積極的に、より楽しいプランを
NO.69
2011/09/03〜

一馬力のちから、というものになにか、
迷ったときに戻るべきベースのようなものがある、と思う。
とかく、効率的で高収入の人生が
望むべき、勝ち組としてのゴールのように
巷では語ってきた。
しかし、それは違う。
恵まれていないという30代あたりの若者が今、地方でやっているチャレンジは、
そんなチャラついたものではない。
オジイサンやオジサンたちこそ、3階建てしか建てられなかった土地が、
10階建てまで建てられるようになるときに生まれるバブルに
狂奔してきたのだ。
足元をみよう。わたしたちはもう、そういうアブクに憧れない。
身の回りを、一人の人間がやれることの積み重ねで解決し、それを認め、
手ごたえを感じつつ、行こう。
一馬力の手ごたえを言うのは、悩みがない。一馬力の典型は家族。
こんな一馬力でも、人は、十分、生きていく意味がある。




ドイツのカレンダー「森林と木材」に
似たようなオブジェを発見
道新がフットパス取材
2011/10/30 sun 曇り 14℃

数日前、道新のT記者から道央圏のあまり有名でないフットパスの紹介をすることになった、ついては苫東はどうかという照会がありました。今、NPOは性格の全く違う3つのフットパスを運営していますが、柏原は制約があってまだテストウォーキング段階だ、ということで大島山林を案内することにしました。

T記者と歩く

待ち合わせの14時、荒木町内会長と3人で山林一周を開始。途中、キノコ採りの方6名とお会いしながら、1時間弱で基点に。そのあと、道新記者と別れて、U先生のところでコーヒーとシフォンケーキとリンゴケーキとオープンサンドの一種を頂きました。ちょうどMさんが訪問中で、ひとしきり、雑談の花が咲きました。

大島山林に来る前、小屋の東側の藪を刈りました。ここは。今、この辺でいうところのウシコロシ(和名:ワタゲカマツカ)の黄葉のさかり。このウシコロシ景観は小屋周辺の一大特長なので、これを残すことにしようと決めました。そうすると、手入れ方針がしっかり固まります。小屋の半径50mは、里山風に仕上げる、というのはここ2年間の目標にしたいと思います。チェンソーと鋸刃の刈り払い機を駆使すると、風景は見る見る変わります。が、かなりの潅木や萌芽を刈ります。そこで、これは殺生ではなく再生です、と念じる。そして、合掌

 
小屋周辺はウシコロシの黄葉が始まった。ベランダから刈り払いのエリアを見る



入り口の水溜りで

銃猟の看板

nokoさんとひたすら刈る




























薪のオブジェを作る  トピック村田氏、オブジェ、スズメバチ、丸型ベンチの破損
2011/10/29 sat 快晴 14℃


やはり、紅葉のピークは終わっていました。そのお陰で林はとても明るく変わって、ウキウキする気分が漂い始めています。

今日は薪のオブジェを作ろうと考えていたので、nokoさんと互いにアイデアを述べながら実践開始。その前には、まずササと潅木を刈り払う作業が必要と判断し、かなり潔癖にササを刈り、タランボやウルシ、イボタ、さらに株から数本出ていたカエデ類も意図的に刈り、カラマツ60年生の疎林に仕立てました。昼には、わが青年寄宿舎の先輩・M氏夫妻が突然来訪して、4人で歓談。

 
昼、Mさんご夫妻と

オブジェは、M氏ご夫妻の応援も加え、途中合流のoyama氏の都合5人のあわせ技になりました。見る見る立ち上がるオブジェの楽しみはいつもながらですが、未熟な薪積みは早晩崩れるので、そこはかなり慎重にする必要があります。ここはいずれ診断が出るはず。こればかりは、診断は冷徹だから。

今を去ること20年ほど前、欧州の花の街づくりコンペで優秀な成績を収めたフランスのサンフランボー村の薪飾りは忘れることができません。その感動を元に過去数回、ドーム型の薪オブジェを作ったのですが、地震などでいずれもろくも崩壊したのです。今回はその反省から90cm四方ほどにしたので、なんとかそこはパスできそう。NPOの看板をにわかに作って完成。

