■日常的に釣りをすることU
天候不順 平成15年10月19日 曇り時々雨 川底には落ち葉がいっぱい。そう、川も晩秋‥。 天気は不安定だ。迷った挙句、ちょいの間を目指して1時半ころ川に出向いた。最奥の林 道までいってロッドを降り始めたが先行する餌釣り氏が動かない。で、また戻って先週 のポイントに入る。ここにはまたちゃんとヤマメが待っていた。少し太めになった感じ。 3時に川から上がるまでの1時間、数本を手にした。 サケとヤマメが一緒にいる 平成15年10月13日(月)曇り 水温11度 3連休の日月はやり残した原稿の整理などで家にいることにしていた。そして実に精力的に (これは自分をほめてる!)こなしたので、昼過ぎ、急に自分に褒美を与えたくなった。 そそくさとフライを見繕って飛び出したのは2時前。 川の紅葉が始まった。 ヤマメは意外にやせている。 サケの遡上と産卵が始まっているので、普通、流心では釣りにならないことが多かった が、新たな気分であまり人を見ない川に入った。サケはペアになって上に下にと泳いで い る。しかし、ヤマメがい〜っぱいいるのである。こりゃ、どうして?水温も低くなっ て、 やせた13,4cmが果敢にアタックしてくる。だからフックオンしやすくバラシがない。これ は発見だった。10匹ほど手にして小一時間で家路につく。
山野と川を歩く楽しみ 平成15年9月23日(火)快晴 川に入る前、テーブルにロッドを置いて 12時半から1時半まで樽前のふもとにやってきた。いつもの流れで、前回よりはちょっ とデブになったヤマメが元気に飛び出す。でも、快晴の今日はそんなことより、この広場 に腰掛けて、土の感触に転寝したい気分だ。そうだ、それで十分。気持ちのいい広場だか ら。 サクラマスの空しきジャンプ 平成15年9月14日(日)快晴 昨夜遅く、釣友・川仙人にお誘いを受け、昼前に出発。わたしにとって初のポイントに案 内してもらうことになった。林道を登ること20分、林の中の牧場というべき広場に車を止 めて、すぐ川に入る。昨日の大雨に、川は幾分濁りがある。そして、なかなか、居そうな 場所でアタリがない。10分後にヤマメのパームサイズをひとつ。そしてもうひとつ。川仙 人も、奮闘している。 どっかり座ってまず仕掛けを。 魚止めの滝に出る。と、なにやら、川仙人がサケが上っている、と叫んだ。プールにフ ライを落とすとシンコヤマメがおってくる。左のヤブからはパーマークをしっかり見せた ヤマメが数匹、眼前を横切っていった。 プールは興奮する。大型魚が見えるとなおさら。 と、壁のようなダムに、30cm弱の魚が右手でジャンプした。おお、尺ヤマメだ。そし てまもなく左手では、腹が真っ赤な婚姻色に染まった40cmほどの魚が遡上しようとして ジャンプをした。それが時間をおいてあちこちでおきていることがわかった。サクラマス である。7mほどある魚止めの壁に、無駄なジャンプを繰り返しているのだ。ほんの時折 、水面に出てきて何かを食べているようだが、ドライにもウェットにもまったく興味を示 さなかった。来るのは小さなヤマメだけである。 この光景を、初老にさしかかった二人(おっと、初老はわたしだけだった!)が、しば し興奮気味に見やった。遡上しようとする魚の意志のようなものは、サケであれサクラマ スであれ、またカラフトマスであれ、あるいはもっと小型のアカハラやシシャモだって同 じこと、いずれも感動させるスペクタクルだ。地域の環境はこの生き物たちと分け合って 使っているのだ、ということに改めて気づくのである。帰途、立ち寄った別の川にもすで にサケが遡上していた。ヤマメのフライフィッシングはしばし、休憩に入る。ヤマメがナ ーバスになるのか、とんとヒットが減るのである。 