ダウンシフターと薪
NO.90
2016/01/10/


建築家の船木さんが職場に顔を出した。会員で、薪の愛好者。暖房はペチカを使っておられる。

「どうしてもっと、薪を使わないのだろう。山にあんなに木を残して、もったいない」
「液体燃料を使い始めると、便利さの上から薪にはもう戻れないんですよ。ペレット
というのも考えてみると、薪を液体に近づけたようなもので、自動的に燃焼室に送り込んでいますよね」とわたし。

「しかし、便利になって節約したその時間を、へんな娯楽やスマホのゲームなどに使うんじゃ、身も蓋もないでしょう」

結局、価値観の違いということになる。1970年前後、米国では都市の利便から逃げ出して地方に住み始めた人が200万人に及んだという。
極論すれば、その人たちは便利な液体燃料から、一馬力の薪ストーブに戻ったような人々である。

これらは、ギアシフトを一段下げたという意味で、ダウンシフターと呼ばれた。
ダウンすると途端に手仕事が多いことに気づくが、逆に言えば、便利な都市は
手仕事をかなぐり捨て、頭でっかちのノイローゼ、神経症を生んでいくのだ。

で、わたしたちはダウンシフターになれないのか。実は薪を除けばすでに各人工夫している跡はしのばれる。。
しかし薪は供給のシステムが、買ってくる以外に入手が難しく、知人らは供給先すら毎年苦労している。まして、苫東コモンズのように
、コミュニティ林業から薪を得る仕組みはまさに偶然と幸運の産物なのだ。

だが、これもやり方次第で可能だ、という社会実験を私たちは遂行していることになる。


薪づくり本格化

2016/03/26 sat 6℃ 雪のち曇りのちはれ
abe kai kusa tomik tuduki migita wada + shin
 = 8 persons


■いよいよ薪づくりへ


今週からいよいよ
保育作業の最終工程「薪割り」が始まった。薪小屋の上から見下ろしてみると、なんとも壮観である。一冬の仕事の集大成が眼下に散らばっている。昨年はカラマツとトドマツが大量に出たためにカサがあったけれど、今年はナラが多くて明らかに薪の質がいい。8人が集まり、二人はお昼で帰って残り6人。



今日は苫東コモンズを里山活動の面から研究対象にする北大の留学生(4月から大学院生)が顔を出した(↑左から2人目)。隣接町内会と雑木林の交流に、はたして「北海道らしい新しい里山」はみつけられるか。とても興味深い。そしてニッポンのおじさん、おばさんがどう映るか、も。




作業も手伝いたいというので、その前につた森山林山林や大島山林の全体を案内。そしてさっそく薪割り機を預けて任せた。研究ではなく、まず力仕事でスタートだ。




■苫東はやはり野生王国だ


朝いちばん、緑のトンネルでメスのシカの群れに出会った。逃げない野生動物は心休まる。一昨年秋、森林調査をするために平木沼緑地を行き来している際は、連日、一日に6,7頭の群れに何回となく遭遇した。そしてこの一帯はヒグマも忍者のように往復しているはず。それも毎年、複数の可能性がある。無事故で、共存しているこの空間は、野生生物との「環境コモンズ」でもあるのだ。そしてハスカップ・サンクチュアリの一帯は野鳥の王国。それらに心躍るか踊らないかは、この風土への愛着、生活満足度に直結する。


山仕事の切り替え 
〜冬モードから春へ〜

2016/03/19 sat 雨時々曇り 6℃
inaba kai kusa tomik migita wada sekim = 7 persons

■風景は冬から早春へ
先週、この冬に間伐した材の運搬仕事をほぼ完了して正解だった。この1週間の高い温度と雨のせいで雑木林には雪がなくなった。落ち葉の下の地面は凍ったままだが、風景は冬を脱した。雨の予報どおり、降ったりやんだりだったが、来週からの薪づくり作業につなげるために、スノーモービルを格納し、薪割り機をスタンバイし、そのあとは夕方まで残った3名で薪を伐った。

■林をいたわること
現場に着くと雨の中ですでに軽トラックが動いていた。?!雪解けのこの時期、林道に車はできるだけ入らない方がいい上に、今日は雨で水たまりもできるから、コタコタになるのは自明。深く掘られたわだちの修復は難儀するだけでなく美観上も問題が残る・・・。

