住居・マチと生き物世界を考える
NO.79
2013/05/03~

ネーチャーを決して厭うことはないと自負する自分でも、林の中に住もうと言う気持ちにはなれない。
はっきりそう意識するようになってみると、生き物多様社会というのはただの理念であって、
自分はどうするかという覚悟は含まれて居ない。
だれもはっきりとは言っていないが、恐らく、その間に文明が入り込み、住居とネーチャーは分離するというのが大前提と言うことになる。
極論すれば、無菌願望で効率指向のマチと、田園・里地・里山、奥山は一線を画す、というイメージではないか。

東北の田舎の住居は子供時代の母屋も小屋もわら葺だった。家の前は広い屋敷畑、裏は果樹園だった。
隣接する分家との間には薬師地蔵と一本のクスノキと柿の木、それと柏餅の材料にした柏があって、
日陰を作っていた。わたしは地蔵の台座のコンクリートから登れるクスノキのふた股で、少年期の人に言えない憂鬱とつきあった。

すき間だらけの建物はヘビや昆虫たち、鳥たちと巣、鶏やヤギ、羊なんでもいて、ハエやダニ、カとも一緒だった。
田園地帯のまとまった集落ですらそうだったから山沿いの里山はさぞや、と想像するのだ。

多様な生き物と一緒に住むのは避けたいから、人々は密閉した家屋に住む。これはいまのところ戻れないように見える。
ネーチャーはその対極にあることを、知れば知るほど痛感するようになる。

しかし、わたしたちは、家を離れたネーチャーのなかで「快」を感じることも少なくない。この世の天国と
思うことも実はしばしばある。出会えて幸運だと心から思う体験も多い。

となると、あるべき姿は都市とネーチャーの往来。場所と機会か。

推論のメモ書きはこれでやめよう。ただ自覚的でありたい。虫も痒いしなにかと手間がかかるけど、
プラスマイナス、やっぱり林と一緒に居られるのは幸せだ、その感覚。
若い人は、その感覚のはるか前で立ち止まり引き帰し、ネーチャーの中の「快」と内省時間(こころのドクター)との
出会いをも捨ててしまっているようだ。それは実にもったいない。

では、誰が、いつやるのか。


案内した林は夏のみどり

2013/06/29 sat  晴れ 16℃


北の森林(もり)と健康ネットワークの総会のため、JR南千歳を経由していつもどおりの札幌通勤風になりました。かでるの総会を終えて昼過ぎに南千歳に舞い戻り、きたネットの宮本さん、齋藤さんと合流して、大島山林、展望台、かしわばらフットパス、小屋、つた森山林と巡りました。本来業務は7月に視察にくるコープさっぽろ一行の下調べです。

小屋ではinabaさんとすれ違い、hekisuiさんと小屋で会い、長老親子と帰り際にバッタリ。小屋の前でhekisuiさんと4人で「北の森カフェ」をしてるうちに段々寒くなってきて、談笑の続きまた次回にしましたが、お二人は初めてきた小屋のあたりの雰囲気を、いいなあ、と言っていました。広葉樹の林の良さを感じられる方には絶好の場のひとつのようです。

ここにinabaさんからの報告メール。↓
===================
草苅さん お早うございます
 
 朝9時前に小屋につきました。また植苗方面で熊が出没のニュースがあり
 カーラジヲのボリュームを最大限に作業の支度しながら、仲間の誰かが来るのをまちました(笑)
 まもなく都築さん 中津さんの登場です。

 それぞれの持ち場を決めてフットパスへと。。。
 私は薬缶に水を入れようと小屋の中に入ると、ミドリちゃん(茶色でしたが)がズルズルと
 長座布団の上を這って、声かけると座布団に下にもぐってしまいました。

 お昼に小屋に入るとミドリちゃんはトグロをまいて熟睡の様子(笑)
 ミドリちゃんに、そのままで居てね、カメラ取って来るからと声かけて戻りましたら。。。
 本当にそのままで居てくれました(笑)

