温かいお金の世界
NO.62
2010/07/03〜

こんなことを唐突に言えばなんですが、
わたしは密かに日本は静かに転換を始めている
とみています。
それは何なのか、
何故なのか、うまくいえませんが、
どうも2010年の前後にそれは始まったようだ、
と、とりあえずはそれだけメモしておいて…、と。

あ、それは、哲学者・内山節さんのいう
冷たい貨幣、温かいお金、とも関係がありそう





宮司と荒木さん、打ち合わせを終え
てから


早来神社

田んぼは収穫の色だ
早来神社の宮司さんにお会いする
2010/08/28 sat 晴れ 27℃


11月6日に、大島山林の巨樹ドロノキに注連縄をつける儀式を、神主さんの立会いのもとで行う予定にしたのですが、神社側への説明と了解はまだ。それで、遠浅の荒木さんに仲立ちをしてもらい、朝、高橋宮司を訪問。宮司は趣旨に賛同され、かいだくしてもらいったほか、早来の神社のこと、近年の神々と向き合う有様、当日の作法などについて色々お話を聞き意見交換をしました。

この儀式は、5回目の「こころの森フォーラム」として行います。前半は13:30から先ず、注連縄をつけたドロノキの前で入魂式。これで、ドロノキは地域を守るご神木となります。このあと、この場所で、宮司に森と神、そして当地の開拓と神社のことなどについて講話をしていただく予定。後半は、場所を町内会の集会所に移して、瀧澤紫織医師が「森と子供の心身の成長」について講演します。住宅と憩いの雑木林が遠浅ほど接近しているところは珍しいし、その山林を町内会の住民が保育に参加するとなると、これはとても珍しいケースです。この辺の意見交換も行われるかもしれません。

昼直前、厚真の長老宅によってたくさんのキュウリをいただいて小屋。相変わらず、蚊が飛ぶ中、エントランスを刈り払い。ほおや背中をいくつか蚊に食われました。


作業後、しばし、先週海で拾った杖を皮むき。いつもの菜薪に比べれば楽しさも半分。



展望台のあと、ちょっと柏原フット
パスを歩いてみる


小屋で

浜で砂絵の興じる少年ケビン
英国からのお客さまを案内
2010/08/22 sun 29℃


地域SNSのお仲間である英国と札幌のお客様を勇払原野に案内。JR南千歳〜苫東展望台〜柏原フットパス〜雑木林の小屋〜浜厚真〜北大研究林〜高丘の展望台〜ウトナイネーチャーセンター〜イコロノ森。昼食を遅らせてこれで4時間半。要所以外は駆け足の行程、とはいいながら、良さそうなところをツマミ食いです。残りはまた次回。

驚いたこと。小屋のベランダの屋根裏に、ヘビの抜け殻発見。てっきり、あのアオダイショウがアライグマの餌食になったとばかり思っていたので、彼または彼女が生き残ってくれていたとすればこの上ない朗報。残念ながらそうでなかったとしても、守り神がいたことは慶事なり。英国からのお客さんらとともにとりあえず喜びとお祝いの声を。
 
左:先週はなかった抜け殻。右:北大研究林で



浜厚真駅は旧客車だった




鈴なりのサーファー




おじさんら、いざ




ただただ、ぼーっと







自然海岸の遠足
2010/08/21 sat 曇り時々晴れ 24℃


8月のおじさんたちの遠足は浜厚真の自然海岸にしました。午前10時にJR浜厚真駅集合。30年ほど前には、この界隈にはレストランも郵便局もあったのですが、今は神社と数軒の住宅が点在するのみ。砂利屋さんは健在でした。

15分前ごろにすでに今日のメンバーと思しき方々が集ったので、総勢4名、海岸へ。防波堤よりはすでに、サーファーで一杯。わたしたちは、海岸から50mのあたりで車をおり、裸足になって、砂浜にでました。そこから延々、東の鵡川、えりも方面に向かって、ただただ歩く。おじさん、おばさんたちは、一人になったり二人になったり、遠く離れたり。
わたしのいでたち。首にチドリ観察の双眼鏡、腰には靴

