白秋期の林との関わりを考える

NO.103
2019/03/02~

毎週、山仕事をしながらたどり着いた哲学めいたことが一つある。それは、「手仕事は強い」ということ。

世間的にはなんの寄与度も語られることのない、半ばプライベートな営みでもしたたかに持続できる、その背景にある精神的支えは、手仕事がもたらす精神性ではないかと思う。メンタルな充足といってもいい。

普通それは、「手応え」というのかもしれない。手応えは人々の公私の仕事の原動力になるのだが、往々にして地域活動は社会的評価を気にしてしまう。しかし、コツコツ、定例の作業を営みのように積み重ねていると、それは自分の内側に蓄積される充足、ゆるぎない手応えになるようだ。言うは簡単だが、手仕事よりも頭で考えてしまう現代人の日常だから、こころのバランスは崩れかねない、そして病む。

五木寛之の「白秋期」を読み、いい言葉を得たなあと喜ぶと同時に、命名の妙と意味づけに驚いた。加齢とともに、特に還暦を超えたころから、身体能力と脳も衰えが自覚される反面、人は人生を肯定的にみられるようになるらしい。冬の雑木林の木立に心ゆすぶられ、新緑に躍り、夏の生命力に圧倒されながら、彩り豊かな林をゆっくりと歩む。

雑木林の四季と人の一生が重なると、雑木林のある生活が俄然いとおしくなる。

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落葉期の雑木林こそ素晴らしい

2019/04/29 mon 13℃ 晴れ
solo-work

盗難に備えた丸太処理と薪作り



今年の丸太の盗難を機会に、最も原理原則的なセオリーに到達しました。それは、「製品化(近くまで)したら、すぐ運び出すこと」。そして、「商品に見せないこと」。盗人はおそらく短時間にトンズラするために、薪や丸太を時間をかけて「横運び」しないはず。だから、できるだけ、現場に散在させておくことも重要だと知りました。運ぶときに一斉に運び出すのです。

あと、プロの薪屋さんもしばしば盗難にあっているので、囲いや施錠、監視の目、赤外線カメラなども考慮にいれなくては、と思ってはいます。言い換えれば、盗難はここでもありうる、という覚悟。

と、肚が決まれば有言実行。28日の日曜日にひとりで玉切りした丸太を、29日、自宅用薪運搬のついでに軽トラックで搬出しました。写真は27日のみんなとの運搬のとき、「重たいからやめておこう」と置き去りにした太めの風倒木。28日に玉切りした後は、念のためカムフラージュのため枝をかぶせて帰りました(笑い。

■「モッタイナイ」をどう資源化、ルール化するか

今般、薪盗難の事件は、薪の置かれた今日的状況を反映しているものと見られます。つまり薪需要の増大と価格高騰です。例えば小屋前の盗まれたストックをトラック2台分、4棚とすれば、4つに割るだけで末端価格は約30万円。

その一方で目立つのは伐倒木の放置です。1m以上の長さにただ切断しただけでは重くて持てないので商品価値は限りなくゼロに近く、これを玉切りして最寄りの林道に集めて初めて一歩商品に近づきますが、この壁を飛び越せない場合が多々。「放置すればゴミ、運び出せば再生可能エネ」です。

典型は北海道電力の線下地に残された伐倒木です(下)。こんな風に放置されます。



伐倒を受託した業者は収穫するつもりがないから、寸法はまちまちですが、実にモッタイナイ、立派なナラやシラカバ、イタヤが一杯です。大島山林ではNPOのフットパス利用に支障になる、という理由から早々に玉切りして搬出していますが、その延長で提案すれば、最寄りの方々が自己責任と有効利用の精神で、地球温暖化防止への協力などの気持ちをこめて、「そっともらっていく」という暗黙の慣習的行動の了解(または内諾、合意、しかしいずれもしっくりこない)を、この際、打ち出してみるのはどうでしょう。

北電側としては、線下地という特別な場所を預かる手前、第三者が重機などを入れて大々的に運び去ることは認めないはず。ここで内々に提案するのは、あくまで自家利用のスモールサイズです。当然、自家用車のトランクや軽トラなどで搬出するということになるでしょう。自分でチェンソーで玉切りして、そこで割って積んで帰る。少し離れた場所でも、トビで転がしたり、割ってカンガルーキャリーなどで薪として運べば、話は簡単。

しかし、ここを文字化、ルール化するというのはやっぱり無理かもしれません。あくまで、内緒。そっともらうのです。ここは人口密度の低い地方の、北欧的な万人権(everyman's right)のような枠組みが近いのかもしれません。

■早春の雑木林の魅力

さて、肝心の雑木林の季節の話。新緑の、心躍る季節もいいですが、個人的にはその前の今の時期、土壌凍結も解けて林が乾燥気味になって、フキノトウやスミレや咲き始める早春には、無性に雑木林の風景を切り取りたくなります。