足るを知る幸せ 9月7日(日)雨 水温15℃ 昼過ぎでかけるころは西の空は黒い雲が低く空をおおい、樽前山のふもとまですっぽり と隠れていた。挙句、ふもとの川に近づくと霧雨が降り出した。今日は自衛隊のある方 面へ小さな川の状況を見に行ったが、どこまで行っても、河畔林に覆い隠された小さな 川に見えたので断念して戻った。 あまり人の行かない場所で、願わくば少し大きめのヤマメを、と思ったための探索行 為だったが、それはよこしまな発想だと知る。逆の発想をして、いつも家族連れなどが いるもっとも人々が川に近づくことのできるエリアを選んでみた。そこは川の脇に車を 止めウェーダーをはいて5,6歩で川に下りることができる。おお1投目からヒットする。 よし、いることはわかった。流心を丁寧に探ること、数回。手のひらサイズ(12cm)が 出てきた。それから数十mをさかのぼるうち、ポイントから次々とこのサイズが飛び出 して、中にはおなかをパンパンに膨らませたものもいた。 こんな穏やかできれいな川。子供の遊び場。そこに‥。 この感じだと、上流の流心にも結構居るかもしれないと思い、1kmほど車で移動し、 道路わきに車を止めて、水量の多い木の下を数回探る。アント(蟻)への出方は鈍く 視認性の高い、明るいカディスによく反応する。二つのポイントで14cmのヤマメを二つ ヒットさせた。 上流のポイント。70cmほどの深さか。 #3のロッドで14cmをヒットさせると、重さがあるものは水の中で暴れてやり取りが楽 しめる。これでも十分楽しめる、やり取りが楽しい、と思えれば、それはそれで十分幸 せだ。丁寧にプレゼンテーションするクセがあれば、ポイントでもっとも大きいヤマメ からアタックしてくる。だから魚さえ居ればいい釣りがコンスタントにできる。今日は これでいいと思える。 帰途、道端にシカの白骨が。 ヤマメが小さすぎる 8月31日(日)はれ 満々の水、渡渉時の水圧も十分 昼前、白老川本流に出かけてみる。水量の多い川の流心を丁寧につれば、もっとサイズの いいものが出るのではないか、と思ったのだが、残念、流心から出るヤマメは限られ、い ずれもパーム(手のひら)サイズだった。どうしたのだろう。わきの流れの方が圧倒的に ライズがある。そろそろ、サケが遡上するころだから、流心はもうサケが入っているのだ ろうか。もう、ヤマメの餌釣りシーズンは終わったのだろうか。前回も今回も川には誰も 居ない。
フライの流し方を反省しヒットする 8月24日(日)雨 草原の公園、雨の中、ここで車を降りて プールは満々の水 少し段差があっていくつかの 流れが生じ、 うまく流すとよくヒットする ズームのないデジカメなのでフォーカスはずれてしまう。 朝から雑事をこなして車に乗ることが出来たのはもう12時半を超えていた。身近なとこ ろにフィールドをもつのはこういうときにえらく便利だ。雨のなか、新しいS川のフィー ルドを下見してから、小さな堰に着いた。プレッシャーがかかっているので、フライをつ けるティペットを#6にして、雨の川にたった。10cmクラスがいくつか出た後、おっとと 思う大き目のものが顔を出して消えた。いるのに出ない‥。なぜか?これはフライの流し 方(ドリフト)が悪いのではないか。ソコソコ釣れるものだからこのシーズン、結構いい 加減なドリフトにしていたかもしれない。 そこで思い立ってフライから先に丹念に流し始めた。1mも行かないうちに、14cmのヤ マメが勇猛にアタックしてきて、それからは13から15cmのヤマメが確実に流心から出るよ うになった。しかも、一発目でくる。ああ、なんといい加減なフライをしていたのだろう。 虫の流下に似せたナチュラルなドリフトをすれば、こんなにヒットは増えるのだ。猛省し た。雨は強くなりだした。水温は13℃。小1時間でいい釣りが出来た。 バンブーロッドを試す 8月17日 (日) 曇り