これだけのことが頭をよぎり、ちょっとショックを受けて言葉を失った。何か違うリズムが入り込んでいる・・・。雑木林のフットパスにわだちができることは、やはりできるだけ避けたいというのがこれまで自然と出来上がった合意だった。これがどうもうまく伝わっていない。林をいたわることは林道と沿道景観を含めてだから、早く改めることにしよう。それに原則的にフットパスは車道でなく、人の道だからわだちを嫌う。

仮に林道に車を入れる必要がある場合でも、「林道の車の乗り入れは土のシバレが解けて水が抜けてから」。
 


■カエデの樹液
この頃、苫東コモンズに関わらず全道的にカエデの樹液採取が盛んだ。ここのテントのまわりにも20個所近い採取が行われており、一本のカエデから2、3の管を引いているカナダ風も現れた。10年前はごく一部のひとしかしなかった早春の営みである。こうなった引き金はなんだったのか。これも雑木林とつながりをもつきっかけのひとつだが、ブームだろうか。

雑木林には、春夏秋冬、さまざまな楽しみがある。もうすぐ、フキノトウが出たらホッキとのかき揚げが待っているし、新緑に並行してスドキだ。コシアブラの天婦羅も外せない。4月30日は遠浅の子供たちと探鳥会だ。地元の子供たちも雑木林にひきこもう。里山は大人にとっても子供にとっても、自然のテーマパークだ。だが、各々の感性によってまったくそうは見えないことの方が多い。それが現在の、北海道の里山の現実だ。

 


スノモによる間伐材の運搬、滑り込みで終える、フーッ!

2016/03/12 sat  日中は3℃くらいか 晴れのちくもり
abe kai kusa tomik tuduki wada migita sekim = 8 oersons




■雪解けに追われて

いよいよ、林道の雪は消えて、広場ですら入口あたりは地面が見えてきた。上の写真左は、あまりの雪の少なさに運搬作業を中止し林道に雪をかぶせている所。微妙に南斜面になっており、陽光をうけやすいのだろう。微妙だ。これも昼前にただのドロに変わった。えーい、ママヨ!とそのままシャニムニ走った。スノモのソリが傷ついただろうなあ。

そんなわけで、現場から小さな広場まではスノモで運び、そこにデポしたものをmigitaさんの軽トラで薪ヤードまでピストン輸送した。写真右はその引き継ぎ場所。荷卸しが2度手間になるけれど仕方ない。

不運にも、今日の薪は、エラク太く、長く重いものが多くて本当に難儀した。tomikさんは腕がバンバンだ、といっていたし、わたしは午前中から股関節がきしんだ。abe-kaiの両氏もほぼ同じ思いか。migitaさんは、行動を別にしたwadaさんに「年寄にこんな重い思いをさせて現場にいないんだもの」と珍しくぼやいた(爆) それほど、重いものの積み下ろしが続いた。


■今年の反省

@やはり面倒でも、一人でもてないものは一応できるだけ短めに切ること。
A(掲示板にも書いたけど)伐採は11月から1月に終え、運搬は1月末から2末までに終えること。3月から玉切り。
B幹線林道に近いものはソリなどで道端に運んでおくこと。そうすると軽トラでいつでも運べる。



でも、午後4時ころまで延々と運んでついに、スノモで運ぶ分は終了した。残りは林道沿いにしたので、道が落ち着いたら軽トラックで運ぶことにした。林の中にある一部はトラクターにお願いした。

■2015年シーズンの材の運搬は正味7日稼働

今季の運搬は、1/30にスタートし、2/6 , 2/13, 2/27 ,3/3 ,3/5 ,3/12の6日半、あと半日を残しているから実質7日が必要だったことになる。天候に追われて、今年も長かった。



その間、イタヤの樹液採取は静かに盛り上がっていた。


昼の時間には珍客のネズミが愛想を振りまくように、メンバーの足元に何度もやってきた。wadaさんのパン切れに簡単に餌付けされた。本体5,6cm、エゾヤチネズミか。以前は小屋と同じトガリネズミをみた。

 


ガンが春を連れてきた

2016/03/05 sat −4℃⇒2℃
kai kusa tomik tuduki wada migita sekim = 7 persons




遠浅川に向いた斜面はもうこんな風に林床が見えている。




■伐倒はクリエイティブ、運搬は「労働」

スノーモービルは3シーズン目で500km走った。昨日がその記念日。薪小屋から搬出の現場の往復は平均1300mほどだから、384周したことになる。スノモの音と振動は全くデリカしいーに欠けるから、チェンソーマンとして木を伐る方がずっと優雅だ。伐倒はクリエイティブだが、運搬は「労働」だ。