 
オブジェが積み上がる途中に記念撮影。右、フィニッシュへ

 
左=したたかに存在感を見せるオブジェ、右=スズメバチの巣。このあと、蜂が出てくる

合間に、フットパスを歩いたMさんが、奥のささみちでスズメバチの大きな巣を見つけたとおっしゃるので、見にいった。鋸できって持って帰りたいなどと話していると、中から動きの鈍いスズメバチが「ナンカ、言ったかあ」見たいに2,3匹出てきた。危うし。また、枝が落ちて、丸型ベンチが破損した。落ち枝はかくも危ない、という事実。



来てよかった、と思う瞬間

まだ赤みもところどころに

シメジなどないかな、と、諦めきれずに
 
コシアブラの妖精の様な白葉が路に。そして小屋のまえには
クリタケが
紅葉はピークかも
2011/10/23 sun 雨 15℃


二つの行事を終えた夜、前の会社のOB会も重なった。そんなこんなで昨夜来の雨音を聞きいつもより遅くまでぐずぐず布団の中で過ごしました。少々酒を飲んで昔ながらの議論などすると、トイレに起きて目覚めたアタマにその口吻の残りが蘇り、漂って、もう一度妄想と議論したりする。以前の仲間たちとはさようによく議論していたことが昨日も話題になったほど。若かった…。

少しけだるいお昼前、家内と一緒に、勇払の名物ラーメン屋「鳥よし」を経由して小屋の紅葉の塩梅を見に行きました。いつもは10月25日頃に紅葉のピークがあるのですが、数日は前後することがあるし、大風が吹いて突如だいなしになることもあります。ですから、今年の紅葉をしっかり刻印するには、無駄足覚悟で出かけた方がいい…、これは長年の経験から得た知恵でした。

そして現場。温かい天候だったから早すぎたかと思っていたものが、意に反してもう十分紅葉している。ヤマモミジに至っては真っ赤な葉の大半を落としていました。小屋についてから、指笛を鳴らしながら二人でささみちフットパスをゆっくりと一周。風がちょっと吹くと、木々の葉についた雨滴がバラバラバラと落ちてきます。それでも今年の紅葉を目に焼き付けるのには十分楽しく、また、この雨のおかげで紅葉が色濃く映えているようです。
小屋は今

雨交じりのフットパス。夫婦二人の雑木林もなかなかいいものです。昨日、基調講演の一人目だった小川さんは、地域運動としてフットパスをたくさん紹介されましたが、それはスタート地点か、あるいはフットパスのもうひとつの使い道だとわたしは思っています。フットパスというのは他方でもっともっと寂しい、メンタルな地味な本質もあり、そうしないと少なくとも林のフットパスのもうひとつの恵みはやってこない。小川さんの主催するフォーラムなどでは、逆にわたしから小川さんや参加者にそんな話をさせてもっらたことも数回ありました。

でも恐らく、地域おこしの一環で企画するフットパスは集団での農産品の購買などもセットされたものなので、どうもうまくつながらなかったと思います。そしてそれはそもそも目的が違いますから当然といえば当然。。
落ち葉に落ち枝

で、それはそれで結構。身近な林を歩くという意味というのはかなり奥が深い文化形成のような気がします。それに、ヨガや冥想のように自ら実践して悟っていく沙門系(しゃもんけい)なんだと思います。路はどこにもあり、歩くことは運動の基本。言葉を代えていますが、所詮、普遍的な営みなのでした。



瀧澤先生の講演。









左は小山内wafuさんの健康棒。右
3本は市販のもの。
通常総会と環境フォーラム@苫小牧市サンガーデン
2011/10/22 sat 曇りのち雨
 16℃

NPOの2回目の通常総会を午前11時から、3回目の環境フォーラムを午後1時半から。

総会は個人会員37名中、委任状16を含めて31の参加で、成立。報告事項のみながら現在の課題と対策などまで話し込んで1時間で終了。

午後、50名あまりの参加でフォーラムを開催。
http://hkk.or.jp/kenkyusho/file/20111022.pdf
会場風景の油絵表示

概要は下記の通り。

=============

    勇払原野の新しい環境保全野試み
テーマ『苫東緑地のフットパス利用と森林健康』

【日時】
平成23年10月22日(土)13:30−16:00

【場所】
苫小牧市サンガーデン (上記チラシに位置図あり)

