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2013年、日々の迷走


■12/30
久々に家族が揃ったので隣町の海辺の宿に泊まりに行きましたところ、
素敵なしめ飾りに出会いました。これはいい!と連想し、わたしなら機会があればスケソウの棒鱈で作ってみようかな、と思った次第でした。しかし、民家ではカラスが来るようでは困るし、ここはまたそれなりに一考を要します。
 で、この宿は、直感的にパワースポットになっていると思いました。崖の上のロケーションは抜群の眺めですし、真南に向いた180度が海。押し寄せる波と潮騒が何かを運んできます。さらに、館内のいたるところにあるのが遺跡から発掘された文化財と、アイヌ風のオブジェなど、地元の関連の品々。つまり、土地の神様「産土」(うぶすな)を感じさせるようにできているのです。北海道ではまだ市民権を得ていない感のあるパワースポットや自然宗教のポジションを、ここでは意識的に前に出しているようにも見えます。これはちょっと新しい表現ではないかと思いました。

 
鮭の山漬けをリースにあしらった風か。(左) 右は部屋の窓からみた朝方の風景。上部に三日月、真ん中は太平洋、手前は崖の下の砂浜になっている。


■12/29 昨日は山の仕事納め。年明けから本格化する間伐エリアにどのようにスノモを入れ込むのか、どのようなルートを取ればいいのか、下見して見当をつけた。一方薪小屋も、3ユニットの柱が立って、屋根、コンパネの壁、2×4で枠どりしたドアを残すだけになった。仕事を終えて帰る頃、広場の暗がりを4~5頭のエゾシカが横断。マガンの渡りを見て思うように、人と野生生物の利用する時間帯と空間が錯綜するとき、環境は共有しているんだ、と強く実感するのである。環境との共生とは、実はヒグマとすら共生しなければいけない、というここならではの命題がある。人のコモンズは、多くの生き物とのコモンズだ。


■12/27 いよいよ2013年の御用納め。結構、駆け足できたなあ、という思いと、もっとやれたかな、という反省と、はたまた、ちょうどよかったのではないかという折衷とが錯綜。国政では首相の靖国参拝、沖縄の基地移転の判断、従軍慰安婦に関する地方議員団の訪米など、もとのところは歴史認識の逆襲に見える。ここはおおきなターニングポイントで目が離せない。昨夜の研究会の後の懇親会でもこの話題は際立った。

■12/23 小林好宏先生が昨朝亡くなった。今の仕事では直接の上司にあたる北大名誉教授、経済学の泰斗。長年、自然科学の分野を歩いてきたわたしが社会科学系の研究所にいるのは肩身の狭い面もあるけれど、そんな臆病さは無用とばかりジャンルを超えて議論の輪を作っていただいた。北海道の地域開発と経済を理論的にもリードされた小林先生。先生の編著になる出版も『生活見直し方観光とブランド形成』、『これからの選択・ソーシャルキャピタル』の2冊を数えることができた。全道の高校生1800人を対象としたアンケートを先ほど終わり、来年は先生の総論のもとで新しいまとめと執筆に入りましょう、と申し上げうなづかれたのがほんの10日ほど前だった。思えば先生のもとで学びながら仕事をできてとても幸運、という感謝の気持ちがわたしには常にあった。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌

■12/22 冬の山仕事の強力な助っ人・スノウモービルが届いた。「コープさっぽろ」さんの助成で実現。できるだけ高額な機材を使わないコミュニティ林業にとってはぜいたくな代物である。これで踏み固められた道に2月3月頃、ポニーたちも応援に来てくれるかもしれない。
 

■12/20 来年年明け早々に苫東コモンズの現状と展望をたっぷり紹介する『コモンズ 地域の再生と創造』が発刊されます。ついで1月15日に、北大公共政策大学院と北海道開発協会の共催で、コモンズのセミナーが開催されます。北海道ではまだ耳新しい言葉ですが、これから地域の課題を解決する一定の役目を担う可能性のある大切な概念にあたると思います。時間の許す方はどうぞおいでくださいますように。場所は北大正門から入ってすぐ右手の「100年記念会館」。


■12/16 実は25年度のハスカッププロジェクトと薪小屋制作は、北海道コカ・コーラさんの助成を受けています。今日の午前は、その授与式が白旗山で行われ、原口代表とともに参加。セレモニーはつつがなく終了しました。コカ・コーラさんに伺ったところでは、工場で使われている水は白旗山を水源にするものだとか。助成決定後、わたしもよく飲んでいる「い・ろ・は・す・はすかっぷ」もこの地下水に香料をいれたものと知りました。ありがたいことです。おかげさまで活動をとても充実させることができました。


授賞するNPO苫東環境コモンズの原口代表理事

■12/14 薪小屋を、着工13日目で竣工。そのあと、シンボルツリーどろのきおじさんと山ノ神を参拝して、雑木林ケアセンターで焚き火。ちょっと禊(みそぎ)の気分だったが、服も髪の毛もすっかり焚き火くさくなった。ま、わたしたち「にわか木こり」にとっては安全を祈り誓う魔法の煙だと思う。独りで山仕事をしていた頃は、毎日の作業の前に、山に棲んでいるであろう神様にごく自然に安全息災を祈っていたことを思い出す。むしろそうせざるを得なかった。この日の仕上げはマチに出て、竣工祝いと忘年会。



■12/11 日本生態学会の会誌11月号で「枯死木」の生物多様性に対する貢献を特集しています。これはいつも気持ちのどこかに引っかかりを感じさせる普通の課題に結構重要なヒントをもっていると思いました。で、わたし的結論は、事故の危険度も考え、枯れ木は伐って林床に残すという今の方法は是としました。今夕はamazonから『多種共存の森』(清和研二著)が届きました。なかなか示唆に富むと考えての入手で、読むのがメチャ楽しみ。下手をするとNPOの日常活動を側面から応援してくれそうな内容だからです。このごろ思うことは、普通の日常的な自然のかかわりというのは、基本、ものすごくローカルであり、担い手はローカルコモンズの関係者が核になるんだというアタリマエの結論。あるところに骨を埋める覚悟をすると地域イメージは広がるのです。

■12/10 植苗病院の森林療法プログラムに参画する方々の忘年会&交流会@いぶり自然学校。高木さんはじめ、苫東和みの森のボランティアさん、若いねおすグループの方々、道内各地から駆けつけた方等々、子供を含め20名あまり。フィールドも向かう方向もバラバラだけど、テーマはおそらく「人と林」。マチの片隅で行われる静かな交流と熟議みたいなもの。

写真右はfacebookに投稿された三浦さんの画像をお借りしました。

■12/6 昨日の山仕事はわたしも薪小屋づくりに加わっていよいよ終盤戦に。片づけが終った時には当初6人が4人になり、美しい新月が広場上空に懸かって明るい金星が輝いていました。夜半も今年稀に見る、この町でもかくも星が見えたか、と驚くような星空でした。そして未明、トイレに起きたついでに枕もとの池澤夏樹著『言葉の流星群』で宮沢賢治の詩を眺めていると、なんとそこに「草刈」という不思議な人物が出ているのを発見。賢治の詩はよく読んでいたつもりだったが全く記憶のない一編だった。旅人は定住者にどこか後ろめたい思いをもっている、などという池澤の言葉に納得しつつ、もういちど布団にもぐった。しばしまどろみの日曜のスタート。さあ今日も積極的に参りましょう。

垂木を打ち込みこまいをはって赤い波トタンで仕上げる。周りは防腐剤を塗った破風で囲う。
 
広場に残しておいた薪を「新居」に運び込んでみる。ほぼ1年分が入る。写真右は最後の追い込み。赤外線写真なので映っているが、家々にはすでに灯りが点いていて、もうかなり手元も怪しくなっていた。

■12/6
末の志士らに強い影響を与えた佐藤一斎の「言志録」を読み始めたところですが、訳注者の川上正光氏が面白いエピソードを書いています。
*禅の世界で有名な無文禅師 「病気をするようなやつはにせものだ。 ほんまの座禅をしとらんのじゃ」
*ある和尚said 「仏教では本当は長寿でボケないことが一番大切な修行のしるし」
*そしてsaid 「長寿の秘訣は、般若心経にいう「心にケイゲなければ恐怖あることなし」、これが長寿への一里塚。
   (シンムーケイゲ、ムウクウフウ、オンリイッサイ・・・)
そして川上さん、「儒者であれ仏者であれ自分の心のしまつがつけば長寿疑いなし、と。さまざまな養生訓がありますが、これが一番強烈でしっくりきます。しかし、実践は容易でない・・。


■12/6 苫東内のエゾシカ捕獲(追い込み猟)の通知が来ましたのでご連絡。つたもり山林と旧監視センター周辺は12/15,1/29,2/9,2/16、弁天沼周辺は1/26と2/2、以上いずれも日曜日です。

■12/3 環境社会学の分野で、特にコモンズ研究でも有名な宮内泰介教授の『かつお節と日本人』(共著)を読了。カツオ資源と加工場を求めて日本人が南洋諸島に出て行く構図は、さながら日本人=海洋民族、のような描かれ方で斬新。川勝平太氏の論説をちょっとを連想したほど。年月をかけたヒアリングと民間の文献を丁寧に探った跡がしのばれた。一方、北海道の教育格差と人間学をフォローしている間に、二宮尊徳の「報徳思想」に遭遇、貴重な資料2冊とも出会った。「山高きを以って・・・」の実語教とともに、これからじっくり読み込まねば。二宮尊徳の報徳思想は、北海道開拓の重要な思想的なバックボーンであり、和魂洋才を絵にかいたようなところがあります。鉄は熱いうちに打て。ことわざどおり、特に農業教育をさらってみる予定です。

■11/30 薪小屋の屋根が貼られ、冬の雑木林保育のための前進基地「緑のテント」には薪ストーブがセットされ、初焚き。二人ずつ分かれての分担作業がほぼ上手く進んでいる。おそらく、年末に完成、新年から山仕事になるはず。

柱材の丸太皮むき、位置だし入れて11日目。

シートのサイズも考えないで、いい加減に作るから最後は間に合せになる。そうできるのも、現場の面白さだ。
男結びはもう忘れかけている。辛うじて、指が記憶していた。


■11/26 しばしば紹介したことのある、わたしが4年間を過ごした札幌の完全自治寮「北大・青年寄宿舎」の記録『宮部金吾と舎生たち』の記事が25日の北海道新聞の夕刊に掲載されました。当方が関係するもののメディア報道が、朝晩同じ日に出るという思いがけない偶然が生まれました。本体価格7500円はお買い求めいただくには勇気が要りますので、もしご関心がおありであればお貸しします。お申し出ください。道新web版はこちら


■11/25 朝、職場で朝日新聞にNPOのコメントが出ている、と教えてもらった。1週間前、北海道新聞に出た苫東の遊水地に関する報道につづくもののようだ。この記事が問題にしているエリアとは、ハスカップの保全エリアと課題が重なるけれども、苫東コモンズの立場は、野鳥の会とも違うし、いわく言いがたいポジションにいる。あえて言えば、かつてないスタンスかも。少なくとも遊水地の線引きでもめるような保全ではない方向に、「勇払原野の保全2.0」はある。対立軸は過去のものかと思うのだ。そこに知恵を集めなければそれは覚束ない。そこにはハスカップを中心にした新しい枠組みがいるのではないか。メディアも変わった。



■11/24 北大研究林でエゾシカ食害をふせぐネット作業に顔を出した。今日の集いは社交場とわきまえ、ishigaki先生や事務局に挨拶し1時間半作業して早退。帰途、作業箇所の裏の林道はさすが晩秋の胆振の雑木林だった。胸がすくイヤシロチ。その足で、我が町内の裏山の展望の丘へ。住民が自由に歩くこの山も台風の後始末がされないまま、段々荒れて人も来ないケガレチになってしまった。わたしはここをまさにコモンズ的にとらえ、2年に一度の割で、高茎草本と潅木をゲリラガーデナーとして刈ってきた。今日は布袋に鎌と鋸をしのばせ(写真下)。

さすがに今日は表通りには大勢の散歩者が来ていた。

チェンソーでごっそりとはやらないところがミソ。静かに、こっそり、視界を確保。今年の正月はここで
ご来光が望める。

■11/23 薪小屋は着手してほぼ10日目にして立体化する。予想した以上に堅牢な、10年以上はもちそうなモノとなってきた。あとは山ノ神参拝と忘年会まで間に合うかどうか。できればその日に竣工祝いを兼ねたいところだ。分散した作業が続くが、ハスカップサンクチュアリの試験地作りにメディアの方を案内し、ついでに小屋周辺や育林コンペも見てもらった。柏原試験地の間伐とアカエゾマツの枝打ちも進行中。
とりあえず4つのブースが形を見せる

■11/22 北大農学部で事例報告、『勇払原野の風土をを共有する「苫東環境コモンズの背景と展望」』。1時間話して1時間の質疑。懇親会も含めて、実にさまざまな角度から環境コモンズを点検することになった。語り、聞き、また語るうちに、いい意味でも悪い意味でも、意識しなかったNPOの新たな実像が見えてきた。その気づきに驚く。我ながら不思議なのは、薪割りを含む山仕事では、どうしてみんなあんなにビビッドに動くのか。あらためて画像を映し出しながら気づいた。また、ローカルコモンズの地域活動の「共」の手応えは、社会的評価がどうであるかを顧慮させない。これも不思議だ。日頃のそんな感想も混ぜつつ。引き続く懇親で最終の電車になった。

■11/20 長崎のまつをさんの掲示板で、「木を植える」ことの必要性、意味について議論され、まつをさんから参考意見を陳述(笑い)せよ、とメッセージが来ました。おそるおそる返信。ビビッドな、柔らかい、可塑性の高いやりとりはうらやましい限り。さすが長崎!といつも驚いているわたし。昨夜はあるお祝いの宴があり、小林酒造の「七番蔵」で日本酒をいただいた。日本酒好きにはたまらないところだ。カラオケまで誘われて最終で帰ってほぼいつもどおり出勤したけれど、やっぱりなんとなく今朝は元気が出なかった。こういうとき、わたしはお昼に味噌ラーメンを食べる。おにぎりと味噌ラーメン、なあんとなく、わたしのソウルフードみたい。

■11/16 夜、町内会での説明会に出かけるまでの二時間あまり、ひとり、焚き火を楽しむ。梢から臨む満月と、照らされた木立は幽遠であった。かなり近いところで複数のエゾシカが鳴きかわしていた。流れ星は見られなかったが、南東から北西に向かう人工衛星がひとつ。写真は雑木林ごしの月と、説明会の会場風景。
  

■11/16 札幌ウッディーズの面々11人が来訪して山仕事の応援。当メンバーの薪小屋建設は進む。一方、冬の山仕事用の簡易小屋建設も。縄の結び方のひとつ「男結び」はYOU TUBE の動画でほぼ完全マスター。完成後、つい、ドヤ顔になってしまった。
 
札幌ウッディーズは折りたたみリアカーを使っていた(左)。右は薪小屋なう。
  
骨組みを結ぶ午前のHEKISUIさん(左)、そして右は午後2時半ころのドヤ顔。

■11/14 山林の踏査2日目を終えてから小屋に寄って見ると、裏手の梢に動くもの発見。エゾリスのペアだった。いよいよ、動物王国の形相になってきた。ベランダで見つかるネズミなどの、置き去りにされた「獲物」も、実は猛禽類の食事場になっているのではないか、とこの頃思い始めた。同じような場所に、これ見よがしに食べ残したような残骸があるからだ。わたしだけの推測だが、これはこれでわたしには面白い。さて、マスコットネームはどうしようか。

今日出あったエゾリス巣のうちの一匹。ツーショットはなかなか撮れなかった。よく見ると誰かに似ている?!

