ローカル・コモンズの幸せ
NO.77
2013/01/05~

当NPOは今、土地所有者との理解と協力で、いくつかのフィールドを借りている。
借り方は、使用貸借ともちょっと違う、「環境コモンズ」。
環境だけを共有する参加と管理を前提にしたローカルコモンズだ。

日本の身近な林をはじめ公共の公園、森林、農地等、オープンスペースは
少子高齢化と国民の都市指向で担い手や管理者が乏しい。その
課題に応える答えのひとつが環境コモンズではないか、とわたしたちは考える。

さらに、考えてもみよう。
そんな状況だからこそ、腕も磨いて信頼を得て、地域のオープンスペースを
ギブアンドテイクで利用できたら土地を持つ意味などなくなる。
土地・環境という風土は天からの授かりものだ。

では、その関係性をどう築くか。
ローカルコモンズへの関わりは社会を変える。そして
ローカルコモンズに関わることのできる幸せは計り知れない。



訪問者の多い日  
2013/02/23 sat 快晴 -9℃  5+2=7


気象予報士が言うとおり、この冬は真冬日が長い。雪祭りが過ぎたのに、朝、マイナス10℃近い日が続く。今日は快晴、早々に家を出て現場に8時半、思えば一人で山仕事をしていた時代は8時に現場着なんてこともフツウにあったから、取り立てたことでもない。早々にストーブに火をつけることも日課としては同じだ。早い現場は3文以上の得がある。何と言っても早朝の林の清浄さだろうか。

9時にinabaさんが来て10時にoyamaさんらがテントに顔をだした。NPOの定例の集合は9時半だから、集合時刻どおり来るとアプローチを入れて前進基地着はこんな時刻になるのだ。今年のハスカップ調査のために会員の宮川さん(オリエンテーリングのエキスパート)からGPSのガイダンスを聴くことにしていた。その宮川さんが愛用のGPSを持って参上、わたしはその基本的なことと操作、データ処理などについて輪郭だけ聞く。IT一般と同様使いまくって覚えるのが一番という感じがした。立ち話をしながらだったから体が冷え切った。体内脂肪は燃えたはず。

宮川さんのGPSを見せてもらう

昼前、瀧澤ドクターがやってきて近況報告。互いの情報交換、特に全道自治体の精神疾患人口割合のデータなど頼んだ。話の成り行きでそうなったが、立ち話はその辺テキパキと臨機応変。東京の新聞社に務めるKさんは森林セラピーをフォローされているが、植苗病院の療法活動もしばしば取材している。近く、このプロジェクトに関わった方々全員に取材するらしい。わたしは来月、東京でお会いする予定。仏陀の聖地を巡った話を聞こうと思ったが時間がなくなった。

そして午後、メンバーのtatibanaさんがチェンソーをもって顔を出す。ヘッドギアとチャップスを貸して、テントそばの整理を頼んだ。

先週から大島山林では大木の部類に入るドロノキ4本組みの側で作業を開始した。できれば開放的なドロノキ広場を創りたい。まず先週やり残しのシラカバを片付け、それから先週から気になっていたイタヤカエデに着手。上部をツルで掠め取られた醜いヤツである。案の定、樹幹は切れたのに動かない代物で、昼前にようやくかかり木状態になって、昼休み後、tatibanaさんを呼んで体重でツルのリンクを切ることができた。

あとをinabaさんがフォローしてくれる。いよいよドロノキの周辺にあるサワシバや7,8mのナラなどを伐採して空を見るとドロノキの枝だけが見えるようになった。専門的には疎開するという。これで広場を作る下準備はできたが、困ったことがひとつ。頭上に大きな枯れ枝が3つ4つあるのだ。落ちてあたったらしこたまケガをし、致命傷も負いかねない形状だ。これは危険木伐採の専門家に有償でも依頼しよう。フットパスなどと言い、広場も作りたい意向がある以上、これは避けられない。25年度の事業計画に入れようと思う。
  
ドロノキ4本広場。樹高は20mほどか。真ん中のような状態を右のように疎開した。

作業が終ってからしばしば作業の反省会、失敗談、abeプロへの質問の場になる。「どう、上手く進んだ?」と面々に声をかけると、どうも今日ははかばかしくなかった様子が話され、お互いに大笑いした。abeさんが馬搬を見越して長材にしたものを玉切りしたので、それが大きく積みあがって見える。これだけで恐らく2棚ほどはある。

