今年の秋はどう始まり、どう終わるか
気象関係のニュースを見ていると、暑い夏が長すぎるため結果的に春と秋が短くなる、紅葉時期はちょいの間ではないか、ということが叫ばれている。 けれども個人的に地球の恒常性、ホメオスタシスというしくみを信じる身としては、それも自然だと受け流したい。気象が災害化してしかも頻発という状態になったから、嫌が応にもニュースとして誇張され、民は一喜一憂する。ニュースが創り上げられているという可能性も少しある。温暖化対策の国際世論も、わたしは作られた疑わしいものだと考える者で、SDGs などまるで魂胆あっての絵空事、まともに付き合っている国や行政にも実はいかがなものかと斜に構えているひとりだ。 クレジットなどビジネス取引にする話などは、トリッキーでどこかの陰謀ではないかとさえ疑う。再生可能エネルギーで目に見える本物はやはり「木」が本命ではないか。メガソーラー、風力発電に群がるのは地球環境への配慮とは離れた別のインセンティブがあるからである。 さて季節と林の話しに戻ればいつもの雑木林だって、毎年同じではない。キノコだって虫の出方だって毎年違う。さて紅葉はどうか、年末までの徐間伐はどう段取りして春の集材、薪づくりにつなぐか。そしてイヤシロチ的なワンランクアップの風景をどう創れるか、そこだけに集中していきたい。 |
腐朽廃材を前にして 2025/10/2 thu 23℃ 中18℃ ■保育年サイン6基完成 ![]() 雑木林の保育年表示を6基、リニューアルした。枕木を使ったのでボリューム感がでて、サインとしてばかりでなく構造物のような存在感がある。これは風景づくりにも寄与する。なにしろ、のっぺらぼうの雑木林は「人工工作物」を待っているのである。 この画像の平成7年といえば、NPO苫東コモンズの前進ともいえる苫東地区森林愛護組合が市民や関係者とともにノコギリで除間伐をしていたころだ。あれからざっと30年。ちょっとした記念碑になる。 ■腐らすか、燃やすかの選択について ![]() エントランスの看板をリニューアルしたついでに、旧看板に色を添える目的で積んだ薪のオブジェが腐っていたので周辺の枝とともに三差路の反対側に寄せた(画像上部)。ちょうど太い危険枝が何本も見つかったので、高所チェンソーで処理したところ、こちらも相当の材が貯まった。いずれも腐朽した材である。集めると相当なボリュームいなるけれども、出来れば燃やせるうちに燃やす方が、なにかと無難であった。 そこで整理してみた。考えてみると除間伐で発生する枝は歩きやすさと手入れの見栄えのためにコモンズは元来小さな塊として集めるようにして来たが、この時点で燃やすと手入れ後の林はスッキリする。もし燃やさない場合は、1,2年後以降に薪ストーブの焚き付けにする。さらにその以後は、10年単位で放置し腐って時点で林内に散らす…。 この最後の手段は腐朽材の山を見ながら考えた新しいアイデアである。ボロボロに腐ったらそれが可能で、早々に一部を実施するところ。ただ懸念するのは、その腐った腐朽材の山が小動物の棲み処になっていないか。幸いこのところの実験では、ミミズ以外はカナヘビ程度。ネズミやヘビは出てこなかった。 ボリボリ始まり、ガン飛来 2025/10/04 sat 晴れ 23℃ ![]() ![]() ようやくボリボリが出てきた。どこにでもまんべんなく、というのではなく、山仕事などで一昨年まで足しげく歩いたあたり。昨シーズンではないあたりが興味深い。 採らずに残したスドキがいよいよ綿毛を飛ばすところ。10年ほど前に遠浅から花穂のみ積んで挿したものが良く増えた。小屋周りがフタリシズカ群落からスドキ群落に変わる日は近い。 ![]() これがボリボリ採取途中の収穫。このあと、焚き火の20mさきにもうひとつ群れを見つけて採集。お隣さんに日頃の野菜のお礼にお裾分けだ。 ![]() ![]() 焚き火は楽しい。林内を歩くついでに乾いた枝を集めて燃やしいている間に、小屋周りは整頓されていく。今日の仕事は枕木6本の泥を落としていつでも使えるように積んだ。雨で洗い流されれば自ずと使い道も見つかるだろう。 それと先日採材して運んだシラカバの風倒木を玉切りして小屋裏で割った。次から次へと仕事がやってくるというか、見つかる。ボリボリなどは仕事でなく娯楽なのに、どこか季節の勤めのような感があって、アソビでなくマストなのである。 とは言いながら、小屋のライブラリーの読書は30分でもするようにしている。今日は坂本直行さんの『開墾の記』のエンディング部分。読書時間を労わるように、少しずつ読み進み開拓時代を共有するのである。あと、池澤夏樹著『アマバルの自然誌』。 やはり秋が近い、もうすぐ冬なのだ、と思ったのはガンの声を編隊の初見。テラスの空いた空に数10羽の精悍な姿が見えた。あと20日で紅葉まっさかりに本当になるのだろうか。 |