11時15分に折り返し、今度は西へ。北海道電力の煙突に向かって歩く。風景が全く違うので、意外と飽きないのが、この砂浜の特長。千鳥、貝、落ち枝などに興味を持つともっとバラエティが広がる。
「来てよかった」 nokoさんがぽつりという。わたしも言いたいくらいに、裸足に砂浜の感触が心地いい。

NPOは、この癒し系の宝の砂浜が流木とゴミで一杯であることをなんとか改善できないかを課題にして、プロジェクトにあげています。が、そのあまりの量に、妙案が出ず。それと、広大さ、さらに自然の摂理を思い起こし、エコミュージアムにしてしまうのも方法か。うん、いいね、これ。下は、どんどん埋められて幹から根が生えだして、最近、大雨で流されてしまったバッコヤナギ。


帰途、12時半に勇払の名物ラーメン「鳥よし」に寄りましたが、初めての二人も納得の味だった模様。わたしはその足で大島山林の刈り払いに。すでにabeさんの車があり、奥の方で林道の刈り払いをしているようだ。わたしは広場から分岐までを先ずやり、歩くスキーの直線のアプローチを刈り、入り口駐車場と団地の歩道のすき間から出た雑草を刈る。3時半過ぎ、所用で帰らざる得ないので、abeさんにお礼のメッセージをフロントガラスに残して現場を離れました。



伸び放題の入り口は管轄外だけどザッと刈る







この前だけがワイルド花壇

ちょっとドイツの田園を思い出した

碑の丘への緑のトンネル

こうやって離れてみるとあまり
雑草は見えない
モノカルチャー vs 生物の旺盛な繁茂と多様性
2010/08/14satはれ-15sun曇りのち雨


お盆は欠かさず家内の小樽の実家に墓参りするので、今回はそのついでに久々のモエレ公園に寄りました。炎天下の夏休みですから、プール状のビーチや噴水目当ての子供づれで一杯でしたが、やはりここでふと考えてしまうのは、あくまで合理的に設計されたゴミ捨て場のランドスケープデザイン。刈り込まれた芝に幾何学的な園路や広場、ピラミッド上のギャラリー、そして丘。前回は最も大きなゴミの山は、ブルドーザーで圧密のさなかで、今は小さく見える階段の丘も、結構なボリュームとして眺めていたのだからその成長が不思議です。

レストランで少し遅めのランチをとりましたが、モエレではレストランの前だけ、野放図なガーデンがしつらえてあるのが以前からの特徴でした。ラベンダーやギガンチウムなど園芸植物のロットですが、管理がワイルドなだけで、周囲の潔癖な管理空間に枠どりされて、別天地が出来上がっているのでした。

寝苦しい夜をようやくしのいだ早朝、実家近くの伊藤整の碑のある丘に登ってみました。塩谷の湾を見下ろすその丘へは、イタドリとニセアカシヤのブッシュのトンネルをくぐってつながります。驚きました。ハマナス、ススキ、イタドリ、エゾニュウ、クズその他、旺盛な成長と繁殖力を示す植物によって、一帯は絡めとられ、さらにニセアカシヤが周りを圧するかのように勢力を拡大しています。もうまさに、人の手を離れつつある、モンスターのような植生になっていました。どうも人間が降参か、あるいは勝利は諦めたような光景。
 
廃材で囲われた山腹の畑。押し寄せる繁茂。小樽の面白いところは、
ごつごつしたイタヤカエデの大木がとても多いこと。このあたりは、
そのイタヤ、アカシヤ、ヤマグワなどが主流を占めていた。


昨日のモエレと対照的な「民」の里山といえるかもしれません。はびこる植生の中で、舗装の道路と碑のある展望台がかろうじて人口の砦として、我を主張し新入を寄せ付けない風を見せています。しかし、その展望台のあづまやの天井には小型のスズメバチが巣作りを始めており、ここもしばし占領されることになります。

さて、現代はどちらの自然を選択しようとしているのか。折りしも名古屋で生物多様性のサミットが開かれようとしていますが、言葉で言う生物多様性と生活実感としてのそれは、実は結構距離があって、住む環境とイメージの環境とは違うと考えざるを得ない。そして困ったことに、現代人は多様な生物の中で快適に暮らすが難しくなってきた…。