■集積地の比較

今年の土場(木材集積地)↓
左に実はもう一列ある
こうしてみるといいとこ、現在でも勝負しているのではないか。特に昨年の奥の方はカラマツとトドマツであり、今年はナラが多いから本物の歩留まりが高い。あと、林内には鉄ソリで10台分の間伐材が残っている。

昨年の土場↓@
 
2015/4/18                                2015/5/23
 

■雪のある間に(2)

今週の北海道は風雪で荒れたが、胆振の安平町遠浅地区にある大島山林は、意外と積もってはいなかった。ただ、林道の土が見えていたのが10cm以上吹き溜まり状態で積雪が認められた。これには感謝せねば。ありがたい、ありがたい。


昼食の歓談時、懐かしいコーコーという鳴き声が聞こえて戸外に飛び出した。ガンだ。午前一杯、スノ―モービルの爆音の中にいて、イアマフもしていたから気が付かなかったのかもしれない。その後も2,3回、ガンの声がした。雪解けが進んで材の運搬がストップすることを案じてきたが、この声を聞いて再びちょっと不安になってきた。


 
この時期はサングラスがあった方がいい





■社会の評価と情報発信

わたしたちは、より良い快適な暮らしに向けて、わずかな地域の限定的なエリアだが今やるべきことを忠実にこなしている。こういった山仕事や調査の活動は、社会的な意味もあると思うから、森林科学の分野や環境社会学のジャンルのレポートを書いたり、求めに応じて大勢の前で発表したりする。また、草苅の名刺代わりにホームページに日々の活動を主として「雑木林だより」にアップしてきた。しかしあくまで、半分は関係者と共有するための活動報告でもあった。

だから、マスコミに活動内容を持ちかけたりイベント予告したりはほとんどしたことがない。結果的に親子連れが来るようになっても、環境教育と称する、お母さんと子供を対象とした催しも基本的にしないできた。今このあたりで求められているのは、愚直に木を伐ること、その危ないジャンルに訓練して飛び込むこと、だったからである。目の前の課題の本丸は次世代養成ではなく、実作業だと思っている。基本は3Kの仕事だが、すこしばかり理屈もこねながらカッコよくやるのが理想だ。

さて先日の話だが、あるメディアから、地域活動の担い手として表彰したいという話が飛び込んで来た。記者数名のの評価だと聞いた。これは全く予想もしていなかった。わたしは札幌などで当NPOのことを紹介するときに「地元ではまったく無名の・・」とか「地味〜な山仕事をコツコツしています」などと言う。そんな状態でありながら、山仕事は十分手応えがある。恐らく、地域や人とつながっているからだろう。誰に褒められなくても、時々みんなで酒を飲みながら互いに慰労するだけで楽しい。

ところが、表彰だという。ただその条件として、16歳から49歳までの会員が2分の1を占める必要があるということで、調べてみると、半分どころか60人中7人しかいなかった。それも支援会員を含んでの話だ。結局、この話はなかったことになるだろう。

と思っていたころ、今度は北大の社会学の教授から、大学院生で苫東環境コモンズの取り組みを調査研究の対象としたいものがいる、協力願えないだろうかというメールが届いた。2年前、農学部の学生が卒業論文に書いたばかりだ。今回は一応お会いして一度現場を見せることにした。ちなみに教授は日本のコモンズ研究では代表的なおひとりだ。

昨年の韓国の大学の研究者が訪問してきたのも今回のも、きっかけは2年前の出版であり、先方はホームページもかなり詳しく読んでいる。情報発信をしておくことは実はこんな風に藪から棒のように反応がある。今のところ、この程度のペースだからいいが、多すぎるとこちらのフィールドワークができなくなる。それでは本末転倒になるからお断りすることになるだろう。万が一無名のままでもこちらは一向に構わないから、しっかり手応えのある「気持ちのいい林に育てる」こと(ミッション)から外してはいけないと思う。