【基調報告】
1.NPOの取り組みと経過
   苫東環境コモンズ 草苅 健
2.苫東環境コモンズの意義
   釧路公立大学長 小磯 修二氏

【講演】
1.今、注目されるフットパスの取り組み
   エコ・ネットワーク代表 小川 巌氏
2.こころの健康と身近な林
   精神科医 瀧澤 紫織氏

==============

今回の二つのイベントを総括してみると、活動の中身はまだまだ社会貢献にもなっていない微々たるもので歩みも遅々たるものですが、冷静に考えて確実に人の輪ができていてコモンズのコミュニティができてきた、ということは強く実感します。年配の方々のお知恵を借りつつ、これからも愚直に参りたいと思います。

また、昨今の日本では失われつつあると言われるシェア、分かち合いの世界がここにもある、と、遠浅町内会と大島山林を囲むつながりをわたしが事例紹介した編著「これからの選択 ソーシャルキャピタル」が10月20日に発刊されたこともお伝えしました。こういう幸運な重なりがよくあります。もしお読みいただけたら、是非ご感想もお寄せいただきお話できれば幸いです。




林の光景は少しずつ紅葉モードに

エノキタケがなかなか大きくならない

nokoさんがクリタケを取り始めた






オープントイレ試作  topics=落ち葉トイレ、6っつ目の抜け殻
2011/10/16 sun 雨のち晴れ 16℃

林は少し色づきました。何となく、カメラを向けたくなる変化が目の前に広がっています。いささか、鮮やかさに欠けますが、まあこんなものでしょう。

坂木材に発注し昨日受け取った材料をそのまま小屋に持ち込んで、雨の中、nokoさんと作り始めたのがほぼ10時。採寸などはイメージどおり作ってもらったので所定のモデルは2時間で完成。なかなか、きれいな素材で作るナチュラルトイレは素敵です。、できれば「こんなトイレで用を足してみたい」みたいな評価が生まれれば申し分なし。(テナワケ、ナイヨネ
これって、いい感じじゃないですか?

食後、部屋掃除をしていると、新たな糞のそばに、なんと新たな抜け殻。ドッヒャー、今季6つ目。参りました。m(__)m


で、そのほかのビックリは赤とんぼ。作業していた板の上に現れたそれが口にアリを加えているんです。トンボが蚊を食べるのは聞きますが、なるほど、そんな風景が下記。

やがて、アリはもがききって足を一本あとされてビッコをひいて脱出

 
夕方、大島山林に行って見ました。それなりの紅葉です。



先ず準備

マホロバに向かう我がいでたち

@まほろば。係り木は減ったようだ

個人装備の虫干し

好きな光景。正午近くなのに光線が
斜め。ただそれだけで、どこか
ペーソスが漂う
快晴の中、薪づくり始める  トピック=抜け殻5つ目、カナヘビくん、落ち枝実験
2011/10/08 sat 快晴 13℃

11月13日(日)のチェンソー講習会は、基礎技術確認後、カラマツの風倒木処理の実際を手がけるつもり。そのためのフィールドを「まほろば」のカラマツで一石二鳥をねらうべく、苫東会社に保安林内で掛かり木処理する旨、胆振総合振興局の林務課に届けてもらった。

今年の刈り払い作業の最後は、そのアプローチを、ラフに仕上げた。というのも、その林道が保安林から外されているか不明だったから。万が一、林道が保安林に含まれていれば、わたしの行為は、一木一草、切ったり刈ったりしてはいけないという森林法の保安林の基底に違反し、万が一、巡視員に見つかって巡回日誌にでも書かれれば面倒なことになる。とおもっただけで、潔癖な刈り払いはしない方がいい、という手加減が、まさに手の運動に微妙に伝わるのである。