思い出すのは、数年前、長崎に住む芸術家の畏友が、初めて北海道旅行し、アーティストとしては当然のことのようにモエレでイサムノグチを見て芸術の森に寄り、オプションとして美瑛にバス旅行した帰り、わが雑木林に泊まるべく、JR南千歳で彼を拾ったのでした。「どうでした?」と旅の感想を聞くわたしに対してかれは、「北海道の合理主義的光景に、がっかりした」というのでした。その彼が、美々川をわたるころ、「takeさん、ここらあたりから、わたしの好きな素晴らしい光景に変わりました」というのです。その彼のむき出しの腕は、なんと、鳥肌が立っていたのです。

彼は小屋の夜をことのほか楽しんでくれ、彼のホームページにも、奥行きのある画像とコメントを書いていました。彼は、神のいそうにない自然や田園というものの見え方が、まったく受け入れられないという風情でした。その感覚を、今度は半ばネーティブに近い自分が、改めて追体験するようなことになりました。



大島山林の広場

フットパスの分岐は暗かった

小屋の前のホオノキ。甲虫と
蝶と
雑木林ではこの猛暑は喜ばれている
2010/08/13 fri 快晴 30℃


庭で今年はカラスアゲハを見ていませんでしたが、家内は何頭か見たと言います。今朝は、庭に2頭の黄色いアゲハチョウがやってきました。しかし、カラスアゲハはまだ…。と国道36号を移動している間に10頭ほどが横断しました。お、今日がピークだっただろうか?

刈り払いは手ごたえはありますが、負われたくはない。そんな気持ちで大島山林に行ってみると、まだ1,2週間はok。安心して、次の用務、社台ファームのKさんを訪問。NPOの団体会員になっていただいたご挨拶だけど、急な訪問であったためお目当てのKさんとは会えませんでした。

次は小屋へ。こぎれいなまま、別に泥棒にやられることもなく無事でした。わたしは小屋へ行く時の気がかりは「泥棒による破壊」。今回も大丈夫であることを確認してほっと安心。ひと気をつけていくことが、魔よけ・泥棒よけになる、と本気で信じています。



















一年分のほこりを掃除器に吸わせるoyamaさん

ベランダは一時ゴミの山。nokoさんの独壇場

燃やせるものはとりあえず
焼却。林道で拾ったゴミ3年分も


表札。電気もトイレもないNPOの本拠地になった
小屋を掃除する
2010/08/07 sat 晴れ30度以上


懸案の小屋掃除に着手。わたしが長老宅で発電機を借りているまに、nokoさんは窓ガラスを拭いてくれていたようで、現場はもうスタンバイしていた。コナラのテーブルを移動し、小屋の機材など中身をほぼ全部出して、要らないものは燃やして、燃やせないゴミを持ち帰る手配をして、グングン取捨選択、そして掃除機。壁の張り紙も大方撤去。第3者の気分で捨てる、という感覚が大事であることを痛感。
 
こんなにすっきりしたテーブルは10年ぶり。コーナーも一新。 
 
今回の掃除の特徴は床においていたものを壁に架けたこと。この整理の効果は大きい

次はスタッフのoyamaさんが刈り払い機を壁にかける工夫をしてくれ、わたしはリコーダー掛けを反対側に移し、最後はふたりで「杖クラフト」をデモンストレーションできるように、シュロ縄のホルダーをセット。中心になる作業は、なんと言ってもNPOの表札。ベランダの柱の、登り口の真上につけることになり、ドリルで固定した。

NPOの事務所などではもとよりないが、現地の詰め所的なニュアンスは、私以外の方々の配慮とデザインで、グーンと出てきた。表札はその思いを象徴する。あとは、こぎれいな余り泥棒を誘発することのないよう、まさにひと気をつけること。もっともっと工夫の余地がある。これは追々。

残るのは、入り口の腐り始めた階段の設置、2階(ロフト)の入れ替え(例えばギターや歩くスキー)など。それと焚き火用ドラム缶の半割り入手。いずれも楽しみながら出来れば最高。