■11/13 苫東コモンズのフィールドのひとつ「つた森山林」の取り扱い方針を決める受託調査を本格開始。スタッフの孫田さんとふたり、130haのほぼ半分を、まさに縦横に藪こぎしながら跋渉。笹のない雑木林をワシワシと歩く心地よさは、いろいろな方に分けて上げたいところ。悩みも病も恐らく緩和されるだろう。林の越し方、行く末を考えつつ、「山の見方」を語り合えるのは、もっと幸せ。
林と向き合う、林を見つめる

■11/10 作業用の青テントを設営するために、細い丸太を縄で結ぶ「男結び」をマスターする必要が出てきた。アウトドアのロープワークのテキストを書架から探し出して開いているうちに、you tube に気づいた。あるある。ありすぎて迷うほどある。動画は、何度も教えることを嫌がらない得がたい師匠だ。おかげで程なくマスター。http://www.youtube.com/watch?v=KwPpMMYQVHs

■11/9 懸案の薪小屋のすべての基礎がようやく入った。これから、屋根を葺くまで、また何日もかかる。一方、冬の山仕事の拠点「青テント」の準備も始めた。

写真左=基礎が決まり、ソイルセメントが埋められた。写真右=試験地の間伐。成長したドロノキを間引きする。

■11/8 ほぼ夕方、苫小牧高専の I 先生を訪問。今年度中に予定する座談会「ハスカップとわたし」の出演打診でした。かなり忙しいのが事前アポで伺われたから、承諾は無理かなと駄目もとの心境でドアをノックしたのでしたが、ほぼ快諾。研究室の中も外も、コミュニカティブな女子学生がいて、さすが女性に人気の高い農芸化学の道筋をひいているのだなあ、と肌で感じました。「先生のお客さん」というだけで、目線はとても歓待してもらえる。役得でしょうね。いや、女性がもっと世に出る時代がそこまで来ています。で、プロジェクト「ハスカップとわたし」はいよいよ滑り出しますが、女性をもっと加えねば。。

■11/6
滅多に見られないものに会えるのはうれしいもの。そ、ラッキーチャームとして。今日は勇払川の橋のうえでチュウヒを見た。勇払原野の湿原に営巣している絶滅危惧種.だ。 しばしば海辺の原野で見かけるので特に気にしていなかったが久々である。V字の滑空が美しいのでひと目でわかるタカである。写真はsantanaさんからお借りした。もひとつはおととい夜の流れ星。うれしいものです。2年ぶりかも。頭上を北東から南西に一気に飛んだ。とても大きな流れ星でした。おもわず柄にもなくお決まりの願い事をしてしまった。そしてわがミラクルな落ち枝。残念ながらわたしには日常的に見られるものとなり、流れ星的な祈りの存在とはちょっと違ってきた。ああ、しかし、地面に刺さったミラクルな落ち枝に合えるのはうれしい。依然としてこんなミラクルな落ち枝を日常的に見ている人はごく稀
だ。寺田寅彦的科学エッセーのようなアプローチはが待たれる。


■11/6 こんな言葉に出会いました。
==============
老いねば本物にならぬが、
 本物になる頃は最早人生の終点だ。

 この矛盾が人間の悲劇である。    『安岡正篤活学一日一言』より(致知出版社刊) 
==============  

矛盾と悲劇の中で、もがき、もがいて行くことになりそうで、そうと悟れば、こっちのものだ。(笑い


■11/4 学生時代の4年間、お世話になり、今年までの足掛け8年、編集に関わってきた青年寄宿舎の日誌を編纂した新刊がめでたく世に出ました。11月3日、夕刻、札幌京王プラザでその出版記念式典を開催しました。北大の中村元総長や農学部長がお祝いにかけつけ、北大のスピリットはなにか、もう一度思いを馳せる契機にもなったようです。また、もと舎生たちはあらためて見直す青年寄宿舎に誇らしさを覚えたと語っていたのが印象的でした。寮生活はいまや古い時代の遺物といわれますが、共同生活の寮とは、失ってからわかる財産だったというのが、本書を手にした方の思いではないのか。しかしもう戻れない。
北大出版会の紹介ページはこちら

 

■11/2 チェンソーのスキルをアップする内輪の研修会。身近な林を、人々のモノにする第一歩は、土地の問題を別にするとまず担い手、特に木を切る技術である。それも安全で確実な技術。わたしたちはつねにスキルアップは必要だ、と危険な山仕事で実感している。慢心が敵だなあ、ともわかっている。そこでやっぱり、時々の、みんなとの実践のやりとりだ。

30cmほどの丸太だが、恐らく樹齢60年、その伐倒は技術と知識の応用問題だ。

この風景を美しいと思える人なら、心の病の抵抗力を持っているといえるだろう。

■11/1 満62歳になりました。昨夜は美しい星空、そして今朝は快晴。早朝、いつもよりずっと深い冥想を得ました。サムシンググレイトを感じつつ、今日も積極心でまいりましょう。

■10/31 苫東コモンズの地域通貨「コモン」と、薪の分配単位が妥当か、調べてみました。今季、森づくりと薪づくりに1日参加した人には1コモンを授与してきたのですが、7日で1棚(2.7㎥)として1コモンは今季の設定を0.38㎥としてきました。まあ、勘とメノコ勘定です。で、結果、24棚・64.8㎥を昨日調べた人工合計208人で作り上げたことになり、1人1日(1コモン)換算で0.31㎥。7日働くと1棚、つまり3か月分というのは、結果的にまずまずのデリバーだということになりました。今季もキレのいいこの方式でいけそう。

■10/28 日曜日27日は納竿の釣行。雨の札幌から晴れた胆振へ、FF(フライ・フィッシング)の夫妻を案内。


■10/26 NPO苫東環境コモンズの4回目の総会を雑木林で開催。急遽、パチパチ燃える焚き火を囲みながら。BBQのお昼のあとは、各自雑木林にはい入り、キノコを採ってきて種名と食毒判定をしてもらった。

今年の紅葉は黄色。雨ばかりの」天候だったが予想した以上にできはいい。

あまりない総会風景。熱心に資料に見入る。

名前の同定と食毒判定に入ると途端にぎやかになる。
 
やがて少年はロケットストーブに付きっ切りになった。紅葉のなかで異色だったのは、白葉のコシアブラだった。

■10/25
すみません。数日、トップページの更新をできないままでした。m(__)m 明日はNPOの総会が小屋で行われます。小屋情報では、ヒラタケなどがでてるかも、と。本州から来た山仲間との一献を終えて帰宅したら23時。さあ、雑事をすませ早々に寝よう。

■10/23 このコーナーで絞り込むべきことがわかりかけてきました。お付き合いいただいている方々にはこころから感謝申し上げますと同時に、どこかでツーウエィの道も探りたいものです。掲示板というものがこのHPに付随して運用していますが、これも満足かと言われれば『不満足」と表現することになります。でも、ま、いいじゃないですか。地方に住んでアクターとかプレーヤーになっている方々が基本は代えていくはずです。道は違いますが、その一点で一緒!ということはありそう!!

■10/20 来週、4回目のNPO総会を丸太小屋(道具置き場)で行うので、小屋の大掃除と配置換え。窓拭きなどはもちろん、ヘビのミドリチャンらのフン片付けも。薪ストーブとコナラのテーブルの位置を変えた結果、とてもいい気分転換。ジンギスカン、キノコ採り&勉強会もにぎやかになるでしょう。

薪小屋制作は着々進行。わたしは作業分担で、午後、ドロノキ造林地の間伐。ヨーロッパスタイルの伐木法で安全に狙いの方向に伐倒。37年前、学卒で初めて預けられた植栽試験地だ。ドロノキの直径は1cm、高さ1m(今直径30cm、高さ15m)、アカエゾマツは高さ30cm(今は高さ7m)だった。
 

みんなとの作業を終えてから、マズメ時の林を歩いた。光線が傾いてからの林は、季節を問わず見ものである。特にいつもなんとはなしに見てきたドロノキ3本兄弟のルートが「ツリバナの小径」とは知らなかった。満開の実が美しい。


■10/18
床について眠りに入ったちょうどそのころ、「コーコー」。さては晴れ上がったなと直感して飛び起きた。外は霜が降りそうなほど寒い月夜になっていて、まさに「寒月」、そこを住宅地の明かりに照らされた白い編隊が飛んでいく。待っていました。しかし秋のハクチョウの渡りはもの悲しい。なぜなのか。ハクチョウもガンも、あの、コーという声にもの悲しく感じさせる引き金はないか。声の末尾がやや下がるのだ。音階にすれば短調に傾くような。それときっと、冬にむけてわたしたち人間が北に置き去りにされるような、そんな惜別と寂寥。夜更けのハクチョウの渡りは人をして詩人にしそう。人麻呂ならなんと謳ったか。賢治ならどうか。

■10/17 午後、北大の森林科学科矢島教授をフィールドに案内。森の扱い方について意見を伺った。


■10/16 面白い言葉に出会った。『仁者は寿(いのちなが)し』。孔子の言葉のようですが、自分のこころの始末がつけば長寿疑いなしということのようだ。逆に、病気をするような僧侶は偽者だと、ある高名な老僧はのたまわったそうだ。また仏教では本当は長寿でボケないことが一番大切な修行のしるしだともいうらしい。目からうろこ。


■10/14 機知にとんだ言葉はとんと出てこない。おそらく外からの声も心に響いていないかもしれない。感性がやせ細っているだろうからそれもまあ仕方がないと思い始めて久しくなった。これは同世代に共通する感覚だろうか。そんなこんなの思案をしていると、自らのホームページでありながら語りかけるに値する言葉すら失ってしまいそうだ。そうだ、時々の素直なつぶやきと割り切ろう。そこで、ここのところ、気になっている空海の言葉を記すことにします。『生死はすなわち涅槃、煩悩はすなわち菩提』(生き、そして死ぬことがそのまま安らぎであり、煩悩がとりもなおさずさとりである)・・。深い深い肯定ともとれる一節。一歩一歩、学び、道を探り、死ぬまで続ける、それで十分OK・・・。

■10/13 午後、フライロッドを持って隣町の川へ。3連休だからこその余裕のひととき。春はシンコだったヤマメも秋には結構大きくなるから、9月から11月あたりまでの間は夏の初めよりも楽しめる。川にいるのは餌釣り師の針をくぐって釣れ残ったツワモノだから、ちょっと騙す快感もある。もう釣り人はいない秋本番、川の主役は今、実はアキアジだ。これもあと半月でホッチャレの山となって命を絶つ。自然感覚濃厚なムフフのひと時。だが、クマの気配も濃厚だ。釣りに出かける回数はさすがに激減してきた。


■10/12 薪小屋つくりは丸太の皮むきが終って、いよいよ基礎丸太が埋め込まれ90mmの角材12尺が横に据えられた。来週は上にあがるかも。小屋ではナメコが大きくなっていた。雑木林はあと2週間で、紅葉のピークがくる。そのとき小屋の前でNPOの総会とキノコの勉強会が行われる。


■10/10 昨年の今頃は仕事もNPOの雑務もてんてこ舞いだったことを思い出します。それに比べて今年はじっくり取り組む時間もあるし分担もできていますから、大分気分にゆとりがあります。薪小屋づくりも着々進んでいます。そんな中、初の業務受託の可能性が出てきました。さらに、NPOが4年前に提言していた苫東オープンスペースの管理方向のひとつ、企業による、環境をメインにしたCSR( Corporated Social Responsibility )が苫東で始まりそうで、近々、当NPOはその仲立ちをすることになりました。Slow & Steady ゆっくりだけど着実に、という絵に描いたような展開ですが、これこそローカルコモンズの手応えというのでしょうか、地域実践そのものです。


■10/6 丸太の皮むきの合間に、山林にある大木にテープを付けて歩いた。将来のフューチャー間伐の立て木であり、その周りを重点的に間伐するためのものだ。で、そうしている間になんだかいい気持ちになってきた。秋の気配のせいなのか、落ち葉を踏む音に心身が和んでいるのか、はたまた、大木の気が波動となってわたしに注いでいたのか、それはわからない。けれども、なんとなくホンワカしてきたのは確かだ。黄色のテープを探して大木にハグして歩く散歩なんて聞いたことはないが、意外といいのではないか。笹が邪魔しないこの林は、そんなセラピーのような散歩ができる。


■10/5 山仕事を進めている苫東ウッディーズから、NPOのメンバーへ出産お祝いを上げることになって、選んだのが当別の工房「旅する木」須田さんの乳歯入れ。注文して2週間ほどで届き、先日ウッディーズの紅一点から本人にプレゼントされました。そのお祝いのメッセージには乳歯の「歯髄幹細胞」は身体のさまざまな細胞に変化できるあのiPS細胞の最もよい元になる、と説明書きが添えられていました。へその緒とともに、なるほど。

