雑木林だより 5

ケアセンターの雑木帳から  99/Oct 23〜Dec30


苫東の雑木林には
保育のステーションとなる小さなログハウスがあります。
名付けて「雑木林ケアセンター」。
作業のつどまずここに顔を出してから出発。
そして何でも綴るノートは雑木帳
ここから、折々の季節の雑木林の素顔をのぞきます。



平成11年12月30日 木曜日11時 快晴
●ヤマモミジの細い枝先もまったく揺れないほど、穏やかで風のない午前、運材のトラックが
最後の仕事を片づけにきて変える姿にも年の瀬を感じます。
●ログの掃除をして、年明けに抜いておこうと思う木にテープを付けました。焚き付け用の
カラマツの小枝を集め、チェンソーの目立てをして空ぶかし。チェンソーを新しくした直後
にヘルニアから来る座骨神経痛に悩まされ1カ月通院。とうとう観念しました。という訳で
チェンソーのバーもソーもぴかぴか。年明けから少しずつです。
●1999年もいい年でした。楽しくいいことばかり、という訳ではありませんが、年をと
るほど面白い、満足感がある、そう感じられることはHAPPYと言えるでしょう。みなさんに
とっても2000年がいい年でありますように。Kusakari

平成11年12月19日 雪のち晴れ
■雑木林にも冬がやってきましたね。吹雪にひるみつつふと見せた晴れ間の景色が美しい。
最近いつも遊んでいたけど、今回は伐採をしました。やっぱり木を切るって雑木林とのつ
き合いの基本だと思い直している今日この頃。これからも楽しみです。 好田美穂子
・前回から1カ月たちすっかり雪景色でした。吹雪の中、たき火をつけ選木している内に
昼に。午後しばらく伐採して今日は早く帰ります。M2なのに遊んでます。 砂防・栗田
・作業内容―間伐、四月までの目標は炭焼き(ふけ焼き)をしたいのでそのための材をと
ること。1月は間伐とスキーをする予定。今日は8本、伐採した。  菅原
■雪の林っていいですね。久しぶりの感触です。この小屋も大変素敵です。草苅さんにつ
れられてきました。モモンガいるかと思って…。
林にあまり関係ありませんがHPあります。是非、ご覧下さい。
http://www.ezo.ne.jp/~ermine/ ナキウサギの天然記念物の指定を目指します。 
中村
■エゾモモンガを探しに。クモをつかむような企ては、半分冗談にして、とりあえずある
自然環境の報告書にプロットされているあたりを徘徊。つたもり山林のシカのたむろする
所、寝床を回って山の神に参拝。参拝すべき12月11日は雑用で来れなかったので。し
っかりとあれこれお祈りしました。会社がこけたらつたもり入り口のバードテーブルやシカ
の餌付け牧草が供給されていません。にもかかわらず、シカ達は牧草の小屋に寄り、ひま
わりやアオコの空のテーブルにまわる足跡だけはしっかりついています。こんなことなら、

付けはとても残酷なことをしたことになるなあ、とシンミリしました。北大の菅原さん、
好田さんらが現地へ。   Kusakari

平成11年12月5日
今秋の作業で柴が山になっているのでたき火にきました。最近道職員のリピーターが増え、
今日も総勢21名(子供4名)になり、トリの丸焼き、どんぐりパンなどたき火クッキング
を楽しみました。当別より雪があってビックリです。子供達が大きな雪だるまを作りました。
お天気もよくて楽しかったよ〜。今シーズンはこれで終わりかな?  濱田智子

