たかが緑地(林)、されど緑地(林)
NO.98
2017/12/02~

40年もの間、同じエリアの林を見てきていると
さすがに、その林がどういう状況にあり、どうすれば無駄がなく持続的な維持ができるか、
林自身はどうなろうとしているか、などがやっと少しわかってきたようが気がします。

それをここ勇払原野ならではのメソッドとして提案する機会がありました。相手方は
林業や緑地管理を本業とする組織ではないので、今は長い目で取り組まざるを得ない、という
経営判断をされました。今すぐ、そのメソッドに乗っていけない、と。

これは無理からぬ話だなあ、と実は心底思っています。

緑とか森林とか、近年、社会正義というのか、だれもが緑は大事にしなければいけない
ゆるぎないもののような言われ方をしてきて平和ボケみたいに緑ボケしてしまった時代がありましたが、
実はわたしたちの緑地観はいわば借り物でなかったか、とわたしは疑っています。
哲学はおろか生活感もない、当然緑に対する魂からの叫びなどとはほとんどの人がほぼ無縁な位置にある・・・。
これはこれで誇ってもいい幸福な状態だったかもしれません。
常に緑に囲まれ、郊外は田園で、気分転換などどこででも可能で、裸地も放置すれば20年もすれば林になる国ですから。

先のメソッド提案の会議の終わりに司会者は、提案のメソッドに沿って何ができるか詰めてみたいと締めくくりました。
自分の立ち位置が視野狭窄の世界にはいってしまったのか、そうでないのか。
若干の不安と希望が交錯しました。


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ポータブルなウインチで藪だし

2017/12/17 sat 曇り -1℃
abe abe-b kusa kuri + migita oyama seki wada + oogishi nisino = 10 persons


■常に作業の効率を目指して


身近な放置山林をコミュニティの森林公園にする・・・。これはコモンズ林業の目標にしてきた概念だが、書いてみれば、何のことはない。しかし技術もお金も少しばかりの機械も、時間も、さらに変な話、動機付けもいる。もちろん、動機の強弱はさらにまちまちだから、しっかりした方向付けも求められる。。

そこに、よる年波による力の衰え、限られた時間などを併せ考えれば、当然、作業は効率を求められる。少しずつ改善し、機械化してみてもも、実はゴールは留まるところがない。逃げ水のように、歩み寄ると途端に逃げてさらに先にいく。

今回は、ここのところの懸案である「藪だし」対策が焦点で、厚真のグループに、ポータブル・ウィンチの操作について実技で伝授をお願いした。来てくれたのは、大岸さんと若き西埜さん。定刻9時半の待ち合わせで、テントで薪ストーブを点けながら、当方の作業エリアを図で紹介。さっそく、現地でセッティングした。


ウインチを固定する木を決めて台座をセットする。けん引する先にはスキッド・コーンなど障害物を避けるヘッド部分を取り付け、まずは50mのロープでけん引を始める。ここまで30分強。いずれ自分でやらざるを得ないから、注意深く聞き入る。



作業現場は、2週間前の12月2日、わたしが午前中に伐倒したナラが5本程度と、シラカバ倒木数本(枯れ含む)。前者は太いもので直径25cmで林道から約30~40m、後者は直径30cm近くで林道から60~70m。

けん引速度は秒速20cmか30cmだが、コツコツやっていって、最後はいっぱしの土場ができた。来週から、わたしが玉切りしていく。恐らく、仕上がりで4~5立方、おおよそ一年分近くが確保されていると思う。


ここで、ウインチを使用するケースを特定しておきたい。
というのは、比較的高密度でフットパスが敷設されてスノモの運搬路ができてもいるからだ。今回ウィンチに頼ろうと決意したのは、29年度の伐採予定地(届け出済み)には、林道網からかなり離れた根がえり木があり、かつ沢筋も多いためである。スノモは引っ張る重量がちょっと増しただけで、急にパワーが落ちてアズルから。