乳歯入れの材はナラ。昨年春の結婚祝いは写真下のナラの薪ひと棚(薪の目録)だった。


■10/3 あと二カ月の間に、わたしが関わったコモンズ関係と青年寄宿舎の本が、いずれも北大出版会から出されます。そのうちコモンズ関係は今、初校に入ったばかりなのですが、行間には色々なおもいが湧きます。yamagataからサッポロに来て、勇払原野で職を得てそれからだけでもざっと40年弱。環境コモンズという旗揚げは、その来し方と、関係した方々との交流の小さな成果、まとめではなかったか、という思いを校正しつつを強くしました。加齢と共にやってくるほんの小さな悟り、諦め、希望。お互い、社会全体からみれば些細な人生ながら、それをちっぽけなこちら側から見たとき、一生というのは馬鹿にできないものだ、十分とはいえないけどよくやってきたな、と褒めてやりたい気もします。これは多くの中高年と共有したいメッセージでもあります。


■10/01 自然や里山などというイメージへの憧れと、実際の本音の嗜好との落差。つまりなくてはならないなどとはさほど思っていないのではないか?はたまた行政の施策にはほとんど魂は入ってこない。今に始まったことではありませんが、これはどう埋めたものでしょうか。もし、これが上手くいかなかったら何が問題なのか。正解はわかりませんが、わたしの直感は病気、とりわけ精神的な疾患あるいは不調ではないか、ということです。下記のようなミドリちゃんシリーズを執拗に問いかけてきたのも、実はそんな理由でした。で、昨日、帯広のあるナチュラリストから、帯広の森にはまだ爬虫類が確認されていない、というメッセージが来ました。だとすると、生物の生きる場としての歴史と、作られた緑地の潜在力の浅い驚くべき差を思い知るような気もしています。合理主義「北海道」のシンボルに見える帯広の森、そこにはある種、おどろおどろしいものが存在しない?それはいってみれば神々がいない?その仮説は、どんなものにつながるのでしょうか。架空の課題として興味津々。

■9/29 「小屋は雑木林を里山にする」。いまから、20年近く前に500ヘクタールの広さで続くノッペラボーな雑木林に、カラマツのログハウスを作ってからの、偽らざる実感であります。里山になる、ということは人気(ひとけ)が人気をよんで、段々とアズマシクなると同時に、いろいろな生き物がやってくるのです。やがてアライグマの手のあとが薪の上の窓についていたり、ヘビが住み着いたり、コウモリがいたり、ベランダに鳥の骸が落ちていたり。今、このすき間を喜んでいるのは通称ミドリチャンなどのヘビちゃんたちではないでしょうか。今年は巳年だったのを忘れていましたが、ちょっと見ぬ間に小屋の内外で5本の抜け殻。中高年のNPO作業班にとっては、生命力の象徴が身近なのはやや心強いともいえそう。多様な生き物と空間を共にするわれわれとしては、これは甘受しなくちゃいけない関係だ。とはいえ、時間帯がずれればともかく、ホンモノと遭遇するとちょっとビックリするのでした。(^_^;) 写真は実際の昨日の写真。こんなアクロバットなことをして脱皮する。ベランダの梁から落ちながらの脱皮も2回。

下のtの写真は抜け殻のいくつかを並べてみたもの。薪の上は憩いの場のようだ。


■9/29 薪小屋作りの前段には、丸太の皮むきが待っている。これはログハウスを作る際も同様だ。意外なことに、この皮むき作業はウッディな生活の基本みたいになつかしい、いい時間だ。黙々と、ひたすらに、頭は空っぽである。


■9/26 瞬く間に秋の風情になりまして、昨夜は、帰宅するとなにやら家人が石油ストーブを使用した形跡あり。ついに季節は折り返して冬モードへ突入です。たしかにJR駅までのチャリ通勤にはちょっと寒い感じはありました。今晩は12度、ブルルです。さあ、来ました、という感じ。生物とか博物学に関心の高い人には、これからのかなりな低温に向かう季節全体が、一部の鳥などを除けば、「オフ」なのでしょうか。かたやにはオフだからこそ動く動機もあります。その動機の差はかなり面白い。同じ日本人でもそうなのだからネーチャー系といわれるもののなかに多様な正解があるのは当然かも。ちなみに当方は冬モード、歓迎!焚き火もできるから。 (^_^)v


9/22 野生動物たちと出会う新鮮さは格別で、北海道ならその頂はヒグマだったりします。が、鮭、エゾシカ、ワシ、その他の鳥たちもまさに忘れられない人生の一ページを作ります。先日、つたもり山林をジープで移動している最中、オオタカらしいものと出会い、枝にとどまっているので、デジカメの望遠で撮りました。ケアセンターにもよくオオタカらしきものがいますが、個体は同一かはわかりません。


■9/22 薪小屋の遣り形が見え始めた。すでに掘ってある基礎の穴の界隈に、二人の棟梁が粛々とレベルをとって杭やコマイを打ち、水糸をはっていくと、なにやらそこに1坪(1ユニット)の薪小屋がイメージされてくる。しかし、先の行程が長い。雪が降る前に終るだろうか。冬の作業場の前進キャンプも創らなければならないし。

隣では丸太の皮むきも始まった。

■9/22 秋らしい快晴の早朝、自宅近くの、本当のウラヤマに久々に登ってみた。わたしはアルピニストをやめてずっと前からウラヤマニストを自称してきたのだけど、町内の本当の裏山は、実は悲しいほど荒れている。木は倒れ、混んで、入り口は家庭菜園の小屋の崩壊したものが積まれたりしている。やぶ蚊に襲われ、径におちたカラスの骸にウジが湧いていた。ずっと気になっていた裏山がまた一歩荒んだような気がする。まさにケガレチ(気枯れ地)の様相。だが、コミュニティも地主も気持ちのうえで遠すぎる。さあ、どうする?と自問。

■9/20 身体を不自由にしているO君が、片手の運転で関東から新潟まで高速で行き、フェリーで苫小牧に着いた。これから根室、オホーツクに旅に行くというので一献した。そうだとも、人生はそうありたい、と教えられた。逆風の時でも積極心をもってあらゆることに向き合うことは至難。だが、ヘッドアップだ。動作が心を導くと言う説をわたしは信奉している。朝、眠いと思うこころを置き去りにしてまず起きてしまうように。


何回かリニューアルされた苫小牧の老舗大衆居酒屋「中善」。カニとホッキをちゃんと食べても、
値ごろ感のある料金。


■9/18 JRの電車でアングロサクソン系の外人と同席になった。時折見かけるから通勤仲間のようだ。英語の毎日ウィークリーを読みつつビールを飲み始めたわたしの隣で、ニューヨークタイムスを開いて、缶ビール・さっぽろプレミアムを手にし、瞬く間に2本飲んだ。発泡酒ではない、今、美味しいと評判のそれだ。おお、さすが、と見とれてしまった。先方は荷物が多くてやや慌しそうだったので遠慮してしまったが、しっかりがっちり飲んだのは印象的だった。ビール好きの共感か。

■9/16 生憎の雨の連休ですが、昨日今日と高専の期末テストの問題づくりで軟禁状態です。フライフィッシングやきのこ採りという選択肢が思い浮かばない、完璧な悪天です。よかったよかった(^_^;) これからNPO総会の資料作りを手がけて見ます。机の脇には浅田次郎の「終らざる夏(上)」と「辻まことセレクション・山と森」、そして池澤夏樹の「言葉の流星群」が置いてあります。ビールを飲みながら横になって読みたい衝動あり・・・。

■9/14 薪3棚を江別の会員Fさん宅にテスト販売のため運搬。積み込み6人で1時間、積み下ろし3人で30分。運搬の時間は1時間半。一日2往復できれば2tトラックのレンタル料が重荷にならない感じ。それにしても、お金を稼ぐというのは、冬の伐採から薪割りも考えると大変なものだ。

約8㎥。とりあえずガレージにつぎ込んだ。

薪をたくペチカのボイラーを見せてもらった。調理器として大活躍だとか。右はたたみの和室、ペチカの裏は素敵なリビング。すでに約30年、使用。

■9/14 モーリー32号に、NPOやケアセンター周辺の森づくりのことなど、インタビュー記事が掲載されています。大々的にネットでスキャンのコピーをお見せできませんので関心のおありの方は、立ち読みまたは購入(670円ほど)をオススメします。かなりトータルな広報になっています。


■9/11 世の中の中心となる世代の交代は必然的にとっくに進んでいます。そして、そこにある交代の要諦は、感性と総合判断の力。豊かな感性さえあれば、芸術でも現役だし、わたしを含む普通の平凡な中高年は、ドンドン落ちる勢いに敏感にならざるを得ません。その人としての自然を、修行という形でケアするのではないでしょうか。日常の些細なことにもはっと我に返る感性というものが、だから、人間には備わっているし、そう心がける術を古の哲人らはいう。今、秋の風物が輝く。


ラクル落ち枝も感性が試されるひとつ。先週末はまさにパレードだった。

■9/10 世代交代が進んでいます。若い人たちはより大きなステージをカバーし、一方、ちょうどわたしが動いているようなコミュニティベースの、いわば人付き合いや整備のケアは、比較的時間がある世代が受け持つ・・・と。わたしはもう表舞台で動く人間ではないことを悟るのと同時に、加齢の幸せか、昔は違っただろうに、まったく動揺もなくそれを受容できる。そしてこれから、専門性のある人こそ、地域に出るべし。プロボノだ。地域のイノベーションが、これからのビッグプロジェクトだからだ。それを地域全体で応援したいもの。そして、そうすべきだろうと思える。

■9/9 ニュースレターの10号をお届けします。ちょっと発刊ペースが遅すぎるかも、と反省もしておりますが、現場のstep by step の活動にはネタになるイベントがないのです。かといって、勇払原野の週末日常を、インパクトのある散文とポエムでもっともっと埋めなければなりませんが、わたしにはもうそこのところの感性がまったく枯渇しています(笑い)。memo代わりにどうぞ「雑木林だより」をご覧くださいますように。


9/8 東京オリンピックの速報になんだか嬉しくなります。プレゼンのハートが伝わったのだろう、と思えるくらい、かつての日本では見なかった国際感覚と押しでした。世界への押し出しにどこか全的な主張が感じられ、頬がゆるんだ。プレゼンの数人がスピーチの途中や最後に合掌したのも印象に残る。仏教という古くて新しい価値観。その一方で、懸命に伝えるという今回のチームワークのよさも目立ちました。いろいろな苦しい局面への再出発や復興のきっかけになればいいと念じるのはわたしばかりではないはず。

■9/8 昨夜は遠浅自治会と懇談。町内会というコミュニティと正式に直接面談してNPOがここで何をしているか、をつぶさにお話しました。ちょっと気分が入りすぎて1時間あまりも費やしてしまいました。でも、やっとここまできた、という感じがします。コミュニケーションは生き物。人間、なにがすばらしいかといえば、こういった地味なつながり。人つながりは人生で上位の道楽でもあります。



■9/5 今日のトピック ①苫小牧高専の講義が14回目、あと1回で終る。20歳の青年たちに何か伝えることができたのか、今になって大変気になってきた。全員ではないが、何人かがじっと聞き入る熱心さに気づいている。最後は実践的に今の課題をシミュレーションして演習にしたい。 ②帰宅後、青年寄宿舎の日誌復刻ゲラ第6校をみる。当初は一般受けするものを目指したが仕上がりは420pもある資料性の高いアカデミックものとなった。あと少し。10月末に北大出版会から発刊予定。8/15に朝晩の2回、NHKで放映された。 ③久々に晴れた。悪天のせいで今年は精神科の患者が増えていると聞く。幼稚園児に水泳を教えている家内が、このごろ、子供たちがおだって、多動だという。これは外あそびできないストレスでないかと保母さんと話したとか。④薪を分譲する段取りをしていた。3棚を江別に運ぶのにレンタルのトラックが農作業に抑えられて、在庫がない。ようやく2トン車を探し出し即、予約。数万円を稼ぎ出すのに、結構神経を使う気配りが求められた。

■9/2 週末帰省した娘とともに定山渓に赴いて、国道沿いの足湯へ。老若男女、黙々、ぺちゃくちゃとてんでに足を突っ込むその喧騒さもよい。で、昔から、定山渓のよさはなんだろうと観察してきて近年気づいてきたこと、それはやはり、森の斜面の、緑の陰影、秋ならその紅葉の多様性ではないでしょうか。さすが札幌の奥座敷、人は一杯いる。しかしアジアからの旅行者とはあわなかった。



■8/31 皆伐跡地が復元してきた。もう4m以上もあるシラカバなどが目立つ。植苗病院の裏の森林セラピーの散策コースの話である。まもなく、もっと混んで揚句、緑のトンネルになる日は近い。ここまで4年、あと3年か。今年、樹木たちは雨タップリの夏を謳歌している。


■8/29 昨日午後、厚真のハスカップファーム山口農園を訪問し、約二時間、ハスカップ栽培の話を伺いました。苫東コモンズのプロジェクトであるハスカップの記録「ハスカップとわたし」の一環。先日は、苫東でハスカップ移植とジャム生産をリードされた浅井正敬氏、今回はハスカップ2種の種苗登録をされ、ハスカップの町厚真町をリードする山口善紀さん。ハスカップについての造詣の深さに感動しながら、これは色々な方々にさまざまな観点でハスカップの話を聞くのは意味がある、と確信し始めました。


■8/28 お昼はJR車内だったので、「根室・落石のトキシラズのお寿司」を。さすが、トキシラズ、感激の味でした。これは富山のマス寿司に全然負けていないどころか、これが北海道が誇る鮭の味だと誇れる。「美味しんぼ」の雁谷哲が世界一美味と絶賛した苫小牧沖のトキシラズもこの線でいってほしい!


