苫東の雑木林は気持ちいい!!

 
ここ苫東tomatoh の林をさりげなく紹介してみたいと思うのですが、まず最初に、
苫東の雑木林はとっても快適、と言っておきましょう。
まだまだマイナーで、この地域の人たちでも苫小牧特有の
素敵な雑木林を素敵だという目で体験したことのある人は
決して多くないと思いますが、
あずましい(北海道弁。英語ならcomfortable)雰囲気をたっぷりと持っています。

 苫東地域の林は、碁ばん目状にのこった耕地の防風林や薪炭材をとったあとに
萌芽した広葉樹2次林。萌芽とは、切り株から再び枝や幹が出てくること。

苫東の計画の中で、すでに骨格的緑地になっていたり、これから緑地になったり、
また一部は間違いなく宅地にかわる部分もあります。
 
さてそこで、その気持ちいい理由はというと……

                    
理由@『平坦でどこでも歩ける』
 太平洋に面した苫東は、最も標高の高いところでも
25m以下で支笏や樽前山の火山灰でできています。
その台地がゆるやかに低地につながっており、
低地にはあのハスカップ(ベリーのなる灌木)が
実るわけです。
 そして、ほとんど平坦ともいえる苫東の林には
あのクマザサがありません。かわりにミヤコザサが
でてきますが、このササは高さが50cm位にしかなりません。
ですから、道がなくともどこでも歩いていけます。
▲保育すると林道の左のように林は変わるのであります。            
 なぜだと思います?


 
理由A『若いコナラの雑木林』
 雑木林といえばケヤキやコナラなどを連想
しますが、苫東の雑木林でもっともよく現れる
のがコナラです。苫小牧はこのコナラ群落の
ほぼ北限にあたり、苫東以北ではミズナラが
多くなっていきます。
 春5月、苫東の雑木林はこのコナラの
うぐいす色の新緑に彩られていきます。
 早春の風景はまるで晩秋の風景そのもの
ですから、春への様変わりはまさに劇的です。
そして、百花繚乱の春のピークへ。
 

▲雑木林ケアセンター。若い林に設けられた小さなログハウス。