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2012年、日々の迷想    

■12/31 今年の元旦に書こうと決めたハスカップ保全の経緯に関するレポートをやっと書き終えました。題して『風土の象徴・ハスカップの保全をめぐる試論』。関係者が多いことと、長い経過を書いたので、かなり慎重になったことで、執筆を自然と遅らせたのだと思います。でも、本当の理由はきっと、自分が本当に書きたいことはあとに回さざるを得ない、ということでしょう。で、まず、年末年始の宿題ひとつ、完成(^_^)v

■12/29 近くの市場にいって見ましたら、おお、すごい。魚種の豊富な港町にいることがよくわかります。大型のトキシラズ(このあたり名物のブランド・サケ)が1万8千円などなど。タコ、タラ、うに、ホッキ、ニシンなど色々な旬な魚介の中で、オーラがあるのはやはりトキシラズか。かつて「美味しんぼ」の原作者・雁谷哲が世界で一番美味しい鮭は、と聞かれて苫小牧沖のトキシラズと応えていたのを思い出します。わたしがトキを食べるのは年にふた切れ程度ですが、これからは考えないといけません。
 
奥の棚には立派なウニが並んでいた。ちなみに旬の根室産は1パック3,800円。
手前は生タコ。

12/28 御用納め。さすがに一人の時間には一年を振りかえりました。仕事も社会活動も多くの先輩後輩同僚スタッフのサポートと連携のおかげで、乏しい能力をなんとか補いつつ、地味にぼちぼち来れたな、という印象。感謝あるのみ。 合掌。

■12/26 西興部(にしおこっぺ)から、途中、豪雪の中、合計8時間で札幌に戻ってきました。(^_^;) 昨日午後、その道北へ向かう電車中で、コープさっぽろさんからの、2013年度高額助成決定のお知らせをもらいました。クリスマスプレゼントなんですね(^_^)v わたしたちの地味でささやかなローカルコモンズの活動に対して、道内を代表する有識者とコープさっぽろの関係者が、助成に値すると評価してくださって大金を助成してもらえることは望外の喜びであり、こころから感謝申し上げたいと思います。

■12/24 クリスマス・イブは、胆振は終日晴天。しかし寒い。こんな日は林はいつも抜群に美しい顔を見せるので、昼前にチョイの間、
フィールド探訪。


■12/23 山仕事はようやく本格化してきました。チェンソーをもった新人が3人デビューしたので、今季は仕事がはかどるはず。どうぞ、安全に気をつけて精進してもらいたいと思います。ほんと、修行と精進を念頭に。

ナラの木口が美しい↑

■12/22 自民党の石破幹事長が土曜日夜のNHKスペシャルに出ていた。このたびの選挙で自民党が圧勝した立役者の筆頭とされる。かつては相手を睥睨するかのような表情をするたび(今でもしばしばそう見えるけど)、どうかなあ、と思ったものが、このところ、ていねいに自民党の政策と保守の哲学を伝えるという広報マンのような役回りをしているようだ。もとより理論派。日曜朝の国会討論会はガヤガヤ過ぎて困ったパフォーマンスの舞台だが、競う他政党以外の、学者、評論家、経済界などとの討論会には耳を傾ける人は多いはず。情緒に流れない議論があり、この国を考える機会としてはかなりまとまった時間だ。場を読み解くのは本当にむずかしい。

■12/20 『神去(かむさり)なあなあ夜話』を、今、読み終わりかけ。実にいい林業小説?かなあと思いつつ読みました。三浦しをんは初めて読んだけれども、さすがベストセラーのライターですね。山仕事をしている間に山とつながることができて喜びがわいてくることを、「平野勇気」20歳の若いフツウの言葉でうまくちゃんと書いている。それから、人生、気張らなくていいんだよ、というこれもフツウのメッセージも。それから、プチ遭難で山の中の野宿での気づきなど、言葉も平易で直裁で、うまい。泣きました。


ついでに気づいたこと、カットの金子恵さんはわたしが大好きだった辻まことの挿画を彷彿とさせます。これはうれしい発見でした。おすすめしたい一冊。

12/19 先日ポニーのリトルボーイとの劇的出会いを書きましたが、今週の毎日ウィークリー(英字新聞)にCWニコルの馬搬に関する記事を見つけました。ドイツでも森に優しい作業として馬搬が注目されていたのと同様に、彼の郷里でもそうだったことが縷々書かれています。英国では1980年代には馬搬が20グループしかなくなっていたのが、今やドラマチックに増えているそうだ。記事はニコルのアファンの森(長野県の黒姫)に岩手県の遠野から馬搬のデモンストレーターを呼んで作業してもらったことが紹介されています。俄然、馬による運搬が身近になってきました。(^_^)v
  

■12/17 衆議院選挙の結果(自民圧勝)が facebook では、ため息が圧倒的に多く漏れています。原発と増税と社会保障と憲法改正など。イコール、エネルギー政策と国民負担と国防。ことエネルギー分散への取り組みは、彼我の与件は地質などもちろん違いますが、欧州各国のエネルギーの多様化努力とインセンティブなど、あの弾力的な施策を現場で目にした時の驚きは新鮮でした。もう15年も前の話。政党ではなく、今行われている現実の政策へのコミットメント。この姿勢が、根本的に足りなかったと反省しているものです。そして3/11後、トリウム発電の可能性を静かに見ています。

■12/16 トップページの画像を増やしてみました。いずれレイアウトも変更しようかと思うのですが、それも年末に、しかもちょっとだけになりそう。画像を選んでその頃の出来事を振りかえるのはちょっとした楽しみな時間。


12/16 昨日の15日はちょっと画期的なことがありました。山仕事の大きな懸案、丸太の運搬をポニーで手伝ってあげようという人が見つかったのです。町内のTさんです。新しいメンバーとチェンソーワークのレッスンをしているときに、ソリを引いて通り過ぎるポニーと人影!追いかけ声をかけました。ポニーの運搬なら3月から5月ならベストだとのこと。白老で道産馬の可能性をみるなど密かに可能性を探っていたのが、こんな形で実現することになるとは。ポニーの名前はリトルボーイ!


■12/12 来月1月23日に、森林系社会的企業家として全国規模で注目されている岡山・西粟倉村の若き社長「牧大介さん」を招いた勉強会を開くことになりました。森林は今、日本各地の地域にある有力な地域資源でありながら、「ホンモノの資源化」と「ビジネス化」に到達したところはほんの僅かしかない状態。牧さんはここにコミットした若手実業家といえます。意見交換を通じて、あらたな動機付けに通じないか。西高東低のこの世界に、バーストはあるのか。下川のNPO森の生活と当NPOの共催@札幌のLプラザ。

■12/11 今日は山仕事の本当の山の神に参拝する日。実はわたしたちの結婚記念日でもあったが、用務で遅く帰ってきた。ふと、本棚から田渕義雄の「森暮らしの家」をとって手にする。やはりこの人のスタイルはすごいな、と思う。山国で、奥さんとふたり、フライとクラフトと薪のある暮らしと筆で、米国的なウッディライフに徹しながらその充実を本にしてきた。道具の凝り方など真似できない。思えばbe-pal後、随分彼の本を買って読んだ。

73pにこうある。「この秋に作った薪は、来シーズン以後に焚かれる。1年乾燥させた薪はブランディになり、2年ものはコニャックになる」。私もいつころからか、コニャック薪などと呼んでいたが、タブチからのパクリだったらしい。(^_-)-☆


■12/09 あまりにも動作が遅く、そろそろ買い替えかなあ、と思案していた自宅のデスクトップ、昨朝、デスクのクリーンアップをしてみました。数年ぶりかもしれません。気分はだめもとで着手したのですが、3時間もかかってしまい、その後の動作もあまりパッとしません。コリャ失敗かな、と再起動してみると、あら不思議、かなりリカバーしています。サクサク動くPCに久々の満足。得しました。まだ1,2年は大丈夫かも。(^_^)v

■12/09
数ヶ月前ですが、いつか使ってみたいと思っていたLAMYの万年筆をなんとはなしに手に入れました。真っ赤な、安いものです。しかし、その値段にしてはかつて手にしたことのない滑り、書きやすさですっかり虜になってしまいました。それと意外な嬉しさは、キャップを外したまましておいても乾かない。時々試し書きが必要だった以前の物に比べて格段の便利さ。さすがドイツ。で、このごろはほとんどをブルーのインクのLAMYで書いています。書くのが楽しいから字が丁寧になり、きれいになり、手書きが完全に復活。書きながら考えるタイプだったわたしには幸運な出会いでした。(^_^)v
(LAMYのhpから)

12/09 一足早い山の神参拝を終える。折りしも、かつてない大荒れ。おかげで邪心が払われたような清清しい朝を迎えました。今季も気をつけて山仕事に励みましょう。(^_^)v


■12/05 北海道教育大学釧路校の玉井教授からいただいたメールの中に、子供たちが自分のまちを誇りに思えないゆがみについて書いてありました。教育の格差が家庭の経済力の差で左右され、人生の質の格差に直結する今、落ちこぼれのない教育、教育への投資は重たい意味をはらんでいます。そして、生活にゆとりがないとたどり着けない存在である森林の散策。わたしたちの林の手入れと心身の健康は、このことと密接であり、他人事ではないと感じています。

■12/03 英国のスナップ4はフットパス@ブリストル。人口60万の都市の住宅地が牧場を含むコモンズに接している。そこの小径がフットパスになっている。
 
午後、野に出る(9/14)。スタイルというゲートがフットパスのアチコチに。家畜が通り抜けないように。

B&B 9 PRINCES の朝ごはん。

■12/02 家から一歩も出ないで夜になりました。途中iphone5への機種交換のためのシステムアップロードや同期やいくつかのことを、本を読みながら待っておりました。数日前、ヨドバシで交換だけなのにいろいろな契約をしサインもしましたが、実のところチンプンカンプン。ついてけない!いちいち質問していたら終らないので、適当に済ませましたが、なんか、空恐ろしい感じも。

■12/01 昨シーズンから山仕事は小屋がけをするようにしました。長老がカラマツの間伐や雑木林の保育の時、いつもやっていたような方式で。今年も、骨組みからoyama氏が中心になって昨年より大振りのモノが出来上がった


■11/30 今日はコモンズデー。9月、苫東コモンズなどを視察にこられた東大演習林のSさんから、昼過ぎ、たくさんの参考文献が届きました。コモンズに関する先行研究の蓄積はもとよりすごいものがありますが、今回いただいた文献にも瞠目、感謝。夕方からの小磯先生らとのコモンズ原稿打ち合わせでは、これからまとめる方向が決まり、年末に向け改めて少し楽しみながら書くつもり。日頃林の中で手仕事をしながら考えてきたことですから。