こういう奉仕型の山仕事をしていると、社会に評価されるとはどういうことか、とかなり冷静に見ることができ、ある悟りを得るようだ。



雪のあるうちに

2016/03/03 thu 雪時々曇り −4℃
wada migita +1 kusa = 4 persons

午前、10往復。


午後、千歳オフィス・アルカディアでコモンプール資源「ハスカップ」に関するヒアリング。


初めての20往復

2016/02/27 sat 晴れのち曇り 4℃

inaba kai kusa tuduki tomik migita wada+ 1 = 8 persons

お昼は会員のU先生からカレーライスとパンの差し入れあり

山林の手入れの作業はまだ半ばなのに、先週、林道から雪が消えて、かつ雪が少なすぎて切り株にスノーモービルが当たった時の衝撃があり過ぎだったりで、このままでは間伐材の運搬ができなくなる、と、日曜日、雨ごいならぬ「雪ごい」を密かにしました。当方も神がかってきたのでしょうか、なんとその夜からさっそく願い通りの雪が続き、今週の山林は運搬日和となりました。

■初めて20往復

上記のような理由から、朝、「今日は運搬に専念しよう。そのために運搬のサイクル・タイムをできるだけ短くしよう。」と打ち合わせ、スノモに3人、間伐材の現場にも3人の体制を組みました。一往復で約1200mほどあり、2,3回目の慣れた頃合いにタイムを計ると7分。ちょっと立ち話をしたりで平均は10分程度。それにしても20往復のおかげでだいぶ進みました。わたしのみるところ、あと2日で運び終わります。

3月3日はハスカップの聞き取り調査のため、休みを取る予定なので午前中はこれをしようと思います。幸い和田さん、inabaさんも手伝ってくれそう。帰りがけ、もう一度林に戻り、これからの搬出路をスノモで動いてみて、なんとなくルートは採れそうな気がしてきました。

 

■スノモの威力再考

以前も書きましたが、スノモは新雪など雪の状態ではなかなか使いづらい面もあります。しかし、慣れてくると実によく仕事をしてくれます。今日の午前は、ナラの多いところだったので特に重い積み荷になる時があったのですが、3人でやっと持ち上げることのできる丸太、おそらく150kg程度のものを数本とそのほかのものを積みました。やはりソリの中だけで500kg、つまり0.5tを悠に超えるようです。

また、引っ張っても動かないときは、要するに初動の問題と知り、一度スノモをバックさせたりロープを緩めたりして急発進させることにしました。接合部はかなり堅牢に作ってあると購入先が言っていたのを思い出してのことです。

ただ、今年は1週間たつとセルモーターが回りません。毎回手動でダイナモを回すのです。午後、バイク乗りで札幌のS君が手伝いに来てくれたので、ボンネットを開けてみてもらいました。すべてキットになっているので傍目では手が付けられませんが、専属の工具で小さなボルトを外し、バッテリー液の状態をみたところ、ちょうどいい状態。ということは要充電です、とS君。しかし、普通のブースターを付けるには端子が小さすぎる。これは秋にでも再検討です。


■プリウスのスリップ

びっくりしました。昨日の朝8時過ぎ、早来の山仕事の現地に間もなく到着するという国道234号で、するすると車(プリウス)がアンコントロール状態で右へ移動、センターラインを越えました。
プリウスはこんなとき警告音が鳴るのですが、こういう時はあがかないこと。ハンドルは動かさずそのままに。やがて、元の車線に収まりました。対向車が来ていないのは幸いでしたが、後ろにタンクローリー2台。運転手は一部始終をみて、びっくりしていることでしょう。一方、意外と動揺していない自分にびっくり。

実は、勇払川を超えたあたりから、路面が凍っており、なんとなく車がぶれるような感じがあって注意していた10分後でした。和田さんの話では、「あそこは危ない。自分も落ちたことがある」と。命拾いしました。

プリウスは滑る、という噂がある、とinabaさんはおっしゃるけどどうなのかな。


雪のない山仕事&ハスカップ座談会

2016/02/20 sat 4℃ 晴れのち曇り夜は雪

山仕事=kai tomik abe? = 3?
座談会=abe inaba take nakatu tomik & m = 6 persons
*今週は、ヤマ班と市内の座談会班に分かれました。

■kaiさんの写真↑と掲示板への書き込み↓

「林道から雪がなくなり、スノーモービルは使えないと思います。来週からの搬出はどうしましょうか?」

そして私のレス
「お疲れ様です。やはり、消えましたか・・・。がっくりです。
来週、30cmほど積もるのを期待するしかないですね。(-_-;) 」
 ⇒この夜早速15cmの降雪。祈りの効果あり。