紅いのや…

白いの…

ホオ葉寿司でも作ろうと葉を
採取すると、そこに極小貝の
カタツムリが


この束がいくつも。なにせ直径
1mのドロノキに巻くのだから

キノコが出始める
2010/0731 sat 26℃ 曇り 蒸し暑い


ずっと雨模様で、林は湿度が高い。小屋の周りを2週間ぶりに刈っておく。ホームページで昨年の今頃を覗いてみると、釧路公立大学の小磯学長を案内し、小屋にはスズメバチが巣作りを始めていた。

あれから1年。NPOが立ち上がり、カバーするエリアも広がり、作業をするメンバーが複数になってしばし分担したり集合したりでぐんぐん進むようになったのはちょっと驚く変化。

夏は刈り払い以外は例年仕事がない。ベランダで誰かと歓談したり、昼寝したりと、結構かったるく過ごすのが常だったように思う。第一、蒸し暑く、蚊がいたりしてアズマシクないのが雑木林の盛夏であるし。でも、そうはいいながら、雨の日、霧の日、風の日に、ただベランダでコーヒーを飲んだり木立を眺めたり散歩したりする静かな時間は、命の洗濯の間だ。

林は伸び盛りだ、エネルギーが横溢している。その出口のひとつが、どうもキノコのような気がする。多種多様、すでに崩れているものもある。シロハツタケのようなキノコが落ち葉を持ち上げているのでめくってみると、菌糸が伸びるのが見えた。こうしていつの間にか昨年の落ち葉が融けていく。

長老宅によって、かぼちゃの育て方を聞く。庭に植えたかぼちゃの芯つみが今ひとつわからない。家内が図書館で借りた菜園のイラストで講義を聴く。奥さんが「あまり大した実力じゃない」と長老を茶化す。長老は、11月に予定の注連縄用のスゲを採集してくれていて、ハウス内で干してあった。感謝。心の森フォーラムの準備も始めねば。















土砂降りはこうしてしのぐ

小屋の前は実は光の広場だ

結界の落ち枝の微小サイズ

落ち枝は2本、こんなサイズ
土砂降りから蝶が舞うまでの30分
2010/07/24 sat 19℃ 曇りのち雨、後また曇り


さあ、これから出かけようとする頃にやっぱり雨が降り出してきたので、1時間ほど遅らせて小屋に向かう。沼の端では濃霧で、小屋は霧雨、後、雨。ちょっと刈り払いにはヤバチイと考えて、バッグに入れてきた書き物やメモをベランダのテーブルに出して片付ける。その間に、雨はとうとう土砂降りになった。しまった、トイレにいっておけばよかった、そんな降り方である。

このごろ、 天候が手の内にあるのではないか、と錯覚しそうなほど、天候が大体思った方向に流れる。それにしても、このところ、イベントなどでよく雨に見舞われるようになり、しかしそれが、祝福のような雨なのだ。そうして、結果オーライ、雨が降ってくれてよかった、と相成る。これは、天候を左右する超能力がついたというわけではもちろんなくて、天候とか風土の自然をかなりすなおに積極心で受け入れられるようになったことの裏返しであろう。

12時、土砂降りが小止みになったころ、鳥たちが鳴き始めた。イカル、ツツドリ、キビタキなどである。そのあとちょっと雨脚が強くなったが、ひるまず、さえずる。と12時半、あの、ベランダ前の明かりのステージに蝶が舞い始めた。驚くような、変化を読んだ連携、時間を無駄にしない短い生命の躍動。こちらも刈り払い機械をだしてからまつのフットパスで一仕事する。

そこで極小サイズの落ち枝を二本発見。すごい、なぜ、これが刺さるのだ。それも5mほどの間で2本。枝の元口が5mmほど、それが見事に刺さっているのだった。茶柱がたったような幸福感というのがあるが、わたしはこれに感謝と祝福の気持ちを表したい。

ブッシュカッターの排気のCO2のせいだろうか、蚊が寄っていて、こめかみのあたりをタップリ食われた。ベランダに、さっきはいなかったかの大群がくる。早々に退散することにして大島山林へ。大島山林はオオウバユリの饗宴のさなかだった。暗い林の中に林立する白い気迫。雨の中のオオウバユリは鬼気迫るものがある。