■8/27 今23時、激しい雷雨です。夕方の五時半頃の苫小牧では時間降雨量で100mmだったという全国ニュースが流れました。恐らくそのせいで本州のH先生からお見舞いの電話をいただきました。災害の多い日本の風土だから美が生まれる、と、数十年、ドイツやスイスに住まわれた経験をお持ちの先生だからこその考察を、その電話で伺いました。ちなみに、苫小牧は今年すこぶる天気が悪く、朝、あの生まれたての太陽のシャワーを浴びることができなかった。精神科医のT先生は、今年この町では精神疾患のような形で来院する方がいつもより多かったとも聞きます。やはり、こころを浄化するような朝日は毎日拝みたいもの。お月様も同様です。風土と天候は、わたしたちの精神を間違いなく規定すると思います。

■8/24 フットパスは常々サインや道の状態を気にかけ、しばしば補修しなければならないものです。午前中に刈り払いを済ませてから昼からは4人でかしわばらフットパスのサイン補修に再度、出かけた。前回、苫東コモンズの会員が道に迷った箇所のサインをもっと迷わないところの農道と畑の境界に移設してみました。しかし、土地を管理している農家の方に本当はひとこと断らなければいけない。その一言が実は、土地の継続的相互乗り入れにはぜひとも不可欠なのは重々承知しているのですが、なにせ農家は現場にいない。二番草の収穫期の頃もう一度ここへ来て、農家の方に挨拶しよう!


一方、展望台に行く緑のトンネルが苫東会社によってシェープアップされました。砂利道の不陸を削って均し、両側の林帯も間伐し枝も片付けスズタケの笹も刈り払ったから、見違えるようになりました。思えば、30年ほど前に、立地する企業に雑木林を取り込んだ用地分譲をPRするために、展望台のそばの一角だけをこのようなモデルゾーンに仕立てたのでした。それが今回、全線に拡大された格好。もしかしたら苫東の広葉樹林の見直しにつながるかもしれません。


■8/22 外国語を多少でも操ることで、外国語を常用する方々とコミュニケーションできるのは素晴らしい。また、外国語でしか書かれていない物事を外国語を読むことで知る喜びもあります。昨今、若い人たちの英語能力が格段に伸びていると聞くと羨ましくも感じる。しかし、正確に言えば老若男女、英語を学ぶ機会は格段に増えたのではないでしょうか。高い授業料を払わなくとも、こころがけ次第でスキルアップできる時代になっている。わたしが今、注目しているのはvoice of Americc 俗に言うVOATED。後者はわたしには聞きとおすことは無理だけど、ネイティブの語りに耳を慣らすにはとてもいい。残念ながら、観客の笑いの意味がわかることがほとんどないのがくやしいのですが、いずれ、これらのジョークを観客と共に笑いたいもの。step by step、徐々に、ぼつぼつ、never give upである。学ぶのは楽しい。

■8/21 コミュニティの伐採問題は昨晩、懇談が行われて、全面伐採は合意のもとで取りやめになった模様。動いていた案に棹さしたYさんにも、それを受け入れたMさんにも拍手を送りたい気がする。森に隣接するコミュニティと保育するNPOがこれを契機に協力体制が生まれて、もとより、ここ数年の誤解が解けていくのであればこんなうれしいことはありません。新会長は自治会とNPOの新しい関係構築も提案されたようです。関係者の方々、お疲れ様でした。m(__)m 乾杯!

■8/20 夕刻、大正8年?生まれの方に、地域ブランド「ハスカップ」事業の動機などを伺いました。環境と経済。環境を維持するためには経済を立てなければいけない…。そのための公共的な使命感を帯びた会社運営。そこに堅牢なコンセプトがありました。NPOがハスカップの実質的な次の担い手にはなれませんが、意図された枠組みはよく了解しました。協力な味方を一人得た気分になれたと同時に、人生のメッセージをもらった思いです。(^_^)v

■8/19 通勤のJRで毎朝「伐木造材術」を読んでいます。自分のつたない伐木技術を、根底からブラシアップしようとするとき、これらのテキストはわたしを初心に帰します。人間の、マヒする心が、色々な事故・事件を引き起こしている。そう考えると、日々、技術に向かうこころ、日常に入る日々のスタートにとって、リフレッシュすることの有益さは疑いがない。


■8/18 アメダスの雨雲をみると、強い雨はなさそうだったので、小屋に出かけて、作りかけのロケットストーブを完成させて火入れをした。驚きの火力を実感した。まさに驚きであり、家で使っている大きな中華なべを持参して料理をしたくなった。熱エネルギーは経済の源。里山資本主義の根っこにあるこの樹木の資源を馬鹿にしてはいけない、と思う。この炎はカラマツの枝に着火した直後で、カーボン、空気、つまるところ木の底力、潜在力にしみじみ感動してしまった。


■8/16 田中林業の社長さんがご逝去されたことをJR車内でメールで知りました。思えば30年ほど前に北米材ダグラスファーを用いたログハウスを建てるときに、ハスクバーナのチェンソーなど一式をそろえたのが縁だった。NPO設立後は、早速、団体会員になっていただき、しばしば山仕事の課題、北海道林業の行く末などについて意見交換したりした。もう、古(いにしえ)の現場の話を聞けないのが寂しい。どうぞ安らかにおやすみください。合掌

■8/15 68年前の終戦の日。毎年この日になると、なぜあの戦争はとめられなかったのかという問いかけの言葉が静かに発せられる。個人的には(きっと加齢のせいだろう)少しそのわけがわかり始めた。日本人はイワシのように同じ方向に向かって群れ易いのではないか。で、問題はそれは昨今解消されつつあるのか、されたのか。・・・・脱原発、TPP、従軍慰安婦などもろもろ、事案は事欠かないが、最も強いキャンペーンを張っている勢力(メディア)に乗っかっているように見え、なかなか他の個性的な意見に出会えなくなった。いや、表現もナーバスにならざるを得ないからそれは当然のこと。真実は違うようだと知ることが増えたのも、実は歳のおかげのよう。これは誠にありがたい。      合掌

■8/15 人々のこれからのコミュニケーションにインターネットやメールは確かに欠かせませんが、ツールが多すぎてもはやいろいろな世代が共有できるものがなくなりつつあります。そんな思いをした今日の一瞬、思い出しました。こんないい座談会をやっていた!読み直しました。
座談会[人のつながりを後押しする地域SNSのこれから]


■8/14 SNSからの美瑛に関する拾い記事。モザイク畑の観光客と農家の話は悲しい。
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/index.cgi?date=130813_1
農業景観は、他のモノと違い、生活景であることに思いをいたせない都市住民。富田ファームで花畑を眺めるのとは訳が違うのだ。けれども、その背景は美瑛景観というブランドを観光資源として発信してしまった悲劇がある。農村景観はそのままでは観光のためののインフラはないのだ。ドイツのロマンチック街道のように通り過ぎるだけというのが今の許容範囲かもしれない。あるいはそこで味わう閑静なオーベルジュなどの食とリラクゼーションの宿泊。近年、清里の神の子池も観光客増加で壊れそうと聞く。これは人気上昇を放置してインフラが伴わなかった怠慢だと思う。写真は何年か前に訪れたあるオーベルジュの朝。


■8/13 コミュニティに根ざした地域活動は、世間の縮図だからいろいろなことが起こる。それに触れることは人間を大人にもし、時には深い失望も味わう。どっこい胸が膨らむことも多々ある。長年の誤解は偏見に変わり、怒りは積み重なって呪いになる。偏見は解消の努力ができるが、呪いは風土の地域愛で包み込んでしまうしかない。
 お盆。その風土を振り返ってみる。あ、今晩あたり、ペルセウス流星群もみたいもの。暑中お見舞い、申し上げます。




デジタル画像は本当に便利だ。昨日は4頭身そのまま載せたが、今回は6頭身に。

■8/11 昨日は午後から苫東コモンズの運営委員会。少ない人数で、結構ボリュームのある作業をこなすのと、土地に付随することどもが、社会の信託を受けている、との個人的な自覚から、メンバーの集合知が欠かせないと思っている。この日はまず、薪小屋の基本設計に関する意見交換。これには久々に長老に参加してもらう。また、山林の伐採問題、薪の取り扱い方針再考など、少し神経も使うテーマも混じった。北大のS青年が飛び入り参加。


■8/9 週の中日の夏休みにした日の夜、料理における野菜の意味をイタリアン・レストラン「テルツィーナ」で初めて実感した。野菜サラダは目からウロコ。サラダはもちろんアチコチでいただくことは多いが、ここのは元気、風味すべて活力が高く、「土からいただく、食べる気」を思わせた。レストランでサラダの野菜に感激してどうする!?という気もするけど、なるほどの体験だったのであえて記します。この日の昼下がり、道立近代美術館の「シャガール展」に向かうため札幌駅でタクシーに乗ろうとすると、前の人が「酒場放浪記」の吉田類さんだった。タクシーに乗り込むところを後ろから声をかけ、家内と「いつもみてます~!」と握手。結構図々しいノリだが、実は彼の後姿が「あれ、札幌では誰もわたしに気づかないのかなあ」と語っていたのだ。

「テルツィーナ」のブイヤベース。たまには舌を磨いて?おくことも必要だな、と。

■8/9 ようやくテザリングができるようになりました。テザリングtetheringというのは、iphoneなど携帯端末をモデムとしてつなぎ、携帯の電波の届く範囲なら、持ち運ぶパソコンとつなぐとインターネット環境ができるというもの。小屋の現場などで、メール交信やホームページ閲覧ができるわけで、一応、これでPCに関する願望はすべて達成できた格好。どういうわけかうれしい。ただ、おとといの新聞のコラムで桂文珍師匠が書いていました。「本当の笑いはライブだ」。このPC環境の確保は通過点ではありますが、わたしもリアル充実派。人と人の生の付き合いを重視します。

■8/08 下の8/3の記事のほかに「雑木林だより」にも少し詳しい山林入り口の現状と動きを書きました。地域にとってはヨソモノでしかないNPOが、4年以上前から誠意を尽くして町内の方々とのコンタクトを取ろうとしたのが成就せず、すれ違いのままできたことも匂わせてきました。どれがどう働いたかはわかりませんが、「木を切れ」という意見に対して「木を切るのは待ってください。わたしはこれらの木に憧れてここに住んだのです」という方が現れました。事態は、近々伐採する手はずだったのを延期して、関係者の協議の結果にゆだねられることになりました。今日の夜のメールで、複数の方々がそう思っていたこと、NPOがコツコツと林の手入れをしてくれていることを、感謝の気持ちで見ていることが綴られていました。
 ことは、次のステージに入ってきました。わたしたちはわたしたちが自ら立てたミッションを果たしながら、コミュニティへの応援は惜しみません

■8/03 欧州の人々に比べ違いを感じるのが「緑の民度」みたいなもの。自然を制圧してきた欧州と、蔓延る自然を辛うじてて手なずけながらきた日本の差とも言え、極端に言えばふんだんにもてるのかどうかの違い。しかし、どちらが豊かなのかはわからなくなっている。森林や林のいいところは理屈ではなくいわずもがな、という欧州先進国に比べ、わが国&北海道では是が非でも身近にあってほしいというより、時に邪魔者にされ、犠牲になったりすることも多々ありました。例えば公園に木があると、朝、鳥が鳴いてうるさいから切って欲しい、、、というようなクレームを聞きましたし、緑地の日陰で野菜が育たないから切って欲しい…、など。一方、土地や林を所有する行政や会社なども、ダメなものはダメと闘うことをせず、いつのまにか切ってしまうのでした。クレイマーに折れるのです。わたしはこれらに憤りを覚えてきました。クレイマーには組織全体が正面から向かえ、といいたいのですが、そもそも、事なかれが先だとすればとても闘えるものではありません。合意形成にはともかくていねいな時間
が必要です。

■7/31 早めの夏休みをとったので、午後、エコストーブを作ってみた。「里山資本主義」にも紹介されていたもので、オリジナルはアメリカ。日本ではロケットストーブと呼ばれてネット販売もされている。

■7/30 このところ、数冊の本を立て続け&交互に読破。特に「人口減少社会という希望」と「里山資本主義」には、ある種、今の日本の方向についての提言であり、国の根幹にかかわる構想だといえます。読後の印象は「林のアジール」にメモしました。こういった議論があまりなされないまま時間が過ぎてきたようなものです。構想は、政権がどうのという段階を超えた位置にあり、政権とは、そこへのアプローチの手段にあたるもの。構想の根っこが政党のパフォーマンスよろしく、いつもブラブラされるのはたまらない。

■7/29 この春、都内で初めてポルトガル料理を賞味。この前はある編集会議後にバル「ラブラドーラ」でスペイン料理を囲んだ(札幌s2w7)。共通してちょっとうれしいのは野菜や素材の単純な加工と安さ。そしてもちろんだが、美味しさ。隣のフレンチとはがらりと変わって、家庭料理に近いシンプルさをちょっとリッチな晩酌でいただいている感じか。あの値ごろ感はさすがだ。店側があくまで安く提供する姿勢にも拍手したい。当然というべきか、そういうところは女性のアジト。元気なわけだ。今日から村上弦斎作「食道楽」を読み始める。道楽を志すわけではないのですが、食への興味、好奇心は万人の心に潜んでいないか。

にんにくの利いたエビとオリーブオイルのスープ風。パンをつけているとそれだけでおなかが膨れる。
 
後半はウニなど海鮮入りのパエリア。外へ出ると、結構屋台のような店が並んでいて、誘惑される。

■7/28 昨日は、活動助成をいただいているコープさっぽろさんのワークショップの視察をお受けしました。内容は、掲示板の7/25に紹介しました。学ぶこと、理解すること、自ら手入れに加わること、あるいは次の世代に伝えること、コミュニティで力をあわせること…、というように森へのかかわりは多様です。わたしなどはこれに、自然治癒力を向上させる、とか悩みを解決する、などを付け加えます(^_^)v オオ、スバラシイ


■7/24 広井良典氏の「人口減少という希望」を読みました。思想という一般論ではなく、構想と呼ぶべき流動性への提言がこの人らしいところだと思う。コミュニティという言葉を使うときの視点に、フィールド感と魂があると思える数少ない著者でもあります。米国に憧れる視線が欧州に変わって来つつある傾向は、人々のアウトバウンド観光にも現れてきているのではないか。若い人たちが、地域に根ざした社会的起業に高い関心を示しているという見方も、わたしには希望のシンボルに見えています。森林療法にも理解が高い稀有な存在だ。


■7/21 久々に「ささみちフットパス」を歩いてみる。鹿はともかく、今日はクマに会いそうな気がした。その緊張はさほどでなく、ノンビリ小一時間をかけてめぐり終えた。やはり、この、単独パターンはオススメ。なんなら、小屋にクマスプレーも常備してある。