 天高くホオの木の花が咲いてました♪
======以下、略============

このミドリチャンはジュニア・子供ではないでしょうか?それと、わたしの推察。これまで薪の相手ばかりしていたのであまりここへ来る人がいなかったため、みどりちゃんらは小屋が自分のものだと思い始めています。わたしたち人間のナワバリであり、ミドリチャンらは間借りの居候であることを改めて教える必要がありそう。そうしないと、あの、ウンコだらけ、抜け殻だらけになってしまう。さいわい、ガの発生はないから床が餌場ではなくなった。

さて、3人は小屋のあとにつた森山林へ。光線が斜めになってからのつた森の山際は絶妙なポイント。日脚が長くなって、6mほどでしたが、これが10mを超えるマジックアワーになると、勇払原野の神々の登場となります。ホント。
(^_^)v
 





 


森の総合的扱いについて研修

2013/06/21fri--6/22sat 曇り、16℃前後 5名


NPOの研修で、金曜日から旭川方面を仲間5人で旅行してきました。初日はNPOもりねっと北海道の山本さんに、カタクリで有名な突硝山や持ち山などを案内してもらいました。NPOとしてのミッションも取り組みスタイルもお互いまったく違いますが、真摯に森を作る、生産物を暮らしに役立てるという意味では通底するものがあります。山本さんらのすごいところは、森林組合も顔負けの、先駆的な林道作りもしていること。山本さんの持ち山で、四万十方式の丈夫な林道作りを見せてもらいました。

このように、よその山を持ち主の工夫と苦労を聞きながらめぐる幸せ、修行感覚、これは格別なものがあります。これは、自分である程度森づくりの絵が描ける立場の場合、現場ごとにかなり違う現況を前にして、いかにこの応用問題を解いていくのかを真剣にアタマをひねると、自ずとたどり着いてしまう道筋でした。山仕事する人のどこかに一途な真面目さが漂うのはそんな理由があるのではないかと思います。

突硝山の管理の方針にしても、関係者の合意形成を経験したことのある人なら、とても素晴らしいヒントが見出せる気がします。管理レベルには自ずとグラデーションがあって、そこには現場の実践にも裏打ちされた自然観があります。「ここの管理はどうあるべきか。」時間のかかる地域のテーマに綯っていること自体、わたしには極めて先駆的に映ります。本州の大都市ではもう不可能になった「ゆるい管理」。ケガは基本は自分持ち、というような原理もその延長線上にあるだろうと思われますが、わたしたちコモンズも含め、ゆるい利用を北海道だからこそ発想する必然があるでしょう。

薪小屋も圧巻でした。できるだけ経費のかからない、廃物利用もする自由自在さ。3㎥入りの区画が22。わたしたちも大島山林の薪ヤードにそろそろ作り始めるものです。今のところは個人の薪需要は4~8人程度として、NPO自らの分も含め最大10区画(必要時は追加)、このほか、薪割り機と運搬器具(スノーモービル)の格納する場所を設置します。これから、
①位置だし
②簡単な見取り図
③材料の見積もり、調達
④柱となるカラマツ材の調達
などが必要になるので、薪小屋作り経験者のkaiさん、当NPOきっての匠oyamaさんのふたりを中心にしてことを運ぼう、というところまですでに話はつきました。わたしはカラマツ材をなんとか手に入れねばなりませんが、一方でフットパスの刈り払いも待っています。またまた、忙しくなりますぞ。