なんとなく、小屋の前には、森カフェのようにテーブルとイスを並べていたのだが、刈り払いから戻ると長老がやってきた。しばらくすると、oyamaさんも。お昼の前に、oyamaさんと、ササミチを一周して見る。キノコは薄い。落ち枝が6,7本見つけて撮影。数日前に結構強い風が吹いたせいか、路に落ちている枝の数が多い。ちょうど落ち枝になりそうな枝があったので、思い切り垂直に投げ下ろしてみたところ、辛うじて刺さった。こんなに速いスピードでないと刺さらないとは驚きだ。
 
投げ下ろして刺さった枝。右は軽トラックでやってきた長老と。

食後、oyamaさんと薪の片づけを始める。わたしは鉄塔寄りに置いてあったホオノキ、oyamaさんは小屋脇の山を。チェンソーで玉切りしてからだから、結構、手間がかかる。完了しないが、これは11月のフォーラムで、割って、積んでもらおう。ついでに、倒れそうな薪も積み直してもらおう。テーマは「里山の日常」だから。

ホオノキは割りやすいから、精神衛生上、極めてヨロシイ

今季初めて、冥想テラスとピザ窯でカナヘビ君を見つけた。どういうことだろうか、確かにカナヘビ君とは小春日和に出会った記憶が多い。驚いたことには、ピザ窯のまえで、やや時間のたったヘビの抜け殻を見つけた。今季5本目だ。絶句。

 
尻尾は何故千切れているのだろう。人間が踏んだ可能性はほとんどない。右は3つのパーツに
分かれた抜け殻







簡易トイレをどうするか。色々なパターンを考えてみていますが、ドアタイプとこの非常介護用のこれを併用してみようかと思います。ただ、そのままだと便座は必ず汚れるものだし、凝固材を使って生ゴミに捨てるというのは「非エコ」、もっと言えば反自然で、反人間的行為だと直感します。それは止めたい。

そうすると、このテントを覆いとして使い、地面に穴を掘っておく、というのが最も当方のニーズに合うものといえそう。終わったら、落ち葉をかけスコップで土をかぶせる。さすれば、前の人の跡形もない…。

これが原型「落ち葉トイレ」。


こんなのいやだ、という人はでもきっと一杯いるだろうなあ。そういう人とは、ちょっとなにか共有できないものがあるだろうなあ、と薄ぼんやりと推測。

シカ猟が始まったけれど  トピック=「ヘビの糞」「蛾の散乱」「ライフル発砲」「エノキタケ」
2011/10/01 sat  雲り時々雨  13℃


天気予報は週末崩れる、というので、普段は滅多にいけない歯の治療と股関節の治療の予約をしたら、ナント、午前、ほとんど雨が降りませんでした。が、予定通り午前をこなし、少しからだが軽くなったのを感じつつ、小屋へ。

できれば小屋の掃除でも思ったのでよく観察すると、部屋中が蛾の羽で大混乱です。これはまずい。発電機を動かし掃除機を使ってすいました。そして得たいの知れない糞が3つ。抜け殻のあったミドリちゃんのあたりに二つ、そしてもうひとつは正面奥。昨年はロフトの縁にあったそれです。文献などで調べてくれた方々の話では、成長がよければ年に数回も脱皮するといいますから、まあ、たくさんの匹数がいるというのではなさそうだ、という考えに傾きつつあります。ミドリちゃんらは、小屋に閉じ込められた蛾の死骸を、胴体だけ食べ続けている、それが高栄養状態のひとつの要因である、ということは考えられます。

小屋はマシンカットの不良品のせいで、かなりの空隙を持っていて、どうもそのすき間などに蛾や蝿のようなものや色々な昆虫の居場所があるのではないかと思います。生物多様性の温床のひとつです。これから薪ストーブをたくと、必ずそれらが小屋なかを飛来し窓辺に集まるのです。小屋が生み出し閉じ込められて死ぬ昆虫を、ミドリちゃんらは、柔らかい胴体だけを食してきたということですね。そしてトイレも自ずとなかで。小屋ができたころからみつかった得たいの知れないこの糞。今、ほぼ確信をもってミドリちゃんらのものと言えます。
 