■苫小牧市美実博物館でのハスカップ座談会

先週から3月中旬まで行われるハスカップ企画展の第2弾公開座談会は、午前10時半から。草苅が、北大の星野先生および厚真のハスカップ宣伝大使&栽培農家の山口さんと3人で。

パワーポイントによる私のプレゼンのタイトルは下記で、なぜハスカップ保全のための観察を始めたかと、現状を可視化する取り組みの考え方と結果に絞って、20分お話しました。

25〜27年度 原生地の現状に関する調査から
  ハスカップから覗く勇払原野 〜サンクチュアリを可視化する〜


  
座談会(写真左)後、昼食も忘れたように関係者と展示フロアで立ち話(写真右)、小一時間。いろいろなハスカップ関係者が一堂に集まりだした感あり。「ハスカップ・イニシアチブ」は動き始めている気がしてきました。「ハスカップ・イニシアチブ」については、共著『コモンズ 地域の生成と創造』の146pに。


夜、星野先生と小玉学芸員の3人で文字通りの座談会の第2弾を駅前のYで。せっかくの関係者の集いだったから、オレゴンのKさんにもらったハスカップリキュールを提供し試飲。濃厚な間違いなくハスカップの味で、甘みのバランスがとてもよくアルコール17%。デザインもいい。
さすがだ。

開発とハスカップに関わってきた企業や市民とで作る「ハスカップ博物館」、個人史「ハスカップとわたし」の出版のほか、ホラ話として世界農業遺産やハスカップFMがあり、いずれもかなりのお金がかかる構想が頭の中をよぎりますが、さて、どうなることやら。誰かにお任せするつもりだったけど、こんな割りの合わない力仕事に取り組めというのが無理。まずは自分で動くしかないかなと少し観念し始めた。正直なところは相談相手のパートナーがほしい。

小雨の中

2016/02/13 sat 小雨 5℃
abe inaba kai kusa tomik & m migita wada

昼食のひと時

■まず行ってみるのが正解

いやな天気でした。予報では雨とされ、でも細かく見ると時間降雨が1〜5mm程度。日曜はもっと悪い。それに
スノモのガソリンも補給しなければならないし、もしもの時はストーブに当たるだけでもいいや、と現場に行くと、すでにもう数台の車が来ていてチェンソーの音もしています。びっくりです。

結果、霧雨に近い小雨の中の作業になりました。今日もinabaさんとペアで午前8往復、午後は後半kaiさんと交代して数往復。結構たまりました。来てやって正解です。来週は博物館のハスカップ企画展にメンバーが行くためほぼ休みだから。


  
写真左=直径25cmを超える太い丸太は70cmに玉切りしても50kg近くになる。ひたすら重い。
写真中=inabaさんが手作りでハスカップチョコを持ってきてくれた。そういえば明日はバレンタインデー。お昼に。
写真右=午前の仕事で、みんなの手袋はしっかり濡れた。少しでも干そうと。


  

■仕上がり予測

「これで薪の量は昨年並みにできたかどうか」。毎年今頃話題になるテーマですが、いつも広場に積んでみないとわかりません。でも、例年、少な目に見積もる傾向があって、そんなこんな総合すると、もう、昨年並みに達しているかも。

■懸念していた事故発生

スノモでできるだけ林内に入り込んで運材をしようということにして、そのために、伐採の高さを低くしておこうということにして今年はスタートしたところですが、今日の午後、藪の中にスノモで入り込んでいるさなか、切り株にぶつかりその衝撃でフロント顔面をぶつけて上唇を切ってしまいました。

スノモを降りて唾を吐くと真っ赤な血。スノモのソリがぶつかった個所を調べると、わたしが昨年か一昨年に伐倒した切り株で、高さ15cmだからそちらに何も問題はない。問題があったとすれば、十分な積雪がないうちに藪に入り込んだこと。雪が十分にあればクッションになってこんなことにはならなかったはずだ。積雪は20cmもなく暖気でさらに薄くなっていたから、衝撃がナマに来た。欠けた切り株も、生木状態だった。反省。

実はそう考えて、今日はメインルートだけ走っていたのだった。ちょっと魔が射した。しかし前歯が折れず、肉が切れてくれてよかった。水を飲むにもしみて、特にビールが飲みにくかった。



雪が積もらない

2016/02/06 sat 晴れ 0℃
abe inaba kai kusa tuduki tomik migita wada = 8 persons

















■雪が少ないうちに間伐進める
  
雪が少ないありがたみを忘れていた。普通ならスノーシューを使ってソリを引いていたこともあった。ひざ上までもある雪を漕いで樹木を伐って片づけるのは、それだけで重労働になっていたことを思いだした。