11年12月5日(日曜日)はれ 午前10時
とうとうどかっと雪が降りました。25cmくらいあるでしょうか。こうまではっきり
雪景色に変わると、気分は一新します。今回の雪は特にしんしんと振ったために枝に
ふんわりとにったままでヤワラカイ冬の林に見えます。
先日浪花さんからメールがあって武蔵野の雑木林が放映されるとのことでしたので早速
見ました。今朝も再放送がありました。所沢あたりの雑木林は植えて創ったものだ、
というのは初めて知りました。
また案の定、平坦な若い林という点では苫東とかなり似ていました。あとは、里山的に
人がいるか、農耕がそばで行われているか。
今日は、コンペで特選に選ばれたレディスが集まっています。10時前から猛然と雪道を
進む車が何台も。
それから、ピザがまにコウモリ(テングまたはコテング?)がいたという話は書きましたが、
最近見た報告書では育林コンペのあたりにエゾモモンガ(タイリクモモンガの亜種)
が確認されています。クマゲラの存在は驚きませんが、ヒグマがときおり通り、モモンガも
いるということになると、奥深さがにじみ出てきます。  Kusakari
11月23日 午前11時 はれ
・週の中日に休みがあるのはなんと幸せなことか。と思って静かな小屋に座っていると、
テットウの鉄材を積んだトレーラーが通ってその間の30秒ほどは小屋が揺れました。
アンバランス!!早く工事が終わって欲しい。
・いよいよ今日は、花を植えて歌残り全部のコンテナを片づけました。すべてすっきりすると
心は冬の準備カンリョー!
・ストーブをたいて掃除していこう。  Kusakari
平成11年11月14日(日曜日)
●数人からこのコンペの話を聞き、今回初めて苫東の林に足を踏み入れました。たくさんの人が、
それぞれの感じ方で林に関わっている。そういった人たちの集まる場所があることに感心しました。
山小屋の薪ストーブを囲んでの演奏会、楽しかったな。  小山志野
●コンペのため半年ぶりくらいで苫東の雑木林に来ました。久しぶりにいろんな人に会えて
楽しかった。そのまま残って小屋泊まり。ろうそくの火、薪ストーブ、リコーダーの音色……。
とっても懐かしい感覚でした。    早稲田
●育林コンペ速報!!!
*特選  「レディスネットワーク21」
*準特選 「北大チーム」
コーディネーターは、 胆振東部林業指導事務所 泉所長
           北大苫小牧地方演習林南センター長 青井先生
           植苗病院精神科医  滝沢先生 でした。
これから、わたしと学生さんとでテープおこしに励み、冊子をつくろうと思います(できるかなあ?)
   kusakari
11年11月5日(土曜日)風のない好天
来週のコンペの資料をつくってからここへ参上。特に選ばれたグループには、やっぱり何か
渡さなければなりませんので、その袋を厚真のSさん宅の納屋から(誰もいなかったので
納屋の暗がりに声をかけて?)もらってきました。
それにしても穏やか。枯れ葉の道を「浮き道」というのだそうだけども、今、まさにその浮き道。
自らの踏む落ち葉の音に消されて、周りの雑音が聞こえなくなり、どんどん内がwに集中して
いくようです。哲人が森から生まれるとすれば、こんな浮き道にもヒントがありそうです。   Kusakari
11年11月3日 水曜日 am11:00
●滝沢さん、ありがとうございます。森林セラピーにものすごく興味がありましたから、
是非お話を伺います。アルドールのNさんにもお話ししたいなと思います。
・今日は、花のコンテナの土を伐根リサイクルヤードに戻してきました。3分の2を片づけ
ましたが、一生懸命のびた根っこをハンギングバスケットからはぎ取るのは一苦労です。
またシーズンが終わりましたが、花も木もわたしのパートナーのような存在です。
小屋につくとミヤマカケスが3羽、なにやらベランダのてすりあたりにたむろしてします。
どんぐりかなあ。こんなに近くで見ることができるのも林の中のログと、そしてガラスのせい。
ようやくそのガラスが入りました。今回はペアガラスを止めてシングル、1万円。やれやれ。
   Kusakari
●その後、午後2時頃訪問。今日は天気も良いので平木沼に行って来ました。アカゲラが
居てかなりの至近距離まで近寄らせてくれました。雑木林はカラマツが黄色い葉を残すばかり。
風に吹かれてハラハラ散る姿は、とてもきれい。小屋にガラスが入り快適に。でも、孝治のトラックが
増えて騒々しいし、林道も荒れていて残念でした。
森林両方は、今やささやかな活動を始めています。毎週火曜に、森に出かけるようになってもう
10回ぐらいは出かけたでしょうか?これから寒くなるので一工夫しないといけません。先日は
ついに本田農場に、子供(といっても20歳前後)を連れていきました。
           滝沢
11年10月30日(土曜日)くもり
●小屋の入り口のヨモギと笹を刈りました。ヨモギなど茎が木化する多くの雑草は、雪の少ない
苫小牧の冬には雪面の上に不揃いにそそりたち、とてもわびしく見せるもの。
・窓ガラスの修理は間に合いませんでした。残念。日溜まりの枝にカラ類がやってきました。
・昨夜は、昔林学を学んだ年男達との久々の邂逅。48歳、みんな元気でまあ、それぞれの林と
自然に関わっておりました。多くを語らず、方向性が似ているという暗黙の合意がありそうで、
そのような同志といった感覚が漂って悪くない時間。  Kusakari
●その後、落日の頃に訪れました。もう枯れ木立になっていますが直線的なシルエットの背景は
赤紫の空で美しい限りです。
林道はずいぶん枯れ葉が積もったもので、ガサゴソと音を立てながら散策しました。渡りの季節、
白鳥の美しい連隊をよく目にします。夕映えに取りが赤く染まっていました。これからが間伐の
季節ですね。
そうそう、草苅さんに森林療法士さんの記事ののっている雑誌を持ってきましたのでまたご覧下さい。
実はこの上原さん(信大農学部の院生さん)に連絡をとり、森林両方の方法論の資料をどっさりもらいました。
わたしの職場でも治療に森での作業を取り入れたいと思っていましたので。     滝沢

平成11年10月24日(日曜日)くもり
部屋に散乱したさらに小さなガラス片を、自宅から掃除機を持参し、厚真のSさんに発電器を借りて吸い取る。
やったつもりでも、繰り返してみると再び破片の吸い込まれるカラカラという音がして、やめられなくなってしまう。
各ゾーンのピークの紅葉を写真に収める。デジカメ、リバーサル、プリントと3つの媒体を使用。
本当に染まるような紅葉に見ほれる。 Kusakari

平成11年10月23日(土曜日)
●今日は、まず、ケアセンターのガラス破りに怒り、「こんなアホな人がどこにいるのか」と情けなく思った。
そして、平木沼のカヌーを楽しみ、なんといってもこの素晴らしい紅葉を心ゆくまで楽しみました。
多くの人たちに堪能してほしい。世話役の草苅さんに感謝しつつまた参ります。  原口
●曇りで風強し。愛護組合のゾーンを女性含む5人で、ササ刈りと枝の焼却。13時頃からあずましい
バーベキュウを。その前に、部屋中に散乱したガラスの破片を片づける。
Kusakari