■11/29 欧州の画像の3回目。
ブリストルのB&Bは表はこんな風で(左)、ウラは写真右のようなイングリッシュガーデン、さらに向こうはエイボン川。部屋は、触ると落ちてしまうようなノブと傾いたチェスト。しかし、なかなか。建物は手入して長持ちさせている、そんな風情。悪くないなあ、ホスピタリティでカバーできてるなあ、という実感。チェストの上には毎日、果実酒のグラスがピーナツと共に置いてあった。うれしいね、こういうの。
 

■11/27 欧州の画像の2回目。英国ブリストルの3日目9/15の朝、地元の方に薦めてもらったB&Bの窓からの風景です。表のファサードはアパートメントの長屋風でありながら、裏がこれ。しっかりしたイングリッシュガーデンで、聞くとやはりB&Bのオーナー夫婦が手入していました。風景に対する感覚のレベルがかなり研ぎ澄まされている感じ、これは否めないと思うと同時に、美しさとか快適さへの敏感さ、裏返した、醜さ、不快さの忍耐度みたいなものが根本のところで違うと直感します。

  
写真左;Bed & Breakfast の4階の窓から見下ろした庭。右;川の対岸から朝7時に上がり始めた気球たち。


11/24 3人で山仕事。雪が積もる前の本当に楽しい雑木林のひととき。新しいルートを付け替えたので、そのルートに立つ潅木を切り倒木を片付け、広場にするための枝片付けなど。里山の雪降る前は、やることは盛りだくさん。
 
枝のオブジェを創った。ここはいずれ車回しと土場などの広場になる。

■11/24 家の庭にヤマガラがやってきて、気が付くとスズメの代わりにシジュウカラが泣いていることの方が多い今年。数日前、ゴジュウカラが家の前の電柱を上り下りしていた。どうしちゃったんだろう?あるひとは、この夏の好天で、昆虫もたくさん増えて、結果、餌の豊富な今年は雛がダブルに育ったような噂も。そういえば無警戒な感じも。小屋だって、手に乗りそうなゴジュウカラがいた。

■11/23 雑用が進んだ嬉しい休日だった。NPOの総会報告を当日欠席者と団体会員に、代表のメッセージと共に送る準備で昼前まで、そのあと2週目にまたがった物置掃除を完結、超満足。車2台分のタイヤを保管できるスペースも確保した。小屋に顔を出してから、長老宅で大根をもらった。薪小屋を拝見したら、薪の目が違う。そのうち、じっくりコツを聞こう。



11/21 何度みていてもも飽きないのが、落ち葉。林道と林床を覆うように数多の落ち葉があふれ、地肌を隠し、いずれそれも雪に包まれてしまう、そのつかの間。その落ち葉はバクテリアの宝庫らしいので、わたしたちは水の変わりに落ち葉をかける「落ち葉のトイレ」を昨年作った。「りーふれっと」だ。
 

■11/18 朝からの雨が2時過ぎ頃からミゾレになり、とうとう雪が積もりました。こんな日なのに、物置の片づけを始め車の後部座席を倒して積んで一杯の「思い出」とガラクタが集められました。そんな早いマズメ時に、家内は床のワックス掛けを始めました。師走の前にこういうことをしておくと確かに12月が楽。
 久々の家の時間にこんなことをしているからいろいろなものが列後に回っていきます。そんなわけで、依然として欧州のコモンズの記録がアップできません。ひょっとしたら年末年始の仕事になるのかも。ハスカップのレポートはたしか、今年の元旦に手をつけたはず。(-_-;) 今、8割の進捗。
 思い切って英国の画像を開いてみると、記憶のきれっぱしの面白いのが出てきました。紀行をアップするまでのつなぎとして、忘れないように復習する意味も込めて少しずつ画像を楽しんでみましょうか。ま、ミニギャラリーですね。(^_^)v

【1回目】
ブリストルのコミュニティ・フォレスト・パスにて(2012/9/14)

これは英国はブリストルで出会ったヨーロッパナラで、恐らく、わたしがかつて見た広葉樹では
最も太く樹形も素晴らしかった。直径は約2m。フットパスの途中にこんなのがあれば、しばらくここで一服の
所だが、残念、同行者にはさしたる感興も起こさなかったみたい。(笑い) ひとり、さすって、
掌を幹にかざして気を感じ、ウラに回って頬ずりして、サイナラ。枝振りが神々しくありませんか?


■11/17 雑木林の方は、雨のなか、札幌からも車10台が参集して現場で談合、結果、作業取りやめ・山林一周に決定。もちろん、雨具を着て傘差して。それはそれでいいものです。
冬の作業小屋の骨組みの前で。オジサンらの隠れ家風!

■11/17 通勤の電車で「小田嶋隆のコラム道」を150pほど読む。文章の書き方にはある種、憧れがあって、高名な文章読本もいくつか読んでは眠った覚えがある。それほど深遠でかつ眠い。小田嶋のこれはコラム。コラムとは何ぞや、という意味の掘り込みから始まって、ふと気づいた。オレは文法をはみ出さない程度の新鮮さに惹かれているのではないか。知識でもない、感性でもない、今の旬、それを見せる。わたしは吉本ばななの文章を初めてみたとき、こんな「ですます体」と「である体」をごちゃごちゃにしたのでもいいのかい?、と驚いた。開高健の文体は今でも好きだが、ユーモアと博識とペーソスが入り混じったあの文章は真似ができない。彼が師と仰いだときく井伏鱒二は、模範的な印象がした。基本だなあ、と。それがあっての奔放と自在。オレも自在でありたいと願いつつ、また駄文しか産まれない。(-_-;)

■11/7 小田嶋氏のコラムとは関係ないですが、何となくドイツLAMY社のポップな赤い万年筆を使い始めました。高級品じゃなくて超ヤスモノです。が、あら不思議。字を書くのが楽しくなって、揚句、memoでもいままでとはちょっと違う、丁寧できれいいな字を心がけるようになりました。


■11/17 NPOには、日常的にかなりのアンケートが届きます。できるだけ応答していますが、道内の中間組織から先般のアンケートの「困っていること、お悩みのことはないか」の設問には、「なし」と答えました。解決すべき課題はあるが悩んではいないし困っているわけでもない。そうしたところが、この結果がとある場所で公表され、助成金を出す側のある担当者が「困っていることがない、などと応えたNPOは早晩つぶれる」と断言されました。(←結構ワカイ方) つぶれないで不死鳥のように羽ばたくつもりは最初からないのですが、さすがにちょっとビックリしました。が、東京と我らが小さな現場の、感覚的庶民的ギャップ、これはかなりなものかもしれませんねえ。「入る」を計って出費を工夫すれば、少なくても予算は困るようなことはない…。


11/14 午後、道北から札幌に戻りました。午後2時半に始まった会議が、枠組みが別々の作戦会議となって、終ったのがほぼ11時になりました。所要時間は、延々8時間あまり。わたしが思っている問題の核心は「不作為」。わかっていたのにしないできた怠慢、緊張感不足など。リスクを招く前の一歩、これを心がけていきたいもの。

■11/12 明日、再び道北へ出かけます。列車の中のまとまった時間は、読書や原稿を手がけるのに最適です。いつも列伍にあったものなどを手がけられるいい時間。それなら毎日の通勤でもあろうに??イエ、これは半分は眠ります(^_^)v

■11/11 昨日は札幌の環境系中間組織の10周年記念で「森づくりで市民はなにができるのか」というような分科会のまとめ役をして、主催者との齟齬などで久々に冷や汗をかきました。それも自ら蒔いたタネです。猛省せざるを得ないのは参りますが、改めて勉強になります。そして今日は、快晴のもと遅い現場訪問となったのですが、濃厚な晩秋の作業をしました。本来なら、急いで報告をこのHPに載せるところなのですが、地域SNSとBBSに「自然治癒力とヨガ」という小文を書いたために、日付が変わってしまいました。で、詳細は、明日以降ですが、あさっては朝から道北に向かいますので、どうなりますか、ヒヤヒヤです(^_^;) 
 

11/7
耳寄りのお知らせです。abeさんルートで森林作業用のハスクバーナの安全ブーツ26.5cmを

入手しました。(写真)定価約14,000〜15,000円の2割引、それ以下を考えております。

ご希望の方は草苅まで。安全息災を願ってわたしも使っています。先着順です。




■11/4 育林コンペという試みの第2ステージを始めるに当たって、そのオープニングと、必要なチェンソーワークのスキルアップ講習を行った。

 



チェンソーの講師は、NPOのメンバーであるプロ、Mr.abe。終日、雨の中、タープと雨具と傘を使っての、ちょっと忙しい集いになった。が、手応えは確かだったと思う。紅葉は、樹幹がモミジしていればいい
というのではない。モミジによって地面も紅葉に包まれている状態をわたしはピークと呼びたい。その意味では、2012年のこのあたりの紅葉のピークは今日、11月4日、例年より10日も遅かった。

■11/3 夕方、学生時代の寮、旧財団法人「青年寄宿舎」の舎友会総会。


このところ、ある原稿を仕上げるべく、休日のどちらかは札幌でその原稿を、もう1日はNPO活動と割り振ることにになっている。土曜日夕の舎友会総会では、「今、改めて意味が問われている森林」というタイトルで、講話をすることになっていて、当日の会の最年少「61歳」のわたしは、この際、今一番伝えたいことを語ろうと決めたわけです。

大学の名誉教授や医者や弁護士やもと報道関係者など、所詮、弱冠の当方は叶わない方々ばかりであるために、もう胸を借りるだけだという思いが出た。これがよかったみたい。

ただ予定の半分ちょっとを語っただけで時間切れになった。しかし、反響はことのほか大きかった。教育学部の
T名誉教授は、「大学のコマ(講義、90分)で3つ以上の内容だった」と、妙な褒め方をしてくれた。森林の療法的側面の話については、高齢者医療のA先生が来られて、とても賛同していただいた。こういう反応をしてもらううち、ナニカ、もっと若い人に伝えるべきことがあるかもしれないと思うようになった。近く、転機を創りたいと考え始めた。


■11/1 自分で言うのもなんですが今日は61歳のマイ・バースデイでした。何と言うことはないのですが、facebookで、かなりお義理っぽいメッセージをもらったので珍しい顔ぶれとやり取りをしました。しかし、なんですね、加齢と共に幸せになるという普通の体験談と、次第に機能を失っていくというもうひとつの現実を、笑い話のように言い放っていくことは、意外と大事かなと思います。