ウッディーズの面々は今、順調に間伐の材積を稼いでいる。わたしとinabaさんは今日から本格的に運材を開始した。往復約1000mあり、これを8〜10往復しただろうか。トップの写真のスノモの左側にも一列、丸太の小山ができた。

■脂身にやってきた鳥たち

先週右田さんが取り付けた脂身に、アカゲラやカケスがやってきた。先週は近くにシマエナガとキバシリがいて、近頃はクマゲラが視界に入る。鳴き声は一日中絶えない。
みんなが帰ったあと、テントの隙間から脂身にデジカメを向けていると、アカゲラがすぐにやってきた。ほかの生き物と林という環境を共有している感覚は悪くない。


材の搬出始める

2016/01/30 sat 晴れ −4℃
abe kai kusa tomik & m tuduki migita wada = 8persons


キタコブシの綿毛の蕾













■材の風景


いくつかの材の山が現れてきた。まだまだ不十分に見えるけれど、視覚的に総計ができない。だから毎年集めてみて意外と多いという感想がもれた。
 
太くて混んでいる個所なので、面積は思いのほか進んでいない。直径20cm以上の丸太を3本ほど倒すと、枝の片づけ、丸太の移動などで半日はすぐ過ぎる。
 
今季初めて運搬はヤマモミジだった。上の右の写真がそれを積んだ状態。なんとなくイヤな予感がしたのだが、これが運べなかった。結局これを3回に分けた。エライ無駄だった。
■春の兆し

先週も今週も雑木林は晴天で、先週から新たに雪は降っておらず林道は一部地面が見え始めた。今週からスノーモービルを使って材の搬出を始めましたが、雪が安定していないというのか、固まっていないというのか、キャタピラの回転によって雪の下の落ち葉が掻きだされる始末。昨年もそう。春のような陽気にならないと、運材は無理だ、というのが昨年までの結論なのでした。その春の兆しは、見上げたコブシの枝先に見えます。札幌は今週から雪まつり。

小鳥の動きも活発。migitaさんがテントの前に脂身のはいったネットを下げた。tudukiさんは先週、イタヤの樹液の採取を準備した




薪小屋のそばの桜は今、こんな感じ。













■町民の利用と今年のNPOの緑イベントのお誘い

朝、現場に着いてすぐ、今年の搬出ルートを予習するために材の見えるあたりをめがけてスノモでぐるぐるとルートファインディングして回った。やぶを落とし樹間を少し広げてもらっているので、これまでより楽。

そのあとに林道とフットパスをたどってみると、歩くスキーのあとがわずかについていた。また、お昼ころ、ご夫婦が徒歩で歩いていた。

でもちょっと気になっているのは、これだけ身近なところに自由に歩ける雑木林があって、そこそこに歩きやすく快適で、ヨソ者だけど継続的に修景作業がなされる里山があるにも関わらず、町内の方々の山林利用はあまりにも少ない、とわたしには見える。

これまでNPO苫東コモンズは環境ガイドや教育にほとんどわき目もふらず、まずは快適な林づくりを、と苫東ウッディーズという「山子(やまご)」「木こり」になるべく専念してきたが、振り返ると、隣接する町内の方々に、この雑木林のPR、いざないのお膳立てまで関わる必要があるのではないか、と考え始めた。このままでは、この山林を最も楽しんでいるのは、手入れしている私たちだ、ということになりかねない。

で、たとえば、5月にはバードウォッチング、秋にはキノコの勉強会。幸い、NPOには詳しい人が数名いる。いまさら、そんなことをする必要はあるのか、迷うところだが、林に誘い込む仕掛けを工夫するのはわたしたちにとって、息抜きでありびアソビだ。

上記のバードウォッチング、キノコの勉強会のほかに、ツリーハウスならぬ簡単なツリーテラスづくりと、林内のシイタケ駒うちなどを始めてみたい。


懸案の白樺を伐倒

2016/01/23 sat 晴れ −4℃ 
kai kusa tomik & m = 4 persons



上空をオジロワシが飛び、近くでクマゲラが鳴いている

林道と駐車場の除雪に感謝
 
さあ、自分の仕事場へ       ストーブに薪をくべて持ち場へ出かける。お昼は28℃だったらしい 

定刻、薪小屋着。すでに、除雪されていたが、薪小屋へのアプローチにプリウスが難儀した。スノモを外に出したので、刈り払い機、薪割り機などを空いたスペースに移動するころ、ちょうど冨永さんが来て手伝ってもらう。

