木こりの釣り道楽、そして悲しいかなの惨敗日記

■支笏湖の春夏秋
2002/Apr〜

●イントロ 〜支笏湖はとてつもなくエライ〜                                                    支笏湖は苫小牧から20kmあまり、車で30分の圏内にあるので、個人的にも、そして かつてはファミリーにとっても週末の格好の遊び場だった。四方を山と森に囲まれた湖7 000haと周辺は国立公園であり、俗化されていない荘厳さを見せつけるところが支笏湖 の表向きの顔といえる。                              モーラップからながめる支笏湖。左手はフップシ岳、右手に恵庭だけがそびえる。 わたしは左手遠方の岸辺一体をフィールドにしている。道路から林をくぐって下る。  フライフィッシングとカヌーを始めてから、支笏湖の見方がどんどん変わっていった。 まず、野生生物のバラエティとおびただしい個体数のこと。これは支笏湖が野生生物を懐 に入れ込むことのできるステージの豊富さと容量のことだが、春、まだ山にたっぷり雪が 支笏湖に注ぐ最大の川、美笛川。ニジマスが産卵に遡上する。釣り人はひきも切らない。 ある冬の3月ころから、湖岸の岸辺の石の裏に張り付いたり泳いだりするニンフたち。こ ちらは、このカゲロウやトビケラなどの水中の幼虫(ニンフという)を模したフライを使 ってニジマスを誘う。このころ、水温は4度である。これが6度になるころ、アメマスが 岸に寄ってくる。これもおびただしい数のアメマスがいて、釣れ始める。ニジマスをねら うわたしなどはできるだけアメマスを釣らないようにフライのサイズを大きくしたりした。 が、どん欲なアメマスはそれにも食らいついて閉口するのである。           湖の周りには大木は多くない。かすかに美笛のキャンプ場の周辺に 直径1m以上の巨木が林立する。千歳鉱山方面の山の方は某製紙 会社の伐採のあと。タップコップ山の頂きからみるとはげやまだ。  カワニナが出てくる頃になると、ニジマスは、カワニナも貝ごと飲み込む。ヘイケボタ ルを育てるために支笏湖にカワニナを取りに来たことがあるが、下流の千歳川では貝がこ われていることが多いけれど支笏湖は完全な形をしている。そしてものすごく豊富だ。  餌に困っている肉食系の水鳥たちは支笏湖の岸辺がいいのに、と思い始めた頃、やっぱ りいた。アオサギが岸辺でたっぷり食事をしているのを見つけたのである。カラスも、湖 面に足かくちばしを着けて餌をとる。水面に浮いたトンギョ(エゾトミヨ)をとっている ようだ。わたしのいつも行くゾーンでは、カワセミは日常的に、そして時折はヤマセミが 来る。ガサガサと音がしたので振り返るとテンだった。遠くから黒いものが歩いてくる、 とじっと石になってみているとそれはタヌキだった、という風だ。            そして、初夏のころ。湖岸の岩はひとときオニヤンマのヤゴと脱皮風景が見られるよう になる。これもおびただしい数だ。やがて水面をオニヤンマ、銀ヤンマ、どっちかわから ないがとにかく群舞するのである。                          フライはこのころ、大型のカディス(トビゲラの成虫)とかセミを模したセミフライを 使うことが多い。湖面に落ちたセミをオキの方からドボン、ドボンと食べてやってくる陽 気で無警戒のニジマスをヒットしたことがあるが、それは50cmあった。また、わたし が作ったセミフライの横50cmにホンモノのセミが落ちて、数分後、ホンモノの方のセ ミにとても大きなニジマスが食いついた(チクショーメ)、ということもあった。     とまあ、支笏湖の生き物の量と質は想像を絶していた。                それに、である。それだけでわたしは「創造の神=支笏湖の環境」というのを見てしま ったのだが、もう一つの側面、恐ろしい「もののけ」を感じると言うことである。支笏湖 という自然が意志をもっているように思う。特に夕暮れから闇へ変わる頃。それと漆黒の 闇から薄暮に変わる頃。なにか、ウゴメキを感じるのである。              そうそう忘れていたけど、この漆黒の闇から薄暮に変わる頃、魚たちはまったく無防備 になるような気がする。