裸木と径、ただそれだけですが、快晴&無風というのがこの時期のよくある陽気。希望に満ちます。

左は作業の合間の自撮り。右はohsawaさんが小屋の前で、体幹トレーニング中。これは効きそう。

沿道にはこんな荒れた造林地も。再生不能。朽ちるのみ。そんなケガレチで末期を迎える生き物もいる。

うーん、好きな風景です。左はNPO森林むすびの会の作業地。林道右は札幌ウッディーズの手つかず。

平成9年頃の間伐箇所。苫東では珍しい斜面と坂道。

もう一度「ホッキとフキノトウのかき揚げ」を食べたい。たっての希望でまずトウのたったフキノトウを収穫。帰り道、市内のスーパーで1個150円ほどのホッキ貝が偶然2個だけ手に入りました。フキノトウのあと、さらに北の方へ移動し、アイヌネギも少々。これで今年の山菜リレーは、フキノトウ⇒アイヌネギ、と来ました。次はスドキとコシアブラか。


大量の丸太搬出、結局、人力で解決
2019/04/27 sat 曇り時々小雨 5℃くらい
abe abe-e ohsawa kai kusa migita wada seki = 8 persons

薪材の不足は放置材で穴埋め



広葉樹林の間伐では、安定的に等質の材を一定量生産することは難しい。扱う林の様子は、ほぼ同じ林齢とはいっても微妙に違って、その年の雪の量や伐倒の難易度、ヤブ出しの距離なども大きく響く。昨シーズンのように風倒木が大発生、などということもある。

不足すると、薪会員への供給が危うくなるので事前に何らかの手立てが必要になってくる。今季は、間伐の進捗が鈍り、薪材の盗難にあったことで、じり貧が予想されたが、幸い、土地所有者から放置される丸太の存在を聞いて、その穴埋めにあてることにした。

しかし、現場は伐採業者が運材をあきらめた事実が示すとおり、のり面があり、側溝がトラクターなどの走行を妨げ、一体どうやって車道のトラックに運べばよいのか、ここ2か月ほどの懸案だった。幸い、4月3日、グラップル付きのトラクターを入口まで自走してもらったのに、現場にアクセスする造成地を横断できず、最有力のこの方法はやむなく断念せざるを得なかった。馬搬も使えそうだったがこれには甘えず、辞退した。

結局、人力で頭数をそろえるのが最も手っ取り早いということになり、現地に8人が参集。小屋もいれると往復すること6回、約100kmを移動した。この切り替えは、「あきらめ」と「覚悟」だ。新人ohsawaさんと怪力セキちゃんの存在が大きい。



盗難にあってすっかりボリュームがなくなった静川の小屋の周辺(↑)は、林の中に一輪車を入れて運びだした。持っていかれた残り物は細いものが多かったが、それでも結構な量だ。この様子から逆算すると、盗まれたのはトラック2台分近いかもしれない。

薪はビジネスになるか



ヤードは今、こんな状態(↑)。線下地からもあと数台は運び込まれるから、昨年並みの量が確保できるかもしれない。連休に薪小屋がほぼ空くので、そのすぐ前に、今日の材の約半分を置いた。

かくして、連休初日、メンバーは、小雨の中で重い丸太を担いでヘロヘロになった。わたしはトラックの運転、荷台で荷捌き、そして積み降ろしと、主戦力を離れた仕事だったがそれでも今朝は坐骨神経痛がでて、休んでいた痛み止めを服用。

このあたりをもろもろ考えると、いつも思い浮かべるスモール・ビジネス化というのも歳によると思える。若ければ、装備をそろえて数人で林の手入れから薪ビジネスまでをカバーする「仕事」は可能だ。道内の雑木林の現状と、薪ストーブの潜在的需要があれば、十分、隙間産業になりうる。臨機応変に、アメーバ的に変幻自在に、しかし決定的にこれではまだまだ不安定だ。

現状を再整理すると

①身の回りの雑木林は随所で放置され、手入れを待っている
②それらからは冬季搬出すれば材の利用はできる
③林内作業車などを買えばもっとできる
④それらを借金でもして装備をそろえれば人を雇える程度のビジネスにはなる
⑤しかし、それほど手広く機材をそろえずとも、平坦地の雑木林はやりくりができる
⑥機械力にどこまで頼り、どこまで人力ですますか。この境界は動く

結局、わたしたちのゴールは薪を売ることではなく、身近な雑木林を、気持ちの良い癒しの森林公園にすること。可能性を秘めたまま、このままいこう。これでいいような気もする。地域フォレスターなどという存在もありうる。林の管理と薪需要を調整する中間組織だ。


4/24速報     大島山林についにヒグマ!?