テントについて間もなく除雪してくれた右田さんが軽トラでやってきて除雪の報告、こちらからはお礼。先週こちらお願いした通り、除雪でなく圧雪して通行路を確保してくれた模様。こうしないと、丸太搬出する2月末頃から雪が解けて林道に雪を盛らなければならなくなるからだ。

それにしてもトラクターに寄る除雪はありがたい。本当に助かる。おかげで薪小屋から小さな広場までの300m近くをソリを引いて歩かなくて済む。テントまで150m行けばいいだけになっている。


枯れた白樺を倒す
  
白樺の枯れ木は緊張する。受け口を作るとすでにこんな状態だった。

今日のわたしの懸案は枯れた白樺の伐倒だ。数年前から太枝が折れたりしていた、ここでは大木の部類に入る白樺(直径40cmあまり)が今季は完全に枯れて、今にも上部の太い枝が落ちそうになっていた。林道脇なのでずっと気になっていた。折れて落ちて歩行者にぶつかったりしたら、ひとたまりもない。

倒す方向にあるヤマモミジとアズキナシを倒してから白樺に着手。上の枝がチェンソーの振動で動かないか確かめながら、やや深めに受け口をつくり(↑、真ん中)、2枚のクサビを用いて倒す。チェンソーは内部はずぶずぶに刺さったから、少なくとも根元の芯の部分は空洞だとわかった。

メキメキっと倒れるスピードは速い。枯れ木の特色で特に白樺の枯れ木は早い。バキーンと横倒しになった瞬間、地上5mあたりの部分の幹が折れた。相当腐れていたようだ。先端の10mあたりは1mほどにばらばらにいくつかに崩れた。
 
肝心の幹の部分も薪材としてはあまり値打ちはないかもしれないが、気分的には使ってあげないともったいない。一応、一丁前に重いから玉切りすることにした。
軽い部分はそのまま捨てた。

今年の進捗度合い

昼休み、kaiさんと今年の進み具合の話になった。毎年、遅い、少ない、などと話しながら、結局予想以上の材を得てきたのだが、今年はいまのところ昨年の半分ほどか、それ以下。

仮に一人一日、見かけで1立米切り、平均6人が延べ8日(1月〜2月)仕事すれば48立米が出る。一方、昨年は18棚、見かけで48立米でイコールになる。振り返れば、一人一日の仕事量は、見かけ1立米も切っていないのだろう。「年寄半日仕事」を実践する我々は、稼働時間も短く、話に花が咲けばそのまま興にのることをむねとしている。これでいいことにしよう。思えば山仕事がなくなるのはつらい。山に用事があるからこそ、山菜取りも生きる。


スノーモービルが始動

2016/01/16 sat 晴れ -5℃ 
abe oyama kai kusa tuduki tomik & m migita wada = 9 persons

山仕事

各自、可能な時間に集まって作業。今年はお互いが見える距離のところでやろうと申し合わせ、近すぎず遠すぎずの場所で仕事が進んでいる。スノモが入れるような林地の処理をすることにしたので、無理に運び出していない。さて、1月はどの程度進むか。いよいよ本番は来週あたりから。

↑おそらくtomik & mさんの担当部分で。

スノーモービル

歯医者に寄ったので遅れて現場へ。雪が積もったのでスノモを出す頃合いだ。格納庫を見るとすでに誰かが出陣前の段取りをしてあって、わたしはとりあえず重いゲートをはずした。

スターターを回してもやはりスンとしか言わない。oyamaさんが戻ってきて、スノモ購入時のレクチャーをふたりで思い出して復習。しかしセルモーターを引いてもなかなか手掛かりはない。黙々、蓄電されるまで交互にセルを引く。ようやく15分後にエンジンが点火。広場を2,3周したが充電は十分ではなかった。さらに10分ほど、エンジンを鳴らした。

昨年も似たような出だしだったような気がする。なにせ8か月ぶりの始動だから。昨シーズンは12月に始動、その時、こんなこと↓を書いていた。


>スノモが始動するまで(2014/12/20)