■10/30 ひょんなことから漫画「銀の匙」を読んでいます。還暦過ぎて1年になるおじさんが、通勤列車で漫画を読んでいる図はあまり芳しくないしちょっと恥ずかしいのですが、ま、いいでしょ。
荒川弘という人の漫画(2012漫画大賞受賞)ですが、部隊は「蝦夷農業高校」、略してエゾノー。モデルは恐らく帯広農業高校だと思いますが、札幌から入学した非農家の勉強のできる子が、周囲の、農業を継ぐ自覚の高い生徒らと、寮生活をしていく物語。で、馬術部の部活などを通して、自分探しをしながら級友たちのために自分のことをさておいてくしていく姿を、なんともいいタッチで描いています。
読み始めた発端は、実業教育の意味を考える雑談からでした。地方で生きること、自分探し、そんな難問を、この漫画は、十六歳から十八歳の生徒の部活、寮生活の中の素顔のコミュニケーションを通して描ききっているように思えます。フツウの生活。人生、欲張らずとも周りの人のために生きていく、これで十分いいんだよな、と素直に納得させるような。 あと四冊、残っている幸せ感、あり。子供たちに密かに人気だと言うこと自体がうれしい



■10/28 この冬の作業に向けた道づくりと小屋がけの準備をしました。天候が荒れる予報に仕事はそそくさと進んだが、なんともそこはオジサンたちのチームワークか。かなりあずましい、山仕事が出来そうな気がしてきた。恐らく、雪も去年のようなことはないはずだし、チェンソーの講習が済めば助っ人も少し増えるわけで、冬が待ち遠しい気分。ちなみに紅葉のピークはまだ先のようです。


昼過ぎ、新ルートの設定と小屋がけの骨組み完成を記念して

紅葉はまだ緑のモミジも一杯ある

■10/26 道北の西興部村に行ってきました。ソーシャル・キャピタルの女性の取材でお邪魔して以来、コミュニティ・ガーデンの応援などもできれば、と思いつつなかなかできません。遅れている紅葉ですが、さすがですね、美深あたりから鮮やかな紅葉に気づきました。列車内で下を向いて仕事をしていたので、途中始まっていた紅葉を見落とした可能性はあるのですが、少なくとも近景の紅葉ではっとしたのは旭川の北。その西興部の紅葉はまだほぼピーク状態で停滞をしていました。ということは、胆振のそれは11月にずれ込むかも。これは近年ない!


鹿牧場に向かう道路から、西興部のメイン部分、人口1000人。
 
やはり、美の感覚は欧米のセンスと少し違うかもしれませんで、右下の落ち葉には、情緒が揺れて。

■10/24 毎年この時期の楽しみは雑木林の紅葉の出来栄えです。例年ならほぼ間違いなく10月25日に、帳尻を合わせるように紅葉のピークがやってきました。が、今年はどうでしょう。このままなら、キノコのようにずれ込むでしょうし、万万が一、急転直下、例年並ということも起きる可能性も否定はできません。わたしたちは28日が今週の作業日なので、この際、この日までずれ込んでもらうのもいいかな、と思います。キノコはあと、エノキタケ、ナメコ、ツムタケ、シメジ各種など。特にシロノハイイロシメジのダシでつくるソーメンを食べたい!
 明日早朝から道北へ出かけます。どの辺から紅葉かで、胆振の紅葉も占えるかも。札幌からみえる山は空沼岳辺りから北で初冠雪が見えました。

■10/21 総会の報告を簡単に「雑木林だより75」にしました。画像がないと、かくもそっけないとは。
話は変わりますが札幌ウッディーズの「森林人通信」の79号が今月初め送られてきて、そこで高川編集長が『こんな森にしたい・お手本見つけた』というコラムで、約15年前の育林コンペ報告書で当方が書いた、詩のような、祈りのような、誓いのような一文を引用してくれています。稚拙ではありますが、我ながら、素直な文だったなあと読み返しました。下記です。


《美しく、散歩したくなり、散歩すると元気が出て少し癒されなぐさめられ、たくさんの人を受け入れ、
もちろん子供達を大歓迎で、産物は工夫して使えるものは生活に役立て、寿命に近いものはその直前で木
材として利用し、繰り返し萌芽して出てきた若い木は薪炭やほだ木に回し、その代わり木々の都合も聞い

て手助けも惜しまず、からまるツルはリースに、削りやすい手頃な木は木工で遊び、クマやシカ、鳥たち昆虫、
花やバクテリアまでひとつながりで合わせもち、時折、マチに住む人たちが来たときにはありのま
まを見せ、くつろぐというのなら場所と簡単な作業を提供し、地域の人たちが「これはわたしたちの財産
であり文化みたいなもんだね」としみじみ語り合う。》
 わたしがイメージするいぶりや苫東の雑木林はこんな風であり、こんな方向でこれからもつきあってみ
たいと思うものです。…


■10/20 今日はNPOの3回目の通常総会です。キノコの終盤、紅葉はこれから。懇親会のジンギスカンまでは天気が盛り返してくれますように。→→ 3時終了、懇親会は4時半頃、黄昏でドロー。不覚にも昨年に引き続き、総会の画像は撮り損ねました。同じく、プレハブで行った厚真ジンギスカンの懇親会も画像はありません。m(__)m そのかわり、今日のドロノキと池を。

 

■10/18 薪の分譲を開始しています。今季は16棚製造し、初夏にテント掛けを終了、遠浅のフィールドに保管しています。NPO関係者に限らず、廉価で分譲します。価格は、現場引取り価格で、ナラ材が平均2/3とお考えください。
  ●単価  一棚(北海道で約3か月分) 現地渡し 3万円   (正味約1.7立方m)
  ●引渡し 随時。kt-884-556@nifty.com にご連絡ください。現地では会員の荒木徹さんが応対します。

■10/18 先日の読売新聞に、大島山林のフットパス記事が掲載されました。小川浩一郎さんの書いたイメージは反時計回りだったため、わたしの字句アワセが最後まで合わないで結局そのままになりました。皆様、現場においでの際はくれぐれも時計回りで。(^_^)v

■10/16 冷気の朝まずめが美しいこのごろ。あけきらない、東の空がうっすらと染まりはじめた朝。大気に満ちるあの不思議なものはなんだろう…。そこにある答えは、清浄と希望に代表されるあるものではないか。このところの快晴の朝に、そんなことを思う数日でした。朝、これは心身の健康にエラクいいものだ、とわたしは確信する。


■10/14 残暑のおかげでキノコは今頃、秋のピークを迎えました。採れる時は採ろうよ、の発想で今日も先ずキノコ採りへ。昼前から作業モードに変わり、落ち葉トイレの新しい穴掘りと移動、育林コンペのオーナー名の看板設置など。


ピンクの実はウトナイ湖畔で見つけたマユミ。右は今日の収穫。
これから赤く色づき割れるツルウメモドキ。 

■10/10 コモンズと癒し系フットパスについて訪問を受け、昨日と今日、ご一緒しました。詳細はこちらです。訪問やヒアリングを受けるたびに、当方の立ち位置をもう一度見渡すことになりますが、このやや客観的な見直しが反省と組織のリデザインの動機を作ってくれます。刺激というのでしょうか。それと、色々な方々とのつながりを格段に拡大して行きます。昨日と昨夜の意見交換で、地域のさまざまな機会(アソシエーション)と場(コミュニティ)の話とか、欧州と日本ののコモンズもテーマになって、とても勉強になりました。積極的に人と会い交流することの意味がかくもあるのか、と再認識しました。
青空勉強会@10/09 ooshima-forest

■10/08 快晴が続き、これぞ秋の北海道。ガンカモの渡りの声が聞こえ始めたし、紅葉はあと2週間あたりでピークを迎えて落葉、おっつけ初雪と相成る。普通ならここでテンションが下がるかもしれないが、山仕事のおじさん・おばさんたちは、これから始まる半年間の一大プロジェクトに胸を膨らますのであります。微妙に低温になったせいか、股関節が怪しい。原稿書きを本格化したせいもありそう。今日は大股で札幌を歩いてみたのだけど、この負荷はいいみたい。迷うところ。

■10/07 ようやくキノコが出てきた。昨日はまず、hekisuiさんと林を歩いてキノコを探してみたら、地面からかなりボリボリ(ナラタケ)が出ている。ラクヨウ(ハナイグチ)も久々にみつかった。9月30日に当別の方々を案内したときには目に付かなかったのに、急に出てきた感じ。だから痛んでいないし、虫もいない。こうして年に一二度、土地からミネラルのしみこんだ恵みをもらう。これは一種の気功なのだという。


10/05 先日の英国訪問のお礼をランブラーズ協会のスーザン・カーターさんとオープンスペース協会のクリス・ブロアさんにだしましたところ、まずスーザンさんからメールを頂きました。
Dear Takeshi,
It was a great pleasure to meet you all.
I am glad your trip went well. I hope I may visit Hokkaido one day. It
looked very beautiful in the brochures you brought. In the meantime I will
enjoy the Japanese tea you kindly gave me.
With best wishes,
Susan Carter
*スーザンさんがいうthe brochures(ブロウショウズ)とは、わたしたちのパンフのこと

写真↑ ブリストルのwoodwose。フットパスの要所に何十体かがある。これは創りたいと思う。


■1010/04 昨朝6時半、出勤のために自転車に乗ろうとしたわたしの耳に聞こえたのは、今季初のマガンの声、見上げると二つの編隊飛行でした。そっかあ、本格的に秋が来るのかあ!!実感です。それにしてもまだボリボリは出ていない!つかの間出るのか、出ないで終るのか。コナラのどんぐりは結構落ちています。さあ、今年の秋をどう占うのか?昨年の10月始めは、小屋の前にエノキタケが出ていました。
 

■10/02 あまり大きな声ではいえませんが、小屋のあのあたりの雑木林は、「わたしの林だ」と思える人にとって、こころの健康に良いようです。(warai)それとこれも内緒の話ですが、小屋と里山の守り神的な「ミドリちゃん」のラッキーチャームは、経済的なご利益をもたらすみたい。ちらほろ聞こえてくるお話にそれは感じます。そして当方も、個人の懐には無縁な反面、関係するNPO的活動への助成の話があいついで、どうやら今季数百万円が動きそう。この異変的な幸運はなぜか立て続けに来ました。今年もきれいな、ミドリちゃんの抜け殻が手に入りましたので、クラフトマンoyamaさんに頼めばまたいくつかできるでしょう。今ならご利益の多い2011年バージョンが若干あります。お問い合わせください。会員限定!しかしコネあり。


これがうわさの・・・

■10/01 ニュースレター「勇払原野のSPIRIT」Fがあっという間に6号から4ヶ月ぶり!毎月出すだけのネタはあるのにペースが年2回程度になったことは事務局としては大反省です m(__)m 毎週、ホームページで更新しているまにひとひとつの出来事が発信力を失っていくように感じる勘違いかもしれない。紙は紙だから、いったんは紙モードに作ってだけ置く、ということにします。

■9/30 昨日の、爆睡ノンストップ9時間!によって体調はかなり平常に戻りつつあります。今日は石狩の当別から訪問者14名。意見交換を含めて、共感あふれる森の時間になった。雨の中、果敢に行われたウォーキングとゼミだったが、9月の雨は結構やさしいから助かった。
雨降る中のミーティング。この後、雨、止む