日曜の昼、2時間を川で過ごす。5月のはじめ、白老のOさんに頼んでいた3番のバンブー ロッドが8月のはじめ出来上がったという連絡をもらった。素晴らしい出来で、また川に 出かけるのが楽しくなったが、まだじっくりフィッシングに行っていない。本格的には今 日の2時間が、渓流のバンブー手始めになる。まず、上流部に出かけたのだが、小さなライ ズがひとつあっただけで、フックオンしなかった。まったくアタリらしいものがない。水 温は14℃。帰途、若い餌釣りの人と会ったので聞いてみると、やはりどうもぱっとしない らしいが「人が多すぎる」と嘆いた。いやいや、釣って魚をリリースしないで持って帰る のがそもそもの問題なんですよ。と言おうと思ったが詮無きことと止めた。 3番では気の毒な大きさか。 *この撮影後、不覚にもデジカメを川に落としてしまった。 白老川の本流に出てみる。魚体は大きくはないが、たいていは遊べる。おなかを膨らま せた10数センチのヤマメが流心から飛び出てきた。夕方でもじっくり探ればいい型のヤマ メと出会えるかもしれない。 水量が豊富で気持ちがいい。 1時間あまりを釣る 7月13日 日曜日 霧 川と対面した瞬間「ア、水、多い!」 家を出たのが1時半、現地の林道終点に着いたのは2時すぎだった。3時半までのわずかな 時間を釣る。田舎のいいところだ。日常的にフライができる。終点で若いルアーマンに あって情報交換。大物との遭遇はなし。そうだよね、この辺で大物出てたら大変だ。大 体あるポイントのヤマメは、大きくて勢力の強い順にアタックするような気がするから 釣れる魚はだんだん小さくなる。また、困ったことに大物のほうが向こうあわせでバラ シが少ない。いよいよ大き目のヤマメは消えていく。しかし大きな川や深みを持った川は 少し違った感じになる。 いつもどおり、かわいいサイズ。水はとろりとしてる。 たっぷり雨が降ったので、水かさがしっかりと増した。水温は15℃。2,3度ダウンした のではないか。川に入ったすぐのところからフライを流し始める。12cmほどの警戒心の強 いヤマメがヒットする。わたしより年配のFFMと会う。シンコばかりだったという。今 日は1km先の溜りまで行って戻ることにした。大きな流れの中心だけ、時折流す。霧雨が 降ってきて帰途に着くまで4匹のパームサイズを手にした。アメマスやニジマスの大物ニ ュースが飛び交うなか、このクラスの魚と遊んでいるのはしっかり信念?を持たないと縮 んでしまう。 活性化してきたヤマメたち 7月5日 土曜日 快晴 「林とこころ」の勉強会が今回は白老で2時からあるので、その前のひと時(11:30 〜13:30)を白老の清流で過ごす。ヤマメは活性化してきた。つい水温を計るのを怠 ってしまったが、わたしは17℃に近いとみた。いそうだなという流れ筋にはたい てい居ついてアタックする。しかし、日陰にはいない。また大木の根元の深みなど では、やや大型(といっても15cm以下)が顔を出す。 こんな日差し。案の定、ヤマメたちは瀬にもいた。 しかし、日陰ではほとんど顔を出さなかった。 そんなところをよく見ると、ときたまカゲロウが水面を飛び交っている。しかし、 カゲロウは水面すれすれよりやや上を飛び、たまに水面に落ちそうになってもアタッ クのライズとは必ずしも合致しない。で、ヤマメの思惑は外れる。そこへ、変なわた しのフライがべたっと着水する。と、ニュルニュルとヤマメがヒットする。こんな按 配だ。 今日はいつもたどり着き歩き出す定点から、副道を使って上部の沢に出た。