さすが頭数だ。着々と進んでいる。


 
馬橇の跡が残っている広場。わだちの中央は新雪。写真右は先週切った白樺の枝先。ウサギと鹿が来ている。ウサギの鋭利な食痕はわかるが鹿は何しに来たかちょっと不明。




 
tatibanaさん(左)とhekisuiさん(右)





早い時期に切った丸太は地面とくっついてしまい、チェンソーが火山灰を噛んでしまいチェンソーがきれなくなった、とabeさん。終業時の掃除風景。


素人山子8人+プロ1人で、一軒一冬分か
2013/02/16 sat -5℃ 9名


早朝の、かつ、晴れ渡った雑木林は目を見張る。寒い林ほど感動的だ。

今日は続々と人が集まって最後は9名になった。当別からkuritaさんの友人もやってきて、加勢。大雪だったにも拘わらず札幌方面からやってきたkaiさん、abeさん、夜勤明けに寄って一仕事していったtudukiさん。9名の山仕事は壮観で、林には轟音と歓声が響いた。

今日は、ナラ材をもう少し混ぜるようにした。今のまま南進すると、カバをはじめとした雑木の海に入り、良好な薪材料であるナラの割合が少ないのである。ところが東側には、まずまずナラがあることを先週の下調べでわかった。。それで全体でやや東に攻めることにし、ナラの丸太を採るように心がけた。
 
ナラを中心にしてもやはりカバが混じる

その結果を見て回ると、9人山子の威力だろう、ざっと1軒分の一冬分ができた感じ。


 
当別のyosizawaさんと見守るkuritaさん(左)。inabaさん(写真右)
 
打ち合わせるkuritaさんら。写真右は昼の団欒。

夕方、ソリが集まってくる


新しい展開、始まる  ~ポニーが丸太を運ぶ~
2013/02/10 sun -13℃ 晴れ
 NPO 7+ポニーグループ8

北海道酪農の先進地で始めた、コモンズのコミュニティ林業。その遠浅は社台グループをはじめとした馬産地でもあるし、黒澤酉蔵氏の酪農先進地でもある。そんな地の利が縁で、馬搬競技会用のポニーがわたしたちの丸太運びを手伝ってくれることになった。

さすがだ。調教された3頭のポニー(黒霧島、白岳、リトルボーイ)は、50cm近い雪にズボズボはまりながらも、80kgほどのソリに人を乗せてやってきた。凱旋みたいな感じだった。全日本プロレスの入場みたいな、そんな塩梅でやってきたのだった(写真右トップ)。

そして一番最初の難しい段取り。結局、今の間伐の最前線まで入ってもらい、そこで回転して広場まで運搬してもらうことにした。多すぎないように、荷物が倒れないように気を使いながら積む。ポニーたちは少し興奮ぎみで、最初ははしりも急激だ。

2回、3回。馬搬のための反省にも気づく。
①ポニーの回転半径は意外といい=小回りが効く。最低半径3~5m。しかしタップリあったにこしたことない
②硬雪でない雪道は難儀する=ブルの道付けがあれば申し分ない
③馬は真っ直ぐ道を選ぶ。曲線ルートを取らない
④丸太を積む間、人間が手綱を引いてあげると落ち着く

以下、画像をご覧いただきたい。NPOの森づくりに町内会有志が積極参加し、今、町内の酪農王国北海道らしい馬事関係者とつながって、新しい馬を使ったコミュニティの森づくりが始まるのだ。NPOは馬搬の参画に感動し、今日初めて手を貸してくれたTさんらポニー所有者&馬方さんらは、別れ際一言「おもしろかった」とおっしゃる。このつながる醍醐味は格別だ。

おかげで、丸太は半分ほどが広場に移った。問題はあと1ヶ月。どれほどの保育ができるか。そしてどれほどの丸太が作れるか。折を見てあと2回ほど、馬搬の手伝いをお願いできるのはうれしい。お昼は上村先生のところで豚汁と古代米をご馳走になった。