■9/28 帰国してすぐ、がらにもなく締め切りに追われて、25年度のNPO活動費の高額な助成申請と国際コモンズ学会のエントリーをしました。慎重に、ひとつずつ、です。なかなか神経を使うことであると同時にアブストラクトの英訳など、よその方のご好意に思い切り甘えました。甘えるときは甘える、それでいいのだ、と赤塚不二夫的に悟ったのは最近です。(笑い)一方で、ヨーロッパの余韻はまだちょっとあります。今日はフィンランドの森と湖を数枚アップしましょう。
林にて

 
森はこんなの。トイレが→
 コケモモとブルーベリーの群落が続く。ハスカップの比ではない。

 
コケモモ・ワールドカップ「日本vsフィンランド」戦。右はネイティブなご夫婦二人の合作、下はわたしだけ。
左は同行の日本人二人。この試合、図らずもわたしは金メダル状態。ま、外遊びの実力かな(爆

■9/25 今日の午後、ヨーロッパの旅から帰りました。まさに充実したヒアリングの様子と風土は、掲示板とブログ『林のアジール』に少し書きました。わたしたちの環境コモンズの発想は、底辺の、人と土地の営みの必然とも言える形で、英国やフィンランドとつながっています。もちろん、そのほかの国々とも、です。考えてみると、人と土地は争いの元でもあるし、幸福と生産の原資でもあったわけです。そこに賢い妥協と良識がある…。そんな見取り図が今回の旅行で得られたような気がします。いずれ機会がありましたら雑談でも。とりあえずは、10月20日に予定しているNPOの総会で少し紹介するつもりです。



■9/12 明日13日から英国とフィンランドにでかけてコモンズに関するヒアリングをしてきます。メンバーはNPOの特別会員の小磯先生、支援会員の関口さんの3人。そのためHPの更新は2週間ほどお休みします。休みなしです。余裕ができたら掲示板に現地の様子を書きます。行程は下記のとおり。
9/13 千歳〜成田〜ヘルシンキ〜ロンドン〜ブリストル
9/14 オープンスペース協会、ランブラーズ協会にヒアリング、夕方コミュフォレ「フォレスト・オブ・エイボン」トラスト事務所を訪問
9/15 Transition Straud でファーマーズマーケトとエコリノベーヨン視察、ヒアリング、ナショナルトレイルのコッツウォルドウェイを歩く
9/16 ランブラーズ協会のウォーキングに参加
9/17 ロンドンに戻りハワードの田園都市レッチワース訪問
9/18 ウインブルドンコモンとエッピングフォレスト訪問
9/19 ロンドンからヘルシンキに移動
9/20 フィンランドのコモンズのようなものを利活用する森林公社と環境省ヒアリング
9/21 北大ヘルシンキ事務所訪問、ヘルシンキ大学ヒアリング
9/22 ヌークシオ国立公園でフィンランドのevryman's right 万人権について市民インダビュー
9/23 シポーンコルビ国立公園訪問
9/24 ヘルシンキ発
9/25 中部国際経由で千歳着


■9/10 公民館制度のことをちょっと知りたくて、標茶町史をめくっていましたら町史考というのも職場のライブラリーにあることがわかって都合3冊を
手にしました。寛政十二年松前藩士が釧路川を利用して…のような書き出しで始まるそれは、地勢、気候、農業、開拓、市街地形成、釧網線、と連綿と続きます。そしてそれだけで、なんだか胸がいっぱいになってきます。


 当たり前のことですが、この分厚い町史からみると、人、一人の営みとか
人生というものは、まあ、虫けらのように些少で、花火のように刹那的で、
エスタブリッシュしたつもりの偉い人の偉業もちっぽけなもので、まるで、
集合としての民の生活こそがとてつもなく偉いものに見えて、そして、首がたれてきます。
 人の一生は、そのときそのときの喜怒哀楽、明憂愛淋(わたしのつけたし)の連続ですが、なあんだ、ちっぽけなものじゃないか、と思わせる町史というものは、般若心経みたいなものだな、と妙なことを連想しました。(^_^;)


■9/09
先週環境教育学会で一緒だった野鳥の会の原田さんによると、勇払原野では今アカモズも滅多にみられないとのこと。シマアオジ
ばかりではないらしい。植栽試験地の仕事や湿原とハスカップの調査などで、わたしはこのアカモズやシマアオジ、ノゴマ、チュウヒなどを比較的普通に見ていたように思う。地域にあったものが絶える、ということに頓着がなくても不思議はないが、わたしは今ハスカップのことをちょっと心配している。サンクチュアリは必要だと思う。
 話は変わるけれど、今年もしっかり脱皮してくれているアオダイショウのミドリちゃん。小屋のテーブルの下に1.3mもある大物を脱いでいた。



■9/08 購入して2ヶ月も経たないうちに故障したデジカメが修理から戻ってきた。スマートフォンをベルトにとりつけるべくホルダーを購入した。ついでに、時計のベルトと電池を入れ替え、欲しかった電気ヒゲソリを入手。カミソリで40年近く来たが一歩別の道に踏み込む感じ。モノを新しくすると気分まで少し変わる。たまにイイモノだと実感。と、娘から「遅くなったけど」と断りがあり、父の日の第2のプレゼント(第1はワインだった)、オムロンの体重計が届いた。いくつかの測定項目があり、その中に代謝量から算定する体年齢があって、還暦のわたしが52歳と表示された。ささやかだが日々の頑張りに火がつくみたい。ようし、と股関節対策のスクワットを再開した。


9/03 5時からの打ち合わせのあと6時半からソーシャル・ビジネスのセミナーへ。社会貢献に熱心な企業と事業型NPOの面々、40人ほどが、かなり熱心なやりとりをしました。講師の大室先生によると、北海道は社会的起業のボルテージが高いと前から言っており、最近の研究者・K-TOMOEさんも北海道は本州と違うようだという見解。ここは今、見逃せない社会現象と言えるでしょう。いま、欧州は、アジア型ビジネスモデルをアジアの現地に研究に来ているらしい。欧米型ビジネスモデルは終ったのだろうか?

■9/03 落ち葉トイレ「リーフレット」の狙いはまんざらでなかったようです。9/2、喜茂別の管理釣り場のトイレが下の写真。ワイルドで評判だと、オーナーが控えめに言います。コモンズのリーフレット同様、山に開かれた水洗トイレ。たしかにキモチイイ。


■9/02 大事な記事を忘れるところでした。東京の会員のishigakiさんが、帰省のついでに、大島山林のフットパスを皮切りに、柏原フットパス、つた森、小屋とつないで、最後は苫東のフェリーターミナルから帰京。これすべてウォーキングの様子。改めてビックリしています。写真は送られてきた行程図。
ishigakiさんからのメッセージ
「27日に、遠浅駅からフェリーに乗る苫小牧東港まで歩いたついでに、大島山林、柏原、つた森山林、ささみちの各フットパスも散策させてもらいました。いずれもよく手入れされていて、歩いていても気持ちよかったです。特に大島山林は、木々も気持ちよく伸びていて、いいですね。これからも、環境維持にがんばってください。」



■9/02 環境教育学会の、勇払原野のワイズユースに関するフォーラムがウトナイの鳥獣保護センターであり、パネリストとして発言する機会がありました。市民とNPOの代表として、というのが肩書き。15分にまとめるというのはいつも大変なのですが、今回も不発。一応、コンパクトにまとめるレジメを創るのですが、思いが余るのか、後半はしょって、キーワードもボロボロ。でも、ま、歳の功で、そのあとのやり取りなどでリカバーしてしまったり、今回のように予想外に参加者が興味を示してくれたり、これでなんとか、形になるという感じです。ヒヤヒヤです。でもこれからを考えるいい機会でしたし、懇親会も含め旧交を温めて新しいつながりも生まれるという、かなり収穫の多い一日になりました。勇払原野の産土(うぶすな)が喜んでいるような、そんな一日でした。


■9/01 遠浅小学校付近でヒグマ2頭が発見され、その後の情報はありません。
inabaさん撮影

■8/28 数年前から手入れを始めたコミュニティの里山「大島山林」のことを書こうとしたら、inabaさんから付近に2頭のクマ出没のメールがきました。まさか。町内の方に情報を聞かねばと思っています。その里山で書き忘れていたことがひとつ。大島山林の見た目の変貌であります。手入をしてきたところが、文字通り、明るい林になっていて、その差が歴然。ご案内したいところですが、見た目にはあまり感じられないかもしれません。写真の奥に見えるのがこれから手入する一帯。


■8/26 夜中に目を覚まして、眼前に残されている雑務をどう裁くかに、しっかり目が冴えてしまうことがサラリーマンにはよくあるようです。わたしの場合は、そうすると、まあ、いつもどおりナントカナルと別の自分がやってきて慰め励まします。能力もないのに、こうした精一杯のテンパッタ日を送るのが生きている実感になってしまっているのは、はたしていいことなのかどうか。数日間仕事を離れていたので、今日は外に出ないでパソコンの前にいました。認知症のことなど、SNSでやり取りもしつつ、人生の後半に思いを馳せる。で、少し物悲しくもある、充実感のある中高年の晩夏、処暑すぎの一日でした。
こんな認知症関連ブログで意見交換しました。やはり人生の後半の人々は等しく少し悲しさを伴うようです。

■8/25 残暑お見舞いを九州の方から頂きましたが、なにか、申し訳ない気分です。(笑い)湿気は多少あるものの、少なくとも東北とは気温差10℃。山仕事ではタップリ汗をかいて着替えを3回しましたが、それでも、あのモアッとした本州の暑気はこちらにはありません。汗をかきかき、4人で刈り払いをしましたが、クルマユリが、ちょっと夏後半を演出しているようにも見えます。

 

■8/24 先般、母が他界したので北海道を離れておりました。満95歳で全く苦しまずにあの世に旅立ったようなのでいささかほっとしますが、まさにそれはわたしが毎朝のように祈っていたそのものでした。「どうぞ、苦しまないで逝けますように…」。おかげでにぎやかな、葬儀前後でした。そこで見つけたのは、高齢社会の老老&老若いたわりの世界。知り合いや近所や親戚のだれかれが大なり小なり認知症で、他の機能障害も多々。しかし、元気な年寄りも若い人も寛大に寄り添い、子供たちの世話になり、まだらな認知症に正面から話し相手になっているのでした。これは、いつか、みんなが通る道。認知症も、加齢に伴う機能の消失も、病気ではない。こうして普通に向き合っていくのだよ、とわたしの郷里は風景のように教えていました。
 話は変わって先週の小屋。昨年11月のフォーラムで、手入れした林の枝を何となく一箇所に集めてオブジェにしたのですが、これがなかなか美しくていい雰囲気なのでわざわざ画像を張りました。朽ちていく過程は高齢社会とどこか通じるものもあるでしょう。恐らく、今、このオブジェは小動物の住処になっているはず。コケの緑がまぶしい。右下は昨年11月の完成時。合掌