左がヘビの糞、右は蛾の羽。床が絨毯だから掃除機でもなかなか取れない

2時過ぎ、nokoさんが便宜を図ってくれた焚き火用のドラム缶で、小さな焚き火開始。何も考えずにただボーっとしていると、急にライフルの発砲音が16、そのあと数発。そうでした、10月1日はエゾシカ猟の解禁でした。しかし、何度も書いてきましたように、事故未然予防のルール化はまだまだ。取り急ぎ、参加するSNSに下記のような日記をアップしましたら、さすがにメンバーの意識の高さを象徴してか、その日のうちにわんさとレスが来ました。いつものことながら、すごいね、この反応。      

    =================
わたしの周辺は、今日エゾシカ猟が解禁になったようです。

うっかり忘れていたのですが、雨模様の土曜日ながら小屋の掃除に
出かけてみると、小屋の北でライフル銃の発射音が数えてみると16発、そしてさらにいくつか。

今年はじめ、厚真町ではシカ猟の被害者が出ましたが、それは比較的山奥のはなし。わたしたちのフィールドは、田園地帯と市街地と原野に囲まれた広大な里山であります。工場もあるから、と行政に陳情し暫時猟区を狭くしてきたのですが、行政は、猟友会との貸し借りもあるのでしょう、すべてを禁漁にもできず、小屋のそばの沼のカモ猟のために明ける考えのようです。

しかし、そのために一帯の森づくりは今年も諦め、小屋から北へはできるだけ行かないようにするしかありません。平らで、農家も近く、森林散策なども行われるこの里山全体が銃猟禁止にしなくてはいけないと思います。これは土地所有者を通じて、行政と猟友会にお願いしてきたことでもあります。

この周りでは発砲しないように自ら立ち上がらざるをえません。で、シカ猟が本格化する前に、この看板をいくつか立てる必要に迫られています。
    
=================
 フットパスを歩いてみると、ボリボリは全く見当たらず、そのかわりエノキタケが見えました。今日は取らず来週まとめて、と考えたのですが、こういうのを「甘い考え」というのでしょう。
 




まず挨拶を

わたし、ガードする

会長は手馴れている
キノコの勉強会@大島山林
2011/09/24 sat 晴れのち曇り 18℃


9時半からNPOのキノコの勉強会。9時前に広場についてビックリ。先週までほとんど目に付かなかった蚊の大群。顔といわず手といわず、猛攻をくらって面食らってしまった。草の中に潜んでいたのが、いっせいに湧いた感じ。

三々五々、参加者は集まり、9時半定刻に11人でオープン。講師・oyamaさんは、当NPOの運営委員ですが、もうひとつの顔は「胆振きのこ菌友会」の会長ですから、この時期は特に多忙な時期。簡単な挨拶後、11時までの1時間半、食毒は区別なく、採りまくって広場のブルーシートに並べよう。そこで、oyamaさんに名前と食毒判定をしてもらう、そういう集い。
 
美しいボリボリ(左)と右は、ねめりのある食不適のキノコ

早速、思い思いに林に入り、チリヂリバラバラで11時、ザッと広場のシートにあけ、順次、講師さんが名前と食毒、適否を書いたシートを置いていく。参加者はそれを見て己の識別力をアップする。種名が明記されたのが27種、不明が5,6種、うち毒または食不適は7から10種程度。このやり取りは、you tubeのこの画面でご覧ください。
 
こうやっていつも学ぶのだが、片っ端から忘れる

参加した地元の方々は、食べなれているというか、もうソツのない選択、つまり「名前も食べられることも知っているが、あまり美味しくないのでこれらしか食べない」という経験知をすでに持っておられる。かと思えば、先日名前の知らない美味しそうなキノコを食べてみたとおっしゃる女性陣もいらっしゃる。コワ!

きのこの勉強は、@自分が事故に合わないレベル、A他人にも食毒を教えてあげられるレベル、B個別名まで判定してあげられるレベル、などさまざまだが、9割がたは@か、その前のもらうか買って食べる人がほとんど。「知るは楽しみなり」の教えにどれほど近いか。キノコの勉強会の盛り上がり度はそこに帰結していきます。

昼前、町内会の荒木会長の奥様がキノコ汁を振舞ってくれました。いったん、油でいためたしょうゆ味。どなたかが、「ネギはどうすべきか」と質問したら、菊地長老は「ネギに負けるからこのままがベスト」とおっしゃる。おはぎ、U先生お手製のアンパンなどご馳走になって、1時半に散会。