胸の膨らむ一日だった。


   
驚くほどのスピードで進む。おじさんたちはせっせと積む。大小の薪原料が積み上がる。薪としては
ハネ材だが、森の手入の紛れもない産物である。

夕方、家路に着く。


ポニー軍団の森づくり現場入場。3頭のソリが重なって見えている。
 
黒霧島                 白岳。いずれも焼酎の名前
 
そして最も小ぶりのリトルボーイ。タップリ汗をかいていた。馬は喜んでいるのかつらいのか、馬主さんらに聞いて見た。運動不足の方がつらいかも、とTさんの奥さん。すると少年が、「本当につらいときは馬は脇道にそれる。そうしていないから、ポニーたちは今のところ喜んでやってると思う。」
 
じっと、待つ姿がけなげだ。少年は、丸太を積む間、誰に指図されるでもなく、ポニーの手綱を握る。馬は安心して休んでいる。


にぎやかな山仕事
2013/02/09sat 晴れ -3℃ 6.5名


何となく雪が重いのがわかるだろうか。このアプローチだけで、一日のエネルギーを使い果たした感じ。

前日まで全道的に大雪が降って、いつもは雪が降らない胆振もおこぼれのように雪が積もった。お陰で、テント小屋までのアプローチは踏み跡が消え、まっさらな雪原をトップで切り開く羽目になった。スノーシューを履いた足元は20cmほど埋まり、湿雪でソリは重い。小康状態だった股関節痛が自己主張している。息を切らして小屋に着く。

テント小屋にはtuduki父子が来ていて、少年がテント小屋から「おはよございます」と元気よく挨拶をよこした。めんこい少年だ。

hekisuiさんがわたしのうしろからやってきて、ややしてoyamaさん、車が故障したとSMSをよこしたkaiさんも昼前に到着。11時過ぎにはポニー「シュン」にまたがったTさんが明日の馬搬の打ち合わせに来た。昼直前には荒木町内会長が歩くスキーでテントに来たのが見えた。12時前になにか叫んでいるのが見えた。こちらはやりかけた仕事を終えてからおもむろにテント小屋に行くと、小屋から餅のこげたにおいがする。扉を一枚開けると、会長は薪ストーブの上で餅をこがしているところだった。

3時半まで。hekisuiさん、tudukiさん、kaiさんに、この日の仕事で怖い思いをしなかったか、ソレだけが心配で何となく様子を聞く。3人ともマイペースで慎重かつ大胆に仕事をこなしていたのは幸い。3時過ぎ、もう一度抜き伐りすべき木にマーキングした。今年は今のところ、ナラが少ない。もう少し意図的に選木する必要があるかも。



ホオノキを間伐した直後に。
 
シュンとTさん、登場。taitiくん、撫でる。

仕事ははかどる。

今日のフルキャスト。


春が見えてきた
2013/0202 sat 雨のち晴れ 5℃  5名

微妙な組み合わせ。スノーシューと傘。これ、春のサイン。

朝は雨だった。耳鼻咽喉科でちょっとした治療を終えて、山仕事に出かける段になって、雨足が衰えないので仕事は明日にしようと決めて翌日の仕事に手をつけて一時間もすると、なんと、雨が小降りになって窓の外は晴れてきた。思いなおして大島山林に出かける。うれしい誤算。しめしめ。

アプローチのトレースは雪がボケ始めてところどころズブズブとぬかる状態だった。それでも、abeさんとhekisuiさんがもう林に入っている。雨の中を平然とやってきたのだろうか。あとで聞いてみると、hekisuiさんは、天気予報で晴れると踏んで、何事もなかったように小屋までは傘を差してやってきたという。さすがのフォロー。

ナニワズがもう雪の間から顔を出している。仕事はペースにのっているからこれから順調に進みそうだけれど、まだ昨年の半分ほどとみた。昨シーズンは16棚の生産だったが、今年は25棚程度を目指したいところ。あと二カ月、どうなるだろうか。

 
この頃、inabaさんとペアになって、わたしが切り進み、玉切りの一部と枝片づけを
inabaさんに手伝ってもらっている。効率がいいような気がする。仕事を終えて雪原を
帰る頃、太陽が雑木林に沈む。