 
■8/18 今日の山仕事はタイチ君がわたしにずっと付き合って手伝いしてくれた。なんとまあ、すがすがしい。タイチ少年を見ている限り、日本の将来の憂いなど、まったく感じないほどだ。虫のきらいな少年だけど、なにか虫を超えた共存も考えてくれそうな、そんな少年だ。とりあえず今はキライだけど仲良くしよう、みたいな。今日の午前はわたしが刈る前に道端のゴミ拾いを、午後はわたしが刈ったあとのフットパスのササなどを黙々と片付けて二時間。写真は今日の新設看板。前途に、乾杯。
 

■8/17 今、NPOに対する補助金申請などをコツコツとしながら、当NPOのアイデンテティなど、反芻。いろいろな土地利用というのは、環境コモンズの発想の原点でもありますが、換言した重層的な土地利用というのは、これまたなかなか意味深で、これから概念を作り上げる超未来指向の考え方といえます。土地で儲けるなんて時代は終わったよ!これがこれからの合言葉。

■8/14 全日本のサッカー選手が随分変わって来たなあ、と思った人は多いはずですが、日本サッカー協会の田嶋副会長が言語能力を挙げており、それは氏が欧州のコーチの現場で学んだことでもあった。思いを相手に伝える。相手も返す。そうした相互の意思疎通をサボらないこと。これは今、マチマチだ。オジサンオバサンも若い人も、ここをサボっちゃあいけない。新しい展開が待っているのだから。

■8/12 ニセコに出かけた。チセヌプリのコルを岩内側に越えるとそこには神仙沼や大谷地というちょっと出かけてみたくなるスポットがあるが、なんと、パスした。(笑い) ビュースポットは、車やケーブルカーでいくもの、とはスイスでの実感でしたが、なんとわたしも錆びるはずだ、食指が動かなかった。この暑いのに、汗をかくのもちょっといやだった。と、行かないための弁解を用意する(-_-;) さらに下ると、岩内の市街と岩内湾の向こうに泊の原発。原発の事故は彼岸の火事ではない。道央圏の北西側に原発が3機あって、わたしたちも実は当事者の一人だった。


11日夜、サッポロビール園で還暦&+αを祝う同窓会。集まった8人とも一応まだ仕事をしているけれども、かつてのこわばったような緊張の角が消えている。一仕事終えた人もまだ現役の大学の教員も、間違いなくあと数年でリタイヤ組みになる。そこに生まれる物心と心身の健康の両面での共感。

■8/10 夏休み。柏原の割と好きな原野景観を眺める。こま切れな、土地利用は風景もごちゃごちゃにするが、育つに任せた広大なアワダチソウ群落はこんなに風爽としています。ファンがいるのではないでしょうか。原野景観に気宇壮大になってなんともいい気分。
 

■8/10 なでしこ戦の後半から観戦。あのフィジカルの差がありながら、最後まで攻撃を絶やさないでできるのも本物の強さだと思う。結果はどっちが勝ってももおかしくないほどチャンスは相互にあったけど、順当なところか。今回のロンドンオリンピックを時々見ながら、個の確立、個の自立の次にあるもの、つながりやチームワークがカバーする社会が確かにあるのだと感じさせられる。肩肘張った「個」をやんわり押さえつつ、まさに奥ゆかしく、パートナーやメンバーのことにも配慮して相互に高めあって目指す目的「勝利」。その点、柔道の選手らは、己との戦いと責任の重圧で自らちじんだように見える。感謝、楽しむなどの言葉がますます多用された大会だった。

■8/10 先日、山林と団地の境界の歩道際の雑草を刈っているときに、会員のUさんの畑と庭を「無断で!」見せてもらった。(笑い)そして向かいのお宅の庭も拝見。うーむ、これから、こういうカントリーライフを好む人、一杯出てきて実現してくれればいいなあ、なにか実現!という美意識が覗きます。山林の修景と、それらは対になっている。
 

 

■8/8 仕事でgoogle+を使った会議の3回目。間に合わせの機材とPCで行うので満足するのはもうちょっと先ですが、基本インフラはなかなかいつも完璧と言うわけにはいきません。you tubeを活用したサービスは、しかし格段に顧客を増やすし満足度を上げています。昔日の感、否めず。かつてテレビ会議は600万円、今、人数の制約はありますがほぼタダ。ビジネスというより、かなりの節約になっているのは事実です。


■8/5 先日、当NPOは認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク「きたネット」の団体会員になりました。きたネットは道内の森づくりを標榜する団体をネットワークする中間組織で、多様な企画を提案してきています。昨年秋、草苅がNPO苫東環境コモンズの立場で森づくりの交流フォーラムにおいてファシリテーターをおおせつかった関係もあり、このたびの加入につながりあました。むしろちょっと遅かったかな、という気もしています。当会員はMLへご参加できますので是非お付き合いを。

8/5 時々雨の降る中での
刈り払い。生憎の雨といいたい8月上旬の恵みの雨みたい。この葉っぱをご覧ください。そして原野のサビタ。英国の6月のサンザシを思わせる。どちらもフィールドを白く染める。
  

サンザシ@コッツウォルズ

■8/4 会合から戻ると実家から「こなす」が届いていた。家内は「こなす」の漬物のプロで、おなか一杯だったのに、オリンピックのU23を観戦しながら5個も食べてしまった。アクで舌に少しかすみがかかった感じ。季節の食に感謝。

■8/4 いよいよ、明治からの107年、北大生の学生日誌のスピリットを世に問う出版の目途もついて、夕方、善後策を検討。卒寿直前のOBを筆頭に還暦で最年少のわたしまで8人が、議事のあとの近況報告で、今日は終戦戦後の、生死をかけた激動の日々のエピソードを聞く。命がけの青春を生き抜いてきた方々だ。この時代の切実な日々を伺える幸せと後世に伝えねばならない責務を少し感じる。

■8/3 夕方、札幌京王プラザで辻井達一先生のラムサール賞受賞の祝賀会に出席。NPOの地域活動はもちろん、もう少し広い範囲でも若い頃からお世話になった方だったので、喜んで参加したところ、当たり前だけど新旧の知人、懐かしい方にあまたお会いすることとなった。随分偉くなった役所の方も多数。思えば15年ほど前、リストラ後の忙しい頃に、わたしは「林とこころ」の実践の後半にあって、ちょうどそんな頃合に「いつまでもこもらないで、でてきたら」とアドバイスされた。また、U名誉教授にはその同じ頃に自分(わたし)の考えを本にまとめて表すようにとアドバイスを受けていた。それらを忠実にこなして今日がある。教育者とはなにか?その気にさせる方々!というのがわたしの今の認識であります。そして今、もっと前にでたら?とあらたなメッセージも出てきた。

 


●7/31 先日のフライ行で、ナニカの拍子に中央のFUJIFILM FINEPIXが動かなくなった。デジカメは安くて重宝だけどよく故障し、結局、お役ゴメン、お蔵入りする。奥のはSONYのサイバーショットで、ツァイスのレンズだというのと15倍ズームに惹かれて買ったのだけど現場では使いにくい。今回、バッテリーとメモリーがもったいないのでまたFUJIの同型にしてみたら、20倍ズームになっていてちょっと性能アップの感がある。けど、重い。この画像を撮ったのはCASIOの超薄型軽量だけどデジタルズームで1m以内はこのようにちょっとボケる。デジカメはなかなか、絞りきれない。


●7/28 酷暑の中、刈払い進む。育林コンペの準備も本格的に始めた。まず、看板各種。昼食後、その現場へ4人で連れ立って案内。林道の真ん中が草ぼうぼうで、平木沼へアクセスも笹が生い茂っている。予定を変更して、そこを4人で分担して刈る。

夜、日頃現場に集うメンバーと納涼会。おばさまたちの隠れ家的なお店で二次会。シニアの女子会は元気だ。
 

●7/27
青年寄宿舎の田端先生、英国から帰省中のMさんと連れ立って、猛暑の北大構内を横切って博物館へ。今、札幌農学校からの骨太の歴史を展示しているのですが、冒頭、「リベラル」なる言葉にでくわす。その昔、中央の支配を厭い、リベラルな気風を醸成しようとしてきた、と。しばし襟を正す展示だ。これは青年寄宿舎のスピリットにつながる。

 

●7/26 ソフトバンクのiphone では、NPOのフィールドの半分ほどに電波が届かない状態でしたが、7/25に開始したプラチナバンドのサービス開始で、これは解消されるのか?
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120725_549051.html
スギちゃん、頼むぜぇ!の気分でこの週末を迎えます。(笑い でも、サービスと言っても、2Ghzが900Mhzになって、やっと普通になっただけなのですが、もしかの時にポケベルの役にもたたないモバイルなんて役立たずですよね。(笑い事じゃない、ホント しかしもし、あさって、小屋まで電波が届いていれば難視聴エリアの解消みたいでなんとなくうれしい。

●7/24 いよいよ、今年のまきを売り出します。一棚(正味1.69?)=約3ヶ月分=35,000円(現地渡し)です。NPOの会員外でもOK、ご紹介いただいても結構です。今日、北ネットの森づくりとペレットストーブのフォーラムで、当NPOの参加型薪作りの話をちょっとだけしましたら早速興味をもたれたご婦人から照会がありました。もし売り上げがでればすべて来年の活動資金に回されます。買っていただくことは、もちろん、活動支援になります。人間1馬力の300人工活用成果、よろしくお願いします。
 

 

●7/22 NPO苫東環境コモンズの恒礼ハスカップ摘みに30名参加。ハスカップ・サンクチュアリとひとつなぎにこの栽培地を思い浮かべると、開発というものがもつ裏表がしのばれますが、そのことは脇のおいて、会員一大特典の、初夏の風物詩を満喫しました。ハスカップの苦味、酸味、渋み、どこかペーソスの漂う霧と低温。風土のアイデンテティでしょうか。

たわわなハスカップ。これだけでかなりの収穫

休憩もそっちのけ、昼食もそこそこに摘み続ける方が、3分の一。ゆるく集まり、自由散会。

●7/22 土日の出勤がいくつか続いたので先日急遽代休をとって、こんなときは普段できないことを!!と、フライロッドを持って白老に出かけました。もう餌釣り氏に釣りつくされたはずの渓流に、まだまだたくさんのヤマメがいます。1投目からあたりがあり3投目あたりで赤みがかった15cmほどのきれいなヤマメがヒットしました。片道30分、正味1時間ほどのフライフィッシングをして帰宅。地方に生活するものの特権といえましょう。これを至福と思える方は幸いなるかな。
 