長材でウィンチを使うケースとサイズは下記の通りとしたい。

①林道やフットパスから約30m以上離れた伐倒木(20m程度は道端に玉切りを摘む)

②サイズは0.7mの倍数(1.4m 2.8m 3.5m 4.2m 5.6m)

③直径20cm程度は全幹でも集材可能だが、まっすぐなものに限る。

注)ウインチによるけん引をしない場合でも、万が一に備えてスノモが侵入可能なように、
伐根を低くし藪を払ったルートを確保

■山林案内看板が完成、デビュー


菱中建設グループの地域貢献活動の一環で、山林の案内看板を作ってもらった。コンテンツとデザインは草苅、写真や着付けと施工は先方が担った。設置は、

①フットパスの路網が多すぎて、簡単なサインでは径がわかりにくくなったこと
②初めてきた町内の人が実際に道に迷ったという話が複数届くようになったこと


が発端になった。今まで訪れる人もいなかった山林が、やっと市民権を得て町内の人が入り始めた証拠でもある。ここまでずいぶん長かった。

したがって、林道だけのパーツのルートマップではいけない。遠浅駅や団地も丸ごと入ったマップが求められるため、すでにホームページに掲載してある『大島山林の散歩みち』を改良してトリミングしたものを原稿として使用した。右側の案内はほぼ従来のとおりで

この山林は、所有者㈱苫東との協定にもとづいて、アイリス公園を遠浅自治会が刈り払い等を行い、ここを含む山林全体はNPOの苫東環境コモンズが管理を受け持っています。

山林には、風倒木や枯れ木の片付けと間伐作業のあと、多くの散策路(フットパス)ができています。ルートは、スマホで下記QRコードを読み取るか、ホームページをご覧いただき、左のマップを参照してご利用ください。NPO苫東環境コモンズ

とした。右下にQRコードが印刷してあるから、インターネットで地図をプリントして持参しなくても、スマホで看板のQRコードを読み取って、あとはスマホに映し出されたマップを見れば良い。

QRコードは、菱中建設の現場チーフのKさんと電話打ち合わせの際に出されたアイデア。簡単にQRコードを取得できたので、さっそく挿入したもの。

池の改修と看板の話はとんとん拍子に進んで大幅改善がなされた。菱中建設には役場から感謝状が贈られる可能性があるようだ。終始、黒子だった当方からも、貴重なおこぼれを頂戴したのでお礼を申し上げたい。



山仕事の安全を祈願する

2017/12/09 曇り 0℃
abe inaba oyama kai kusa tomik migita wada = 8persons
直会はabe-b tomim も参加 計10名

山の神参拝


写真左はつた森山林の山の神の鳥居前。オーナー会社は8日に参拝したようで、しめ縄も御幣も用意されていた。場は、キリリと引き締まる。お供えは清酒・男山、塩、新米ユメピリカの玄米、それとスルメ。

つた森山林の参拝後、大島山林に移動しドロノキの大木に、再びこの冬の作業の安全を祈願した。遠浅地区はクリスチャンも少なくないことから、注連縄は控えた方がいいのでは、との声もかつてあり吹き飛ばされたままにして来たが、地元の右田さんによれば気にしなくていいのではないか、との意見であった。となれば、できるだけ早い時期に取り付けたいところ。

それにしても祀るにあたっては思い出深いドロノキである。

まずこのドロノキの愛称を募集したところ、思い余ってかバラバラで収集がつかなかった。個人的には、西の白老に「グランマ」(おばあさん)というコミュニティ・レストランがあることにあやかって、わたしは、コミュニティ・フォレストのおじいちゃんの木として「グランパ」を用意していた。結果、まったく一顧だにされず(爆)、命名は立ち消えになった。

また、ドロノキを祀るちょうど1週間前に、偶然、巫女さんのグループがドロノキを見学に来ていて、ドロノキがご神木にされることを大変嫌がっているとのご託宣があった。ドロノキ周辺の修景もまだだったから、祀った後のお世話を誰かがちゃんとするのか心配されたものと解釈し、その後の修景を心に誓って実施したのだった。