風のガーデンにて

さて、研修会の翌日は上野ファームを皮切りに、上川の大雪・森のガーデン、そして富良野の風のガーデンと、ガーデナー上野砂由紀さんの新旧の仕事ををたどってみました。森づくりのメンバーはガーデナーでもありますから、これはあそびではありませんし、ちょうど手ごろな感性の訓練にもなるはずです。特に大雪・森のガーデンのロケーションは、パーツではこれまでどこかにあったものながらワンセットとしてそろえられたところは未だなかったと思います。そこで、フレンチの三国清三、イタリアンの堀川秀樹がシェフを務める「フラテッロ・ディ・ミクニ」でランチを頂きました。


5時半ころ、肌寒い「風のガーデン」で札幌組みと苫小牧組みがわかれ、わたしたちは占冠界隈の樹海を抜けて8時に苫小牧着。一周ちょうど600km。

森を見て、語る。

薪小屋にて。

大雪・森のガーデンを展望の丘から。

雨の中、薪づくりフィニッシュ

2013/06/15 sat 18℃ 小雨&霧雨  8名 inaba、oyama、nakatu、kai、kurita、yokoyama、kusakari、kikuti

 
4時過ぎ、打ち上げの記念写真を残っていた人で。この頃、nakatuさんはご神木の袂で最後の片づけをしていた(写真右)。



今日は一日、雨の中の作業になりました。朝方5時、しとしとと雨音がして、出かける頃にもまだ雨脚があり、9時過ぎの遠浅も弱い雨はやまず。結局、一日小雨が降ったり止んだり。

そんな中、三々五々集まったメンバーで、まずkai、kusakari、yokoyamaの3名で今日中の薪割りゴールを目指してスタート(のち、kikutiさん合流)。inaba、nakatu、kurita3氏は地図で段取りをしてからフットパスの刈り払いに。後、oyamaさんガ来てフットパスはみんなに任せて柏原試験地へ。かなり美しい分担になった。


 
昼食は先生のベランダで雨宿りしながら。昨年晩秋からの間伐を振り返りつつ、積みあがった薪を見やる。

夕方4時、長かった薪作りが辛うじてフィニッシュ。生産量はほぼ24棚。昨年16棚だから5割り増し、12軒分の薪を作ったことになる。本当にお疲れ様でした。一年12ヶ月のうち、足架け8ヶ月を要するというのだから、ほぼ、メインのミッションといってもいいでしょう。

しかし、さすがに一日、斧を振っていたら、腰も腕も痛い。サロンパス横横みたいなものを塗り、たくり大事をとった。こんな筋肉痛ですんでいるのは、コープさっぽろさんの助成のおかげ。まさに機械力に支えられた。
 
inabaさんがフットパスを刈り進む。手前は、間伐を始めてから
増えたような気がするオシダ。

 
作業風景はこんなだった。かたやでは機械で割って、ポイ。
その脇や裏手で4人の斧プレーヤーが割っていく。機械には
勝てないが上手く割れたときはこちらが早い。

 
割れ易いモノはあまりないが、時折2回の斧入れで三方六になることがある。ラッキーなフォトはキャッチ。
 
24棚というのはこの6棚の列が4つ。人力中心でそこにポニーが4頭、薪割り機1台。


あと1日の薪割り、薪積み

2013/06/09 sun 30℃ 晴れ 苫東ウッディーズ tuduki(full day),take&,takeyasu 1時間


朝から快晴の苫小牧。炎天ともいえる状態に11時頃にはなっていた。
義母の見舞いのために小樽に行くことになり、形だけよって、荒木組合長と薪の処分について打ち合わせ。しかる後家内としばし薪割りと薪積み。

あと、1日あれば終了する。次回は6月15日とした。まず、総力でこれを片付けてから刈り払いへ。

メンバーへの薪の配分は、荒木会長と打ち合わせの結果、
①kai、tuduki両氏は2棚分稼動済み、増澤さん、植村さんは荒木五夫妻の地域通貨で補填し、計4名が2棚確保、合計8棚。
②2棚は1棚は売り物としたナラ材、もうひとつは込み。込みはバラツキがあるので、くじ引き(アミダなど)
となったので、すべてのまきが片付いた後、速やかに荒木会長と調整のこと。