●7/19 昨日の朝日新聞朝刊13面の特集「復興への地域政策」で、千葉大教授・広井良典教授が土地や住宅の公共性に付いて述べています。広井教授は、定常型社会や創造型福祉社会など新しい時代のビジョンをコミュニティに軸をおいてさまざまな提言をしてきましたが、この特集では最近の持論「多極集中」を核に論述。「人口減少時代に移行する文脈のなかで、土地や住宅の公共性について考え、公有、共有を強化する方向で新たな枠組みを作ることが求められている」。横浜市では私有地を買い取り、市民が利用できる緑地や農地にするプランを紹介していますが、これは先日、ここでも紹介した日野市倉沢里山のように、相続される土地を公共に寄贈したり、ここ苫東コモンズのように、NPOが自ら名乗り出て、遊休の放棄林を保育してコミュニティの森に生まれ変わらせる行為とは、土地の個人所有をゆるくしていくという面で根っこでは共通点があります。復興では当初、土地の個人所有から共有へ進む兆し(コモンズ化)もわずかながら嗅ぎ取れたのですが、実情は家計の不安から逆に土地は担保など生活の土台になりつつあり執着がたかまったとの話も聞こえます。(彼の近著「コミュニティを問い直す」への意見も興味深い)

●7/18 内山節『ローカリズム原論』を読んでいます。冒頭、「森は海の恋人」というキャッチで漁師が森づくりをしていると有名な三陸の牡蠣業・畠山重篤さんの話が出てきます。震災で肉親も失いながら、「それでも海を信じる」というメッセージを罹災の2日後に出したというのです。人間にとって大きな災害でも自然にとっては災害ではない、と。100年に一度位の割で起きる津波は、海底の掃除をしてくれ、だからこれからは牡蠣は格段の成長をすると予言します。日本の社会やコミュニティが、自然と人間によってできている、この伝統はズシリと重く感じられます。まだ読みはじめなのですが、ローカリズムは今もっとも関心のあるテーマのひとつ。読む進むのが楽しみ。

●7/16 本州の、SNSどっとねっとメンバーが北海道旅行に顔を出したので夜、とある居酒屋で歓迎の一献。関東の自宅あたりは今37度だと言っていましたが、ここ札幌の中心街の、ベランダにつくってもらった特別席は18℃くらいだから20℃も違うわけだ。「快適です。最高」とシミジミミ語っていたけど、この快感は、ヨーロッパのように歩道で楽しめるようにもっとできないものか。北海道はまだこの地域資源を使っていない。

2階の軒先の会場。幹事が店と交渉してセットしてもらった。これは売りになる特別席なのに。

●7/16 夏の作業は本番。昨日は、蚊のいない、日照りでもない、適度に曇り、微妙に快適な作業日和でした。それにしてもつくづく里山の生き物王国には感動すらする。これらと共に生きることなどできそうもない。だから別れて都市に住むのだけど、こうして、哺乳類から爬虫類、昆虫まで、丸ごと付き合う経験と感性は、やはり無常の、輪廻のような生き物の循環哲学が生まれてくるのは当然かも、と思ってしまう。さすがである。そして、これらの生き物の命ひとつ、人間の科学では創れないものだ。感動の一日だった。
 
それにしてもタヌキの方からわざわざ寄ってくるとは。わたしたちから善人のオーラが出ていたか?

●7/13 道東の浜中町と標茶町に行っていた関係で、しばらく更新が滞りました。思いを実現している人たちとお会いしていると、そうか、わたしの思いはまだ低レベルだなあ、と思わずにはおれません。思いからすべては始まり、願わない現実はやってくることがない。未来は始まっている…。写真は、酪農家がタダで土地を提供して出来上がる「緑の回廊」。コモンズを創る動きといえる。


夜、青年寄宿舎の先輩諸氏と、107年の日誌復刻版が某大学出版会から出版される運びになったので、お祝いの小宴を北区のロシアレストラン「シュンシュン・エルミタージュ」で。初っ端はロシアの大手ビール「バルチカ」の3で乾杯。後、ワインの発祥の地とされるグルジアの白ワインと、ちょっとわたしには手の出せない赤ワインをいただいた。奇妙なグルジア語で、TAMADAと書いてある。


●7/09 日曜午後から、前田一歩園財団と秋山財団のNPO活動の発表会へ。16団体の活動発表を4時間びっしり聞きました。わたしの職場の財団が研究助成と共にNPOなどの地域活動助成も手がけている関係で、前田一歩園の新田常務のお誘いで参加させてもらったのですが、多岐に渡る活動は、地域の、ノン・ガバメントの面と勢いが目立ち、行政はどこへ行った?の感あり。個人的にとてもいいことだと思うし、当NPOも行政とはほとんど関係がないのが自然に思えた。が、本当はそんなことに息巻いても仕方ないと反省(^_^;)。
 会場と懇談会で秋山理事長とは助成の今後について意見交換もできました。久々にお会いした方も多く旧交を温めつつさらに刺激に満ちたつっこんだ話をした。各地でいろいろな人が精力的に動いているというそのこと自体が気分を盛り上げる。糸井駅からチャリで22時チョイ前に帰宅
 今日から、道東に出張します。しばし、更新を休みます。

u-stream の中継も。遠隔地からでもチャットに参加できるのは強みだ。

●7/08 俗にデビューの仕方はいろいろあるけれど、そのオーソドックスな方法に「看板の立ち上げ」があるでしょうか。その看板を、7日土曜日にふたつ。ひとつは、『かしわばらフットパス』。超マイナーだけども、英国・コッツウォルズに負けない環境だとわたしは思うし、北海道のフットパス伝導士・小川氏も似たような印象を述べていた、そのフットパス。曲折を経て緑色の看板を作りました。ホームページにある航空写真のマップを基にstart here。
サインの脇に、「熊注意」の警告があるのも超めずらしい。
 

もうひとつは『ハスカップ・サンクチュアリ』。乾燥化と樹木による被圧・日陰化で、枯れ始めた一帯への挽歌のようなメッセージ看板。サイエンスではなく、ハスカップという風土のシンボルのひとつの地質年代のような歴史をまさにどっぷり感傷的に見つめるよすが、そんな看板。それではデビューとはいえませんねえ(-_-;) むしろ、退場記念みたいで…。

●7/07 刈り払いの作業が本格化して今日は柏原フットパスからスタート。サインの補修点検や看板の設置などをして小屋周辺に移り、夕方はハスカップサンクチュアリに看板を設置したのですが、なんと、デジカメにメモリーカードを入れるのを忘れておりました。(-_-;) 驚くべき失態です。で、しばし時間がかかります。明日は仕事のためちょっと修復時間がありません。しばし、ご勘弁を。m(__)m

●7/06 午後、フィールドで道央圏の技術士会の勉強会6名の訪問を受ける。大島山林の広場で概要をお話してから、シンボルツリー、柏原展望台、柏原フットパス、小屋の順に案内。2箇所の森カフェで、くつろいで質疑。
 
技術士会の面々と柏原フットパスにて

薪カバーは今年、グリーンに統一。薪組合の奮闘野あとが見える

時折日が射す変化のある天候

木になるベンチにいた、夏休み宿題の定番

●7/06  ビールはいつ飲んでもうまいですが、昨夜は中間組織のmiya さん、nisiさんと森林行政などを熱く語りました。急行はまなすで帰還。還暦後、帰宅が遅いこと、多し。


まず、オリーブの盛り合わせを皮切りにに
●7/4 とうとうやられてしまいました。ダニ。土曜日の作業のあと、夜更けの風呂で、左足ふくらはぎに黒い、らしい点を発見、ひっぱって見るとくっついている。ついにきたかああああ!時間が経っていた分だけ、深くくっついていた可能性があります。胴体はプッツン取れて排水孔に流し、何事もなかったかのように風呂に入ったのですが翌日から腫れて、月曜、火曜は赤くて痒くて、皮膚科にいったらここがまた込んでて。で、方向転換、自分の免疫でダニの頭を排除しよう!!それから1日、大分納まってきて真ん中の黒い噴火口みたいなのがしっかりあります。時節柄、わたしの「十勝岳事件」ということになります。(笑い

こうしてみるとちっぽけですが、赤いところがずっと大きくてズキズキしていた

●7/1 この時期、つかのまサクランボ長者になれるのがうれしい。送られてくる日が少しずつずれ、銘柄も佐藤錦に紅秀峰などという大型美味系も混じって、しかも方々に分けるほど多くもない、というのも迷いが生じる隙がなくホッとしている(笑い) 英国ではオーガニックな高付加価値野菜で自給自足する、サステなぶるなマチ作り transition town があると聞いて調べていたので、ちょっと山形と連想をつないでみた。サクランボやコナスなど高付加価値のブランドで勝負し、国が繰り返してきた食料自給率のキャンペーンに比べ現場はずっとしたたかに戦略的に見える。食料自給率が低くて大変なことになる、なんてきっと作り上げられた嘘で、やはり日本は世界第5の農業大国、生産額8兆円という説のほうに軍配を上げたい。


今朝届いたサクランボ「紅秀峰」。大きいのは直径3cm近く、甘い

その transition town のある英国の方と仕事上の打ち合わせのため、google+を使って昨夜二時間あまり交信。お互い、表情や図をweb-cameraを通じてみせながらである。なんだかんだといいながら、facebookもtwitter も地域SNSも併用したネット生活をしているけれど、生活の錨はどこに落としているかといえば、やはり、リアル生活、この風土の中の手仕事と人のつながりだ。そしてその基は家族。その図式の中に満足と安定がある、とまあ、これは加齢と共に思うようになった。リアルな日常に野外作業や料理など手仕事をたっぷり入れる、ここがミソみたい。

広場の草集めに精出すKドクター

●6/29 春眠、暁を覚えず。連日、眠たくてホームページの更新がおぼつかない…、明日は久々の山仕事。

●6/28 今日は7/21に開くハスカップ摘みの案内を出しました。意外にも、ハスカップの下心もあって入会したと吐露する人も少なからずいらっしゃり、当NPOにしてみると、「薪」と並んで会員獲得の「稼ぎ頭」。どうぞこの機会に年会費3000円の会員、一口10000円の団体会員をオススメいただければ幸い。ファンクラブという会員もあってこれは年額1000円、ハスカップ他の特典は同じです。

●6/24 北の森林と健康ネットワークの総会@札幌、で旭川医大の住友先生が「森林ウォークのすすめ」を講演。司会しながら、歩く側はともかく、環境を創る側の発信と実践がとぼしくないかなあ、と。

