どっこいしょ!釣が遠くなった…
寸暇を惜しんで風土の川と戯れる。しかし
ヤマメもアメマスも待っているようには思えない。
あの、大物の刺激がない。釣り欲というのは
あのバトルにある。それが…
段々さびてきた…。もういちど、どっこいしょだ。
白老の源流部を3人で 8月16日(土)晴れ 24℃くらい 釣り仲間の川仙人さん(以下、川仙人)が白老のとある源流部に誘ってくれた。室蘭の若いHさんと白老のコンビニで合流。前日の金曜日、胆振は豪雨だったようで多少、林道と濁りが気になるという。40分ほどの砂利道ドライブのさなかには、さほど大きな決壊はなかった(しかし、帰路に使った別コースは道がえぐられ大岩がいくつも落ちていた。やはり、大雨だったのだ)。 広めの平地に車をとめて川支度。春はタケノコとりの駐車場になるようだ。わたしは赤い長袖シャツにゴアテックスのウェーダー、メッシュのベストに水などを入れたフライバッグ、そして#3のバンブーロッドを持った。普段はルアーを使う川仙人は今日は#2のフライロッド、Hさんは餌釣り用の4.5mのさお。林道を15分ほど下り、川に降りてからも20分以上下ってたまりについた。ここから釣りあがる。もう汗だくである。赤シャツはとっくに脱いでベストの背中に入れた。 清流だが、岩はよく滑る。ポイントは随所にあり、淵のような大場所もいくつもある。一服するふたりの脇で、軽くカディスを流してみるもののアタリはない。瀬に流してみると、すかさずピンコが顔を出した。今日の一匹目だから、と川仙人が一枚写真を取ってくれた。トップを入れ替わり立ち代り遡行する。最初は、Hさんが最後尾で二人のキャスト後を黙々フォローしていた。その結果、より確実な超過を得る「えさ」とはいえ、フライの後から来てすぐ釣れるわけでもなさそうなことがわかった。 川仙人が、きれいなニジマスを上げた。25cmほど。次のたまりでももう少し大きなニジマスをヒット。その上部にまだ手付かずの部分があるというのでわたしに譲ってもらったが、あいにくヒットはなかった。しかし、そのさなかに、黒い魚体が猛スピードで遡上し岩に隠れた。てっきり、川仙人がリリースした物かと思って振り向いて聞いたが、昼のフライ用にキープしたという。では、ともう一度集中しようとしたが、もう出なかった。わたしを抜いていったHさんの狙っている場を眺めていると、そこにも30cm弱の魚体が見えた。本人は気づいていない。あまり魚はいないね、などと会話する。 さらに遡行し上流を見ると、先行していたHさんのロッドが大きくしなっている。川仙人は手のひらを40cmほど広げてわたしに魚がビッグであることを知らせる。たしかにかなり大きい。婚姻色の赤もあざやかだ。「ゆっくり」と声をかけ、落ち込みに逃げようとするニジマスをもういちど平場に連れ戻す。そしてネットイン。スケールを当てると49cm。「主(ぬし)だね」と川仙人。リリースする頃はちょっと弱っていたのが心配だ。 わたしだけが坊主になってしまったので、しばらく先行させてもらった。最初のポイントで、大きな白いカディスにガボッときた。が、あわせ切れしてしまった。後ろで川仙人が見ていた。しばらく遡上した次のスポットで、今度は小さなマドラーミノーに25cmのニジマスがヒットし、ネットに入れた。これで記念写真を撮ろうとしたら、髪の毛は汗でびっしょりだった。すばやく、速い流れに入り上流に魚体を向けると、手のひらを蹴るようにしてニジマスはのぼっていった。リリース完了。 車に着いたのは2時だったから3時間ほどの遡行である。Hさんが3枚におろしたマスを川仙人がフライにした。おにぎりと共に食したがなかなか美味だった。 殺生していただく。このサイクルに思いをいたしていたこの頃だけに、しばしそのことを考えた。川仙人とHさんのかつて釣果の話を写真や携帯の画像を見せてもらいながら聞く。ミミズ専門のHさんは、40cm以上のニジマスを数多く上げていた。その行動力と腕前には脱帽。 |
本流の向こうを釣る@白老川にて 8月9日(土) 快晴 26度 土日を含む夏休み4日の初日。仕事の区切りのいい休暇はアソビのモチベーションがあがる。今日はそんな日で、午後から出かける。白老の各フィールドは、おのおの特徴があるから、ひとつづつ巡って見ることにした。今回は、大好きな大川モード。 高速の下は昨年今頃はもう大型のサケマスがもじっていて釣りにならなかった。でも、今年はそんな風でもない。折りしも、養鶏場の糞のにおいが川沿いに立ち込めていたが、ま、そこは目をつむって。 そこそこにチビヤマメがくる。意を決して、本流の向こう側を流すことにして数分。鋭いあたりがあって、#2のロッドがしなった。滅多にないテンションだった。引き寄せてわかったのはヤマメ20cm。今日はこれで十分。デジカメに収めた。 若い人がえさ釣りのさおをもって、わたしの下流10mあたりで釣り始めた。いくらを付け替え釣れる気配がない。 「アタリ、わかるかい?」 わたしはその場所を諦めて高速の上流の深みを探ったが、出は悪い。丁度、家内を迎えに行く時間になった。 |
水が冷たい 7月27日(日) 曇り 19℃ 川仙人に誘われた釣行は時間がとれず流れて、今日は午後からの勉強会との間に3時間ほどある。と、今季初めての白老に出かける。2番のロッドに#16程度の鈎だから、もうほとんど穴を意図が通らない。いつもの落ち込みはヤマメがくわえない。フライが合わないか、釣り人がはいったか。とうとう、フックにはかからなかった。水温12度。 戻ってみた。橋から釣り人が粘っているのが見えた。えさ釣りの人が随分長くたっている。たしかにかなり釣り上げている。しかしよく見ると、時折、土手に投げている。ウグイが混じっているのだ。 さらに河口よりにはフライの人がメンディングしながら何かを狙っている。そばにいき、 「ナニがいます?」 と見ていると、20mほど向こう側のやや深みからボコと頭を出す。もうじき、サケも登ってくるころだ。しかし1m弱の水深にも○○○はいるのだろうか。登別のひとだったが、随分歩いている。猿払あたりまでフィールドになっている。白老、登別、日高近辺の色々な情報を聞いた。大きなネットをもったルアーマンがふたりやってきた。大物を狙っているのがわかる。見るからに地元の慣れがうかがえる。 取水口の下の川底には護岸がされていてでこぼこがある。サカナはそこにいついている。そこでようやく10cmあまりのヤマメを手にした。 |