支笏積丹系も日高系もなんとなく来ない格別なところだと勝手に思っていた大島山林に、日曜日、ついに目撃情報。わたしの希望的観測は見事に外れ、北広島や札幌と似たような状況になってきました。安平町のホームページには「アイリス団地に足跡目撃情報」というような書き込みがされました。この裏には、最近、林を散策する人が増えたことも背景としてあるようです。


コモンズ、さまざまな仕事が目白押し

2019/04/20 sat 快晴 9℃~
abe ohsawa kai kusa tomik & m migita wada seki saitoh-pair = 11 persons

春本番




勇払原野の春一番の花、ナニワズが満開になりました。もうヒバリも来ているのでしょうけれども、わたしは確認がまだです。先週初めだったかは、海の方角から白鳥の編隊が来るのが見えて、ああ、わたしみたいにテンポがずれているのもいると思って微笑ましく思ったものです。

春は毎年山仕事が山積みです。フットパスの落ち枝整理、倒木や枝折れの片付け、わだちの補修、サインの付け替え、それに傷んでしまった道の付け替えなどなど、やるべきこと、やりたいことが山ほどあります。人がくつろげる里山をシェイプアップするには、まだまだスタートラインに届いていないような気もします。

■放置された丸太を片づける


遠浅川に沿った林道に放置された丸太は、北電の送電線下地の支障木。近年、静川の苫東幹線下も伐倒しただけで放置されていて、伐る側も処理費がでないのか、むごい作業跡で、薪需要との間にかなり乖離がありあり。なんとか利活用したいもの。


コモンズでは苫東の担当者から了解をとり北電側への連絡を託し、せめてフットパスをふさいでいる丸太を再利用することにしました。これらは風倒木処理で十分確保できなかった材の補充にあて、また多少でも薪材の盗難の穴埋めにもなります。

広場との距離が遠いこの作業にはmigitaさんの軽トラが大活躍で、サイクルタイムを吟味すると短距離の山道よりも、いったん国道234号に出て川沿いに下がるルートが時間距離が短いことがわかりました。そのアクセスをabeプロが支障となる灌木をさっそく刈り払いました。

大量の材があるのですが、コモンズとしてはあくまで、林道とフットパス(岬ルート)をふさぐものを中心に、wadaセミプロとabeプロが玉切りを担当。migita、sekiの両氏が運材をカバー。ほとんど素性の良いナラだけで、逸材といってもいいくらいです。しかし、なんといっても重い。



いつもの繰り返しになりますが、平成30年度のシーズンは、昨年夏から秋の度重なる大風と地震で、広さ70ヘクタールの大島山林では大量の風倒木と枝折れが発生しました。当NPOでは広葉樹林の定期的間伐計画を返上して、この風倒木(掛かり木含む)を片づけました。風倒木処理は危険なので通行に支障などなければ放置する森林所有者も多い中、コモンズでは怪我のないよう細心の注意を払って完全に伐倒し、林内に作ったフットパスなどを利用して運べるものは冬にスノーモービルで運び出しました。その材だけでも15軒ほどの冬季暖房を賄える量になります。

捨ておけば腐朽しCO
2を発生するゴミ運んで利用すれば利用価値の高い木質の再生可能エネルギー「雑木薪」。所定のサイズに切って、割って、積む手仕事がまだ山のように残っています。しかもこの時期は、上の写真のように春のシーズンに向けてフットパスのサインを直したり、山仕事は目白押しです。足元にナニワズ(沈丁花の香り)を見ながらルンルン気分で山仕事です。これはぜいたくな時間です。

■令和元年の冬用の薪、連休から分譲が始まる



薪分譲に備え、薪棚に分譲先のお名前を書きました。写真ではちょっと見えにくいですが、赤と黒のマジックで数か所記入してあります。

で、令和元年の冬用の薪、と呼べばなんとなく今までと違うような気がするから不思議です。今季も、連休の4月28日から薪会員がはぼちぼちと搬出に来ます。薪のお礼代は大方入金になっています。初日の28日は川村、中村、早稲田の3家族、梶さんと斎藤さんはぼちぼち、少しずつ。20日は、斎藤さんが、自宅に持ちこまれた、こじれた白樺を薪割り機を使って作業展開。薪割りというより、粉砕というような割れ方野やつばかりで、マサカリで割るには確かに大変なものばかりです。ただ、一旦割ってしまえば、材はポーラスで乾きやすく燃えやすいはず。こういう手間を楽しめる人だけが、薪ライフを心から楽しめる、と言えます。

■ハンディキャップを持ったら、各々できることを積極的にやる
 

北海道新聞の日曜の朝刊に、ついに新刊の広告が一面を飾りました。ほとんど無名のグループが、ローカルながらビッグなテーマに挑んで本を出したということが、これから少しずつ表に出ていきます。事務局であるわたしはこの前にベトナムの旅行を終えていますので、少しずつ取材などにも対応できるようにしますし、苫小牧市長、厚真町長、図書館長、三星の社長さんなどに当てて謹呈の郵送も始めます。