●6/23 余市川に遠征してみた。還暦を過ぎた往年のフライフィッシャー6人合計370歳で、またもやわたしが最年少。余市川は今、ニセアカシアが満開で、おかげで川沿いがいかにアカシアに侵入されているがよくわかった。裏返すと川沿いには見るべき林がない。インベーダーなどと敵視するつもりはないけれども、郷土植生をあまり残さなかった河川整備は、地域資源、地域遺産としてまずかったのではないか。ダムがない名川のひとつであればこそ、ちょっともったいない気がする。象徴するように、雰囲気はいいのに川はにゴミ、倒木、枝の堆積が多々。川と海はどうしても掃き溜めになる。これも日本的な風土の裏返しかとも思うから、それも自分としてはすでに許容している。写真はHさんのフライケースのひとつ。つくづくフライはアートだなあ、と思う。

 
帰宅後、田中林業さんで刈り払い機を購入ついでに、霧の海岸に座ってみる。マイナスイオンの冷気がリゾートのように心地よい。まさにタラソセラピーだ。


●6/21 午後早退して会員の雪印のSさんと大島山林で待ち合わせし、柏原の多用途地区の修景について打ち合わせ。雪印社がもつ緑化ノウハウを広大な原野で現植生を取り込んだデザインの研究としてするもの。待ち合わせた大島山林は一周してみましたが、刈り払いのあとが雑すぎるかもしれません。使ってもらおうというNPOの意図に照らすともう少しケアがいるようでした。たとえば、虎刈りをなくし、草を集める、枯れて黒くなるオオウバユリは集めて縁によせるなど。柏原試験地を中心にしたエリア修景はまず路肩の刈り込みから。テーマ山積、そのうち育林コンペの準備を始めます。新会員2名。

●6/19 やはり、文字のバランスが悪いので、フォントの体裁はほぼ基に戻ることにしました。ソーシャルメディアのスキルは結構奥深い分だけ、巧拙の差も大。このソーシャルメディアの長い深い付き合いのなかで、わたしは現代の人がいかに精神的に病みを内包しているか、体感したように思います。身体と同様、精神の健康も日々揺れるのが人間。しかし、生き方の教育、精神的な健康のあり方はとんと学ばないですますようになっています。はて、人生はそんなに甘くない。いかに生きるべきか、ここに思いっきり思索と実践を費やさない限り、生活における幸せはやってこない。思えば随分シンプルな話ではありました。

●6/17 ファンクラブメンバーの協力により、フットパスの航空写真マップが揃いました。大島山林柏原つた森、そして小屋のある平木沼緑地です。アクセスはNPOのページの左側に地図をお使いになることをお薦めします。ようやく、見やすいマップ誕生です。大事に共に使わせてもらう環境コモンズの実現のため、これからも良識あるアクセスをしていきたいと決意、新た。こんなときのオフロード侵入↓なのでした(-_-;)

●6/17 昨日の小屋周辺は、ワタゲカマツカの花がとてもきれいに、楚々と咲いていました。直立する林間に斜めに生える潅木ですから、20年ほど前は切ってしまってもよい樹木と思っていましたが、あるとき、ナラやモミジの紅葉とは別の、黄色で林内を染める絶景に感動して、できるだけ残すことにしたここの特徴的逸材。いつか、この別名ウシコロシの紅葉を愛でる日がくるかも。来週はミズキが咲きそう。NPOの原口代表夫妻の野草園ではベニバナヤマシャクヤクとコケイランが満開。



●6/16 薪仕事と刈り払いの本番の間には微妙にすき間があって、そこが今。小屋のまわりとひと目に触れるささみちフットパスなどはこの時期先ず刈る。そのささみちフットパスに2週間前からオフロードバイクのわだちがある。それが今日は先々週のそれよりもっと荒れていました。リピーターでしょうか。困ったものです。丸太で通せんぼ、も考えましたが相手のオフロードは簡単に迂回可能だからイタチごっこになりかねません。下手に手を回したがために、小屋へのいたずらも困ります。落葉の腐葉土にオフのバイクは狼藉に等しい。なんとか、止める手はないか。とりあえず、わだちは埋めてきましたが…。
まほろば分岐のわだち

●6/14 字が小さすぎたことを反省しました。ブラウザの設定ごとに見え方が違うのでなんともいえませんが、画面のデザイン性は犠牲にしてでもまず読みやすいことが先決でした。反省!さて、「薪プロジェクト」が終わって、次は刈り払いを9月まで行います。前にもどこかで書きましたように、ブッシュカッターによる雑草の刈り払いは「行動的冥想」。アタマでっかちの現代人には格好のエクセサイズです。手伝いたいなあ、と思ったらおいでください。また、柏原試験地周辺の修景がスタートするかもしれません。これが上手くいくとすごいことになります。

●6/12 今日のお昼、フェリーで帰苫しました。このたびの里帰りは96歳になった母親を子供たちと見舞いがてらの訪問でした。札幌・山形のJAL便が廃線になったため、山形へのアクセスが仙台空港を使った空路か、フェリーを使った海路にしぼられたため、東日本大震災の犠牲者のご冥福を祈ろう、という思いをもって出かけました。

途中は是非山寺も詣でよう…。これらの望みはいずれも達して、船中2泊の旅を終えました。息子を仙台空港に送った際にみた空港周辺の震災の爪あとはまだ生生しいものがあります。海岸のマツの防風林帯は枯れたままですし、一階の窓やガラスが割れたままの民家もアチコチに残っており、港には瓦礫が積んであります。しかし、仙台とその界隈の町のたたずまいは当然ながら経済の躍動そのものの中にあるように見えました。
   

そんななか、仙台の一番町で手にした南三陸町のフリーペーパー1号目は、静かに高らかに復興の魂を日本語と英語の詩で歌い上げていて、フェリーの中で熟読しました。そこには例えばこんな一節が。

…we know the dangers as well as the bounties of nature. this is why we are always humble because we realize that we are alive only through the generosity of Mother Nature,in the same way our ancestors did.always beliebing in tomorrow ,we will never give up.

(わたしたちは、大自然のおそろしさとありがたさを知っている。だから、生かされている身の謙虚さを忘れることはない。先祖代々、そうしてきたようにどんなときにも諦めることなく、明日を信じ続けよう。自然と共に生きていこう。…)  合掌。


2012年、日々の迷想    
●6/08 先日、ハスカップサンクチュアリの現況を「雑木林だより」に書きましたが、そこでも紹介しましたように、市内のTさんのグループに依頼されて簡単なレポートをしたためました。いずれ、物語風の備忘録をまとめますので、期待しないでお待ちください。
 さて、今夕から郷里に行ってきますのでこの欄の更新は休みます。ちょうど野外作業も今週は休み。昨年から連休も働きっぱなしですから(笑い)、これから秋まで続く刈り払い前の、ちょうどいい一服です。(^_^)v


●6/08 おととい、コモンズ研究の関係で北大のフィンランドセンターを訪問したところ、わたしたちがイメージしている北海道の他人の土地へのアクセスの可否感覚が、フィンランドのそれとかなり似ている面があることがわかり、あらたな方向に発展しそうになってきました。事前に調べたところでは、他の北欧4カ国は、野外生活法や自然保護法などの法律でアクセス権が保証されているのに、フィンランドだけは慣習万人権everyman's rightのようなのです。で、そんな慣習が人々を森に近づけているのでしょうか。ともかく、土地と権利とり活用、興味は尽きません。

●6/07 あまり書き込みなどはしないfacebookに、結婚祝いの薪の目録と、18棚積んだ光景の画像を載せて少しだけキャプションを書きました。さすが、facebookです。瞬く間にコメントが入り「いいね」ボタンが押されていきます。それも一件無駄に見える薪プロジェクトのシンパが多い感jじ。しかし、延べ250人ほどの人が関わってたった10世帯分の薪しか作れないのでは、どうしようもないですね。そこをどうみるか。わたしはまず、化石燃料、特に液体の石油は偉い、と思いました。扱いが楽で、安い!さすが、です。そう評価したうえで、それでも薪。そこをしっかり見極めなければなりません。


●6/05 英国の事例を調べていると面白い取り組みがある。通訳の小田さんから聞いた話では、今、英国では
transition townが小さな注目を集めているという。

●6/04 今年は霧の多い歳になりそう、と思ったのは4月。案の定、そんな日が続きます。。今朝の苫小牧は終日霧みたいでしたが、札幌は快晴といういつもの構図。今年はこうしてお盆頃まで海霧に襲われそうな予感がします。しかし、霧は忌み嫌われるのが常ですが、待望のミネラルとマイナスイオンが混じっていると思えばラッキーなもの。まばゆい太陽光にくらべればやさしい、と考えるのも一法。海風にあたる保養地がドイツにはあるし、今、霧のベランダで風にあたってもとても感じがいい。気持ちひとつでリゾート気分、とは牽強付会か。(笑い

●6/03 NPOが勝手に呼び始めたハスカップのサンクチュアリの現状を調べました。課題と方向は見えています。ただこれをどのまな板に載せるか、微妙です。新聞に声をかけて大変だ、と自然保護的なアドバルーンを揚げても何も解決しないような気がする。わたし的にはそういう騒ぎではもう満足ができない。むしろ、土地所有者と地道に積み上げていく方が得策なような気もします。行政?ほとんどスルーで参ります(^_^;)

何事もなかったように咲くハスカップの花。いいねえ、その調子!

平成23年度の秋から続く保育と薪のプロジェクトは、ようやくフィナーレに近づいてきました。いつものことだけど、薪は始めるときにはその量の多さにウンザリし、終わる頃には、とても大事な時間がもう来ないという寂しさを味わいます。今が、ちょうどそれ。たくさんの、恐らく述べ250人ほどの一馬力の集合、それがこれ。

こちらも何事もなかったように積まれてきた薪。このいとなみもどんな賞状も求めていない。
いいなあ、この延べ200人以上の、限りなく無駄みたいな、静かな充実感(^_^)v


●5/31 待望の写真マップができました。まず
大島山林です。これは会員のSさんがiluustraterでまとめてくれました。元図は苫東のTさんが用意してくれました。随時、柏原、つた森、小屋周辺のササミチ、これらを同じスタイルの航空写真のコースを落とした図で表示していきます。かなり、使い勝手がいいはず。イメージでも現場でも、どうぞお楽しみください。

●5/31 今週末は、午前中、ハスカップのサンクチュアリに赴いて、勇払原野のシンボルであるハスカップの将来を占う予定。あわせて、簡単なレポートもアップすることにします。

●5/29 日曜日の朝の小屋で、オオタカらしき番(つがい)を見たころから、腰の様子がかなりおかしい。帰宅後、鏡を見ると体の軸線が左に曲がっていました。どうやら土曜日に重たい丸太を引きずったときに、どこかをひねったようでした。それで昨日は、みっともない歩き方で出勤。たまらず、昨日、今日とカイロプラクティックに通い、なんとか直立できるようになりました。血圧に続いて一種の腰痛、それをネタにSNSに書くと、ご同輩数人から似たようなエピソードが届いて、ちょっぴり癒し効果的安心の風が吹きました。ナサケナイですが、この事実を受け止めていかざるを得ません。