すでに 見えるところにFFM(fly-fisherman)がいたからだ。細い刈りわけを上がって下り 降りたところの溜りではもっと小さなフライだった。#12では、フックオンしない。 よく見ると飛んでいるのは、もっとはるかに小さい#16ほどだった。 先客がいたので、ショートカットの林道に入った。 さびしく、長く感じる。途中、ブドウの葉をみると、小さな房を 着けている。今年はコクワもなりがよさそう。 再び白老川本流にて 6月22日日曜日 快晴 14時 左;こんなアクセスで期待がふくらむ。右;身に着けるタックル、ギアを広げる。 金曜日の雨で少しは水かさが増したかと思われたが、どうもそんな気配がない。水温は計 らなかったが約17度ではないか。暑い。枝川が枯れかかってちょっと痛々しい。今週も森 野へやってきたが、すでに昼を過ぎており釣り人の姿は見えない。セミの声はここもすさ まじい。緑が深くなってきたので、渓相は一段と美しいし、水も澄んでいる。 川は広い。ポイントもここはやや平板。 ゆったりしたヒラキの行く筋かをたどりながら上がると、ピシっとやってきたヤマメ、 14cmだった。続いて同サイズのが別のレーンででてきた。どうしてシンコがでてこないの だろう。それに数が少なすぎる。水生昆虫を食べているのだろうか。くだりはwet-fly を 使ってみようか。 #14のカディスにきた14cm。 100mほど上がったところの瀬の落ち口にはようやく小さなシンコヤマメの姿が見えた。 ずいぶん小さい。そうか、これからなのかもしれないな、と思いついた。この辺のヒラキ を釣るのはもう少し後だったか、と昨年の記録を見ると、白老川の本流に顔を出したのは 8月だった。では、もう少したってからやってこよう。 2本目をヒットさせたころ、後ろから二人のフライマンがやってきた。よく見ると白老 のAさんたちだった。天才少年も下のほうでルアーを投げているらしく、サクラマスが棲 みそうなプールに人影がある。上流の入り口がふさがっていたのでやむなくここへ来たと いう。
白老川本流にて 6月15日(日)午前 快晴 どこも渇水状態のようだが、昨日の雨がどう影響するか。庭のハンギングバスケットを作 り芝刈りなどしてからおもむろに白老川本流の森野へ出かけてみた。一帯は若干の濁りが 残っていた。ヤマメの出方は悪い。こんなはずはないのに。相変わらずのセミの大合唱は ここも同じ。川へ下るとすでにえさ釣りの人が川へ入るところだった。えさの人は後に「 シンコもいない」といっていたというが確かに見ている限りでは釣り上げていなかった。 本流のひらきでそれでも15cmをひとつヒットし写真を撮ろうとしたらスマートメディアが 入っていなかった。どうもフライに目標がない。だから根気が続かない。大物か、フライ の流し方の更なる研究か、はたまた釣れない所で釣る技術みがきか。正味1時間でやめる。
ヤマメの感触 6月8日(日)午前 快晴 今年初めてのヤマメ。新緑は初夏の前のノーブルな黄緑で、アブラナ科の花が咲くのみ。 野の花の端境期。かわって庭の花作りがさかんだ。わたしも朝、ハンギングバスケットと コンテナに花の苗を植えつけた。 名人・川仙人に聞いたちょいの間のポイントに入ってみる。愛泉園の反対側の公園に車を おいて堰堤の下にフライを流すと、すぐにアタックがあった。しかし、すれていてフック オンは難しく、ようやくひとつを釣る。続いてはスレ。腹にフックがひっかかった。堰堤 の上の200mを釣りあがると橋。ここまで、春にしては形のいい14,5cmを2本。もうすこし シビア なフライとティペットで臨まねば。 もうひとつの川に出向くと、そこは渇水。フライマンに聞くと、春から雨がないという。