そうなのだ。日本の湖のトップスリーの透明度を誇る支笏湖は、 きっと魚から釣り人が丸見えなのだ。もちろん、ラインも、フライの着いた先の糸(ティ ペット)も、全部見られているのである。だから、日中、そう簡単にはつれない。     ああ、それから…。とまあ、いくらでも支笏湖の「えらさ」と「こわさ」が出てくる。 それにここまでは肝心の森の話はまだだった。というわけで、これから、支笏湖の多様な 顔・プロフィールを週末のチョイノマのフライフィッシングライフの中で描いてみたい。 あらかじめ断っておきたいのだけど、これは、あくまでも私的な研究であり(エヘン)、 漁でも遊びでもない(オホン)。1ないし2時間、調査研究のために赴いた支笏湖のプロ フィール採集であるから、釣れない日が続く。魚影はレポートできないかも知れないこと を冒頭に申し上げておこう。また、わたくしめのフライフィッシャーマンとしてのささや かな名誉のために、かつてわたしは連休前後だけでも、15本のニジマスをあげていたこ とも言い訳がましく付け加えさせてもらおう。                     森とカヌーもいずれ取り上げてみたい。では2002年の早春の支笏湖からスタート。 順次書き足して参りたい。                            
●惨敗の記録                                    「今年は2月から良く釣れたらしい」「ニジの産卵期」 4月7日 くもり  恵庭岳はまだ白い。支笏湖の湖岸は海よりずっと寒い。。 :午後からヒメマス橋に出かける。ここは沢をつたって降りていく難コースであ る。わたしは春のニンフの時期だけ、ここに行く。ここの楽しさは、いろいろな動物にあ ってきたこと。先に書いたように、ある日、湖に立て込んでいると背中でごそごそ音がし て振り返るとテンが木の上にいた。カワセミはよくロッドの先の方を飛んでいく。ヤマセ ミもわざわざ迂回して飛び回る。アオサギやウミウもくる。倒木にのっていたらヒグマが やってきてそこで夜を明かしたという釣り人もいる。ニジマスが濃い、というけれどそん なに釣れる訳ではない。ま、いろいろな生き物を見る場所であることは確かで、わたしは ここで支笏湖の奥深さを学んだような気がする。                    ある日のこと、濃い霧がかかった昼前、沖合300mあたりで水鳥のはばたきような水 しぶきがあがった。それが一分ほど続いただろうか。霧が晴れ掛かった時も水しぶきがあ った。しかし、鳥はいなかった。水が盛り上がったような状態。あれはなんだ。折しも、 支笏湖に巨大魚がいる、という噂があったころ。50m脇にいた見知らぬアングラーがよ ってきて、「見ました?なんですか、あれ」。                      それはともかく、水温は4度か5度くらい。6度にぬるむとアメマスが出てくる。今頃 はもっと深いところにいるのだろう。恵庭は雪の山。ニジマスたちは、水生昆虫を食べて いる。だから、ニンフという水生昆虫の形を模したフライを沈めてゆっくりひきながら魚 を誘う。水面に浮いた昆虫を捕るときよりも、魚たちは警戒心が少ないのである。    ただおもしろさの点では、フライを浮かして釣る方がずっとエキサイティングではある。  2月から通い詰めているというダブルハンドロッドのフライフィッシャーマン(FF M)は、今朝、婚姻色のニジを釣ったと言っていた。そう、この辺は風不死岳の沢から出 てくる伏流水が沖にいくつも沸いておりニジマスが産卵するようだ。産卵後の、おなか空 っぽのニジマスを釣った人もいる。                          で、今日は今シーズン発のFF。あたりはなかった。                  「あたりはない」          4月14日 北西の風 くもり           昼から2時間、湖にたちこんだ。が、あたりはなかった。フライを深く沈めて釣っていた ので7,8個のフライをなくした。沈み岩の上にいたので腰がいたい。とそのとき事件発 生。おにぎりと携帯を一緒に入れた買い物袋をカラスにもって行かれた。こらー!