当日は、遠浅神社の神主さんに祝詞をあげていただき、前所有者の大島清さんの奥さまも来てくれた。清さんはNPOが管理することをとても喜んでくれて会員登録もしてくれたが、足腰が不自由で当日の参加はままならなかった。

そのかわりというか、なんというか、遠浅駅に踊りを奉納したいという創作舞踊家「いくらさん」が現れ、祝詞のあとに飛び入りで静かに激しく踊られた。覚えておられる方も多いかもしれない。2010年の11月のことだった。その後、どうしておられるだろう。

■スノーモービルを出す

雪が深くなる前にと、薪小屋からスノーモービルを出した。スノモのバッテリーは購入翌年から上がりっぱなしで、ダイナモを回すのが年々重たく、かつ、何度も何度も引っ張る必要が出てきた。パーツがユニットで固定されていて交換もできない。それで昨年は知人にバッテリーを借りて、しばしばこれを使って始動させた。

先日、非常にコンパクトな「ジャンピング・スターター」を知ったので購入した。自宅で充電しておき、作業日はスノモの座席下に格納して非常時に備える。今回はこれを使って数回目でエンジンが動いた。複数回続けるとかからなくなったが、今度はダイナモで簡単に始動した。これで一安心だ。広場を一周した後、テントまで行って充電したつもりだが、果たしてどうか。


アイリスの池の改修

2017/12/04
wada migita =2 persons






菱中建設グループの地域貢献事業として、アイリスの池の落ち葉の泥の撤去改修が行われた。池のヘドロ回収が遠浅町内会の長い要望事項であることを知ったNPO側が、同グループに掛け合って実現したもの。

タンク車は20トンの重量があることから、奥の池まで侵入はできず当面手前の最も大きな池を手掛けた。町内会長も駆けつけ、苫小牧民報社の取材を受けて「たいへん、ありがたい」と語った。。


意外と多い根ガエリ予備軍

2017/12/02 うす曇り 0℃
abe inaba oyama kusa tomik & m migita wada + shin + sapporo woodies 3 = 12 persons

林にチェンソーの音響く


いよいよ、師走。

先週の打ち合わせ通り、今シーズンは過去の間伐エリアをほぼ完成させつつ東側に移動する予定だ。札幌ウッディーズの3人が合流して昨年の続きに入ってもらう。コモンズのメンバーはテントが見える範囲でバラバラに着手。

わたしは先週のマーキングの踏査で29年度予定地の様子がわかったので、その核心部分のネガエリ(写真左)から着手した。ナラの4本株立ちが少しネガエリを始めていて、一獲千金のような伐木だ。根ガエリ予備軍は意外と多いのだ。ここだけで、おそらく薪ストーブを使う家の1年分近く体積はある。

昼前、inabaさん、shinさんがアシスタントになってくれて、丸太の採寸をしてくれ(写真中央)、そのあと枝の片づけをしてくれた。おかげで、イタヤやシラカバ、それと風倒木と枯れ木数本ずつを片づけることができた。



各々の持ち場が100mほど離れただけで、作業写真を取りに行くのが億劫だった。フットパスが霜柱になっていて不安定なのだ。したがって、これからも全員の記録写真は乏しくなる可能性があるので了解をいただきたい。わたしの股関節もかなり不調だ。



さて、わたしは2時半に切り上げ、札幌ウッディーズの面々を、育林コンペに案内した。都合が良ければエントリーしないか打診しておいたものだが、近日中の役員会にかけるらしい。札幌ウッディーズもメンバーはだいぶ入れ替わり、若い人にとっては苫東は遠すぎるという評価もあるようだ。これも無理からぬ話。林業の現場実践というより雑木林のガーデニングや修景をトライしてみたい人へのお誘いということになる。そこに共感が得られなければ恐らく無理だろうと思う。