さて、3月23日の「雑木林だより」でも吐露した通り、わたしめの活動をできるだけ長く継続させるために、重量作業は極力控える決意を固めつつあります。テクニックとパワーを駆使するメンバーを「前線」とするなら、わたしは銃後の兵站(へいたん)業務=ロジスティック(通称、ロジ)に当たることになります。戦争で前線部隊にせっせと食料や物資を補給する役目です。

つまり、これまでも実作業と並行してきた段取り、資材の調達、会計、広報、ネットワーク形成(苫東、行政、メディア、町内会、大学等研究者その他)に完全に軸足を移す予定です。「その仕事、自分もしたい」とおっしゃる方は是非申し出てもらいたいのですが、これからもずっとコモンズ活動を続けるには、このロジを継承する方がいるかいないか、これが分かれ目になるでしょう。ロジが粛々と進んでこそ、現場のプレーヤーも、きつい危険な作業に集中することができます。

今日も朝いちばん、広場でみんなで作業打ち合わせをして分担を確認し、玉切り、ヤブ整理、運搬、薪積みの担当を決めました。わたしは鉄塔線下地を確認に往復してから、遠浅町内で新刊発行で聞き取り調査の協力をしていただいた荒木さんを見舞い、大島カツ子さん、娘さんの窪田さん夫妻への謹呈本を託しました。夕方は厚真の斎藤さんにもお礼がてら顔を出しました。

股関節痛と坐骨神経痛による臀筋の痛みは、ロキソプロフェンという痛み止めが実によく効いて、まるで痛みがあったことを忘れますが、現場を2往復し、成り行きで丸太をいじっていたら、やはり痛みが出てきます。そんなわけで慢心しないで養生しながら、銃後の業務に専心することにしますのでよろしく、とメンバーにはお願いしていくつもり。


4/13 sat 薪割り継続(詳細不明)
abe inaba ohsawa tomik & m kai migita seki wada

総勢10人の薪作り

2019/04/06 sat 曇り時々小雨 5℃
abe abe-e inaba ohsawa oyama kusa tomik migita seki wada = 10 persons

薪を積み始め、岬ゾーンのの玉切りも開始



丸太を薪サイズに玉切りする作業を終えて、仕事は割ることと積むことにシフトしてきた。薪棚の配置も遅ればせながらホームページと掲示板で周知が進んで、migita-seki両氏の地元薪割り班は、平日も2日ほど動いてくれた。おかげで、いつの間にかずいぶん進んでいる。migitaさんは本業の農業が始まる前に山の薪は一段落させたいようだ。

岬と呼ぶ、遠浅川に近い斜面線下地の放置伐採木は、今日からabeプロとwadaセミプロが着手。問題は搬出路だ。山の中の林道も軽トラを使えないことはないが、道は細く、すぐうんでしまう可能性が高い。

それで夕方、遠浅川沿いの鉄塔工事用道路をmigitaさんと軽トラを運転して行って見た。わたしはかつて歩いたことがあるし、migitaさんは歩くスキー用にヤブを刈ったという。ショートカットのその連絡路は、二つの鉄塔の間にやや荒れたまま残っていて、もう一つの鉄塔まで行けば、左手30mあたりに岬の現場はあった。チェンソーでヤブを払い風倒木を除けば十分快適な運搬路になる。一旦国道234号にで出るが、こちらのスピードの方が勝る。


立派な工事用道路から山沿い林道へのアクセスは100m。右写真の右手に岬の伐採木が見える。

遠浅川沿いの白い道を右下に行くと道の脇に鉄塔がふたつ。その間を左折してもう一つの鉄塔の下にはいると伐採木が見えてくる。

■盗難事件のその後



今日は、薪棚の段取りや、棚の土台にする胴縁(どうぶち)の買い物などをして、山仕事らしいことをあまりしなかったので(とはいえ、日曜の朝、臀筋が痛んだ)、皆が帰った5時ちょっと前から、ひとり、薪割りをした。太い風倒木が多いので大半はナラだが、中にはアズキナシやアカエゾマツ、トドマツが混じる。それらをそれぞれの棚に均等に混ぜるという配慮も公正な薪供給には必要だ。

そんなことを考えながら、アズキナシを割った。薪小屋裏でoyamaさんが片づけてくれたもののようだ。アズキナシはバラ科だからサクラ並みの熱量かと想像するが、熱量と相関がある比重はサクラ(0.6)よりやや重いように感じる。タモの0.65あたりにちかいのではないか。コナラ、ミズナラが0.67~0.69であるのに比べればやや低いが見劣りはしない。(参考;深澤光さんの「薪のある暮らし方」、田淵義雄訳「薪ストーブの本」)

薪として価値が低いのはヤナギ類、ヤマナラシ、ドロノキ、ホオなど。本州ではキリなども軽く、持っただけでわかる。乾燥すればなおさらだ。その点、写真のキハダも軽い。しかし、美しい独特の黄色には見惚れる。