自治会長の荒木さんをお邪魔し、ドロノキの注連縄設置と神主さんのこと、それと「こころの森フォーラム」の開催の可能性を探ってみる。



にわか案内サイン


ハスカップの植栽地

nokoさんの採取のいでたち1

わたしのいでたち2

oyamaさんのいでたち3

いでたち4 片手になるので効率は
下がる


いでたち5 ネット付き
ハスカップを摘む
2010/07/17 sat 25℃うす曇


中高年の月例の遠足「苫東休日」4回目は、つた森山林でハスカップ摘みとなりました。NPOとその家族等関係者30名が午前のひと時、のんびり原野の空気を吸いました。思えば、当NPOは、力仕事や知恵を使った作業などはこなす反面、滅多にごほうびなどあたりません。その意味で、かねてから、「唯一の特典は年1回のハスカップ摘み」と公言してきました。それがまさに現実になってきました。

8時過ぎ、わたしが会場に矢印などセットしていると、もう到着したOさん、そして続々やってくるのは歳の順でした(笑い 三々五々、ハスカップ摘みを始めていてくださいね、と伝えてわたしは最後に植栽地に。

NPOの集まった会場はかつてわたしの上司だった三沢久男さんのメモリアルゾーン。苫東の緑化に功労のあった三沢さんがなくなった際、遺族の方が「何かに使ってください」とポンと苫東の緑化用に100万円を寄付してくれたのでした。まず砲金のプレートをつくり一角に埋め、オンコを移植し、真ん中にはスプルースの大型テーブルを夢民村のログビルダー・水野さんに注文したのでした。10人以上座れるテーブルセットも15年ほど経って腐れが見え始めています。
 
昼、初めて顔をあわせる会員とわたしの収穫したハスカップ

思えば、このハスカップは、苫東が誕生した頃から、植樹会の一環で毎年500本ほどを移植し、いすゞ自動車が立地した折は、敷地にあった数万本を移植し、このほか地元農協はもちろん全道各地の農協、そして学校、企業、市民に現地で無料分譲したのでした。大学を卒業してまもないわたしは、植栽試験地の世話とともにそれらの対応をこつこつとしていました。子会社もせっせとハスカップを移植し、ハスカップジャムとワイン作り、そしてハスカップ栽培の研究もしていました。

今、それらのデータはほとんど失われてしまったのは非常に残念ですが、わたしや直接関係した方々の脳裏には濃厚に残されているはずです。そのハスカップが、NPOの立ち上がりの前後にふたたび脚光を浴びようとしているのは、ちょっと運命的なことを感じます。
「和みの森」グループが子供たちのイベントを開催中

さて、午後1時過ぎ、oyamaさんとnokoさん、わたしの3人は、刈り払いのために小屋へ。やがてハスカップ摘みを終えた原口代表夫妻がみえて、山野草園の草取り、客土。こういう、無償の小さな作業が里山をそれらしく見せていきます。
 
刈り払い初デビューのoyamaさん。右はベランダの梁に乗っていたカビのついた糞。種が入っている。アライグマだろうか。


ササミチが「歩いてよ」と誘う   

わだちの間だけ刈り進む

道は田園に出た
雨の晴れ間に
2010/07/10 sat 24℃ 雨時々曇り

薪の作業から開放されて2週目、今度は雑草の刈り払いが本格化してきた。まだ、面積が少ないのでNPOのメンバーには正式に応援を依頼していないが、大島山林のフットパスの草が伸び始めたら助けを求めることになる。しかし、盛夏の刈り払いはちょっとした苦行だから、声をかけるのはちょっと気が引けるものだ。でも、喜んで駆けつけてくれる人ばかりだから救われる。事業はちょっと広げてもいいかな、という気になる。

今日は600mほどを1時間で刈った。育林コンペの手前から厚真町の豊川方面の田園に抜ける道だ。ずっと誰も刈らないできたところだが、大島山林と小屋を近道でつなぐようになってからは重要ルート。nokoさんが、先日、刈ったほうがいいよね、とおっしゃるので思いついて予定にいれておいたもの。