>8か月ぶりのスノーモービルの始動はどんな塩梅だろうか。うまく点火するだろうか。バッテリーは上がっていないだろうか。
>そんな心配をして格納庫に入り、始動の前にまずヘッドにあるソリ部分を確認。土間にめり込んでいる。もち>ろんわたしの力
>ではびくともしなかったので、材をあて大トビの梃子を利用して「メリッ」とはいだ。
>これで始動させてみたら、セルモーターは動かなかった。取り扱い説明書で、手動のコイルの扱いの手順を>確認してから、
>レバーを引いてみたが、これがやたら重い。なんどか試しているうちに、ドドドと3つくらい回った。こんなこと>を繰り返して、
>再度セルモーターを回したら、どっとエンジンが始動した。あんなので蓄電できたのか。

積雪は20cm程度。

冬の仕事着

 
わたしの山仕事ファッション。首はいつも日本手ぬぐいかタオル。

学生時代の冬山登山で、わたしは一部の先輩の教えを受けて、毛糸のセーターを肌着にしてその上には化繊のワイシャツだった。山スキーを履いて新雪をラッセルする時は、上半身はこの2枚の衣服で通した。これが汗をかきすぎない、適度な温度調整テクだった。-20℃近い冬山でも、大丈夫なもので、昨今の厚着の登山風景を見ると驚き逆に心配になる。もしものビバークの時に、何を着るのだ、と。

(しかし昨今、訓練もしない人が良く山で遭難するようになったが、死ななくなった。ビバークしても凍死しないのだ。これは登山用品店で買う冬山ファッションのおかげ、特に下着とフリース、ゴアテックなど)

さて、山仕事もこの薄着がいい。もっとも昨今は肌着の繊維開発が進んだので薄いヒートテックとか様々な下着があり、わたしは下着だけは登山用品店で保温性の高いものを使うようになった。

思い出せば、ひと冬に何十日も山を歩いていたので、シーズンの終わりか、次のシーズン初めに下着のセーターを洗剤につけると、それだけで洗濯の水は真っ黒になったものだった。セーターを下着に使うとチクチクしてそれは肌触りが悪かったが、着古すとなじんだものだが、なじむ=汗でコタコタ
だった。


山の仕事はじめ

2016/01/09 sat くもり 積雪1cm プラス3℃

abe oyama kai kusa tuduki tomik & m wada migita = 9 persons

雪がほとんどない仕事はじめになった。根返りした大木の掛かり木があったので、見立てと手順の応用問題として午後からabeプロにデモしてもらった。直径47cmのナラに50cmのナラが根返りを起こして掛かかっている。

  

プロは伐倒の角度をシビアに見定めてから、寄り掛かかられた方から見事に予定した方向に倒した。根返りの大木の方も一瞬ブルンと地面を揺るがしたが、かろうじて倒れないで傾いたまま留まった。

根が返ったあとの荒れ地感覚が嫌いだから、このような傾斜木は見つけ次第に倒している。年輪は50cmの方が約100年だった。火山灰台地このあたりは、根が入り込めないクロボク土の上に、根が薄く横にはっているだけだから、どうも大木になった順から倒れていく傾向がある。正確に言えば、まず傾斜していくような気がする。倒れてしまってからでは修復がきかないから、見つけておくことは大事だ。腐る前に利用するのである。。

参加者9名で後始末して積んだ。これにたっぷり一時間半ほどかかった。おかげで2棚(一軒の1年分相当)近くの薪が出来上がった。

このような手間を面倒とみるか、人間一馬力の手間を確かな手ごたえとみるか。豊かな人生は明らかに後者だとわたしたちは思う。




ちなみに、abeプロの仕事を拝見していると、実に正確さに集中していることがわかる。伐倒方向も入念に修正し、倒したい方向にほぼ正確に伐倒する。見て、自分で試しつつまた考えてまた試す。私たちのスキルアップはまずその繰り返しだ。また、ここ1,2年、ようやく大トビの使い方がわかってきたような気がする。掛かり木処理はもちろんだけど、痛む股関節を守るために、この頃は大トビを使い丸太を転がして移動させるようになった。昨年3月訪問した岩手県遠野の馬搬の岩間さんは、ブルを使わず大トビ一本で林道まで丸太を移動させていた。あれでなるほどと開眼したのだ。

もうひとつ、クサビを使って安全かつ正確に伐倒するには、上の写真のように受け口をやや深くした方がいいことに気づいた。浅いとクサビの効きが目だって落ちる。一木一木、伐倒は同じ事が二度とない。特に雑木林はものすごく頭も使う。ボケ防止に林に通おう。


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