と言っ たときにはもう遅い。慌てて戻ると、携帯だけは岩の上に落ちて残してくれていた。しか し、腹がへった。ダブルハンドのFFMは、今日はアタリがないという。わたしにもなか った。                                      隣は仲間うちで大声で良くしゃべるFFMだった。こっちはおかげで集中できない。   「水温6度になった」          4月21日(日)くもり べたなぎから北風  9時半から11時までヒメマス橋の下で10フィートのダブルハンドを振った。大岩の前 をねらっているとキャストするその先10mあたりで2回ライズした。しめしめ、と待っ たがやって来ない。キャスティングをやり直したらフライがラインにからまって、チャン スは逃げていった。先方は、この日湖面に落ちていカディス(トビケラ)の成虫と、もう 今日はこの成虫が飛んだ。この寒いのにどこかで羽化しているわけだ。 一種。入れ違いに帰ったフライマンが「30分に1回ぐらいライズあったよ。がんばっ て!」といっていた。なるほど。                           水温は浅瀬は6度になっている。もうすぐ、トンギョとアメマスが岸辺にやってくる。 林はまだ芽吹きの気配が見えない。直径が7,80cmのトドマツやハリギリがみえるが ツルがからんで苦しそうなのも少なくない。                      今日は今年初めてライズをふたつ見た記念すべき日だ。あたりは今日もなし。      「春らんまん」            5月5日(日)快晴            苫小牧は上空に霧があったが丸山から快晴に変わった。霧のマチ苫小牧ではこういうこと が良くある。まず、出てみること。今日はヒメマス橋以外のポイントを回ることにしてま ず、大崎。北からの風でロッドは振りやすく波もちょうどいいが、相変わらず音沙汰はな い。と、楽しみにしていた春の山菜・コゴミはもう開きすぎている。でも、小さめで柔ら コゴミがこんなに伸びているとは知らなかった。楽しみにしていたのに。 支笏湖の湖岸は、コゴミの穴場なのだ。                というわけで、釣りを止めて山菜取り。こういう日は、釣れない。 かいところを選んで収穫した。大岩のある岸から水面下をのぞき込むと、青々としたドン 深の支笏湖がみえる。なにか、この世の深淵をのぞいたようで恐怖心がわく。 深い支笏 湖はこわい。                                    Aポイントと呼ばれる人気ポイントへ車で移動。すでに3,4人がいて、札幌からのフ ライマンとしばし歓談する。朝、餌釣りの人が1匹もっていった模様。かれは4月、ここ で50cオーバーをあげたらしい。軽めのロッドでトライしていた。コーヒーを飲みなが らのゆったりムードだ。大好きな沈みテーブル岩にのってキャスティングしている1時間 のうちに1回だけアタリがあった。今日はまずまず。ハネアリのような虫が飛び始めた。 エゾエンゴサク、キクザキイチゲが咲き始めた。シラカバ、ドロノキが新緑、カツラは赤 みがかった新芽を見せている。すべての植物が動き始めた感あり。           Aポイントの湖岸で談笑した札幌のフライマン。魚は回遊してくるからへたに 動くより、決めたポイントで待つ、というのも方法だ。のんびりできるし。    大崎にてアメマスを釣る       5月24日 金曜日 2時半から4時            雷雨の予報で行く途中から雨が降り出した。やはり、遠くで雷の音が聞こえる。その後の ニュースではJRに落雷があって普通になっていたようだ。そうとは知らず、雷が遠いこ とをいいことに大崎に降り立った。大雨が来たらすぐ車に戻れるように、車道から最も近 いポイントである。                                ここで良く釣る。向こうは美笛のキャンプ場。山は丹鳴山。札幌の水瓶、豊平峡に つながる。                                  通勤列車を待っているとき、フライを始めたというKさんが、水温が9度になった、ア メマスが出始めたと教えてくれたとおりここも水温が9度になっていた。