ナニワズ。クサソテツなども。

まるで春の団欒光景。

直径40cmほどのシラカバの傾斜木を伐倒。先が曲がっていたりで、バーをはさまれること2回。



コープさっぽろから助成
2013/01/26 sat 曇り マイナス4℃
   4名  13:00-16:10

25年度、コープさっぽろさんから高額の助成を受けることになり、今日はその贈呈式と交流会。札幌では原口代表が、コープの苫小牧支部には inabaさんとnakatuさん、そしてわたし草苅が参加。

テレビ会議方式で午後一時から、中川重年さんの講演と3つの団体からの活動発表があり、3時から1時間は地元苫小牧ののコープさっぽろ事務所で、胆振管内3団体と一般関係者との自己紹介と意見交換。

札幌で受賞する原口代表

高額助成の当NPOは、札幌で、代表が選考委員長の北大・柿沢先生から全受賞者を代表して目録を贈呈されました。

胆振で今回助成を受けたのは、NPOビオトープ・イタンキin 室蘭と白老の飛生アートコミュニティ。独自性の高い環境保全と森づくり活動を展開中で、新年度は是非お邪魔したいと思います。

テレビ会議風景

このあと意見交換を一時間。


“大島山林なあなあ日常”的山仕事
2013/Jan 19 sat 晴れ ‐2℃ 3名

このところ、三浦しをんの「神去(かみさる)なあなあ夜話」など、林業モノの話題が当HPの「日々の迷走」や掲示板で扱われている。プロの林業の現場と、NPOの地域活動の違いはあるけれども、NPOから観ると、何となくわかる部分もあって、関係者の何人かが興味深く読んでいる。大きな違いは、林業的日常ではなく週末のコミュニティ林業であること、それと、ロマンスは絡まないということか。

今日はinaba、oyama両氏と3人の「なあなあ日常」だった。なあなあ、とは三重、奈良あたりの「のんびり」とか「適当に」とかいう意味の言葉らしいから、まあ、ちょっと似てる面もあるかな。そう、シャカリキにならない、ノルマ感覚がない、出社・退社の約束がない、という点においては、「いい加減」というオールジャパンの「いい加減」というやや蔑視される感触もここにはある。それが魅力だというヒトもいる。
 
今年、小口をテントの方角に向かわせた。なんとなく仕上がりと薪の発生量が想像できそう。

仕事は大分進んだとはいえないが、昨年と同じ程度の量は、確保したいし、可能ではないかと思う。サイズを徹底しているので、買い叩かれるマイナスは対処できている。現場は、枝オブジェをつくりながら来ているので、意外と仕上がりも悪くない。



ブルーシートのなんてことのない掘っ立て小屋だけれども、薪ストーブも機能しているし、寒い山仕事の詰め所としては万全。名前をつけようと思う。たとえば、「なあなあ山荘」「造材飯場」「コモンズ第2別荘」「コナラの館」‥‥。(名称募集)








この頃、7時過ぎにJR内で日の出を見る。これは植苗のあたり。段々太陽が高くなってきた。ちょっとうれしい。

わたしの腰の七つ道具。重たくて腰に悪い。

ふと見上げるオジロワシ。

微妙なテンションのミズナラを果敢に手がけたら、不覚にも割れた。


地域通貨“コモン”
2013/Jan 12 Sat 曇り 0℃ 7名+少年+荒木氏

硬雪を踏んで、テント小屋へ。昨年、スノーシューを履いて息を切らしてソリを引いたのに比べるとはるかに快適に歩ける。ちょっと大げさかもしれないけど、「歩くのが楽しくなる」。

わたしの後に、hekisuiさん、inabaさん、tuduki父子、oyamaさん、kaiさん、クリちゃんが来て、現場は一挙ににぎやかになった。うち3名は今季から初めてチェンソーを手にする新人だけど、昨年のチェンソー講習と今季の若干の手ほどき後は着々とマーペースで作業が進められている。いやあ、初心者とはいえ頭数がこれだけ揃うと、作業のピッチが上がっているのが良くわかる。

お昼、当NPOの薪の運用をしてくれる薪組合の荒木会長に昼食後のテントに来てもらい、みんなで今季の薪の取り扱いを協議した。わたしの用意したペーパーには、薪をめぐるここ2,3年の状況変化と、それを受けて公平さを求める必要が出てきたことが簡単に書いてあり、結論として、以前から温めてきた「地域通貨コモン」を前に出したいということを提案している。