こんなふうに、どの木がどのように燃えるのか、どんな匂いがするのか、どんな木目をしているのかなど、伐採のときから目をかけ気を配って最後は暖を採る過程は、全体が至福の時間だ。ましてや、それが地域に災害をもたらした震災前後の、危険な風倒木だったりすると感慨はまた別のものが加わる。

これらの材の盗難は、だから猛烈にくやしい。横どり、は許しがたい。この辺に詳しいHさんに電話で聞いてみると、あまり驚かなかった。防犯カメラはいくつも試しているようだ。静川の小屋ではかつて、2回、泥棒が入って、初回はワークショップ用ののこぎり(3000円相当を30本)と、リコーダーの譜面台2500円相当を二つ、盗られた。
被害にあって高かったのはドアのペアガラスで、7万円ほどした。

今日のニュース
abeプロが復帰薪の盗難薪の積み方周知

2019/03/30 sat 曇り 5℃
abe inaba ohsawa oyama kai kusa tomik & m migita seki wada = 11 persons

■abeプロが約5か月ぶりに現場復帰果す




コルセットをしっかり締めての復帰で痛々しいですが、復帰初日。つい頑張ってしまう山仕事ですので、くれぐれもペース配分を考えて養生しながら、休みながら参りましょう。これは自分にも言い聞かせています。

昼休み後、わたしたちが「岬」と呼んでいる現場へ(右上)。ここは送電線の線下地の伐採で丸太が大量に放置されているところ。ここを早々に玉切りして薪にしようとの計画。丸太はいいが現場がちょっと遠いのが難点。盗難の心配もあるので、丸太にしたらすかさず運ぶ必要あり。

■薪の盗難

(掲示板から転写)

 とうとう、恐れていたことが来たようです。
 静川の小屋の周りに積んだ薪用の丸太のうち、鉄塔に行く道沿いが
 すべてなくなった模様。(一昨日、migitaさんが寄ったらゼロだった由)
 4/27に2トントラックで運び出す話をしていた時に判明。

 ●教訓 ⇒ 道端に「商品に近いもの」をおかない
       丸太や薪を作ったら、早期に運ぶ。放置しない。
        ←割らなくてはいけないものや、長く重い面倒なものは持っていかない!
 確信犯だから、小屋の中のものだってアブナイ。


 また、盗難届はどうなんでしょうね。ご意見をお寄せください。
 3日水曜日にでも現場を見てきますが、最寄りの警察は上厚真の
 派出所ですね。面倒なような気もしますが、盗まれた丸太の量は
 2トントラック1台分、薪にすれば15万円相当になるはずだった、
 と答えます。

 警鐘を鳴らすためには必要か。


■薪の積み方の周知について




(掲示板から転写)

丸太は3月3日の掲示板をご覧いただくとわかりますが、図のように積むべく配置してあります。現在の割り方・積み方は、丸太を並べた意図とだいぶ違っていますので、次回からは上の図のように願います。


昨日積み始めましたが、1.8mの胴縁を3,4枚使います。薪棚の長さは3mですから、最終的にはさらに3,4枚使います。

トラックの侵入がしやすいようにできるだけ直線で幅も確保。


以上の方法が広場では最も効率よく、少ない動きで薪の棚が作れそうで、搬入・搬出も楽なようですので、よろしくお願いします。


雑木林における馬の力を見直す

2019/03/23 sat 曇り時々雪 0℃
ohsawa inaba oyama kai kusa tomik wada migita seki = 9 persons

雑木林と馬





病院のロビーで携帯の呼び出し。厚真森林(もり)むすびの会のnishinoさんが、育林コンペの現場が進んでおり、材の置き場所などで相談したいとのことで、診察後、現場に直行。

nishinoさんとnagai さんが現場にいて、ばん馬の「カップくん」(4歳)と材を運んでいた。会の面積は約8ヘクタールだが、ざっと見ると1ヘクタールから2ヘクタール以上が進んでいるように見える。全幹集材で、一部はほだ木が出来上がっている。

カップは長い一本を曳きながら自在に木立をくぐって道まで出る。その往復でかなりの材を出している。操るnishinoさんも一緒に歩くので、見ているとこれが大変そう。かなり身軽に枝に埋もれ木たなどをよけながらやっていた。もうわたしなどには無理だ。




そして、その仕上がりは良い。間伐度合いもほぼ予定通りで枝の片づけ方もていねいだ。いわゆる林業屋さんがする雑な始末ではなく、「あくまでも美しく」という育林コンペの主旨を、nishinoさんは良く理解してくれている。

上の写真の下2枚は育林コンペの看板そばから日高方面を見ているが、左側が森林むすびの会ゾーン、右は札幌ウッディーズの未着手ゾーンで、雑木林保育のbefore-after になっている。このまま、パフォーマンスをして、この方式が苫東にあった管理であることを発信して、コモンズ林業の管理エリアを拡大しようと励ました。nishinoさんも、すでにコモンズで進めてきたコンペゾーンのようなきれいな出来形にもっと近づけたいと言っていた。

