遠征はロマン。日々釣る幸せと、出かける悦楽!
フライの時間は、さらに、ますますとりにくくなった。
フライをやっていたことすら忘れてしまう。
大好きな時間だったこともおぼろになる。
しかしどうやら、これからもずっとやりたいというのが本心のようだ。
これではいけない。
よしそれなら、これからは、フライを通じて地球と語ろう。
そのためには押し付けるように出かけねば。このガソリンの高いときにも、だ。
積極性を旨とするわたしめ、出不精はゴメンだ、と。さて。
18番から大平の河口へ。北の 岩場が風は弱い。ホッケは見え ない。 大平川のワンドでY教授、キャスト。 うまい。 黙々と、あくまでも黙々と、延々と…。 Kさんは岩場で、こちらも黙々と。 18番に戻ってからKさんにヒットした アメマス。 それをリリース。 |
島牧の赤い点滅灯で2時に待ち合わせたのだが、先についたわたしが探すとない。その代わり、瀟洒なトイレが出来ていた。1時半にその駐車場の芝に腰掛けて久々に手にするロッドやリールやの仕掛けをセットし終わったころ、先生2人が到着。期待の時間にはまだ早いのだが、肩慣らしで汀にでる。北風でロッドは振りにくい風向きだった。結構人がいる。 気を持ち直し、一心不乱にまたもや振り続けると、陽が沈む直前になった。風がやや収まったから、もう一度江ノ島18番に移動しようと誘う。K先生が岩場でよく粘っている、と思ったら、一本ばらしたらしい。残念だった。で、18番は風が穏やかになっていた。日が沈んでまもなくだったのではないだろうか。K先生がしばし膝まづいているので寄ってみると、案の定40cmほどのきれいなアメマスが居た。「おめでとう」と握手。彼は初めてのアメマスだ。まもなくアメマスはリリースされたが、うまく泳いでいかなかった。心配だ。 5時おき、現場には5時半過ぎに到着。風は出し風だった。順調にラインを出す。アングラーは見渡すところ20人以上。まだ誰も釣れた形跡はない。と、6時半ころ、どんとヒットして40cmがあがった。青い稚魚パターンだった。Y教授が見に来て、「おお、これか」。 すばやくリリースして、教授に「ネバーギブアップ」とエール。その後も粘ってみたが、ヒットせず。南の300m先で8時頃1本上がったのが見えた。早朝は、狩場山にのみ日が当たって輝いており、神々しい美しさだった。7時半ころ、日は海岸まで降りてきた。朝食は8時半までだったので、宿へ向かった。 食後、朝風呂に入ってから部屋でゴロゴロ。教授らはもう少し大平川で遊ぶという。わたしは大平川まで一緒し、そこで写真をとって、残雪の輝くニセコ、羊蹄山を眺め、恵庭岳、支笏湖、樽前山を見ながら家についた。440kmだった。 |