現状の素直な読み込みなので特に異論はなかったのだが、問題は1コモンをいくつにするか。昨年は16棚(約43㎥)をざっと200人で片付けたので、ひとり1日の稼動を1コモンとすれば0.22㎥になる。しかしそれでは寸法がわかりにくいので、薪幅35cm×高さ1m×横幅1mの0.35㎥を当面の1コモンにしようということで合意。NPOに寄付するとそれは事業資金になり、会員のだれそれに譲渡することも可能。地域通貨だから、そのお返しもあり、で、薪コモンを譲渡すると時に家庭菜園の野菜で戻ってくることもある、というわけだ。
  
左=天井が高い今年のテントはアズマシイ。中=荒木さんと菊地さんはスキーで。右=写真には描きにくいが一帯には人の気配がたっぷりある。

tudukiさんのたいち君もお父さんについて久々にやってきた。手持ち無沙汰のようでもあったが結構、木や雪と戯れている。そのうち、暇が昂じて直径5cmほどのサワシバを鉈でたたき切り始めた。なにか切りたそうだったのを遠くから見ていたのだが、なぶっているようでわたしは心が落ち着かない。大人が無造作に伐採をしているのをみて、真似をしたいのだろうと思う。わたしはなにか直感して彼のところに行った。
「あのね、この木も生きているんだから、意味もなく切っちゃかわいそうなんだよ」
「はい」
「折角切ったのだから、持って帰ってなにかに利用してあげようね。根元からももう一度切って、枝もなにかに使おう」
「はい」

わたしは結構信心深いから、山仕事に入るとき手を合わせて拝んだり、山全体のために若返らせてください、と祈ってから仕事に就いたりした。今は、みんなが居るところでは基本的にしないようになったが。たいち君の無垢な感性にナニカ響いたかどうかわからないが、そういう緊張が実は人と木、人と林の間にはあると思う。一二度、怖い目にあうと、人は段々信心深くなる場合と、科学的に解決策を見つけようとする人がいる。わたしは紛れもなく、非科学的な前者である。

今年もウサギの採餌が本格化。枝先や芽を食べた跡にはマコロンのよう糞。

kaiさん。工夫して応用問題を解きつつ伐倒。

tudukiさん。今日は手慣らしから。

若手のクリちゃんは奥で難儀なツルに絡まれたものを手がけていた。


今年の初仕事は快晴だった 
2013/Jan 5 sat -8℃~-4℃ 快晴    3名+1名

今年初めての山仕事は自由参加。いや、参加自由はいつもだから、なんというべきか、勝手参加、オフ参加。各人、なんとなく、年末年始の用務もあるから、行事は組まないが山は開いているよ、そんな感じ。10時頃現場に行くと、oyamaさんの車がもうあった。ソリを引いて煙の立つテントに着くとoyamaさんがソリを引いて自分の細面に出るところだった。声をかけずに済ます。

持ってきた薪を切って片付ける頃、abeさんが到着。新年のあいさつなどしてわたしたちも程なく自分の持ち場に。昼はタップリ1時間半をとって午後の部へ。

快晴の雑木林は至福である。スノーシューも要らず、藪出しせぬまま、材だけを創ることに専念。見た目ではなかなかはかどらないが、丁寧に進めると材は出そうだ。

3時過ぎに終えて再び歓談しながら入り口へソリを引いた。U先生のところでメンバーのtachibanaさんが仕事帰りで顔を出した。4時に散会。



















  
しばらく続く低温のせいか、雪原は硬雪で、そのまま歩ける。面白いことに、あの、ウサギですら、省力化してわたしたちの前の踏みあとを延々何百mも流用している。人間どころか、生き物と共有している環境コモンズ。
  
薪ストーブはお昼、シュンシュンとお湯を沸き立たせて歓待。午後間もなく、赤いモンクレール姿の菊地長老が歩くスキーで静かに忍び寄って声をかけられ、ビックリ。
 
abeさんは馬搬を想定した長材も準備中。oyamaさんは、枝オブジェを創りつつ、一帯の仕上がり具合はいい。

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