帰途、小屋に寄ってフットパスを一周したが、気配なし。蚊はかなり。



ギンリョウソウ

落ち枝1

落ち枝2

落ち枝3

アングルを代えて

落ち枝4
ボリボリ登場
2011/09/19 mon 敬老の日 17℃ 曇り


大分冷えてきました。9月の下旬に差し掛かるのに、通勤のおじさんたちの半分がまだ半そで。何がなんでもそろそろだ、と思ったら、18日は14℃ほどに。

で、雑用を済ませて午後2時、雑木林に向かってみました。小屋の周りにはまだボリボリはなかったものの、昨年はなかった場所に、葉緑素をもたない植物「ギンリョウソウ」が。タケの籠を背にして、ささみちのコースに入ることにしましたが、今回は一応、クマスプレーを肩に下げました。安平で、ヤギがヒグマにやられており、殺戮のうまみを知った悪い神「ウェインカムイ」になってしまったものが、徘徊している可能性があるからです。枝拾い用のポールも持参です。随分、枝を拾いました。

フットパスでは、4本のミラクル枝を発見。食用不適そうなキノコは多種。中のひとつはシロノハイイロシメジそっくりでしたが、香りと持ち重みが全く違いました。赤いハツタケ、つぼに特長のある真っ白いキノコ、など。カラマツの道に入って、ようやくボリボリが随所に現れてきました。地面に生えるタイプで、小さく水っぽいところをみると、出始めのようです。どうやら、今日の夜の食卓には十分。さすがにちょっと蚊が出てきました。
  
秋の始めの雑木林(左)、中はわたしのキノコスタイル、籠がちょっとだけ見えます。右はボリボリ
 
今日の収穫@30分(左)と恐らく昨日からノシノシと大きくなったと思われるハツタケみたいな大型キノコ。手前は腐葉土を、奥のはハリギリの葉っぱを乗せていた

明日からは晴れるのでしょう、今(午後5時50分)、西の空が真っ赤です。いよいよ、秋本番へ。





























スモールビジネスの不思議な展開 (動画デビュー)
2011/09/10 曇り 21℃


朝、NPOのnokoさんから、二橋さんがイコロの森で二人展をしているから、打ち合わせをサンガーデンからイコロに変更しましょう、と携帯。以前、nokoさんに二橋さんの甲虫、いや鋼虫ブローチをプレゼントしたことがあって、それを思い出してくれたみたい。二橋さんからは数日前にわたしにはメールで誘いがあり、オープンの今日は現場にいるからとメモしてあった。わたしは二橋さんとnokoさんが全くつながっていなかった。で、それは好都合、では、そうしましょう、と相成る。

早速、会場に顔を出すと、おお、ファンタスティック!アートな世界が待っていた!この崩れかけた「わくらば」のようなアートは、構想段階で一度見せていただいたことがある。蝶やトンボの自作の精密画が重ねてあり、メルヘンのような「世界」がある。oyamaさんも顔を出したので、貸切のようにテーブルに座り、「ヘビの抜け殻」「落ち枝」の話をする。あわせて、「ドサンコ」見学と意図のことも。話は思いがけなく盛り上がり、戦略を練ろう、と相成った。どうも、すぐ色々なコトと人がつながる。これもnokoさんが誘ってくれたおかげだ。わたしは期間中、19日あたりになんとなくメモしていたが、その頃は忙しくて対応してもらえなかったかも知れない。

今日の本務はNPO総会や当日の環境フォーラムの案内をセットして袋詰めすること。約80名分を、テラスの喫茶で完了。雑務のひとつだが、こんなのにも3人で小一時間かかる。今年は3人でやれて大助かりだ。いわば運営委員会なのでこれからのスケジュールと、簡易トイレのデザインを二人に話す。

わたしは、画像映り、つまり見栄えの良いものにしたい。また道内のフットパスで困っている簡便なトイレ対策に一石を投じるつもりもある。とてもじゃないが、250万円もするバイオトイレに手を出せるグループなどそうそういない。より、ナチュラルに、ちょっとエコにトイレしたい、そこに微妙にコミットするのだ。