ライズはない。 虫もいない。さて、とまず湖に立て込まないで、#4という軽いロッドを振ってみる。フ ライはカディス(トビケラの成虫を模したもの)。ピシッとシビアな出方ででてきた。こ れはサイズの大きい証拠である。1年魚の新米立ちは無邪気にフニャラとでて警戒心なく 食いつくが、20cmを越えるあたりから体を見せない素早い飛びつきになる。     これが今年初めてヒットしたアメマス。チビアメというより大ぶり。  いくつかアタックがあって4つ目あたりでヒットした。やはり20cm程度。それから、 25cmクラスが数本混じる入れ食い状態となった。風は釣りにくい、右から左、波は右 前方から。雨交じり。こういう日は饗宴があることが多い。警戒心が少なくなるからだ。 それに、今日のわたしの選んだ#4というセットは、ロッドが細いだけでなく、フライラ インも軽く、その先につける糸もうんと細い5Xというサイズ。そして、ダメージが少な いように針先の戻しをプライヤでつぶしてある。でもアメマスが暴れすぎて、少し口の周 りが傷ついたものもでた。                              フライを浮かしても反応はあるが、水面直下の方があたりが多い。おなかが不自然にプ クリと膨らんでいるから、きっと水生昆虫をたらふく食べているのではないか。ヒメマス 橋はこの時期どうなのか。#4で試してみよう。セミの羽が落ちていた。もうでているよ うだ。                                      セミが出た 6月1日(土)大崎にて15:00                     午前中、雑木林に行ったらセミの大合唱だった。夕方、札幌の青池くんと出かけた支笏湖 もやはりセミのスゴイ音量だった。時節柄、アングラーの数もメチャ多い。しかし、湖面 にセミはほとんど落ちていないし、飛んでいるセミは一匹しか見なかった。気温があがっ て鳴くのに忙しいのか。したがって大きなライズもない。大きな石を裏返してみるとカゲ ロウの幼虫がへばりついていた。カワニナも見えない。帰ろうとするルアーマンに聞いた とりあえず若きアメマスを釣った。イワナを初めてのフライで 釣ったことが彼の運命にどう関わるのか??         満足げな青池センセ。多趣味で到達点が高いから、もし本格的に やるとすればいずれライバルになる。しかし、もういい加減年。 フライの世界ではわたしが死ぬまで追い越されることはないはず が、ライズは全くないとのこと。フライは初めての青池くんに#4と#6でキャスティン グをレッスンする。気が済むまで芝生の上ででもやったほうがいいと思う。ある日、ふっ とコツがつかめる。支笏湖の若いアメマスは向こうがやってきてすぐでも釣れるが、大き めのアメマス、ニジマスは、少し力をためないと無理だ。50歳からフライに挑戦するか 否か、わたしは彼の意欲と賢明さをながめることにする。ともかく、新人は2匹の若いア メマスをヒットさせ、夜は雑木林のたき火で旧交を温めるべく、ログハウスに向かった。 湖を川のように釣る :「ヒメマス橋」 8月25日 (日) 9:00--12:00 曇り&強風  久々の支笏湖はヤンマが飛び交う季節になっていた。おとといの雨のせいだろうか、水 位がえらく高く、たち込むすき間がない。ヤンマの脱皮やカワニナの写真を撮ろうと思っ たのだけど残念ながらいずれも痕跡がない。岩にはダイモンジソウが咲いている。なにか ひっそりして控えめ。じっと見つめる。                       岩の上にヤンマ。周りは深さ30cmほどの浅瀬。  今日は岸辺をストーキングしながら点々と歩くつもりで夏用のウェーダーにした。沈み 木も形が見えないほどの水量だから、まず左手へ。アゲインストの北風が吹き出している ので右側へ移動。大岩の上に隠れてカディスを投げる。さらに右手へ岸を歩いて、小さな 岩にのって座り姿勢を低くとる。バックがないので、汀線に平行にシャロウを探る。一回 キャストすると、風に任せ、岩になったつもりで固まる。ウミウ、アオサギ、カモメの幼 鳥、などが飛び交うのを目で追う。                         