暑い朝、10時半、ゆっくり飲み物をいただく。


フットパスのサインを補修

2013/06/08 sat 曇り時々晴れ oyama,hekisui,take


フットパスのサインはこれまでエコネットで取り扱っていたnorthern trail バージョンにしていましたが、印画紙の色が1年で薄れ、ラミネート加工したモノが腐食や何かで脱落するなど、課題が多々。それで昨年からはここでたくさん供給される丸太の円盤に切り替えることにしました。今回は昨年に続いて2回目のトライアル。徐々に代えていくのです。

小屋の「ささみちフットパス」、さらに「奥のささみち」の消失または破損箇所でつけかえ。マジックで矢印を書き、それを白の水性ペンキで埋めつぶすという簡単な作業ですが、3人で分業。わたしの白っぽいズボンには大小のダニが10匹ほど。みんなに前後左右から見てもらって捕った。キビタキがそばでさえずっているのですが、どうもまだ上手でありません。

大島山林では途中で、スドキの群落に遭遇。「こんなにあるんじゃ、仕方ないね。採りましょう」と作業を中断して山菜採りに。延びた茎の先端部分をポキッと音のするあたりからいただく。

新緑に濡れながら歩く雑木林。ほとんど蚊の居ない今、散策する人がほとんどいないのはもったいない、と思っていたら、今日は遠浅小学校の運動会でした。


    
小屋の側でササバギンランを見つけ、大島山林ではコケイラン(中央)とチゴユリを見つけた。
hekisuiさん「こんなミドリがきれいないい日に、鳥や草花の名前を知ってたらいいなあ、勉強しよう」
take    「軽く教養程度にこなして見たいもんですね。生き物から地質、天体まで」

  
この冬2日ほどかけたドロノキ周辺は4本のドロノキがこんな風にそびえている。間伐らしい光景。高い枝は位置の太い枯れ枝の除去は昨年からの懸案であり、これはいずれabeプロが高所作業でクリアしてくれる予定。下を通るときは要注意だ。
新しい発見は、ナラの萌芽枝をシカが食べていること。萌芽枝は日照不足によって消えると思い込んでいたので、一応生物害も考慮せねば。

 
実に美しい光景。緑と薪の組み合わせももちろんだが、なんだろう、あと生活と協働のにおいだろうか?

小屋の前はもうまさに初夏のたたずまい。みどりちゃんには
会わずじまい。

 
マジックで縁取り、ペンキで塗りつぶし細枝をかませて完成。
 
向の情報が必要な場所ではこんな間に合わせを。


世界のコモンズ事情をかいま見る ~国際コモンズ学会~

2013/06/03 mon~6/5 wed @富士吉田市

タイトルどおり、世界60カ国から400人あまりの研究者とNGOの集う大規模な学会に参加してきました。昨年9月、欧州のコモンズヒアリングに出かける直前に論文の英文アブストラクトを出し、その後なかなか来ない連絡にヒヤヒヤしながら3月に。わたしの耳に入ってきたのは、フルペーパーは英語で約20p近くとのこと。思案の結果、発表を断念しました。日本語と踏んでいたことと、北海道と欧州比較の着地点がクリアにできなかったことが理由です。

ところが学会直前の5月連休後に、主催の共同代表、米国のデューク大学のMARGARET/MACKEAN教授から、なぜ出さないのか、とてもいいテーマだから待っている、ダメならこのパネルに出なさい、と数回メールをもらい、アドバイスどおりいろいろをめぐってきました。メインにフォローしたのはURBAN COMMONS つまり都市のコモンズです。苫東というインダストリアルパークのオープンスペース(緑地)をコモンズという概念をかぶせて土地所有者と今日手を結んで市民が手入する、という手法は、数々の発表とかなり通底するテーマでした。