ただ、この時期の作業では林道が傷む。現場の近くにはY建設さんがいるので、なんとか、近所のよしみで傷んだ部分を修復してほしいとお願いした。

■柏原の丸太処理

来る4/27の柏原の丸太運搬で、ポータブルウインチなどのお知恵拝借と思って聞いてみると、馬でもいいしグラップル付きトラクターでやってもいいですよ、とのこと。寒空の中、お昼ご飯を済ませて、ふたりで現地に出向いてみる。グラップルで道路下まで運んでもらいあとは人力でトラックの荷台に挙げる。それだけでも大助かりだ。

ただ、トラクターのアプローチが難しい。エリアをぐるっと南へ回って、市道から入る入口を見つけてなんとか現場に行けそうだと判断した。4/27までに道路わきに挙げておいてくれることとなった。ひとまず、目途が付いたが、見ればみるほど意外と材は多い。

■「岬」の大量の丸太




広場の薪作り作業は、小雪交じりの寒空の下で進行中だった。午前午後、選手交代しながら都合9人。

林道は春の淡雪が残っている。病院の股関節症と臀筋痛の診断結果が多少重くのしかかって、力仕事をパスさせてもらい山沿い林道の丸太を再確認に歩いて出かける。

場所はボリボリの三叉路を過ぎた、フットパスで言えば「岬」のポイントである。鉄塔の線下地の伐採で採寸もまちまちだから放置したものとわかる。苫東の担当者とも話しがついているので、連休の頃、軽トラックで運搬しようという計画だ。しかし、ここもかなりの量である。

■山仕事と養生の兼ね合いについて覚悟する ~プレーヤーからマネージャーへ~

今朝は臀筋の痛みがかつてなくひどく、立って歩けない状態だった。ソファに座ってもダメ、冥想のために足を組む事も出来なかったので、踏ん切りがついた。「よし、病院に行こう」。鍼灸院も一応考えたが、ここはまず総合病院で精密な検査なりレントゲン写真でちゃんと見てもらおうと思った。いわば観念した格好。20年前の坐骨神経痛診断以降、初めてだ。

診てもらったのはN病院の整形外科。S医師は、レントゲン写真を見ながら

①左の股関節は足側の骨が割れていて受け皿側に食い込んで擦り減っている。
  これ以上痛めば手術しかない。人工股関節になる。

②脊髄は4番5番だけでなくその前後がつぶれている
 (kai doctor によれば、臀筋痛はここから来る坐骨神経痛とのこと。
  確かに朝一番に筋肉痛になるのはおかしい)
 (また、わたしの見立てでは、若いころに比べて近年8cmも身長が縮んだが、
  この脊髄のつぶれも関係しているはず)

③看護師と事前に問診していると、手のしびれは首から来ていると思う、とのこと

思い起こせば平成10年に職場が変わって雑木林の保育に単身で取り組んでいた頃、ストレッチのし過ぎで股関節が開いて、運悪くその頃の丸太の重労働で股関節が不調になり、左足の親指の靭帯を損傷し外反母趾になった。ちょっと無茶をし過ぎてしかも放置してきたツケが回ってきたようだ。

S医師の診断を聞きながら、「もう無理はやめよう」「死ぬまで今の体をもたそう」と静かに覚悟した。今まではプレーヤーとマネージャーを両立させてきたけれども、プレーヤーの方はできるだけ返上しよう。体育会系から文化系一本やりにしぼるようなものだ。果たしてできるだろうか。

生涯現役を目標に、医療費削減の掛け声にも呼応していくには、コモンズのモットー「年寄、半日仕事」を大切にしよう。お互い、身の丈にあった仕事が大切。これまでと同様だ。


白鳥とガン、飛び交う

2019/03/16 sat 曇り 3℃から5℃くらいか
abe-e ohsawa oyama kai kusa tomik migita wada seki = 9 persons

黙々と割る、しかし捗ったのかは見えない



前夜の帰宅時も、JR糸井駅のそばでガンの群れを見た。さしたる好天でもないのに珍しい。明日の好天を占うのかと思いきや、16日は雪が積もって一日、パッとしなかった。

しかし、ガンも白鳥もずいぶん飛来している。大島山林の上空は周辺が田園地帯で、米どころもねぐらのウトナイも近いのでどの方向に向かっているのか、ちょっと見にはわからない。

一方、いつものことながら、薪割りの進捗は遅い。うすら寒い日は特にそんな気がする。薪割り機1台、チェンソーで玉切りを3名、マサカリが3名。そのほかに山で残りを切っているメンバーが2名。写真左下が、そのmigitaさんの作業箇所。


アカエゾマツ(上右)を割るのは初めてではないだろうか。アカエゾは困ったものだ。マサカリがヌメッと刺さるだけで、割れない。柔らかい木の特徴で、以前も同じように悩まされたことがあった。トドマツだっただろうか。

