遠征はロマン。日々釣る幸せと、出かける悦楽!


フライの時間は、さらに、ますますとりにくくなった。
フライをやっていたことすら忘れてしまう。
大好きな時間だったこともおぼろになる。
しかしどうやら、これからもずっとやりたいというのが本心のようだ。

これではいけない。
よしそれなら、これからは、フライを通じて地球と語ろう。
そのためには押し付けるように出かけねば。このガソリンの高いときにも、だ。

積極性を旨とするわたしめ、出不精はゴメンだ、と。さて。




18番から大平の河口へ。北の
岩場が風は弱い。ホッケは見え
ない。


大平川のワンドでY教授、キャスト。
うまい。

黙々と、あくまでも黙々と、延々と…。

Kさんは岩場で、こちらも黙々と。

18番に戻ってからKさんにヒットした
アメマス。


それをリリース。



































6年ぶりのアメマス釣りへ 島牧
     2008/03/20〜21 晴れ

釣り日誌をみると前回のアメマス・フライ・フィッシングは
2002年だったから6年ぶりの釣り旅行だ。北大のY教授と年明けからの約束に、同じくK先生が同行して3人とあいなった。レストハウスでオーソドックスなラーメンを食べながら江ノ島の近況をマスターから聞く。20年近く前、アメマスは鮭の稚魚を食べる害魚扱いで、アメマスダービーはそのころ始まったのだが、エントリーは増えても実際来るのは減っているのではないか、とマスターはいう。天然の鮭の稚魚は2月の末に海に下りているらしい。先週、ちょっと南に下ったワンドで79cm5kgがあがったという話も聞いた。

島牧の赤い点滅灯で2時に待ち合わせたのだが、先についたわたしが探すとない。その代わり、瀟洒なトイレが出来ていた。1時半にその駐車場の芝に腰掛けて久々に手にするロッドやリールやの仕掛けをセットし終わったころ、先生2人が到着。期待の時間にはまだ早いのだが、肩慣らしで汀にでる。北風でロッドは振りにくい風向きだった。結構人がいる。

1時間ほどして、こういう風の時にめっぽう強い大平川(おびらがわ)の河口にいって見る。最初、ワンドの北側の船だまりを中心にした。ルアーマンが一人きて岩場に入った。プールを攻めたりしながら居るうちに、イワノリが乾燥しているのを発見して、ベリとめくって食べてみた。これがいい風味だったので、二人を誘いノリ採りに励む。副業に性を出すこういう日は釣れないものだ。


護岸に岩のりがびったり。これを裾
からめくる。岩場もペリペリとめくる。

気を持ち直し、一心不乱にまたもや振り続けると、陽が沈む直前になった。風がやや収まったから、もう一度江ノ島18番に移動しようと誘う。K先生が岩場でよく粘っている、と思ったら、一本ばらしたらしい。残念だった。で、18番は風が穏やかになっていた。日が沈んでまもなくだったのではないだろうか。K先生がしばし膝まづいているので寄ってみると、案の定40cmほどのきれいなアメマスが居た。「おめでとう」と握手。彼は初めてのアメマスだ。まもなくアメマスはリリースされたが、うまく泳いでいかなかった。心配だ。

暗くなって6時半過ぎに今日の宿「モッタ海岸温泉」へ。ラジウムの天然温泉にまずザンブと入ってから、実においしいサッポロ黒生の瓶ビールを3本、次々に注文。黒ラベルは冷やし方ひとつでこんなにおいしいものかとびっくり。ソイ、真ガレイ、たこなどの家庭料理風。豪州の赤のカスクワイン2.6リットルを開けて十時就寝。心地よい疲労というよりクタクタ。
モッタ海岸温泉の夕食 

5時おき、現場には5時半過ぎに到着。風は出し風だった。順調にラインを出す。アングラーは見渡すところ20人以上。まだ誰も釣れた形跡はない。と、6時半ころ、どんとヒットして40cmがあがった。青い稚魚パターンだった。Y教授が見に来て、「おお、これか」。
ダブルハンドロッドとアメマス

すばやくリリースして、教授に「ネバーギブアップ」とエール。その後も粘ってみたが、ヒットせず。南の300m先で8時頃1本上がったのが見えた。早朝は、狩場山にのみ日が当たって輝いており、神々しい美しさだった。7時半ころ、日は海岸まで降りてきた。朝食は8時半までだったので、宿へ向かった。

食後、朝風呂に入ってから部屋でゴロゴロ。教授らはもう少し大平川で遊ぶという。わたしは大平川まで一緒し、そこで写真をとって、残雪の輝くニセコ、羊蹄山を眺め、恵庭岳、支笏湖、樽前山を見ながら家についた。440kmだった。


翌日の朝、狩場岳が赤く染まる。アングラーは5時頃には
起きて暗いうちに目的地に。

 

昼まで頑張るという教授ら。遠くは狩場山。

帰りの沿道景観はすごかった


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