わたしが今回お話した方々はエチオピア、メキシコ、インドネシア、米国、インド、英国、マレーシア、韓国、ドイツ、デンマーク、そして日本。特にエチオピアの29歳の青年とは山中湖畔の旅館の食堂で、ワインとビールを飲みながら熱く語りました。というか、彼の日々の憤りを拝聴。日本への視点もしっかりしていて、驚きました。翌日すぐお礼のメールがきました。

詳細は書きませんが、コモンズは人類の大きなテーマだということを体感しました。土地の個人所有、快適さ、資源の配分に向けた持続的な取り組みが待たれているのは世界規模であり、各地で試みられている事例を分析しながら幸せの方法を探るフォーラムは貴重だと実感。


ともかく多くの人に出会えたことは大収穫。主催の共同代表である地球研顧問の秋道智弥先生や英国のオープンスペース協会事務局長のケイト・アシュブルックさんとご挨拶したりして、柄にもない別世界をかいま見た次第です。

いずれ早い時期に、アブストラクトと書き直したレポートを掲示したいと思っています。
 
迎えた富士吉田川のサポート体制は見るからに大変なボリューム。しかし統制の取れたスムースな運びでした。受付もすべて英語だから、会場に向かうバスから英語漬け。
 
初日のオープニングセレモニーは恩賜林の裏庭で行われたパーティが圧巻。屋台と踊り、津軽ジョン柄の演奏などで賑わい、わたしは甲州ワインを飲みすぎました。山中湖半から見る逆さ富士、迫力あります。


GPSを使ったハスカップ調査、ひとまず終了

2013/06/01 sat 曇り 13℃ inaba、kurita、take


世界でここしかない勇払原野のハスカップ群生地の中の、そのまた伝説的密生地で、懸案の生育調査を粛々と行いました。湿原の必然である乾燥化によってハンノキが成長してハスカップが被圧されて徒長と枯死が目立ってきたため、各々の尾分布状態を調べるもの。ハスカップとハンノキの生育地と枯死・生育状況をGPSでプロットに落としたのですが、もうひとつ現場で発見していた面白い現象がベニバナヒョウタンボク。

ハスカップより老化したような状態で、樹皮が白色化して一足先に枯死し始めたのです。枯れた株(根)は簡単に抜けてきます。つまり、もう根が生きていない。ベニバナヒョウタンボクはハスカップと同じヒョウタンボク属Lonicera ですから、調べていけば面白い因果関係がありそうです。例えば、湿原ではまずベニバナヒョウタンボクが実生で根を下ろし、ハスカップはやや遅れて入ったとか、この地に根を下したのは一緒だが耐陰性が低いとか、です。

人々が住む前からあっただろうハスカップ。きっと縄文人のころは一帯は海だっただろうからそんなにふるいものではないでしょうが、加齢で熟してきたハスカップの藪をこいでいると、まるで意思がある生き物のようにプロフィールが浮かんできます。風土と共にいる、そんな感覚です。

今日は運動会ほかメンバーに所用が相次ぎ参加者は結果的に精鋭((^_^)v)が3名。9時過ぎ、わたし、inabaさん、kuriちゃんの順にいすゞ南に集合し、午前はGPS調査。さすがkuriちゃんは、大学や今の仕事で野外調査の経験が豊富なので、藪に入っていくのもいとわず、スムーズに調査を進めた功労者。inabaさんはいつもどおり段取り上手。方向感覚が狂ってしまうのは平坦な勇払原野の特長だから、問題はなし。次の作業が何なのか、そのためのサポートにはいつも怠りがありません。さすがです。というわけで、少なくても精鋭パワーで無事、あらかたを終えたのでした。(^_^)v

ちなみに昼は、小屋でやや遅めの昼食。inabaさんの五穀米おにぎり、伊達巻、いぶりがっこなどと、kuriちゃんのチーズふんだんのサンドで、ちょっと食べすぎ。しかしいずれも美味しくご馳走になりました。

