| 【明治31年創立ヨリ明治36年12月マデ】←数詞は漢字を算用数字に変更(草苅) 日誌 青年寄宿舎 明治31年 11月1日 賛助会員宮部金五氏ヲトシ通常会員田中実氏ヲ副舎長トシ北4条東2丁目(原田ノ貸家) ニ設ク 3日 札幌農学校予習科生徒根岸泰介(越後ノ人)、中村豊次郎(福岡ノ人)小藤、孝徳(土佐ノ 人)ノ3名入舎ス、今夕宮部舎長、青年会書記森本厚志、会計石沢達夫、青年会〃長中江 王(さんずいあり)氏来舎アリ、舎長ノ談話アリタリ 8日 札幌農学校学生久保隆三(2年讃岐ノ人)入舎ス 23日 規定ノ集会ヲ開ク、(以下、ひらがなで入力、後に一括変換・草苅)舎長、青年会々長、書 記出席せり、舎長及び会長の談話ありたり 30日 札幌農学校予修科第2年級河村清八入舎す 12月31日 大通西6丁目(竹中病院跡)へ移転す、井街顕(青年会幹事本科2年長州の人)舎監とし て入舎 明治32年 1月1日(日) 舎長、青年会長午前8時年賀に来らる 4日(水) 舎長よりの案内により寄宿舎生一同午後6時半舎長を訪ふ、歌留多を闘し御馳走となり一 同帰舎せしは11字15分頃なりし 5日(木) 本年農学校予修科入学志願を以て九州より来札されし城内衛君、農学校学生若本功の紹介 にて入舎す(午後)、午前○○○舎長と供に写影す 9日(月) 午前1時寄宿舎の催促を作る左の如し 1 食事 朝飯 7時半 昼飯 12時半 夕飯 5時 2 毎日各自其の室内を掃洒し清潔整頓の責に任ずべし 3 門限は9時とす 但し土曜日、休日は10時とす 4 他人の修学を障ぐる一切の事件を禁ず イ 音読 ロ 放歌 ハ 高声の談話 5 火元用心 右の細則本日より実施する事に決す 10日(火) 井上孝房(札幌農学校土木工科生徒)入舎す 11日(水) 土木工科生徒桐野常彦(野幌の人)入舎す 13日 前副舎長田中実氏退舎す 17日(火)本日中村は金50銭、小藤は〃2円、根岸同50銭紛失せしよし○○○まる 盗人は外よりしものならんとの説多し 18日(水) 昨日の盗難事件を舎長に上申す、本夕より井街顕の発起にて聖書研究会を舎内に開く 22日(日) 札幌尋常中学校生徒馬場崎歓一入舎す 24日(火) 根岸門限に遅刻す(証明書持ち来る) 25日(水) 根岸門限に遅刻す(証明書持ち来る) 28日(土) 久保隆三門限に遅刻す(証明書持ち来る) 29日(日) 畑治作午後2時頃より小樽方面へ旅行す、本日帰舎せず、根岸、小藤の両名寄席へ行きた りとて遅刻す(根岸、小藤証明書持ち来る) 30日(月) 畑帰舎す(外泊届けを出す)根岸泰介門限に遅刻す(証明書持ち来る) 2月4日 根岸、小藤、畑門限に遅刻す(根岸、小藤証明書持ち来る) 11日 中村、河村門限に遅刻す(両名供証明書持ち来る) 12日 河村門限に遅刻す(証明書持ち来る) … |