今日も割りにくい丸太をずいぶん手掛けた。ナラの丸太を見るとホッとする。先週てこずった樹皮に赤身のある丸太が、まだまだある。全体的に前途は茫洋として工程は読めず。

■二股の切り株を考える


昼食のテントから戻る際に、林の中を歩いてみると二股の切り株が目についた。当然ながら、数年時間がたっているので切株は腐れが見える。

思い出したが、いまから15年以上前の国有林の技術発表会では、広葉樹の二股を間伐すると腐朽菌が入って残した方も腐れ始める、という報告があった。確かに、現物を見ていると、早晩、残された樹木も腐れは入ってくるのだろうなあ、とぼんやりと思った。

ではどうするか。株立ちは株ごと切るか、残す場合は頃合いを見て腐る前に伐るか。後者は良く観察していればそのころ合いがわかるかもしれない。

■森林とコミュニティの関係


アイリス団地のNさんから、遠浅神社のヨーロッパトウヒの寿命を見てほしいと連絡があって待ち合わせ。6,7本あるヨーロッパトウヒは太いもので直径50cmほどで、いずれも頂端のカラス止まりは枯れて成長は止まっている。樹齢は70~80年程度かなと見立てたが、古老の話でもだいたいその程度のようだ。

ヨーロッパトウヒはドイツトウヒともよばれ、ドイツから鉄道システムを輸入する際に防雪林の考えも一緒に導入されて、このトウヒはその際の構成樹種だった。江別から滝川あたりにかけてのJR函館本線の防雪林に使われているが、かなり枯れてしまい今はニセアカシアにとって替わられようとしている。

美林としてはかつての定山渓営林署の試験林が「定山渓天狗岳」の登山ルート付近にあった。もう伐採されているかも知れない。

南ドイツでは田園の森はこの樹種がほとんどで、林床にササがなく地面を覆う植生が貧弱なため、落ちた種は
そのまま発芽するので造林が要らないように見える。天然下種更新である。わたしが見ていたのは直径が60cm以下だったような気がする。成長は早いが、わが国では構造材としての評価は高くないようだ。造林してみると、寒風害には弱かった。

ところで、近年の台風による風倒木発生で、神社の森もかなりダメージを受けまばらになってしまったが、周辺の電線や建物への倒伏で被害が出ないよう、先手を打つ計画をもっているようだ。わたしの見立ては、①成長が止まっていて、②寿命が近いのではないか、③大風による倒伏の可能性は十分にある、の3つ。人の往来がなく建物などもない十分な広さのある場合はともかく、高木になる樹木を植えるのはそもそもが倒伏というリスクを伴う。

参考に、北大のハルニレ大木の計画的伐採と、自然保護論者の対立の例をお話した。大木を切るのは嘆かわしいと反対する数名の著名人は、もし腐朽した大木が倒れたりふと枝が落ちて事故が発生した場合は「保険」で対応すればよい、という随分人情を無視した意見だった。「もし事故ったり死んだら保険対応、それまで生かせ」という訳だ。人命優先の考えとは言えない。そして案の定、ニレの大木は昼間に倒れ、奇跡的に事故にはならなかった。

わたしはそこはクールだ。樹木には寿命がある。見慣れた経験ある有識者が枯損の兆候を見つけたりしたら、よく生き延びてくれたと感謝して、供養して伐倒すべきだと思う。当然、材は利用する。

Nさんは大島山林の、苫東計画における位置づけに興味を持たれており、町内会が池の周りを管理するようになった経緯も聞かれたので当時のお話をした。Nさんは大島山林が隣接するこの団地の魅力に惹かれて家を建てた方だから、この辺の感覚はツーカーで通じる。

森林と、町内会やコミュニティの関係づくりは、実は実験段階であると言える。力になれることがあれば、苫東の緑地管理の担当者として、あるいは現在管理するNPOの立場で、なんでも協力すると申し上げて散会。


10日早く薪割りを始める

2019/03/09 sat 曇り 風有り 4℃
inaba ohsawa oyama kai kusa (kurita) (sasaki) migita wada seki =10 persons

長谷川機械にて薪の美しさに目を見張る

朝8時過ぎ、チェーンオイルを求めて有珠の沢の長谷川機械に行ったが、都合悪く店主は不在。たくさんある防犯カメラに驚きつつ見渡しているうちに、奥の薪小屋に気づいた。

むむ!美しい。角を合わせて積んでいるようで、わたしたちの積み方よりも隙間がない。半割をさらに半分に割った際、割った面を2ピースそろえて積んでいるようにも見える。我が家ももしこんな風に積んだら、使うのがもったいなくなりそうだ。

遠浅の現場に着くと遠くでスタックしている軽トラが見えた。手伝いに行って結局、inabaさんと二人で押して脱出したのは良かったが、急に飛び出た勢いで私は前のめりになって転んだところ、今度は軽トラが急にバックしてきた。ヤバイ、後ろを全く見ていない。わたしは横になったまま山側にぐるぐる回転して事なきを得た。遠くから見ていたwadaさんは、てっきり轢かれたと思ったらしい。

