もう粘って釣る根性はなくなったけど 20092010


支笏湖はかなりおどろおどろしいフィールドだ。
風は日本海より冷たいし、曇りや雨、そして夜には
インインメツメツたる気分にも
よくなった。ウン、若い頃の話。
しかし、背中に樽前という火山を背負い、目の前に恵庭岳の山姿をみる
どっしり感はほかにはない。
それに、ここがおかしいことだが、あまり釣れない。
それでも通う意味ありどころか、身体が動く間は行きたい
と思う理由は、
さまざまな生き物の不思議わーるどであり、多様な生き物の宝庫だから。
そして、一帯はここの風土の代表であり
ここに独りでくればつながることができるから。




風景が一変した湖岸 210/06/26 sat はれ 17:00-18:30

先日、一年ぶりに支笏湖にフライロッドをもって行って見ました。

歳を取ったので、車を降りてから最も湖岸に近い「大崎」のちょい先のポイントに入ったのですが、その途中はもう笹薮と倒木のごった煮。つゆ、おとのうものなし、の感じです。

湖岸はもっとびっくり。倒木の連続、そして高水位。これではフライに不可欠のバックヤードがとれません。

それでも、倒木をくぐりながらロールキャストのできるところまで移動してアメマスと遊びました。アメマスがわたしのウェーダーに遊びに来るその無垢さ加減をみて、もう止めようと思い始めたころにウグイが釣れてそれを潮にロッドをしまいました。

いえ、もっと正直に言えば、ウグイを釣る前に、岩にすべって四つんばいになってびしょぬれになったのでした。

いつもながら、支笏湖にはスピリットがある。なにの?北海道の自然の、もっと言えば宇宙的な。森羅万象のドラマの片鱗が見える…。

水温6度でアメマスが岸よりして、やがてギンヤンマのヤゴが成虫にかわり、8月にはカワニナが岩に上がり始める…。アメマスは岸からはなれ、…。

そして支笏湖は昼と夜で、エネルギーのプラスマイナスがまるで違うところ。夜、無自覚に出入りすると風邪をひくかもね。






支笏湖道路の風倒木の整理は
大分進んできた


湖岸に下りるとこの風景

シナノキの大木も

2009/05/04 mon 晴れ 神々が演出する沈黙

大型連休の3日目。ガーデナーの仕事を離れて久久の湖へ。快晴で北からの風があり波があるが、時折ないで湖底が見える。大崎のいつもの降り口は荒れて笹が繁茂していた。湖水に出るところではシナノキとトドマツの大木が水面に倒れていた。
  

1.5号の糸を120m巻いたリールとuedaのスーパーパルサー7フィート。スピナーで右へ100m、左の深い場所ではミノーも使った。フライマンが左右で独りずつ見かけたが話す機会はなかった。不安定な湖底の石に立ち続けるフライは腰にひどく悪いので、今年からの支笏湖はポイントを「探し歩く」ルアーに切り替えた。針穴に糸を通す際のストレスから離れられるし。

あたりはなし。ライズもなし。水面下のことはいつもどおりと想像するしかないが、サカナが居るのかいないのか不明なのは励みがない。ウミウが数羽飛んで行っただけで生き物の気配がない。支笏湖はいつも一見眠っている。それでいて、豊満な生き物の宴がありバーストがある。神々が演出しているとしか思えない。

釣り人の車も止まっていない。どうしたのだろうか。


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