昼過ぎの雨の狭間でほとんど濡れないですんだ。刈り終えて小屋に戻ろうとするとき、また降り出した。ベランダには時々蚊が来るがうるさいほどではない。長老のお宅によって様子を伺いつつ大島山林のドロノキの注連縄(しめなわ)についてちょっと打ち合わせる。11月23日に「こころの森フォーラムX」をやることにしたのだけれど、その場所を遠浅にして、その際に注連縄の儀式につなげたい。地元の神主さんなどと、I 先生の都市林と市民の話などで組み合わせると面白いことになる。

 
つた森山林のハスカップ植栽地に行って見た こぼれんばかりに
実はなっている 広場は雨にぬれて神々の庭



刈り払ったあとは清清しい

草の繁茂で林内に残した丸太は
埋もれつつある


分岐が今日の仕事

スタート地点はこうなった














笹が伸びて伸びて
2010/07/04 曇りのち薄日 30度


思いがけない薪の整理に春の一時を捧げたので、しわよせは刈り払いに来てしまった。この心残りの刈り払いを先ず大島山林のフットパス部分で。自治会長も「ふるさと農園」の刈り払いを、村上さんは畑の土のふるいに精を出していた。9時、わたしは挨拶をほどほどにしてまず刈り払いを開始。1時間後、村上さんが提供してくれたカルピスで汗をふきふき自治会長と3人で歓談。3歳ほどの子供をつれた親子が昆虫籠をもってやってきた。
村上さん発明のふるいを自治会長と参観

11時、小屋にいって、もう2週間たった小屋周りとフットパスの残りを刈る。カラマツフットパスの笹がかなり伸びてしまい、わずかな距離に難儀した。揚句、ガス欠になって舞い戻ったりした。で、いくつかのコツが判明。
@ササは、伸ばす前、つまり、いつもどおり6月中旬までに1回目を刈るべし
Aブッシュカッターのナイロンは、やはり溝入りの方がやや切れること
  
 
小屋のあたりは曇りの日に美をかもす おお、ハッピーデー!
 
左=ミズキの木に変わったカラスアゲハがいた。右=陽光を喜ぶホオノキと、
葉を閉じ始めたササ


帰宅後は、これも気になっていたコンテナに花の植え込み。わたしにとってはもう庭仕事、とりわけ一年草の花の植え付けはちょっと苦痛になってきた。

庭仕事をともにした家内と連れ立って、夕食前に近くの銭湯に。湯船につかると腹部に黒点。良く見ると、今年5つめのダニ。頭を突っ込まれたのは今季、初。




会場周辺の霧雨の緑

まずはビジターセンター内で

雨やんで外へ出る

アートセラピーの説明

こんな場所で


ポロト湖、帰りもないでいた
フォーラム4回目
2010/07/03 霧雨のちくもり 23℃ちょっとか


こころの森フォーラム」の4回目は初めて白老で。またもや霧雨という難しい天候だけど、館内もすでに借りていたので、まあ、「やる」以外なし、事務局としては迷いなし。

10時過ぎ、道に迷ってたどり着けない方々を待ってぼそぼそと開会、主催者が誰なのかなど細かいことには触れないで、まず新岡さんに気功の時間をお願いする。霧雨が濃い間、外丹霊動功などで身体をほぐしたあと、気持ちのいい外のスポットで、香功という音楽を取り入れた気功を。

11時15分から、同じく地元白老の大須賀さんのユーカラをお聞きした。ユーカラの体系をレクしてもらってから、英雄叙事詩(アイヌユーカラ)と散文説話(ウェペケレ)を聞いた。
 
外へ出た気功(左)と大須賀さんのアイヌユーから

昼、講師の方々と白老のコミュニティレストラン「グランマ」で食事。午前の講師のお話に質問が相次いでアッというまに午後の部の時刻に。

所用で帰った方もいたので、総勢10名ほどになっていよいよ密度の濃いワークショップに。自己紹介などうまく盛り込まれた進行にリラックスした雰囲気が生まれて、あとは流れるように。講師の西川直子さんは、この冬、立ち上げた新しい仕事の運営に超多忙な日々を送っており、無理やり作ってもらった谷間のようだった。で、自ずとそれなりに充実したレッスンとあいなった

 
左は切り株を利用したkさんの作品、右はNさん
 
左は、T先生、3つのこだわりをもった聖地、右はわたしの「せせらぎを
昇る気の川」




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