■7/21 薪は人をつなぐ。これは本格的な林の手入れを初めて薪作りをホームページに描くようになってからの偽らない実感。昨日のハスカップは、つながりというより、その魅力と上手さが人を呼ぶ、という感じかな。みんなが手に入れたい特別の自然資源。昨日はそれを独占しました。また、どちらかというと社交はほどほどで、多少シャイだったり自然から感化を受けた純朴な方々の方が多い集いだったかもしれませんね。地味で落ち着いた感じがよかったです。ハスカップ畑の藪に入ったきり、ほとんど顔を出さなかった人もいました。それもよし、です。


■7/19 早朝4時半過ぎ、目覚めたときに美しい日の出の色が目に入り、今季2度目のベランダ・ヨガ、そして冥想を小一時間。朝日の恵みを光線にじかに感じる。にもかかわらず、札幌への通勤電車内で居眠りしてしまい、貴重な朝の余韻を濁して台無しにしてしまった。血圧の薬が眠らせるのだと思う。

■7/19 山登りにのめりこんでいた頃に通いつめた居酒屋「ちとせつる」(s2w6)に、昨夜、久々に顔を出してきました。先客がほとんど居なかったので先輩のOさんとじっくりと山仲間などの近況などを聞き語りましたが、それはそれで「つながる」感じ。長いご無沙汰をこういった雑談がしばし埋め合わせるようです。お互い、確執もなく枯淡の感じで、社会を評する風。というか、流れにまかせていこう、というところか。人づきあいの妙味、古い仲間意識のたくわえに浸る。
のつながりを実感。

■7/19 先日の16日、コモンズ研究会の北大の小磯先生らを現地に案内し交代された㈱苫東の成田新社長にご挨拶するなど、各所を巡りました。とっかかりの集合場所は、薪の前の森カフェにしましたが、先生および同行者2名ともども絶賛。発刊物に使う画像撮影だったのですが、負傷し青タン顔のわたしは右側からの撮影のみにしてもらいました。(笑い 確かに、人がいる北の森カフェⅡはいいです。


■7/15 有難い3連休。これは北海道の事実上のゴールデンウィークじゃないでしょうか。当方は、初日は山仕事、中日、自宅で雑務(家を出ず)、3日目は白老にて久々のフライフィッシング。大小3匹のヤマメを釣って一つ目の川は終わり。大は17cmありましたからこれで十分です。それを#2の軽いラインとロッドで釣るのです。ただ2本目の川の河原でバランスを崩して転び、額を打って人生これまでにない大きなたんこぶにみるみる腫れあがってしまいました。鏡がないのでデジカメで自分の顔を撮って、「こりゃあ、大変」。支笏湖もはしごする予定だったのをキャンセルし、ロッドをしまって午後おもむろに病院へ。中高年のしばらくぶりのアウトドアは限界を知らされる日々。


■7/14 トラクターでひたすら年2回刈り込むだけの雑草広場が、美しい光景に変わってきました。こころなしか、雑草と牧草の比率が少し牧草側に変わってきたように見えます。万一そうでないにしても刈りそろえる草地と、雑木林と、薪とテーブル、そして空というシンプルさがだんだん美しくなっていいコンビになってきたのは大きな喜びです。ここでお茶するのが、「北の森カフェⅡ」。今、苫東コモンズのフィールドはフットパスの刈り払いが本番


■7/13 高専の前期の講義が終了。冷や汗三斗をとりあえず13回(90分/回)。直近の3回はコモンズのことを話しました。コモンズという言葉を初めて耳にする彼らに海外事例や定義や今日的意味などをごちゃ混ぜにしたのでちんぷんかんぷんだった可能性あり。これは反省。一方、試験代わりの課題テーマとして拙著『林とこころ』を全員に進呈して感想文をレポートとして出してもらいました。伝わるべきところは伝わっているという実感があり、一対一の対話のようなものがあります。ありがたいことです。合掌

■7/10 you tube が知られるようになってから、英語の教材は革命的に幅が広がりました。わたしが愛用するのは
VOATED後者はわたしには十分聞きこなせませんが、ネイティブの話の耳ならしに。身の丈の教材は前者VOAで、この中にボキャブラリーのスキルアップやその他がいろいろ。このほかに、さまざまな教材が転がっていて30年前、40年前とは隔世の感有り。

■7/10 5月か6月、チェンソーをブッシュカッターに持ち代える、シーズンはじめの切り替えの日があります。今年は遅れて、今がちょうどその遅すぎるグレイゾーン。チェンソーにはもう暑すぎるのですが、熱中症に気をつけながら、もう少し。

■7/8 酷暑の林で作業していたら、夕方、
ミドリちゃんが顔を出していた。肉眼では明らかに緑色をしています。じっと見ていると、朽ちた丸太の山を経由して真っ直ぐ小屋の薪に着いてログエンドを登ってロフトあたりに行きました。ログの欠陥であるすき間を熟知し、酷熱の小屋の二階を安住の避寒地(酷暑天国)と決めているようです。結果的にここ10年以上、ミドリちゃんと小屋をシェアしているわけです。

長い物が得手でない方、ごめんなさい。ミドリちゃんです。

■7/8 半日は夏休みをとり残り半日は代休で、今日は終日を有難い休日にしました。こまごまとしたことが山積して、そのうちでもメインは新装成った庭に花のコンテナを数個作ること。ハーブの庭の面影は駐車スペース拡大でゼロになったから、アイビーゼラニウムを通販でとりよせ、ベランダの壁にたらす予定。こんな時期に花を作るのも悪くありません。霜までいける。

■7/7 早朝、太陽がやや霧に隠れて暑からず、涼しからず。絶好の外の早朝yoga日和に見えた。外のベランダにyogaマットを敷いてやるのは今年初めてなんていうのは、ここがずっと天候悪かったのか、気持ちの余裕がなかったせいだ。土地とつながる感覚は格別。少しだけなんとなしの宗教心を胸に秘めて一日を送った。

■7/5 今日の個人的ニュース。高専講義12回目終了しあと3回と期末テストのみに。早い!拙著を課題レポート用として進呈して感想など今日回収した。読むのが楽しみなような恐いような。②今週は血圧が高く主治医に相談の結果、今日から血圧降下剤アムロピジンを服用。眠い。③いつもより1週間遅れで郷里からサクランボが届き始める。ほんのしばし、サクランボ長者の気分になる。


写真は北海道では見ない「紅秀ほう」。甘味と酸味のバランスがよい。

■7/2 通勤列車から見る千歳空港周辺の伐採跡地が見事。なにが見事かというと、その更新具合。胆振や近在で見られる40年前後で繰り返される伐採=低林作業が、実は持続可能な森林経営であることはこの際広報しておくべきと考えるのです。木を切って持続させる林業。その一見言語矛盾のようなコトの理解は自然理解の幅を広げるはず。残念ながら、車中からスマフォで撮ったはずの画像が残っていなかった!ラジルラジルを聞きながらだったから。

■6/30 とうとう生活改善のイエローカード。今朝から少しふらつくと思って血圧を測ると186-101。今までなかった高い値。身体に悪いことは極力押さえてあまり己の健康に寄りかかるのは止めようと悟る。この自覚は初めてです。ついに来た!

■6/30 帯広農業高校の寮生活と馬術部を描いた漫画『銀の匙』6,7巻目を通勤列車で読みました。7月11日に8巻目が出て、そのころTVでアニメ番組がスタートとか。すでにご覧の方も多いでしょうが、若者の生き方、コミュニケーションなどに参考になるのか、幅広い年代にファンが多い。思えば、半世紀前、わたしたちの世代が夢中になっていた、あの少年サンデーよりかなり真面目なもので、社会の良識、小さな悟り、つながり感覚がさりげなく描かれている。わたしが受け取るメッセージは「これでいいのだ」。8巻目が楽しみ。

■6/27 昨年から当NPOが手がけているハスカップサンクチュアリの設定とGPSを使った試験調査の結果の一部が可視化できました。思ったような現状ですが、なかなか興味深いものがあります。これらの結果を元に、ハスカップのこれからを考えていくためのフォーラムなども企画していきたいところ。ハスカップイニシアチブのスタート。



■6/27 ニュースレター9号のアップができていませんでした。メーリングリストと紙ベースの会員通信ではすでにお送りされていますが、ホームページでは発行から1ヶ月以上遅れてしまいました。m(__)m


6/23 先週金曜日6/21から昨日まで、NPOのメンバー5人旭川に集合して、森づくりの研修と見学会、懇親会を行いました。研修先はNPO法人もりねっと北海道。地域林業の本丸に取り組む本格派です。わたしたちのような人間一馬力に頼るコミュニティ林業と違って、重機も多用し林道作りも手がける自他共に認める道内きっての実力派といえます。森の研修の翌日は、庭を巡りました。特に今をときめくガーデナー上野砂由紀さんの足取りをたどるもの。多年草を空間の取り合いよく修めて見せるのは森づくりとも一脈通じるものがあり、美の感性を磨くにもわたしは最適かなと思います。そういえば旅をしてよその景観を愛でることそのものが、修行になる。旅は飽きることがない…。

案内してくれた山本牧さん。


ある種の林の見立て。わたしはこう思う、ということを山本さんと述べ合う。それがわたしはためになる。

そろそろわたしたちも手がけるつもりの薪小屋。ひとつの参考として。


上野さんのボーダー花壇はわりと芝生の地ground が少ない。ここはまとまってあった。


■6/20 昨夜はNPOの今年2回目の理事会。道に提出する関係書類の承認のほかに、ハスカップ・サンクチュアリの調査のことなど。雑談では、わたしの最近の印象として、NPOの会員数は現在のような個人会員、支援会員、団体・特別会員込みで80名程度はベストではないか、と。環境コモンズを実践するために頻繁に実働する約15名と、会費という寄付で応援する数十名、その中には苫東のOBたちが多数いらっしゃる。地域ではまったくノーマークだが、現場にはしっかりした蓄積があって、そのギャップが興味深い。「ある日気づいたらいつのまにか変わっていた」。それでいいのだと思う。

■6/17 自宅の駐車場を改修するために、日曜日は庭仕事をした。こうしてみると、オンコやツツジなど、故人の形見のようになっていて愛着が深いものばかりになった。すべてガ思い出の品々だ。

土曜日の夜から実は試験の答案の採点を始めた。41人もある。フーフーいいながら日曜日一日かかったから、庭仕事は丁度いい息抜きとあいなった。早春から初夏にすぐなるから何かと忙しい。気持ちにゆとりないと庭は手につかないしガーデンイングを楽しめない。

■6/16 このところ霧が続く。霧といえば嫌うムキが多いけど、床につく前、ベランダに出て霧を吸うのはいい。気持ちがやすらぎ、ちょっと潮の香りなど混じれば申し分ない。ほんと、霧は、いい。この程度ならやさしくもある。

■6/15 薪、薪、薪、薪。ずっと薪関連のトピックばかり続きました。地域にはネタがないというより、小さな手仕事でも、あるひとまとまりの仕事をすると、かくも集中せざるを得ない、ということだと思います。そうして手にする成果というのも、実に世間の評価などに耐えるものではなく、ほんのちょっぴり。大人が150人ほど関わってやっと出てくる木質エネルギーが、たった12軒分ということでも、そのちっぽさがわかります。
 ですが、目に見える一つの成果はこれだけでなく林そのものの再生という本体があります。
 関わられた各位、本当にお疲れ様でした。8ヶ月前に始めた今季の間伐のフィニッシュが、一日ほぼ雨のなかでしたが、思い出深いものがあります。さて来週末は旭川に研修に出かけます。

斧は、気合一発、機械はポイ!人間一馬力の蓄積。写真右=このアングル、気に入った!蓄積は下からみるものだった


6/9 改正の、もとい、快晴6の苫小牧も炎天の空。薪割りはいよいよ終盤。次回6/15でフィニッシュさせたい。それにしても長かった。写真↓は休憩のひととき。


■6/8 フットパスのサインを点検し更新。広大な面積と延長をカバーする当方としてはどれも意に満たない間に合わせで、デザインと材質検討等はまだまだです。私設フットパスの宿命かもしれません。


写真は「inabaの三叉路」のサイン。ポイントを番号にするよりも、こうしてネーム入りにするのもいいかな、と試作。

薪ヤードと広場now

■6/8 富士吉田市で行われた国際コモンズ学会に研鑽に出かけてしばらく留守にしました。学会では「コモンズ」が世界を貫く壮大なテーマだということを改めて実感しました。世界に、問題意識を共有した人々がいる、ということでもあります。なにか、一本、つながりを感じるじゃありませんか。(^_^)v


■6/2 今日から山梨県の富士吉田市に参ります。この富士山の麓にはちょっと有名なコモンズ(財産区)があり、明日から国際コモンズ学会が開催されるのです。そこで世界のコモンズの今を見て、聞いてきます。しばらくホームページの更新はできませんが、掲示板に写真などは載せられると思います。富士山が見えたら今晩にでも、まず。

■6/1 勇払原野のシンボルであるハスカップの、そのモデルのような調査を終えました。湿原はいずれ乾燥化し植生は変化しますが、それはハスカップの存亡にも関わるのです。この課題には、ちょっとそれなりの動きをしていきたいと思っており、サンクチュアリの設定に続いて今回は第2弾の調査「ハスカップは生きていけるか」をちょっと調べようと思いました。結果はいずれ、何かで公表してみたいと思っています。あくまでも現場で、勇払原野の風土を共有する、という視点にたって、手と足と味覚で考えて。(^_^)v


3人が調査に使ったガーミンのGPS。作業の様子は雑木林だより79で。

■5/29 「村上龍と坂本龍一 21世紀のEVCafe」を読んでいる。同世代のふたりが大分前からしてきた対談の再録。視点が結構面白い。オランダ、ベルギーを「競争から降りて楽しくやっている国」と評したり、共生や地球環境や免疫、ITと切り込みは自在であるが、特に共感したのが3・11後の日本のなし崩し的なありようが気持ち悪い、という表現。何かがあらわになってしまった日本だ。悩みは深い。欧米のメディアから今日本はコテンコテンにたたかれ多勢に無勢状態、一方国内の消息通が首相の外交メッセージの質の高さに注目する論説を読んだ。多様な状況に目が離せない日が続く。

