2005年の4月、雑誌サライが開高健の特集をした。
例によって、一生幸せになるなら釣りを覚えよという中国のことわざを紹介している。
実はこの前に束の間なら結婚、一週間の幸せなら豚とさばけ、と
開高は書いているのだが、釣りが夫婦や家族との生活、食よりも上とは
わたしは必ずしも思わない。あくまで暮らしの中の一ページ。
森ののフライフィッシングはそんな軽〜い位置づけだ。今年もやるよ!森のFly fishing!

日常的に釣りをすること   〜樽前山の麓の森と川 W

2005/May〜



森ときれいな川があれば                  8月14日 くもり

8月にもなるとヤマメも結構大きくなる。そんなヤマメをまずいつものちいさなポイント
で探ろうと出かけた。ひさびさ。折りしも、小雨状態。公園状態の芝生に車を置かせても
らって身支度をしていると、施設関係の方と思しき人に声をかけられた。ヤバイ、こちら
から挨拶すべきだった、と思わせるほど、その方は柔和だった。                      

「どうですか、釣れるんですか?」 「ポイントはちょっとなんですが、ヤマメが入れ替わるようで、腕試しにいいんです」 「わたしは地元にいながらまったくやらないもんで」 「ああ、そうですか、でもこの川は北海道の色々な川の中でもかなり美しいトップクラ スだと思いますね。」 「上流にひとつの景観があると聞きます」 「ええ、滑滝がつづく部分がありますね。ちょっとした絶景」 「それじゃあ、どうも」 「こちらこそ、すいません、よろしくお願いします」
でも、アタリは全くなかった。水温12度。さもありなん。で、次にU川に出向いた。水 量のある部分の真ん中を飛び込んだことを後悔するけど、ま、仕方がない。流路と天然 の護岸が少し変わってしまった。さすがに、餌釣りなどに訓練されているのか、出方は シビア。2番のラインに6Xのティペットをつけてソロソロ。 顔を出すがフライをくわえない。いい形が出てもチビヤマメでもフックオンしない。で もちょっと上流から戻ってややして劇的にゲット。16cmほどの幅広。どうもしこた ま食には恵まれているようだ。 遠征と日常の釣。わたしは林と美しい水があれば身近なところでいい。サイズは二の次 になる。二つの川で合計1時間ほど。

水温は12度

ポイントは一杯に見えるが

#2のロッドでならこのサイズは
楽しめる

イワナ、その殺生          7月3日(日)くもり

釣友のお誘いを受けて、白老の川へ久々にプチ・フライフィッシングにでました。とても
きれいな川です。そこで、大きな岩の下に潜んでいた約1尺のイワナがヒットしました。

イワナはわたしのフライを喉の奥までしっかりくわえ込んでしまい、ハりをはずすうちに
息絶え絶えになってしまいました。釣友はもうリリースしても回復しないと断言し、やむ
なく夕食のご馳走としていただくことにしました。その場でさばいてくれた釣友に進呈で
す。                                      

もうここのところずっと、自分達のおなかを満たすために直接殺生することはしなくなっ
ていたから、とても衝撃でした。尺のイワナこそ川に戻って欲しかったのに。わたしの未
熟!と反省しきり。無用な殺生はしないこと(アヒムサ)を日々心がけてきただけに‥。

1時間半の釣行のあと待っていたのは、庭の草取り、耕し、隣に侵食した枝の片付け。特
に土を反転して草をとっていると、何匹もの太いミミズと出会う。彼らを殺生することの
ないようにと祈りつつ耕し地面深く入り込んだ雑草の根ごと抜く。枝もとって片付ける‥。

ああ、生活のいたるところに起きてしまう殺生。食べられる側へ思いも馳せずに気づかず
にいる毎日の食。小さなヤマメには感じないでしまった罪悪感を、手ごたえのしっかりと
した、わたしと渡り合ったイワナに感じてはっとするのでした。           

今日は、静かに祈るべし。                            
帰途、ムシトリナデシコの群落に会う。



さあ。

ポイントは数多い。

この撮影時間も一考の余地あり。

遅い昼食を。

ニジマスの川へ                    5月4日(水)晴れ
このところ陽気が続いて樽前山の残雪がみるみる解けている。前夜、釣友・川仙人さん
(以下、仙人または川仙人)からお誘いのメールありて、10時過ぎにゆっくりT川へ出
かける。わたしもここの渓相は抜群だと絶賛していたところ、川仙人はわたしが想像して
いたところのさらに上部の、ニジマスの棲むあたりに案内してくれるという。まだ葉っぱ
のない広葉樹林は明るく、水はまったく濁りがない。雪代も静まった観があるが、水量は
いつもより大分多いと川仙人。仙人はスピナーを中心のルアー、わたしはフライで上りだ
す。水温は計らないでしまったが10℃前後だったと思う。              
               
 いくつかのポイントを先にやらせてもらったせいで、開始30分ころ、まずわたしが2
0cm弱のニジマスをヒットした。そのあと、魚止めの滝で16cm、昼飯後、銀毛がか
ったものをスレでひとつかけた。                         
 さらに滑床とゴルジュの続く川を遡上する。深みもあるが魚影もアタックもないまま、
きれいな滑滝の合流で引き返した。この上がいいのだが、と川仙人。4時間ほどの沢歩き
だったが、早春の森と川の気を存分に吸い込んだ。途中コゴミをいただいた。アイヌねぎ
はお目にかからなかった。大地の割れ目、沢の自然感覚はさすがだ。         
  今年の初ヒット

滑床が続く

滑床が続く 2

こごみ サンキュウ!




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