落ち葉をバイオパワーを使うつもりだから、「リーフレット型」というネーミングはどうか。つまり、パネルの二つ折りで便座を隠すのである。賛同は特になかったけれども、温めてきたモデルだしこれは試作してみよう。そのほかのアイデアも試作して画像と設計図を残していこうと思う。ティピータイプ、タープ変形型、それから寄贈された簡易テントのトイレも候補だ。

わたしはひとりその足で大島山林へ。昨日、シンボルツリーのドロノキの大枝が3本、先日の風と雨で折れているのを見つけたのだ。広場の向かい側の栗の木も大きな枝の根元から割れて広場に倒れ掛かったままだ。チェンソーには早いが、小枝も片付けタップリの汗をかいて1時間あまりで終わる。
  
太枝の使えそうなものは生けのほとりに

小屋に回ってキノコの具合を観察するが、気配は薄い。と、落ち枝。これからマメに画像保存するときに存在感を出すべくフラッシュで撮ることにしたので、早速それでやっておいた。驚いたのはホウノキの落ち枝だ。大きな葉がついているからゆっくり落下するだろうに、しっかり刺さっていた。
 
フラッシュの元で異様に存在感を増す落ち枝。右は推理を振りだしに戻しかけないホウノキ

小屋に戻るとabeさんがやってきた。田中林業に修理を頼んだものを取りにきた由。目的は果たせなかったが小屋に寄ってくれた模様だ。折角だから運営委員としてスケジュールや昨日今日の顛末を話し、運営委員会の分科会みたいになった。abeさんからは現実的なアイデアがまた色々出て、わたしはそれらをアイデアのポケットにしまった。ものごとは、急に機が熟するときがある。いくつかの選択肢をこうしてポケットに入れておくと、あるとき生まれる時の運がそのどれかを呼んでくれる。そして温めているプロジェクトが動き出す…。

びっくりしたことがひとつ。abeさんと立ち話している足元で、今季4つめのヘビの抜け殻があったのである。1匹のヘビが一年に2回も3回も脱皮するのだろうか。いや違うだろう、どんなに成長が早くても8月と9月に立て続けに、なんてことは考えにくい。これらの意味について、マジメに考えて見たい。

   
写真中央はabeさんとのデザイン検討。あとで聞くとヘビは苦手、とおっしゃる。よく見ると、写真右は
萎縮しているようにも見える(笑い




dosanko

植生の境界には有刺鉄線あり

ササを食べたあと。葉を食べると
桿が枯れていく


見入るoyamaさん

恐る恐るなでるわたし
道産子と鯉 〜今、やれることをもっと積極的に〜
2011/09/09 fri 曇り時々雨 24℃


勇払原野「苫東」の雑木林を保全しながら、地域の人々と一緒に風土利用を進める方向について、浮かんでくる考えを改めて枚挙してみると、次のようなことになるのではないでしょうか。

@コナラの雑木林本来の美しさを再現して、かつ、人々がそこで心身の健康を高める場を提供してみせる
   =
森づくり、省力管理、フットパス、そのための安全確実な技術向上、雑木林の天然更新の地域広報

Aゆったりしたウッディライフモデル、勇払原野の「雑木林の生活」を実践してみる
   =薪のある暮らし、森の産物の利用、雑木林のアート

B雑木林と里山的環境の現代的意味を考える
   =ヘビや虫と共生する生物多様性の市民的考察、多様な種の基礎的把握、森林のセラピー的側面「林とこころ」の体験、
     ミラクル落ち枝の科学的解明と社会にむけた「落ち枝」の存在の広報

C未利用の地域資源を利活用する、できればビジネスにする、地域資源再利用で雇用を創る
   =霧のプラス評価、ササの低い(ない)林内、森の手入れの生産物の再利用(枝のクラフト、落ち葉)、ミラクル落ち枝

D消え行くハスカップ自生地の悲劇を広報し対策をともに考える
   =消え行く現地紹介ツアー、

E上記を紹介するインタープリテーションのスキルアップで、利用者を招き入れる
   =簡単なガイド、一緒に行うレクリエーション、「苫東きっての語り部=インタープリター」研修