■5/29 築20年で、ウォシュレットを交換したところ、これまで7リットル出ていた水が節水で4リットル台に、そしてドアを開けると自動で便座が開くやつ。ものの流れは恐ろしい。女帝に、男子も小水は座ってやるということにされてしまった。(-_-;) 男子に生まれた本懐を遂げられないのではないか、と力んだのだが、なんと、かなり清潔でこれも戻れないかも知れない。

■5/26 午前中は仕事、昼に家を出て寄り道をして薪割りへ。すでにメンバー7,8人が動いていて早速仲間入り。2時過ぎに休んでから4時にかけて参加者は三々五々、家事都合のために現場を離れました。いいですね、この感覚。出れる時にでる。薄ぼんやりした参加じゃない、協働。毎週土日のどちらかか、あるいは両方やってくる少数のこの連帯がコアなんでしょうか。里山の営みってそれで支えられるのだと思います。

段々積みあがってきた。この画像の背後にある、人の働きをイメージできる人は超稀。

■5/25 猛烈な睡魔が襲ってくる。なんという眠たさ。今日は雑事をさておきもう寝よう。朝は希望。クラフトのレッスン風景と春の祝祭の様子はこちら



■5/24 週末の力仕事の作業のしわ寄せが、やはりズシリと身体に来ます。わたしの場合は特に、ウィークポイントになっている股関節。シクシク、じくじくときて、悲鳴をあげることもしばしば。やはり機械化に向けた助成をお願いしたのは正解だったと思います。週半ば、道北の西興部に仕事で出かけた折、早朝、村のウラヤマに往復1時間で登ってきました。桂の芽吹きが素晴らしいひとときでしたが、なんとそれ以来、下半身が腰といわず脛といわず絶不調でまた泣きました。これからの過ごし方を、わが身体がわたしに諭しています。写真のバイケイソウは気がありそう。


■5/19 薪作り作業を今日も続けたら、やっと玉切りが終りました。あとは割って積むだけだが、恐らく6人で3日ほどかかるかも。初夏が来る前に終えないと。(^_^;)


■5/18 いよいよ世界で立ったここだけのハスカップサンクチュアリの「調べモノ」が始まりました。ハスカップと勢力拡大するハンノキといち早く枯れ始めたヒョウタンボクの位置関係を探るのです。GPSを3台用意して、各々のポジションをマップに落としていきます。ここまでくるのにも、すでに何人もの協力を得ています。コツコツ。写真は3台のガーミンのGPS。


■5/17 朝、外が晴れていることの幸せを実感している方は多いのでは。それほど日照のない日々が続きました。が、サクラの開花宣言が道央で出てきましたから、もう初夏に突入でしょう。虫の居ない季節とは、これでしばしお別れですが、朝晩は結構低い。季節、チェ~ンジ!!

■5/15 GPSを使ったハスカップ調査の準備をしています。ハンノキの大型化によってハスカップの原野はハンノキ林へ、やがてはミズナラ・コナラ・ハンノキ林へと変わって行きます。ゆっくりした遷移のままでよいという声もあるでしょう。しかしそれでは、ハスカップが消えていく。そこをどう描いていくか。そこを従来の自然保護とは違う発想でアプローチしたい。
(写真は昨年のもの)



■5/12 本当にみんなよく働く。休もうと声をかけないと、ずっとやってる。薪割り機も快調だが、割安そうなものを選んで斧で割って行って見たら、どうも斧のサイクルタイムの方が短い。ただし、ヤードから薪を持ってくるパートナー付きで。



■5/7 風邪をこじられることなどはなかったのに、深夜から体調が崩れだし、だるく力が入らないまま、早朝、所用のあった職場へ出勤。チャリでJR糸井駅へ、下痢・吐き気を案じながらJR南千歳でやや朦朧と途中下車、10時からの打ち合わせを終えてすぐ帰宅。かかりつけの医師は「感染性胃腸炎」。節々も肩も背中も猛烈に痛む。この不調にどういう意味があるのか、野口晴哉流に考えてみるのです。風邪を引いて体調を整えるのだ、というのですが感染性胃腸炎はそういう因果とは違うのではないか。過信した健康の隙間を直撃されたような。禅で言う「からだ様」をしばし覗き込む。みなさまも、ご用心。

■5/5 夕方、小屋に行って見たら、ちょうど薄日差す絶好の里山光景に出会った。帰宅を一時間遅らせて、林の中を宮沢賢治のように手を後ろに組んで歩いた。笹みちフットパスも恒例の枝ひろいをしながら一周。連休らしい素敵な春の雑木林だ。


■5/4 毎週水曜日の夜7時から、札幌駅前の英会話教室に通って一年。やっと終えました。サラリーマンにとって週の中日を空けるのはちょっとしんどいけども、ともかくすべてのスケジュールをここに入れないで済ませたのでした。やればできる。そして英語の会話力は間違いなくつく。ネイティブと交わす会話はこのところの難聴で新たな壁ができていましたが、なんとかクリア。加えて、おじさんの小遣いにとっては高い授業。でしたが、素敵な緊張感もありました。終ってみるとこれもちょっと寂しい。

■5/03 丸太や薪を置いてある広場に、なんだか妙なものがある。薪を動かして何かを作ってあるのだ。それもふたつ。側に行ってみてすぐわかった。「基地」である。世界ともいうのだろう。思えば日本人の多くは里でこんな自分たちだけの世界を、ススキや枝やなにやらでひと時を過ごしたものだ。大人とはまた別の世界を創ろうとしたあの頃が懐かしくなる。今の子供たちも場所と材料があればそれをする、というのは驚きであり、そうならない現状はちょっと寂しいかも。森林アートセラピーを思い出した。


■4/29 クラフトの二橋さんと大島山林ほかを巡りました。薪ではなく捨てた枝で絶妙なクラフトを発案していただき、わたしたちはそれを素人的に真似て寄付のお礼のギフトにしよう、と。

枝の産地で改めてみると、いやにイトオシク感じる。個性派ぞろいだ。


■4/27 冬、遠浅というコミュニティ(町内会)の林を手入しているうちにできてくる丸太を、薪にして使おうという流れができて、集めた丸太を薪にするどん詰まりの作業に大勢が集ってにぎやかになった。それでいつしか、その集いを「薪祭り」と呼ぶようになりましたが、今日はその今季1日目。予想以上に進んで、感慨あらたなり。

今日の面々

軽トラに積む

玉切りして、薪割り機で割る、その分業が鮮やか

■4/27 苫小牧の港が4月25日に50周年を迎えています。苫小牧港の荷役をまかなう苫小牧埠頭会社のホームページを開くと、こんなページが出てきて港の道内シェアなどを記しています。一昨年は、この港をつくった公共・北海道開発局が60周年でした。大きな時代の流れが目に見えて興味深い。大きなプロジェクトの中で、個人の営みはちり芥のようになってしまうのは当然ですが、そちらからばかりマチを描いていると住んでいる市民はしらけてしまう。苫小牧の課題はそこではないか。写真は苫小牧埠頭会社のHPから。どちらかというと、上のトピックとのアンバランスが苫小牧を象徴しているかも。
http://www.tomafu.co.jp/corporate/history.html
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=15406




■4/26 高専での授業で、学生にリオの地球環境サミットを知っているか聞いてみたら、ほとんど反応がありません。?? で、生まれた年を訊ねてみると、1992年のサミットの翌年の1993年だった…。思えばサミットからあっという間に20年がたったことになる。失われたとかいう10年も、阪神淡路も大津波もこのなかに始まり収束したりした。復元したというより、ホメオスタシスの如く何事もなかったかのように社会が自然治癒に向かうかのようだ。ジェームズ・ラブロックのガイア仮説。この仮説は随分と自然理解を深める。

■4/25 こころが風邪を引いたときには、静かに雑木林を歩くのがいい…。そんな思いから、苫東の小屋の周りの雑木林を保育し林の小径を創り始めたのは10数年前でした。7年前に別のフィールドでも同じことを始めて、今では本当の患者さんが歩く林と小径となって、国内では有名なモデルになっているようです。おととい、ファンクラブ会員の協力で記念のマップができました。人知れず、こういうものができていき、一方実際に大勢の患者さんが毎日歩いているのは、踏みあとで一目瞭然であり、林も毎日褒められているのか段々元気に良くなってきた。さらにさらに、NPOとして大島山林というコミュニティの雑木林の手入れも5年目。段々林が変わり人も来るようになった。
 この手応え感覚は相当強い。そこには社会の役に立っているという、しっかりした達成感も伴うのです。これはわたしだけではないかも。子供たちの環境教育やイベントを全く手がけず、ただひたすら保育のために木を切り、草を刈るのみ。地味で愚直な森づくりからブレないで、よくもまあと驚く手仕事一筋。メジャーにならないで存在する実存感と価値観は、還暦を過ぎてようやくその意味がわかってきたみたい。「ふふふ」の世界みたい。


■4/21 クラフトをどうつくっていくかを継続検討している。ヘビのラッキーチャーム、ハスカップのシソ漬け、二橋プロのペーパーナイフ…などなど、これからも試作と検討は続く。里山仕事の合間に、コシアブラの細い幹ができたので、削ってみた。オタカポッポ状態はさすがに簡単に創れる。御幣もこれでいける。


■4/21 「森や林は本来、みんなのもの」という捉え方は社会的共通資本に通じますが、「所有」の一環の「共有」といってしまうとそれも落ち着きが悪い。いっそのこと、持ちきれなくなった森や林は公共に無償譲渡しようという時代がすぐそこに来ている。また、その頃には、所有していることも知らない不在地主の土地は、時限を区切り公共に移管。そんな荒業の法律制定も予想できます。三陸の地震後の土地処理の動向は気になります。コモンズの方向は見出せていない。

■4/18 苫小牧高専の非常勤講師を引き受けて今日が2日目の講義でした。今日は生態系の仕組みと生物多様性など。インプット側から教える側になったときにかわる急激な立場の差。これはとても大きい刺激で、革命的な立場の差でした。換言すれば、伝えようとすることで学べる醍醐味。熱心に耳を傾けてくれる学生が一杯居るのはありがたいし、おかげでおざなりにできない緊張も生まれます。


■4/16 日々湧き上がる不安は、自分で追い払うなり置き換えるしかありません。こんな風にほとんど反射的に反応しているわたしたちのこころですが、この扱いは熟練が必要です。そして、本当に熟練した頃、人生を終えます。ああ、この不条理。

■4/13 植苗病院を取り巻く林に設定されたフットパス。わたしたちはその林の修景間伐とフットパス維持によって、病院が取り組む森林療法による診療を応援してきましたが、第一段階の基本的な除伐と間伐がほぼ一段落しました。林が良くなると人が歩く、人が歩くと林が良くなるという見本のような現象がここにあります。そして微妙なコモンズ感覚。他人の土地も、お願いして手入させてもらうのです。善意のアプローチであることが担保されれば「林はみんなのもの」は実現できる。これは古くて新しい共有の実験。これが環境コモンズの理念と言えます。

去年の発生材もおととしのも、使われずに朽ちていた。これからはこれはできるだけ避けたい。

■4/12 敬愛するクラフトマン(かつては名うての行政マン)の二橋さんと週の始めにお会いして、NPOの小屋で脱皮するアオダイショウのミドリちゃんの抜け殻を用いたクラフトを受け取りました。その名も『paper knife 磨木利(まきり)』=写真。ご利益が報告されている、当NPOきっての守り神の抜け殻を、ブランド商品にすることをクラフトマンは同意してくださいました。ラッキーチャームを兼ねた、ご利益報告の続くこのペーパーナイフの定価は、3、500円です。

掲示板か、HPの管理人プロフィールからお申し込みください。オーダーメイドですので、しばし時間が掛かります。(^_^)v

■4/11 今日から10月まで、自然環境にコモンズなどを含むちょっと大きなテーマを題材に、苫小牧高専の教壇に週一で立つことになりました。わたしには重責であるので引き受けたことを後悔してきましたが、42人の学生の顔を見て語りかけながら、体験し折々に学んできたことを自然科学・社会科学を問わず、バランスの社会像を伝えたくなりました。天の采配は絶妙であります。

■4/10 このごろ、振り返って愕然とすること。それは前の職場が閉鎖されて札幌に勤務を代え遠距離通勤を始めてから、第3の故郷である地元苫小牧の人々とのつながりが急激にやせ細ったこと。そのせいか、苫小牧で飲むことは年に1,2回。これじゃあ、細るとは知りながらリカバーできない。


4/7 爆弾低気圧が来る前、今週からは育林コンペにフィールドを移すべく小屋に参集。午後は思い思いの仕事と山菜取りに分散。イタヤの樹液採取も。
 

■4/6 (長文にて失礼)必要に迫られ生物多様性のことを調べている間に、国が戦略的に見直していこうとしているこれのメッカとも言える里地・里山というのは、今日、ずいぶん不安定な位置づけだなあ、と思いました。

 人が住まなくなる田舎の地方と、都市のマンションを対比すると、生物多様性などと考える人のほとんどが都会のマンションにすんでるわけです。これでは遠隔操作するみたいな話ではないか。「それほど貴重ならあなたも地方に住んでみたら?そしてNPOででも里山活動してみたら?」 satoyamaはそこのパラダイムシフト、価値観の見直しまで含んだムーブメントならもっと意味あるのに。


 
それで思い出したことは、昔の家はそれだけで里山だったこと。うちの裏にはクスノキや杉がありリンゴが何本もあって梅やすももがなり、縁の下にはアオダイショウが家のお守りのようにいて、軒さしはツバメの巣、茅葺きや屋根瓦の屋根にはすき間にコウモリ、雀が巣をつくり、飼っていた鶏はたまにイタチにやられていました。すき間というすき間に生き物です。生き物天国!

