腰痛にもめげず、老眼にもめげず、寸暇を見つけて


■支笏湖の春夏秋
2003/march〜




雨の中をひたすら待つ                             9月28日(日) 13:30-15:30 水温16℃                        渚に押し寄せる葉っぱはもう紅(黄)葉している。 余震が続く今日は、やはりニジマスたちはナーバスか。雨の中、岩の上で絶好のチャンス を待ったが、ニジマスらしきライズはおきなかった。                
美しさに息止める    9月23日(火)快晴 am7:30--8:40  さすがに国立公園だ。いまさらながらスケールがでかい、美しい。 水もきれいだ。右写真の上部に水草が見える。 朝つかの間フライを浮かべる。快晴の湖は美しい。神秘とやさしさが宿るがいつもはそう でない。今日は、深呼吸をするのが快感だった。凪いでいたので水中がよく見え、水際の 線から沖へ20〜30m行ったところに水草のレーンがあって、いわゆる水生昆虫はこのあた りにたむろするのだ。赤いカディス(#10)が飛んできて手のひらに乗った。黒いカディス #14)帽子に留まった。水面は大小の昆虫が浮いている。そんな中でわたしの出来損ないの フライがニジマスに選ばれる可能性は、もちろん高くない。               水中を見ていると、手のひらサイズのアメマスがみえる。と、真っ白い糸のような、長 さ20cmほどの線虫がS字のようにくねらせながら岩の下を泳いでいる。カワニナもいくつか 臨める。1時間ほど息を止めて(そんなわけないか)回遊を待ったが、ライズは起きなかっ た。 ポイントへはこの沢筋を下へくだる。帰途、急斜面を  抜けて上へ出ると国道276.久々なので足が痛い。                                  「今日はいただき」‥                               @ヒメマス橋 9月21日午後 晴れ pm1:0--3:40                  川にはサケが上り始めた。そうなると、川のヤマメはとてもセンシティブ になって、楽し いフィッシングができなくなる。いつもならそういう時、もう一度 支笏湖に通い始める。 通常、わたしは「1時半」をニジマスたちの回遊時刻と決めて集中してきた。が、久々の今 日は2時15分に回遊が来た。ストーキングした岩の陰から、無邪気にライズする大物をい くつか見た。が、わたしのフライには来なかった。正直、くやしい!!         

 
久々の湖。湖岸はダイモンジソウが満開。

久々にライズが頻発、興奮、しかし‥                     @ヒメマス橋 7月26日 快晴 pm3:30---5:30                     雑木林の帰りに寄り道。湖岸に降り立つとフライマンが服や携帯などを岸辺に干していた。 どうやら、沈木にのっているうちに落ちたらしい。ときどきある話だ。ライズはなし、ルア ーは深みのほうがいいいみたい、などと状況を話してくれる。若い二人はまもなく帰ってい った。                                       湖水に木が横たわっていて、根っこ部分が水面上に  出ている。春、よくここで釣った。が、腰に悪いし、 たまに落ちる人がいる。風は左から右。        セミの声はなく、オニヤンマの姿もなし。蛾と蝶がたまに飛来するが、羽虫はあまり見え ない。右手200mに、アオサギが2羽飛来。ギャーと一鳴きして湖岸に下りた。ノロと呼ぶ藻 が大発生し、湖岸によっている。フライにこの藻がついていちいち手で取り除く必要がある から、効率が悪い。大岩に乗っていたが風がアゲンストなので、くだんの沈木にのることに した。4時半、大岩の前で40cm以上のニジマスがもっこり体を見せた。届く距離なので、キ ャストしなおして待つ。今日は出会えそうだ。と、左前方でもシビアなシュパっというライ ズがあった。やはり大岩の前にいついているニジマスが再三ライズする。これは釣れないと いう評判だが、ほかにも回遊しているようだから、望みはある。待とう。滑る木の上で30分 間、じっと集中する。ラインにノット(結び目)は出来ていないか、確かめてバラシがないよ う気をつける。何時ヒットしてもいいように‥。だが、こなかった。何も起きなかった。


■へっぽこアングラーはごみを捨てる、の説                 @大崎 6月29日 日曜日 くもり                        温かくない日。ライズも何も見えない。時節柄、多くのアングラーがやってくるが、成果 はよくない。ルアーの青年が、ニジマスをヒットさせたが20cmだった。あとはアメマス。 フライはキャスティングの上手な人、下手な人さまざま。精進がフォームにでる。わたし の勝手な推測だが、精進のいい人、すなわちキャスティングなどテクのしっかりした人は ごみを捨てない。昨今、湖岸のごみは多すぎる。ということはへっぽこアングラーが多い ということに、わたしの説ではあいなる。  湖岸を川のように歩きながら、立て込まないでストーキング状態のキャストを繰り返し た。が、ニジマスはこなかった。


