い換えれば、グリーンサマアがまとまって誕生したエリアが中心にな
っていると言えます。当分の間、ご容赦下さい。
 また、グリーンサマアのお庭をご訪問の際は、ご迷惑にならないようご配慮をお願いします。

編集後記

花だより

●22号をお届けします。いやはや、猛暑を味わいました。春先から、霧のないおだやかな日が続く

なあ、とぼんやり観察してましたらこんな驚くべき好天に恵まれるとは。でも、苫小牧はまだ良かっ

たのです、特に花の園芸にとって。といいますのも7月の下旬から8月の中旬にかけて、札幌でも3

5度を超えるような日が連続しましたし、道東でもそう。釧路で止まった宿のおばさんが「暑い、暑

い」を連発していました。

●話はもどって、苫小牧の6月、あまりのいい天気に、「今年、夏を越せない庭も多いのでは」と心

配していたのです。6月の中頃にピークを迎えた庭は、今頃どうしているのでしょうか。苫小牧は秋

まで悠に咲かせられるという特典を今年こそ見直したいものです。上京していた事務局の進藤さんか

らのたよりでは、「暑さでもりもりというわけには行きませんが」という表現が印象的でした。関東

あたりから西では、盛夏はトロピカルな植物に転向するか、じっと暑さをやり過ごすしかないのでし

ょうね。その点こちらは……。お〜っと、手前味噌になってしまいました。でも、土地の天候を讃え

られるときはたたえておきたい!

●7月31日はおしゃれ園芸コンテスト。クラブの多くの人がエントリーされ、大勢の受賞者が生ま

れました。ご苦労様でした。搬入、搬出、あれも結構面倒なんですよね。出来が良いほどボリューム

もあって気を使います。8月7日はグリーンサマアの表彰。夏のイベントを終えると秋風が吹きはじ

め、花達はそろそろタネを作り始めます。もうちょっと頑張って、と花柄を摘むわけですね、はい。

●8月はじめ、旭川の駅に降り立ったら、実に見事な立体的花飾りが目に飛び込んできました。大仕

掛けな花飾りが構内から買い物公園にかけて続き、バス停の前、分離帯の花の植え込みにもデリカシ

ーのようなものを見て取りました。どんな方がやっているのだろう、という興味も湧いてきました。

どんな方が中心になってやっているのだろう、という興味も湧いてきます。

●お盆に作ってしまおうとしたこのページも今回は不慣れなソフト「ページメーカー」を手を染めた

ために難産しました。さあて、ビールを飲もう。8/18 草苅



広報紙「グリーンサマア」は、花のマチづくりを実践する園芸かわら版 in tomakomai!!
入手希望の方は、クラブ事務局:進藤みや子さんまで。mail adress: miyako88@cocoa.ocn.ne.jp