 今のNPOの山小屋もそうですが、日本の自然度、復元力はすごい。すき間があればいろいろな生き物が住み始める。しかし、それは決して快適ではない。蜘蛛やネズミや蛇やもろもろと「共に生きる」なんてこりごりだ、という人間の本性もいちど考えておかないと、環境省のエリートの方々の作文になってしまいかねません。(写真は小屋のベランダの下にあったキツネの骸。干からびたものを離れた落ち葉の下に埋めました)



 
かくいうわたしも、できればそういう意味では共生は避けたい方(笑い) しかし共生し活かされていると言う感覚は、大好きです。以上、ひょんなことから思い出した里の話。共有できる方も多いのではないでしょうか。

■4/5 会員の平均年齢は若くないので今年から機械化導入を図っていますが、今季は図らずもポニーの応援をもらいました。今、まず薪割り機の導入を画策中でほぼ実現の運びに。もうひとつは6月始めに行うハスカップ調査のGPS。いずれも、これから使いこなすための試行錯誤へ。


4/03 雪が解けて、今や渡り鳥の渡来のピーク。4月2日で、6万6000羽とのこと(野鳥の会調べ)ですが、更新される可能性もあり。例年より大分遅い渡来ですが数年前と一緒。とにかくにぎやかで、風物詩として不可欠。

■3/31 冬の間に除間伐した丸太を、林の中から道沿いに出す作業を藪出しといいますが、今日は今年3回目の作業。といっても前回はポニーに手伝ってもらったので、本格的な「マンパワー」の藪出しは今回が最初。それが、最初で最後になりそう。写真は、目途がついて安堵感がにじむお昼に。


■3/30 近くの市場ではヤリイカがとても安かったので5ハイ入手して刺身にしました。卵も腹にあったので、それは湯がいてポン酢でいただきました。なんとも絶妙な春のごちそうじゃないですか。食事も一段落した夜11時、穏やかな星空になったのでベランダでガンの夜渡りを待ったのですが、来ませんでした。(^_^;)

■3/29 帰宅する頃、上空をマチの灯りに照らされた渡り鳥が見えました。そろそろでしょうか。夜半に聞くハクチョウやガンの渡り、これを聞かないと春が来る気がしないのです。花鳥風月と共に生活する(したい)中高年。(^_^)v

■3/28 月曜日から9グループの研究チームを対象にヒアリング。大いに勉強にならないわけがありません。一方、庭の雪はほとんど消えました。どこか少し浮き足立ったような気分は春から。早朝の冥想は毎日よくリラックスできる状態はグッド。

■3/27 このところ、どういうわけか、当HPのアクセスカウンターがいつもより多めに回っています。掲示板の書き込みが昔に戻ったような状態だからか、と調べてみましたが、関連はあまりなさそうです。いずれにしてもありがたいことです。m(__)m  さて、マガン・ヒシクイ・ハクチョウなどの渡りのピークが遅い感じがして、運営に関わる地域SNSのお仲間・らっこさんにお聞きしたらこんなデータを頂きました。1ヶ月も違うんですね。今、植苗のJR千歳線沿線には日々ガンカモのコーン拾い(落穂拾いならぬ)が見えています。

ウトナイ湖のガン類ピーク日(解氷%)
2006.03.25-52000-(80)
2007.03.05-79000-(50)
2008.03.20-67000-(70)
2009.03.19-67000-(100)
2010.04.01-43000-(90)
2011.03.26-98000-(90)
2012.04.04-95500-
2013.03.22-21000-

■3/25 送別会の時期なり。職場を離れる人、北海道を離れる人、リタイヤされるひと。今まで遠いイベントだったものが近頃身近になってきました。ガンカモもハクチョウもようやく渡ってきてにぎやか二、かつ、慌しくなってきました。年々歳々同じようなことの繰り返しですが、それがわたしはほっとします。また、春の山菜をとりたいし、親しかった人たちにもまた会って言葉を交わしたい。しかし、こういうのを進歩がない、と厭うひとも居る。生き馬の目を抜くような世界、世渡りはわたしに合うはずもない,、このようなスローな世界で十分だ、と。


■3/23 自然に帰依しそうになるきっかけは、自然とのやり取りで味わう危険、恐怖ではないだろうか。今日の山仕事で足の甲をしこたま打ち身して、帰宅後見てみると、青黒く腫れていた。しかし生かされている感謝がある。ローカルコモンズに入り込んで、土地の神様、すなわち産土(うぶすな)を感じるきっかけはそんなところにあるみたい。今日はいよいよ、今季の山仕事のエンディングみたいでした。あと10日もするうちにあらかたの雪は消え、来週は藪出しです。
 今日は写真奥のコナラを末永く育てるために、上部で競っていた傾斜していたミズナラを伐採した。樹齢は90年を超えていた。



■3/23 自分の存在を超えるものに帰依した方々を身近に感じるこのごろ。過日ご逝去されたT先生は、旅先の枕元にはバイブルがあったと聞きました。長く学生の山の顧問をされてきたY先生もお別れの会の時、そんな印象を持った。青年寄宿舎の宮部先生然り。どこか一線を越えない節度、身の回りにそういう方がいらっしゃるかどうか、そこのところの存在効果も教育の要諦である。

■3/21 この4月から週1回二時間、高専の教壇にたつことになった。今日は夜3年務めた若い前任者から引継ぎを受けた。引継ぎといっても、テーマに自由度があるので授業や試験のたしなみやコツみたいなもので、随分参考になった。余計なものを引き受けてしまったという後悔めいたものと、二十歳の青年らに何を伝えるべきかという積極的な意気が葛藤している状況が続いてきたが、そろそろ後悔の方は捨てるべき時期が近づいている。教える前にこちらこそ学び直さねばならないのがつらい。

■3/20 先日、代々木公園そばのポルトガルのレストランで、エコなワインクーラーを発見。なんてことはない保冷材をボトルに巻いてマジックテープでとめるもの。国産ではまだないとその店のソムリエ。野菜やイワシなどありふれた庶民的な素材がとてもよくアレンジされた店だった。
 

■3/18 東大農学部で行われた「環境資源の排除と共有に関する研究会」(写真左下)。ここで事例報告「苫東環境コモンズの背景と展望」を1時間15分ほど。日本のそうそうたるコモンズ研究者が集うコモンズ研究会との共催。コメンテーターの三俣学教授が急用で欠席されるなどして小さな会になりましたが、コモンズ研究の最前線をほうふつとっせる質疑、そして懇親会で大いに勉強になりました。会場は、弥生講堂隣のアネックス・セイホク・ギャラリー。右下はこの日の朝、娘の居る町田の満開のサクラ。9時半頃、二人で遅い出勤。
 

■3/17 ポニーによる馬搬の2回目。人力の藪出しもあわせて。今回はリトルボーイ1頭で奮戦




■3/16 余市から山の先輩・樋口さんが林の手入れの意見交換で見えた。その折に自給しているサカナを持ってきてくれたので、そのうちのマメイカをさっそく、オリーブ油とにんにくで炒めて晩酌に。12匹で山盛り。写真・奥は浅いぬか漬け。漬かりを浅くしたぬか漬けは味の素と醤油をかけていただく。今日は静かに一人の宴、ビールからワインへ、いずれも、うまい!


3/15 土地所有者との新年度事業の協議が終りました。コモンズ的なwin-winの関係性、つまり、管理作業の提供と自然の享受、この構図はなかなか大事な視点だと思います。ローカル・コモンズはこのような「共」的担い手が活躍しなくてはいけない状況。その動機は郷土への愛着。あなたはいかほどのモノを感じておいでか?もちろんそこには濃淡あり。

■3/13 数年前107年の歴史を閉じた完全自治の学生寮「青年寄宿舎」の日誌を紹介する「宮部金吾と舎生たち」の刊行が大詰めを迎えました。昨夜はその再校の大詰め、今日は出版元にその校正を届けてきました。足掛け7年。よく続いたものです。昨夜の編集会議も、リタイヤされたOB3名に頼ったここのところの急ピッチ作業の相互チェックでした。人間学と教育、自律、その感じが、control your appetitesという言葉に見事に凝縮されてスピリットが漂ってくるはず。発刊、乞う、ご期待。



■3/10 ある事故以来、難聴気味だったのがこの頃益々進行してきました。耳鳴りは止まず会議や打ち合わせで、随分小さな声で話す人が多いなどとこぼしたくなっていたのが、実は自分の耳が聞こえにくいせいでした。agingの過程のひとつとはいえ、これはズシリときます。聞こえにくいとき、「すみません、耳が遠いもので」と平気で言うようになりましたが、しかし、半分程度はパスです、うっちゃっています。これも寂しい話ではあります。こういう話はわたしの先輩サラリーマンは飲み屋でお互いに語り合い慰めあっていました。今は、SNSでしょうか。ネットでウロウロしていると人の弱みに商機を見出す面々も多々。加齢に伴う自然現象に悲喜こもごも。相談相手はネットとはちょっと乾きすぎ。

■3/09 昨夜から北海道はまたもや暴風雪警報などが各地に出されて、明日のポニーの藪出しは中止、今日の山仕事も自由参加に。札幌はすでに猛吹雪だそうですが、苫小牧はご覧のような快晴。白老上空に雪雲あり。冬、空が青いことには随分救われる。夏の霧のお返しみたいなところがあって気分は上手くバランスが取れる。


■3/07 一時、「スポック博士の育児書」というのがはやった。26年生まれのわたしも聞いた覚えがある。昭和40年以降に生まれた子供たちに情緒混乱やすぐキレる子供たちが激増したというが、実は39年に配布された母子手帳から、博士の「泣いてもすぐ抱っこしてはいけない」「添い寝もおっぱいもやめましょう」
「赤ちゃんの自立を妨げるから」など、抱っこや添い寝を否定する記述が盛り込まれ、日本ではそれが約20年続いたという。そうなのだ、人は誤謬の満ちた社会に後天的に育てられるのだ。そしてそのスタートである赤ちゃんあるいは胎児の時間の育てられ方がその後に大きく反映される。教育の重さを、人間の幸せの源泉と並べてみて驚くことは多々ある。そこに先ずビックリする。社会の成長が求められる所以である。

■3/06 西興部から昼なしで旭川に着いたので15年ぶりくらいになるでしょうか、あの魚醤油ラーメン「蜂屋」に寄ってみました。なんだかちょっとマイルドになったかんじ。やっぱりうまい。何度もスープをすくい飲み過ぎたかも。(^_^;)昔は駅の地下にもあったのでいつでもOKでしたが、今日は5条7丁目の本店まで10分以上の歩き。買い物公園は一時の閑散さから賑わいを取り戻したような気がします。



■3/03 大荒れのあとはよく晴れるのが相場。今日は一日待ってそんな日だった。黄砂が雪面を茶色にしていた。ダルマストーブがよく燃える。山仕事は淡々と



■3/02 間伐した樹木の枝先を見ると、プリプリに膨らんだ芽を見つけることがよくあります。サクラの花芽、そしてコブシの花芽、いずれもが春に向かって成長している勢いがあって、これは活かしてあげたいと思わせる。ミズナラやコナラやイタヤもそうですが、好んで食べられるものとそうでないものがあって、枝先の一部はウサギと鹿が各々好きなところを食べて、ほんの一部を自宅に持ち帰ると2週間ほどで咲き始めます。こうして気持ちを春に向け照準を合わせて生きます。それは希望のようでもあります。


■3/01 コカコーラから地元の水応援プロジェクトの助成をいただくことになりました。いろはす製品に「はすかっぷ」がでて以来、同社にコーズマーケティングの対象にならないか、聞いてみようとしていた矢先の連絡でした。ありがたい話です。これで、ハスカップの保全を考えるプロジェクト「ハスカップ・イニシアチブ」を立ち上げます。

■3/01 不覚にもちょっと間が空きました。薪ニュースでは、
ノルウェーに薪の炎をただ8時間ほど見せる国営番組
が20%を超える高視聴率を誇っているようです。わかります。そしてこれはなんとなく日本人もわかりますよね。とてもいいアイデアだと思います。わたしは焚き火で何度哲学者になったかわかりませんが、そのおかげで今があるような気がしています。

■2/24
山仕事は、これはこれで奥が深いのです。だからというのでしょうか、一日の仕事が終って太陽が雑木林の中に沈み始める頃、テントに集まり始めた面々が誰からともなく、その日の作業の技術的な反省を語ったり、先輩メンバーとりわけabeプロに質問したり、という場になります。このながれの自然さがいいなあ、と思います。それとなんだかこの頃、人がよく来る。というか、わざわざ呼んでいる。おかげで一応ホスト役のわたしはあまり仕事ができない(爆 しかし今年はとても忙しくなるはず。だいたい、完全ボランティアの作業にコアメンバーが毎週来るというのがフツウではないようだ。コアになる人がゆっくり増え始めている…。わたしたちのかかわり方がちょっとどこか違うのかも知れません。なんなのでしょう。

作業を終えてチェンソーの手入をするabeプロ。求道者のごとく山仕事に取り組み、学習研鑽を積むのでメンバーには抜群の人望あり。

■2/23 ある原稿で、苫小牧というマチを描こうとしています。で、その書きぶりはネガティブ、肯定、その中間?と焦点が定まりません。最初、わたしの書きぶりは半分否定めいたことも込めましたが、原稿を温めているうちに、40年近く住んできたこのマチに、結構愛着をもって、この風土にもコミュニティにも愛情をもって付き合うようになっている自分を発見し、大きく舵をきって「親・第二の郷土」的に改めました。ローカルコモンズへの参画と自覚が人をしてこうさせるようです。

■2/23 先日、ノートパソコンを更新すべくDELLのウルトラブックをゲット。2cmほどの薄さで重さは1.3kg、電源をオンにして数秒で立ち上がる代物だ。わたしの初代VAIOに比べたら値段も機能も隔世の感がある。windows8にはまだまだなれませんが、wi-fiの設定、メール、ウイルスソフトと休日を利用して少しずつ進め、明日は新しいプリンター兼スキャナ兼電話兼コピーをセット予定。いやはや、壊れる前の、時間をかけて数回に分けてのITの更新は、ストレスがあまりありません。ITとの付き合いのコツは「先手」と知りました。(^_^)v

■2/22 夜の11時、眠くて起きていられない。猛烈な睡魔にたじろぐほど。明日は1週待った山仕事、腕が鳴る。ブンブン。

■2/21 いやあ、降る降る!気象予報士によると今年は真冬が長いという評のよう。長いとか短いとか、スズメや花がどうしたとか、梅が咲いたとか、いわゆる花鳥風月に感性を働かせ反応し言葉に結晶させることを、NOとおっしゃる方は少なくない。そういう方々には言いたい。身体を動かし自分の脳で考えよう!、と。週の終わりか始まりかにタップリ山仕事をする事に決めると、このリズムが避けがたくなる。シンプルということが結構うつくしいかな、などと思い始めるのである。