午後は再びハンノキの伐採、ハスカップの萌芽更新を行って、kuriちゃんは道の刈り払い担当。結局4時近くまでかかった。予定通りの行程でまずまず。ハンノキ伐採と更新はあと2時間が必要か。



ps;昼に行った小屋は、いつもより1週間遅れた新緑のピークでした。緑に濡れる感じだった。もう遅いのは覚悟で、最後のコシアブラとシドケを採りに散歩にでる。上品な量だが晩の御馳走である。みどりちゃんたちはおらず、不思議なことに誰の閉め忘れか、ドアが10cmほど開いていた。物騒なことだ。要注意。
  
赤いGPSでハスカップとヒョウタンボクの所在をマークした。道具は検縄と巻尺と野帳のみ。
 
この2週間ですっかり葉っぱが出てきてもう10m先も見通せない。inabaさんは記帳専門。自称、極端な方向音痴といいますから、へいたんなこの藪に一人で入ったらアブナイ。


薪割りはまだまだ続く

2013/5/26 sun
薪組合4 苫東ウッディーズ4

トップページとほぼ同じ記事を載せますが、午前中は仕事、昼に家を出て寄り道をして薪割りへ参りました。すでにメンバー7,8人が動いていて早速仲間入りです。聞けば、昨日の祝祭に出たメンバーの二人はわたしと同様に昼から、唯一昨日も今日ものtudukiさんのみ9時参加とか。薪組合の町内のメンバーは恐らく9時開始。2時過ぎに休んでから4時にかけて参加者は三々五々、家事都合のために現場を離れました。

いいですね、この感覚。出れる時にでる。しかも薄ぼんやりした参加じゃない、協働。毎週土日のどちらかか、あるいは両方やってくる少数のこの連帯がコアなんでしょうか。しかし、NPOの活動なんて月1回なんていうのが普通のようです。その辺、「週末日常化」しているというのが苫東コモンズの目立たない特長かも。里山の営みってそれで支えられるのだと思います。
だからこそ、さらに多くの人が便乗することもできる。

すみません。今日はみんなのいる画像をつい撮りそびれました。でも、下の画像を見てもらえば、何となくいかに大勢の人手がかかっているか想像できるかも。これ、実は、平日、あるいは仕事のあとにちょっと寄ったり、そんな営みの積み上げなんです。

 


春を迎えるお祝いとクラフト

2013/5/25 sat 13℃ 曇り 8名


5月25日は苫東の雑木林が新緑にかわる平均的な日なので、ナニカかにかやるようにして、昨年は「こころの森フォーラムⅦ」を開催し新緑に染まりました。今年はずっとこじんまりに内々の春の祝祭と相成りました。ゲストはクラフトマンの二橋愛次郎氏。ミドリチャンなどの脱皮の皮でお守りを兼ねたペーパーナイフを開発してくれた方です。

10時過ぎ到着後早速、クラフト作りに着手。バターナイフとジャムスプーンが今日のテーマ。このほか色鉛筆の簡単な作り方にも挑戦しました。NPOのギフト開発がそもそものスタートでしたが、意外と道は開けそうでした。

昼前、祝祭の主役、山菜の天ぷらを開始。今日の具材は、oyamaさんが用意してくれたコシアブラ、先に来たメンバーが採取してくれたタラノメ、ウド、それとホッキとフクノトウのかき揚げ。調理はinabaさんがシェフになって片っ端から揚げられていきました。二橋さんは持参のワンカップが正解だったとおっしゃいつつ、食が進みます。

食後、焚き火を囲みながら歓談とクラフトの残りをして、やがてフキとスドキ採集に赴きました。まだ早いスドキを少々だけ採ったので、沸騰したやかんでさっとゆでて塩と醤油。今年の初物ぞろいは、大地からいただく気である、とわたしは勝手にまとめ、互いの滋養になることは間違いない、というと、nakatuさんから賛意。