いつもこの木の下はおいしそうのポイント。
よくみると、アサダ(という木)。
虫が左下に落ちる。そこへガボとくる、‥時もある。

セミが落ちてきて助ける。おなかはオレンジ色。

■ついに!しかし                                @ヒメマス橋 6月25日 曇り 水温14℃                     支笏湖のフライではニジマスの画像がまだだ。これはあんまりだと思うようになった。が、 じっくり構えれば必ず釣れる、しかし時間がない、いずれたっぷり時間をとって‥、と思い つつできずにきた。今日は久々の年休をとって午後遅く参上。だがあいにくの寒い曇り空。 セミの声はもうない。カエデの翼が付いた種子がヘリコプターのように落ちてきて湖岸の岩 に点在している。オニヤンマの脱皮、カワニナの大発生にはまだ時間がある。黒い「もの字 」になって飛ぶある羽虫が群舞し、時折、大型のメイフライが飛んでいる。しかし、ニジマ ス特有の大きなライズはなく、アメマスの好奇心旺盛なライズばかり。           と、オニヤンマの幼虫を模したフライを投げ着水したとたん、シビアな反応があったので すかさず合わせると、久々の手ごたえある引きがあった。おおう、久々のニジマスかなと喜 ぶが、支笏湖特有のジャンプがない、おかしいな、と寄せるとどうもウグイのような感じ。 ネットに入れると間違いなくたっぷりえさを食べて下膨れになったウグイだった。ショック である。がっくり。                       


ウグイとはいえ、傷のないきれいな魚体だった


チップつりの船が、ルアーでニジマスを狙いだ
        した。がまもなく帰った。空はどんより。  

■またしても音なし  ヒメマス橋 5月20日 tuesday  14:30-15:40 べたなぎに札幌のルアーマンが岩にひとり。約一時間の間に、右と左でライズを確認。大 きくないリング。カディスのようなもの、アリ、蛾など多種が水面にはいた。時折、アメ マスの10cmくらいが出ていたが、フライの対象ではない。今日は#8。振りやすくいい感 じだったが無念。                             樽前山麓の緑が萌え出した。 音なし、花粉ばかり  ヒメマス橋 5月18日 sunday 1:30−−3:15 9℃ 昔からあるシナノキ。横になったまま枝が伸び、 しっかり生きている。             湖面には黄色い花粉がたどり着いて、なぎさが黄色いうねりになっていた。 トンギョがでてきた。ときおり、チビアメも参上。浅瀬で水温を計ると9℃。 それならもっとアメマスがいていいはず。 先週はベストを忘れ、今週はニンフのフライボックスを忘れた。まったくなってない。 #6のインターはキャストしにくい。ラインのウェイトが足りないから、ダブルホール ができない。不調である。 孤独ではある。 ■無念のバラシ  ヒメマス橋 5月11日 13:20---15:10 ベストを忘れた。トランクに入っていたふるいベストを見つけたが、ティペットがない。 しかし、なんとなくつれる予感があり、静かに粘る。13時半はやってこなかった。 次は3時。フェザントテールをゆっくり引いているとグーンと重くなって銀輪がグリグリと 首をふった。久々のひきに心躍る。と、やり取りもまもなくフックが外れた。無念至極。 推定40cmあまり。30cm台のアベレージより大きかった。ああ、残念。 音沙汰なし  ヒメマス橋 4月30日(水)雨のちくもり 1時半の回遊を見込んで尼上がりの苫小牧を12時過ぎに出発。現場は、正面から大波の 押し寄せる悪いコンディションで、岩の上に隠れても越波が体に襲い掛かる。 焚き火で木を紛らそうとしたがすべてぬれていた。濁りがあって警戒は薄まるはずだが、 波が高すぎる。 ■今期はじめてはまったく気配なく                        *H15.3.29 土曜日 モーラップの奥 曇り時々雪 気温4祖、水温4度         日本海へアメマスを釣りに出かける予定が風強い状況を知り、支笏湖に変更した。疲れて もいたので、実はほっとした、というちょっと屈折した心境である。こういう矛盾する想 いが交錯することはままある。結局、遠出しないで余った時間が休養になった。      午後、湖面へ下る標高7,80mの沢筋は雪が腐っていてずぶずぼにぬかり、時には腰 ほど間ではまる。先客ひとりが沈んだ木の上にいて挨拶。まったく、音沙汰なしという。 湖岸は雪がびっしりで、岩の上にもまだ1mの積雪がある。              雪が残る湖岸にて。 幻想的で、かつ、‥寒い。  この時期、ただようニンフを狙うことが多いから、黒いモンタナを中層でひくようにし た。沈みすぎないシュウティングヘッドではじめたが、いつもならニジマスが回遊してく る1時半にも3時半にも何も起きなかった。静穏になった水面に目をこらすと小さなヨコ エビ(スカッド)がゆっくり泳いでいったがそれだけだった。沖にキンクロハジロのつが いらしいのが降りている。                            


国道からこの沢を標高50m下り降りるわけ。



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