Fこのようにして行う里山保全活動のファンクラブを拡大する
   =活動への投資誘導(ファンドレイジング)、寄付の呼び水づくり

Gこのほか、未利用資源全般に関する現状把握と発信する
   =「雑木林だより」などを通じた日常的な発信

Hこのような地域資源をコモンズ的な視点から地域の「人」の信頼、郷土愛、ネットワークで実現していく
   =(行政ではない)市民セクターの郷土愛護、コモンズ的土地の利活用の実験

I身の周りの環境は近隣住民の持ち寄りで育てていく試みを前進させる
   =さまざまな社会実験を進める→→ 住民と土地所有者の win-win の関係づくり=「環境コモンズ」

今日、9月9日金曜日は、運営委員の oyama、inaba、takeの3人が、午前は千歳林業の西本さんに道産子を見せてもらいました。これは、冬の「森づくり」作業の最大の力仕事である木材の運搬をズバリ「道産子」にやってもらえないかの検討の第1ステップ。かつ、道産子がどの程度、林内のササを食べ、地ごしらえをするのかを実際の目で確かめるのがねらい。

未調教の道産子でしたが、30haの広葉樹林の林内は、ササが消えて更新の環境が大幅アップの感じが見て取れました。明け3歳で繁殖が始まり、7頭で冬は月に牧草ロール(800kg)をひとつ与えること、通常は水と鉱塩のみ与えているとのことでした。数年前に訪問した南ドイツのバイエルン州では、林床を痛めない持続可能な林業の手法として馬による木材搬出が行われていました。現在の除伐を中心にした伐採ですら、人力では不可能なものがありますが、これを実施できる林内作業車は150万円ほどします。しかし、道産子の購入はともかくとしても、どう面倒を見るのか…。未調教の母馬が自分の子馬を思い切り後ろ蹴り2発、食らわしたのを見て、現実を知りました。

午後が2時前までに、恵庭に移動し、養魚場であるサーモンハウスの西井社長とお会いし、歓談後に鯉を分けてもらいました。稚魚が流通していないために数百匹の入手はできず40cmほどの3年魚一匹となりましたが、落ち葉のヘドロ浄化能力は稚魚200匹に相当すると踏んで、かえって良かったかな、と判断。この足で大島山林に行き、町内会長と放流。会長は、放流前に生けの枝広いなど色々な前捌きを考えておられたようで、「まず放流」のこちらの動きにびっくりしていましたが、帰り際には「成魚でよければもっとあたってみよう」と軽トラにのりました。
 
名前はとりあえず「イズミちゃん」(オスメス不明につき)。右の写真は、ザンブと。

しめ縄の取替えは11月に、その前にシンボルツリーの大枝が大風で落ちたので、その修復を。それは明日10日になるでしょう。




 



nokoさん、いざ

延々と

昼、oyamaさんの新作へび模様名刺
豪雨の合間に
2011/09/03 sat 曇りのち雨 24℃

台風12号が四国に上陸したばかりだけれど、影響範囲の広い今回の台風は、日本中を大雨にしている。北海道すら、金曜日からずっと雨模様になって、土曜日の今日はほぼ絶望的だった。だから、金曜日の昼、土曜日は山仕事は休みですね、という書き込みをしたのでした。

どっこい、その土曜日の朝、暗いどんよりした天気だけど、降る気配がない。そこで掲示板に「わたしは刈り払いに出かけます」と書いて出発。10時過ぎ、告知した現場で、刈り払いのアタッチメントを代えてくるとoyama氏が、ややしてnoko氏があらわれ、午前のつかの間、小屋と大島山林を結ぶ近道の刈り払いを完了。

小屋で昼食をとってキノコを集めている間に、大粒の雨が来て、散会。もうけたカンジあり。

大きなドクヤマドリタケと、小人のようなキノコオブジェ

昼の雑談は、白老への道産子馬の見学、大島山林の池への鯉の放流など。道産子とは、道産子を譲り受けて、大島山林に放牧し、冬の間伐材を手伝わせるプラン、鯉とは、山林の池のヘドロを鯉に食べてもらおうというプラン。これは9月9日の金曜日に決めた。わたしはNPO休暇を取る予定。このほか、しめ縄の取替えを11月19日に。この日はピザのパーティを。




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