迫力の支笏湖と再び…


どんなに釣れた年でもわずか15匹だった支笏湖。
6月は毎週木曜日、職場を逃げるようにして
支笏湖に向かい、車内でおにぎりを食べ、
時にはネクタイをしたまま、ロッドを振ったあのころ。

あの頃のネーチャー観察は、今、風土のスピリットと
向き合うときの大きな支えだ。学んだものは
とても大きい。



樽前の樹海

静謐の湖

カワニナがたくさん出ている

支笏湖の凄み  
2008/08/11 mon 18℃ 曇り 水温20℃

夏休みの4連休3日目は、夕方、ダブルハンドのフライロッドをもって一年ぶり以上の支笏湖へ。セミがいれば今頃はセミのフライに来るのですが、今年はどういうわけがセミがあまり鳴きません。あるいはピークが過ぎただけで居たのかもしれません。

湖岸に下りると北風が水面を吹いています。岩の上に座って身を隠しながらロッドを振り続けます。セーターとウインドブレーカーを着ていても寒いくらい。虫もほとんどおらずライズもない沈黙の世界。

この支笏湖というのは、天候や時刻によって気分を高揚させたり気を削いだりの変化がとてもすごい。支笏湖の霊性というのがどっしりとあるような、すごみがビンビンと来ます。弱気な人なら、寝込むのではないかと思わせるほど、気が吸われる様な、そがれるような体験をよくしました。憂鬱な気分になるのです。

今日もそんな黄昏。曇りの寒い、風のある、樹木が生い茂って暗い。自然との一体感はいつもあるのですが、どうも沈痛な気分にさせられる。そんな支笏湖。これは洞爺湖にはない側面ではないか。

(実績のある茶色のカディスを後半は沈めて使用した。が、結果はでなかった)


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