新緑はあと数日先の感じだ。ウグイス色のナラの新緑の萌える感じがないので、ウキウキした気分とは違う今日。
 
レッスン風景と途中作品
 
人気のあるコシアブラ


薪祭り4回目で玉切りは終る

2013/5/19 sun 曇り 11℃  苫東ウッディーズ6人 薪組合4人

週末の2日を作業に費やすことになった。この薪の片づけを終えないことには、夏を迎えることができないので、仕方のないこと。でも、薪割り機があるせいか、少し気分的にゆとりがある。

夕方3時前に、薪を割る前段の玉切り(薪の長さに切る)がやっとすべて終った。abeさん、oyamaさんに加え、最後はtudukiさんもわたしも玉切りに参加。もともとわたしは、参加した人が手持ち無沙汰にならないよう、あちこち何でもやで゙カメラマン。丁度、薪を摘む人が3人居たので、昼前後は斧で薪割りをサポートした。

荒木会長は、林道の補修を朝から。お陰で幹線はおわったよ、とおっしゃる。薪割り機1台に斧の薪割り2人、それに運搬と積む人が合計3人居ても、あと2日半ぐらいかかる。

 
薪にからむ今年最後の集合写真かも。会長は一人の林道補修からなかなか戻ってこない
 
段々積みあがっていく様は達成感あり

誰も休もうといわない、黙々、、


世界初のハスカップサンクチュアリ

2013/05/18 sat 13℃ 晴れ時々くもり  ハスカップ調査=oyama ,inaba,kai ,nakatu ,take 薪割り=5人+荒木、増澤、上村


世界でここにしかないハスカップサンクチュアリの「調べモノ」がいよいよ始まりました。ハスカップと勢力拡大するハンノキといち早く枯れ始めたヒョウタンボクの位置関係を探るのです。GPSを3台用意して、各々のポジションをマップに落としていきます。ここまでくるのにも、すでに何人もの協力を得ています。まさに、いつもコツコツ。今日もまた人知れずシコシコ。

新しくなった道路からのアクセスを刈り払い、さらに安平川との合流部まで、inaba、nakatu両氏が刈り進み、残り3人は、調査地の位置だし、くい打ち、テープの敷設までして、正午前にGPSを用いてポイント登録を20m×10mで試す。Sさんが作ってくれた操作マニュアルを見ながらセットして、まずまず順調にできました。マップに落としてどんな図になるか楽しみ。

幹線排水路の水が澄んでいる。アキアジの稚魚居ないか覗き込むと、40cm以上の魚の群れが水面を湧き起こすように泳いでいる。45cmほどもいる。胸鰭の大きさから恐らくアカハラではないかと思う。これならカワセミも棲めるわけだ。懐かしい。

昼過ぎに終えて大島山林のテーブルまでいって昼食。コブシが林縁に咲いて桃源郷のようだ。サクラは一両日中か。1時前に荒木さんが来て、林道補修に独りで向かった。わたしたちは、割って積む前段の、長さ35cmに切るチェンソーワークに精出す。現場で半分近くは伐ってきたが、効率アップのために35cmの倍数、つまり70cmと105cmのものも残っているのだ。ここは、ひとつ、黙々とやるしかない。
 
50m四方の試験地を作る。右は枯れたヒョウタンボク
 
サンクチュアリのサインと右はダニ
 
コブシ。右は薪を割るkaiさん



総出で薪割る

2013/05/12 sun 曇り 10℃ 15人(kai oyama tuduki2 inaba abe take takizawa1/2
araki2 young-araki 2 kaji masuzawa kikuti)
作業を終えて家路に着く前に