山仕事の事故というのはこんな何でもないことで起きる。もって銘すべし。

薪割り初日、ドローンのSさんと転勤者kuriちゃんが飛び入り


昨年の薪割り初日は3月17日、今年は10日ほど早いけれども、もとはといえば、昨年はそのころまで林道のスノモ走行が可能だったのが大きい。昨年今頃の「雑木林だより」をめくってみると、3月10日、広場はまだ雪原である。今年がいかに雪が少なかったかを物語る。となれば、春はおのずと近い。

ハスカップ会員の札幌のSさんが、おもちゃサイズのドローン、その名も「トイ・ドローン」をもって手伝いに来てくれた。コモンズの動画制作プロジェクト『苫東コモンズってなあに?』の要所要所に、彼のドローン動画を入れてくれるよう依頼。試験飛行はあいにくの風のため、軽量ドローンは結構難儀した。操作させてもらったが、なるほど、なかなか簡単で面白い。これで2万円弱とは安い。

今年は新緑の雑木林、ハスカップサンクチュアリと人々、紅葉の雑木林などがうまく撮影できれば申し分ない。

カレーの差し入れとガンたち、これで春を感じる山仕事

同じく「雑木林だより」によれば、昨年は3月3日にカレーの差し入れをいただいた。今日はイチゴジャム入りクリームパンのようなものもいただいて、満腹になった。帰りがけ、荒木さんご夫婦にお礼のあいさつ。

ガンたちは春先、群れが分散しているのか、迷子っぽいガンが鳴く。風が強いために千々に乱れるのか、飛来する方向が縦横斜めで、「君たちはどこを目指しているんだ?」と声をかけたくなるほど、まとまりがない。

今朝早く、窓の外1m弱のところにある物干しに、ヒヨドリが三度、居間を覗き込むようにして長い時間止まっていた。窓ガラスのこちら側2mほどの位置にわたしはいたが、ヒヨドリは光が反射してマジックミラー現象となっているせいでこちらに気づかずくつろいでいる風だ。

さえずるたびに息が白くみえ、何やら首をかしげる様子が可愛い。ヒヨドリを正面からこんなに長い時間観察したのは初めてだ。待てよ?かんがえてみれば、彼らは鏡に映った自分に「誰だろう」といぶかしんでいただけの話か。

ゴムのようにマサカリを跳ね返すこの木はなんだ?

左の丸太がそうだ。元玉は40cmほどあり写真よりもっと太い。これが今日の薪割りの二つ目。一つ目はナラで、いとも簡単に一投で両断できたから、ルンルンで振った一撃だったが、ルンとはじき返された。木肌はハルニレにも似ているが、違うように見える。栗でもクルミでもない。アサダでもシナでももちろんない。はじき返された思い出は数回、でもこれとは違ってカンカラカンに乾いた丸太だった。



広場に5日で材を出し終える

2019/03/02 sat 晴れ -1℃
abe-e inaba oyama ohsawa kusa tomik & m migita wada = 9 persons

予定通り搬出を5日で終了




終わってみればほぼ予定通り、材は広場にすべて出し終えました。総勢9人、にぎやかな搬出でした。重い丸太が多い今年は、このぐらいのにぎやかさでやらないとはかどらなかったのも事実。どこにどの程度の丸太があり、どんなルートで運べば最も効率的か。その辺を臨機応変に組み換えしながらの走行24km。恐らく22往復プラスα。過去最高の回数だったでしょう。

さて、その丸太の量ですが、横から見れば、例年と遜色がないように見えます。ブルーのシートのように今年も積み上げますが、どれくらい生産したかは毎年、やってみないとわかりません。今年は4月末に静川の小屋と、別の場所から融通してもらう丸太もあります。50立方以上、80立方以下。今年のあまりもあるのでこのあたりになれば一安心。

■送電線の下が伐採

今季最後のスノモになるはずですが、例年シーズン最後は作業後に、普段回らない林道とフットパスを巡ります。

風倒木、枝折れの多いのはいつもですが、斜面下の林道沿いに大きな伐採跡があり、林道が封鎖されていました。北電による送電線下地の伐採です。かなり太い丸太もあって、終わったばかりの身にとってはいわば「うんざり」する風景に見えます。

しかし、材は欲しいところ。一応、聞いてみましょうか。引き取りてはあるのか。
■ああ、動物王国

朝から、この冬初めてマガンの飛行隊が目に入ります。大群ではなかったのですがあの懐かしいやかましい声も今朝はさわやかに聞こえます。渡り鳥がやってくる春のサインは心地よいものです。

もう一つの材の現場を再確認しようと柏原を通過すると、TOMATOHマークのてっぺんに数頭のメスのシカの群れがいました。絵になる構図なのですが、あいにく赤いTOMATOHマークの字がみえません。

アイシン精機の草地にも5,6頭。これだけシカがいると車が危ない。気をつけよう。