こんな岩越しにフライを投げ込む。ニジマスは意外と近くにいる。  と、岩に座って5分、ガボと来た。あわせてヒットを確認しグングンひかれていくのを 感じながら「やったね」。背中のネットをたぐろうとした瞬間、スポッと抜けた。5xの ティペット(フライにつなぐ部分の細い糸)がぐにゃとよれている。結び目がほどけたの だ。老眼、近眼で見えないのでときどき結び目が不安だったが、やはりこういうことが起 きてしまう。30数cmのニジだったと思う。重たい、いい引きだった。         たち込まないでストーキングしたり岸辺からアプローチするとヒットの確率は上がる。 川が濁る雨の後など、支笏湖を川のようにポイントを探りながら釣り歩くのもいい。   岩になる 「ヒメマス橋」 9月8日 13:00--14:40 薄曇り 弱い北風       今日も岩になった。直径が2mほどの岩の上に岩になっていた。と、40分後、右手30 mでライズがあった。ああ、群がやってきたな、と緊張したあとしばらくして茶色の#1 2のフライにモジリがあったかと思うと姿を見せないでフライが消えた。あわせた途端に 軽くなってしまった。その瞬間、50cmのニジマスがジャンプした。青黒い婚姻色がは っきり見えた。そしてもう一度2m近くジャンプした。まったく無防備にフライをくわえ てしまった驚き、恥ずかしさ、そして口元についたフライを必死にはずそうとしたことが 2回のジャンプの意味ではないか。                         それにしても、再びバラしてしまった。#4のライトギアにかえ、ティペットを細目に替 えたそのことが、ヒットをしやすくしたがバラシが続いてしまった。今日のバラシの原因 はノット。フライのそばのティペットにフォルスキャストの折りこぶができてしまい、ヒ ットしてテンションがかかるとここから簡単に切れるのだ。だから、今日はほとんど瞬間 的に軽くなって手応えがほとんど感じられなかった。その後すぐ、右手10mでもライズ があり、すかさず近くにフライを落としてみたがもうヒットしなかった。         今日はチョウ、アブ、小さなハチ、ヤンマ、蚊、セミ、黒い甲虫、カメムシなどいろい ろな昆虫が飛んでその一部は水面に落ちた。                    
秋の支笏湖 10月13日(日)くもり 水温15度c 13:00--16:00           シラカバやウルシ、カエデなどの紅葉が始まった。 久々だ。川は今、アキアジの遡上でヤマメがとてもナーバスになって釣りにくい。迷わず 支笏湖に出向くが、しかし、ここは釣れる保証がない。先客にルアーマンとフライマンが ひとりずついたがルアーマンは「ぱっとしない」という。ふたりともあまり見かけない人 だった。水量がまた多くなって岸の植生ぎりぎりまで水があり、左手にトドマツが湖面に 倒れて風景が変わっていた。汀線は落葉した色とりどりの葉っぱで埋められている。フラ イマンはわたしのいつもの岩にもたれてキャストを繰り返している。           岩には、何かの卵がびっしり数珠のように張り付いているが一体なんだろう。そこに、 全長7mmほどの黒いトビケラの成虫が孵化して忙しそうに動いている。風が凪ぐと一斉 に飛び立ち、湖面を走る。そこにアメマスがシビアに、つまり体を出さずに出てきて補食 する。いや、ボイルのように見えるのだから、ニンフ(幼虫)が湖底から水面に向かって 泳いで脱皮する(ハッチ)あたりを補食しているのかも知れない。ライズではない、水  紋が時折あちこちで始まり消える。隣のフライマンが15cmほどの大きさをヒットして いたがおそらくアメマスである。                          岩の水際についた肌色の粒々は何かの卵みたい、細長い白いものは成虫のカディス。  注目の1時40分に回遊はやってきた形跡が見えない。その代わり2時30分に先ほど のカディス(トビケラ)が出始めて水面がちょっとだけにぎやかになった。紅葉は来週あ たりから本番か。風は冷たい。セーターの上にマンパーを着たが冷え切った。     

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