薪を片付ける25年度の薪祭り二日目。まだ、林の中に材は残っていて、それを今日は軽トラだけで荒木さんと加地さんが10往復以上して完了。残りは全員で、切り、割り、運び、積んだ。うーん、終ってみると、まだ半分も割れていない。これから、スケジュールも込んでくるので、毎週土曜日は、計画の作業、余力のある人は日曜日に自由参加にしようと持ちかけ、おおむね賛意を得た。薪の片づけを優先してしまうといつまでかかるか読めないのである。週末の二日すべてをフィールドに費やすのは難しいけれど、半日でもそうしよう。

タイチくんも大人に混じって仕事をしてくれたが、ネコの手どころでない、立派にアルバイトをした。薪積みの経験豊富な荒木さんの奥さんが来てくれたので、増沢さん、inabaさん、瀧澤さんがこれに従事。薪切りにabe、oyama両氏、ka&takeも最初は薪切りから後半は斧の薪割りに転向、最後は薪積みに。かくして、手薄なところをカバーしつつ効率を追った。

お昼はプレハブで海賊焼き。海鮮と肉とノンアルコールビール。おにぎりもいただいた頃にカレーパンとチョコの入ったパンが先生から振舞われて超満腹になった。夕方、kai、tuduki、takeの3人で、わだちの補修に出かけた。難儀な作業だ。夕方になったので、帰還。荒木さんと相談し、メンバーは鍬かスコップで独り50mを補修するのをノルマにしよう、と宣言したのだが、どうなることやら。
 

 

 



「こどもの日」は動いて小屋で和む

2013/05/05 曇りのち薄日 10℃ kai、takizawa、take

植苗病院のルート新設。といっても沢筋に下るルートの南に尾根筋をたどるもうひとつに小径を創るだけのこと。kai、takeがブッシュカッターとチェンソーを担いで現地へ、後、takizawaさんも。1時間半で完了。kaiさんは薪運び、わたしは昼食をとるのを断念し柏原試験地でアカエゾマツの枝打ちをする。

小屋では笹みちフットパスを1周して枝広いをする。なんとなくヒグマのニュースが多いのでクマスプレーを持参するが、200m程度は見通しが効くので、ヒグマとの遭遇はまずない。北へドライブしてアイヌネギ少々。小屋へ戻って、薄日さす美しい里山風景を堪能。

 
 
kaiさん、最後の難関を刈り下る。今日の三人衆が揃う。
 
アカエゾマツの裾の枝を払う。ドロノキとアカエゾは愛称がいいのではないか。


薪運びを2日でほぼ完了

2013/05/03 曇り時々小雨 6℃ 苫東ウッディーズ5名、薪組合4名


今年から運材はレンタルのトラックも加勢することになって、運搬はみるみる進んだ。案の定、750kgのトヨエースと軽トラックの2台がゆったりリ稼動してでも、たった2日で99%を終えることができました。24年度末から意識した「メンバー高齢化のための機械導入路線」の紛れもない成果でしょう(笑い)。いよいよ、この行程で残る課題は、少しずつ改良されてきました。これからは
①荷台に持ち上げる手間と筋肉労働の緩和 …これは頭数で勝負か
②トラック運搬によるわだちの改良 … これはみんなでスコップもって

これをしなければならない。


 

お昼、メンバーのU先生のお宅でうどんと古代米の昼食をご馳走になった。いつも非常に美味しいことは言うまでもないのですが、さらに必ず、自家製のデザートがつきます。今日は、ハスカップ(勇払原野産)がタップリ入ったパイ。超絶品で、わたしは2枚いただいた。
 絶品といえば、エノキタケも顔を出していた。久しく食べていない。


 
遅めに広場に着いて先ず目に入ったのが、ポニーのバンバの練習。Tさんがお子さんのトレーニング。近く、この子が大人に混じってレースに参戦するのだとか。

もうひとつ目に入ったのが、薪の並べ替え。どう見ても「陣地」あるいは「かくれ基地」である。近所の子供たちが作ったようだ。

 
おじさんたちの丸太積みは小雨の中。

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