■2/17 季刊「地域」が薪特集をしている。題して「薪で元気になる!」。現代農業の増刊号である。早速買ってパラパラめくってみたところ、さすがに共鳴するところ、参考になることが多々。ちょっと驚いたのは森のランタン。何度かやったことがあるが本当は真ん中からロケットのように炎がでて北欧では調理に使ったというもの。コナラもgoodだという。各地の、各地にあった取り組みは本当に面白い。各々の知恵比べという意味で背中を押される。競争ではない内発。

■2/16 社会の安心を生むセーフティネットは、歴史的に先ず生活保護だったと千葉大学の広井良典教授は書いています。次の時代は年金、そして雇用対策。次第に事後対策から事前の対応にかわってきます。対症療法ではなく積極的な先手。次はなに?これからのセーフティネットは、恐らく、寄付、シェア、分かち合い。ただ乗りをしない、ギブアンドテイクをどう上手く形作っていくのか。難問ではありますが、すごく柔らかさが求められるアタマの体操であります。

■2/16 なんと「9名のチェンソー持ちが、快晴の雑木林で働いたらこうなる」…という見本が今日だったような。地域の環境を改善していくのはわたしたちのような市民自身である…。その命題をとく実験にわたしたちは協力しているのかも知れない。仕事が進んでいくスピード感に思わずそんな感じがしました。


2/14 連休後半から慌しい日が続きました。こんなの手がけて大丈夫だろうか、という不安一杯のものについ手を出してしまう自分に気づきます。もうやめようと誓ったのですが、なんとか土俵際で粘って片付けてしまう連続が、いつのまにか人間を楽天的にしてしまった。その代わり、当面、諦めたhobbyも多々。最たるものは運動、そしてその結末は身体に如実に反映され、首と肩がゴチゴチで頭痛がするようになってきました。ナントカ、この循環を脱したいのだけど…。

■2/11 古いノートパソコンをultrabookに代えるべく試運転を始める。いままでのような高揚感も焦りもなく、淡々といじくりまわして、何となくちょっとわかったような気に。OSの使い勝手もWORDもパワーポイントも使いこなした頃にごろっとかわるのはいい加減にしてほしい、などという怒りも今回はなくなった。。WORDなんか改悪のようなところもあるがそのうち慣れる、などと物分りがいい。しかし、ultrabookのスピード、ネットのサクサク感はすごいな。これに慣れてしまったら、今使っているほかのPCはドンくさくなってしまうかも。でもまあ、死ぬまであと何台も出会うわけじゃないからこれも一期一会…。車と同様、還暦を過ぎるとそんなことも考える(^_^;)

■2/10 いよいよ馬搬の本番。朝10時、予定通り、テント小屋前に、ソリをひいた3頭のポニーと馬方さん、そして子供たちがやってきた。お願いする当方は、苫東ウッディーズのメンバー7名。詳しい馬搬風景は
「雑木林だより-77」で。



■2/3 大雪の後、仕事は雪かきからしなければならない。まだ去年の半分だ。黙々と励む。

明日の打ち合わせに。


久々にホオノキを伐採した。記念に手鳶を撮影。

■2/5 SNSに顔を出すことがほとんどなくなってきました。mixiもfacebookも、google+もやはりどこか違うという感じで、むしろMLと掲示板に戻るのではないかというのが、わたし的印象。若い学生さんは今、Lineがブームとか。移ろうコミュニケーションツールです。メインの携帯通話から、ずーーーと末端の簡単なSMSまでものすごい選択肢があるけど、もうそろそろ無理かも。

■2/3
年間スケジュール(活動予定表)とニュースレター8号
をアップしました

■2/3 つかの間の春の陽気に、雪の間からナニワズが顔を出した。山仕事の一服時につい口笛を吹きたくなる、そんな一日だった。春は近い、さあ急がねば。
 

■2/3 わたしたちの地味な活動をそっと見守ってくれている方々がいる。先日、ある会合で古い山仲間の女性の方から、活動資金の足しにして、とご寄付をいただいた。わたしたちの場合、フィールドから遠く離れた会員が少なくないので、そのような個人会員の会費も事実上寄付と同じことになっている。さて、そのようなご厚志にどう対処していけばいいのか。フィールドで生まれる何かをここ3年、考え続けている。妙案は浮かばないままだが、そろそろ形にせねば。

■2/1 辻井達一先生のお別れの会が京王プラザで行われた。多彩、軽快、機知、上品な都会的センスなどを持ち合わせておられ、色々な難問も先生の前ではなにか糸口が見え始める。弔事などで紹介された故人のエピソードの一つ一つにその片鱗がこめられた。わたしが苫東とこのNPOに関わるきっかけになったのも、当時の苫東関係者が、40年ほど前、緩衝緑地づくりのための新卒の学生を先生の所に求めたのがきっかけだった。小屋のあたりのフィールドにも何回かおいでになった。近年はコモンズ研究会の委員になっていただいた。北海道に限らないが先生の役割のあとがポッカリ穴になっている。改めて、こころからご冥福をお祈りいたします。 合掌


1/30 歳をとってありがたいことは、自分を肯定できるようになること。失敗と反省ばかりして、競争にも勝てず自己否定し自分を叱咤ばかりしていたのに、です。こんな楽なことはありません。祖父母が居たらそうだったかのように、いいよいいよ、といってくれる分身のようなもの。こういう,老いの始まり体験談をしながら酒を飲みたいなあ。(笑い ボケるかなあ。

■1/27 「仕事上の悩みは仕事をすることでしか解決できない」。これは人生の先輩に当たる方から聞いた大事な格言めいた言葉でした。今日は明け方から大雪になって踏ん切りが付いた。夜までパジャマ姿で仕事した。(笑い 今年はなんだか仕事をしまくる年になりそう。でも、大分すっきりしてきました。

■1/26 コープさっぽろさんから高額助成をいただけることになり、その受賞と交流会に参加。テレビ会議の苫小牧会場でお会いした2団体とは、さすがに地元に長く住んでいるとたいてい関係者がいるとかつながりがあって、年内に訪問するアポの場となった。当NPOからは札幌で原口代表理事が受賞者全員を代表して目録を授与されました。↓

札幌で目録を授与されるNPOの原口代表@USTREAMから。

■1/24 きのう1/23の夕方は、岡山県の西粟倉村(そん)の森林系社会的企業家・牧大介さんをお呼びして勉強会。定員40名に対して定員オーバーの立ち席が出る盛況。関係者の関心の深さがわかります。当NPOと下川のNPO森の生活との共催。牧さんは面白い木製品を首にかけてセールス。その名はモクタイ(写真)。木の切れ端でできたネクタイです。たしか、1万4000円ほど。今回北海道に初上陸。地域ビジネスの妙味を聞きました。@札幌エルプラザ
*勉強会の様子は、ここで録画が見れます。

 

■1/20 先日の1/15あさ、辻井先生がなくなった。苫東の緩衝緑地づくりをスタートさせる際に、旧会社が辻井先生に学卒を一人求人に行ったのが、曲折を経てわたしにお鉢が回り、就職難のさなか、何も予備知識のない苫小牧に赴任したのでした。また、会社が破綻したあと札幌に勤めながら週末は雑木林に入り浸り、こもって、「林とこころ」を書き終えた頃、「クサカリくんよ、そろそろ出て来いよ」と誘われたのも辻井先生からでした。内向きから外向きへ。両方必要なのですが、このスイッチはチャンスと偶然と積極性がからみあった人生の妙味かも。ご冥福をお祈りするものです。合掌
■1/20 昨日は結構難しい伐倒をしました。計算違いで、割れが入り修復。このごろはそんなのばかり探してひとり学習中
 

ミズナラに懸かった微妙なテンションを読み込んで適切に対処するにはまだまだ未熟だ。丸太の古口は使ってくれる日を待っているようだ。

■1/18 1月23日に予定しています勉強会「森林活用最前線」は、午後6時半から札幌エルプラザで開催ですが、予定通りUSTREAM(ユーストリウム)で放映することになりました。(案内はこちら
当日はこのURLを開きますと、会場の画像が現れ、右の欄にはコメント書き込んで会議に参加することができます。ぜひ、お試し下さい。


■1/14 三連休はすごいな。年末年始にも終らなかった積み残しの懸案をパジャマを着たまま、昨日と今日を机の前で過ごしたおかげで、フー、ひとつひとつ片付きました。最後の作業は、3ヶ月あまり放置してきた英国とフィンランドのあの旅日記であります。旅日記はいつも習慣として残してきたその惰性でやってみたものの、もはや記録メモとしての意味しかないかもしれません。ひねりもひらめきもなく愕然(^_^;) 年内にまとめるもののたね本という位置づけで満足しました。ご関心のある方は覗いてください。目次代わりにまず、
「写真集photo-report」を、次に「英国のコモンズ紀行」、そしてさらに昨日アップした「2012年フィンランド紀行」という順番が旅の時系列にあっています。

昨年9月16日、英国はチューダー地方のフットパスを歩いた後に寄ったパブ。見てほしい、このボリューム。しかも美味しいのです。しかもこれ、お昼です。わたしは大きなプレートの端っこにあった山盛りのブルーチーズだけで胸が一杯になった。ビールを込みで1000円以下だった。歩くこと以外にも、田園の美の鑑賞としっかりとした食も加わる。こういう日、夜はもう食べないほうがいい。

■1/13 昨年秋、欧州へコモンズのヒアリングに行ったmemoのようなレポートが先ず、フィンランドから先にできた。題して
「2012年フィンランド紀行」。随分時間がかかってしまった。久々の難産である。内容は楽しく紀行だから楽なのに、単に時間がなかったのが最大の理由。こんなこともあるものです。everymans' right 万人権というフィンランドの慣習が北海道に近いという直感から訪問先に決めたものだったが、お金をかけて行ってよかった。英国はたっぷりヒアリングの活字があって歴史もややこしく、まだ暇を見て執筆中。(笑い)

雨のスオウメンリンナの砲台。ヘルシンキの入り口のこの島は本土を守る要塞だった。占領と支配のフィンランドの歴史を悲しく思い出す世界遺産。滞在最後の日に、傘をさしてめぐった。

■1/12 年齢のせいもあるけど、わたしはもう科学あるいは科学的なものに必ずしも心酔せず、かなり怪しいと世間で言われるものも受け付けられる。いや、世間が科学で解明できないものを怪しい世界とみなす方が怪しく、傲慢な感じもする。「気」もそのひとつ。掌で、何年か樹木の気を感じる訓練というか癖を続けていたら、わかるようになった。自分の掌から出ているものもはっきりわかるようになってきた。雑木といわれるヤマグワから気が出ている話やネパール・インドの聖なる植物の話しなど、以前、「雑木林だより」に書いたとおりであります。おととい、肩こりに参ってしまい、ふと、あるものを思い出して耳の後ろに貼った。その日から、なんと冥想がとても深い。不思議なモノがあるものだ。ものすごくリラックスするのだ。

■1/12 山仕事のお昼にちょっと時間をとって今年の薪の扱いについて、作業に来ていた8人と、薪組合の代表とで打ち合わせ。わたしの提案は、薪生産に関わった人の薪の分配を公平にする必要が高まったので、地域通貨「コモンを本格的に導入しようというものだ。

■1/10 やはり、地球温暖化なんて嘘だった。昨年も、そして昨年より今年、かつてないほど寒い。札幌も寒い。今朝の糸井駅は朝6時半、マイナス15度ほど。しかし、植苗の側で、7時5分頃にみる日の出はすごい。毎日、ひとり、拝んでいます。

■1/09 今月の23日に、当NPOと下川のNPO森の生活が共催する勉強会が、ここ一両日で申し込みが殺到しています。なぜか。NPOだけでなく役所関係にも案内を拡大し、かつ、Face bookを活用したため。類は人を呼び、ネットが類を拡大する…。再生可能エネルギーを地域ビジネスに代えていくトップランナー・牧大介さんの動機から戦略まで素直に聞いてみたい。

■1/07 三浦しをんの「神去(かみさる)なあなあ日常」をJRの電車で、今夜、読み終える。少年山太が神隠しにあうエピソードや、後半のご神木を修羅で山から下すシーンなど、わたしにはどれもしっくりいくのは、わたしがもうサイエンスの合理的世界に居ないということか(笑い)。どうも涙腺がゆるみっぱなしだった。

■01/05 仕事上の仕事始めは昨日、今日は山仕事の初日。快晴の雑木林を3名が独占。お互い自由な時刻に集うスタイルだから、テント小屋へのアクセスも各々、別々、三々五々。このいい加減さはこの上なく楽しい。つまり、NPOというグループでルールもマナーもあるのだけれど、基本は「ひとり」。ひとりの林に至福の半分は宿っている。

朝、雪原を大型ソリをひいて持ち場へ向かう。そしてふと、里の方を振り返る。

■01/02 のびのびにしたフィンランド紀行を朝から書いています。意外と貴重な体験をしているなあと我ながら思い返しています。青年寄宿舎の日誌刊行も2校目に入りましたので、年末に自宅に持ち帰った再校に、昨日から目を通し始めました。ついでに、「林の手入れと手ごたえ」という札幌市関係に出した原稿をちょっとリライトしてアップ。書いたことすら忘れそうなのです(^_^;) 今の到達点をこれから森づくりに入る人に広報伝授するとこうなる、みたいなモノです。身の回りの改善方法として、結構素直ないい立ち位置から静かに提言しているのかも。

■01/01 穏やかな新年をお迎えになったことと存じます。年末に荒れても新しい年のスタートがかくも気持ちのいい朝で始まるとは願ってもないことです。気候に振れる日本人の情緒は、しかし、感性のふるさと。大事にしたいところ。それとはほとんど関係ありませんが(笑)、気分転換にこのページのバナーを代えてみました。が、メジャーチェンジには至りませんでした。これ、まさしく歳のせいでありまして、ただ面倒なだけ。(^_^;)  今朝の日の出は自宅から真南1kmの海岸から拝みました。今年は結構な人出で、特に若い人が目立ちました。若人よ、人生、工夫して幸せになって欲しい。やればできる!