●5/27 「こころフォーラム7」、めまぐるしい天候変化の中、終えました。山菜天ぷらも好評で、初めて食べられたスドキの香りと味も予想通りの評価でした。さすが頭数です、昨年から放置されていた丸太も瞬く間に片付きました。

天ぷらの昼食会@タープ
            初めて訪問の船木夫妻と中津さん。新緑に映えて



わたしは急遽、泊まることにした。缶ビールを2本飲んでからチリワインへ

今朝、小屋のテーブルで見つけた押し葉標本。15年ほど前、ここで泊り込みで
山仕事をしていた北大生たちが作ったもの。右は当時の日誌「雑木帳」
●5/25 明日は15名ほどのベスト人数。ホッキのかき揚げも是非賞味してもらおうと思います。あのアクの強いスドキを熱湯をかけただけでいただく「八戸流」もご賞味いただく予定。もちろん、コシアブラの天ぷらは予定通り。
●5/25 内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』
講談社現代新書 2007年)を再読。自然理解を念頭に置いた文明論として非常に考えさせられる一冊です。いくつかの巷の説をあげてから、7番目あたりにに注目すべき珍説が顔を出します。それまでは経済振興などで人間が変わったと言っていたのが、「老獪なキツネがいなくなった」と。動物も樹木も、歳を重ねて霊性を帯びることを言いたいようだ。これはやはり、立ち止まる説です。
●5/24 あるところからハスカップの原稿を頼まれて、週末に書き終えていた原稿を今日お送りしました。送る間際に、微妙な感覚なんですねえ。その錯綜した感覚の中に、わたしとB級自然「勇払原野」がどしーんとあることがよくわかりました。「風土系」。これから、こういう態度で参ろうと思います。ナンノコッチャの世界ですが、やっぱりこれしかない。
●5/24 下記フォーラムが今週末。ほぼ満杯ながら数名の空きあり。何をするわけではありません。が、里山的時間は味わっていただけるでしょう。原寸大のフライヤーはここです。
●5/22 雑事が少し片付いたら血圧は少し下がってきたようだ。何となく血圧のことが少しわかってきた。
●5/21 アチコチが痛い一日でした。早々に帰って、昨日やり損ねた更新を。
●5/20 昨日の高川山林レポートを書く予定が、今日の山仕事のためか、猛烈な睡魔に襲われ遂行できず、ギブアップ。トップページだけ更新して止める。本日、林の中からの丸太運搬が終了し、あとは玉切りして割る、だけ。ダケとはいってもまだ6から8棚、人力で割るわけだ。フーッ。薪組合の荒木会長は「人力でやることに意味がある」と断言するので、こちらは従うだけだ。林は新緑の装いが始まったが、いつもよりざっと5日ほど早いだろうか。鳥たちの声はバラエティに富む。しかし春らんまんも、ほんの一瞬だ、6月の声を聞けばもう初夏だ。ああ、いそがしい…

北の森カフェUで、新婚の夫妻にカレーをご馳走になって。新緑、独り占めだ。
●5/19 小樽での所用を済まして昼時、銭函は桂岡の高台にある高川山林を訪問。山林の見立てなどわたしにはできないけれども、いつか見に来てね、という高川さんのリクエストに対して、よその山を見る楽しみから喜んで参上したもの。詳細は日曜日の雑木林だよりに、薪割り記事と一緒に載せますが、いやあ、楽しかった。未完の森づくりと薪、そこに集う人たち。かぐわしい香りが立ち込めています。

●5/17 土地のオーナーに会費のお知らせ、法務局で法人変更登記、コモンズに関する欧州調査についてgoogle+で英国Mさんと打ち合わせ、、、、。大分片付いてきました。
●5/15 青年寄宿舎の107年の学生日誌復刻プロジェクトが佳境に入り、予算と入稿の目途が付きそうになっての、緊張の打ち上げ。内容については年度内に見ていただくしか手ごろな説明方法がありません。写真は打ち合わせ後、足寄出身のマスターの店@満たり?(北大通8丁目)で。左から奥田先生(80歳)、所先生(今年北大を退官)、田端先生(昨年「北海道の歴史(上)」を編者として上梓)。写真掲載についてはお三方には明朝、無断と勝手を謝りつつ事後報告、場合によっては今夜限りの画像になるかも(笑い
●5/14 またまたNPOのイベントで理事会。懸案いくつかを了承。理事の登記に関する事項や道への事業報告、ランドオーナーとの事業協議の件、欧州のコモンズ調査などなど。仕事とは別にこれら雑務のプレッシャーが連休前後からの血のプレッシャー(血圧)に影響か、とは瀧澤ドクターの電車内の話し。だとすればあと1週間で、血圧は下がるはず。わがコトながら、見もの。
●5/13 NPOのメンバーの結婚のお祝いを薪割りの昼に催す。森カフェの雰囲気もよし、フットパス看板もまずまず。
●5/11 NPOの雑務はまだ終わらず、昼と5時以降、コツコツ。そんな最中、釧路公立大前学長の小磯先生とコモンズに関する情報交換。過去から現在に至る事例、エピソード満載で、漠然としていた時代と人が急につながっていって、なにか視界が開ける感じあり。談話の不思議、興にのった雑談の面白さ。笠信太郎、司馬遼太郎、森嶋通夫、林望、あまりいい例ではないけど寿子マークス、そして今読んでいる絶品・コリン・ジョイス「イギリス社会入門」などなど。
●5/10 今日はNPOコモンズの一日。朝、ニュースレターと新年度会費納入お願いを郵送するために、折りたたみと封筒入れ&郵便局、法務局では理事の登記更新の相談(ここまでは反日年休で対応)、そして欧州のコモンズに関する文献調べなども少しずつ。現代におけるコモンズの意味はかなり大きく、それを支えるNPOという担い手の出現も興味深い傾向です。いよいよ、コミュニティごとに森づくりNPOとエゾシカハンターがいないといけない、そんな時代になったようです。
●5/8 「こころの森フォーラム」の7回目を開催します。限定20名。新緑の真っ只中で、ただ里山の林でたたずみ、コシアブラなど山菜の天ぷらをいただきます。申し込みは掲示板から。
●5/6 連休の最後の雨上がりに13名が参集してまた薪割り。このまま、しばらく続く薪コミュニティ、これはこれで失われたコミュニティ感覚を味わう楽しいひと時ともいえますか。今日は森カフェのテーブル(下左)の使い初め。そしてフットパス看板の完成日。記念すべき2012年5月の連休最後。
 
●5/4 釣り仲間の追悼会を島牧で。折からの風雨に悩まされ昨夕から雨具を着てロッドを振り続けました。釣友の奥さんとお嬢さんが会場の駐車場に見えた頃から、風雨が止んで、散骨も無事終了。フライなど個人の形見の品を受け取り帰途へ。
 
釣友が大好きだったポイントへ向かい、散骨へ。

●5/2 明日とあさってはHPの更新をせぬまま不在します。生憎の雨予報ですが、寸暇を惜しんで古いフライ仲間と海でロッドを振る予定。昨年相次いで失った古い釣り仲間お二人がとても好きだったポイントで追悼と散骨です。目的地は島牧のさらに南。折からの雨模様ですから、今回はアングラーたちとの語らいだけで終わるかも。万一に備えて本を数冊バッグにしのばせて。
●5/1 午前、80歳の一級建築士の方が、薪共同体とコーポラティブ・ハウジングのことで事務所に見られた。予めメールでいただいたプランはわたしたちが大島山林で実践していることの都市版。会員申し込みをされる。午後、年休をとって94歳の元道庁特別職の方のお庭を訪問、取り立てて相談にのることはできませんでしたが、はっと思う話が満載。日本の土地について、固定資産税の意味は、土地が本来公共のものであってそれを一時使用させてもらっている賃料だといえそう。土地を私有する権利を信じて疑わない現在、再考のきっかけが生まれる。これはコモンズの意味をぐっと近づける。夜は同行の先輩と一献。
●4/30 こころの森フォーラムZの案内ができました。雑木林ケアセンターで5/26(土)です。今回は新里山で佇む新緑編。先着20名で山菜の天ぷらを用意します。コナラの雑木林の一番美しいこの時間を、あずましく過ごすスタイルをお伝えします。
●4/30 薪作りの間、いろいろな方と立ち話をしている間に、「ゆるいしばりの作業形態」と「コミュニティ・フォレストの実践」ということを改めて強く感じてきました。目標に近づきつつある…。(笑い) 晩秋から間伐に関わってきた方々は、薪が売れた場合の売り上げがNPOへの貴重な「寄付」になります。「わたしは寄付してるんだ」と反芻してください。「週末は適当に働いてそこそこ稼ごう!」こんな合言葉が今、ぴったり。

●4/29 今日の薪づくりは小学生1、中学生1、高校生1の合計16名。お疲れ様でした。中高年のオジサンオバサンはさすが要領も手順もよく人生経験に応じたスキルを発揮しました。その一方で超若手の3人は、実によく、輪の中で働きました。本来、働く、って楽しいものです。オジサン、オバサンが正当に君たちを褒めてねぎらってくれたか、ちょっとわかりませんが、よかったぞ!(雑木林だよりは疲れのため明日アップです。今日はもう寝ます)

●4/28 薪作りが本格化しました。地球温暖化にからむクレジットなどで、森林関係のシナリオは面目丸つぶれだったかもしれませんが、民の、できれば自分で働いてまきを使って再生エネルギーを取り込みたいという動きは堅調です。地域エネルギーとしての薪です。しかし、とっても重労働で面倒です。それをコツコツ、ステップバイステップ。この手ごたえのわかる方が地域にどれだけいるかが、これからの地域の変革を左右するだろうと思われます。
●4/27 少子高齢化に関する職場の座談会の企画に関わって傍聴。高齢者の引きこもりもあり、「場」の意味がクローズアップされました。集い(集まる場所)は資源だ、とのコピーが妙に印象に残ります。集えば、色々なアイデアも自然とでてナニカが発生するということで、どうもそれが札幌はじめ現場の到達点の一つみたい。
 移住者で有名な自治体のトップが語った言葉に、本州からの移住者が、同じ市内にある限界集落の高齢者に対する冬季集住の政策経費に大声で反対を唱えていること、そしてその方々の最終の指向は札幌であること。これは少なからずびっくりしました。福祉NPOの方の現場感覚に満ちた発言など、刺激的な、ある収束する考え方に触れました。つまるところ、リスクの分析とタスクの展開、とK教授。こうして雨漏りを後手後手で防いでいくのが世の中と割り切ってみます。悲観するばかりが手ではありません。
●4/26 昨夜の、道の行政に近い森林系会合では会員の微減が話題になりました。これは市民道民側が多様な選択肢を選びながらさまざまなイベントや会に参加する昨今、自然減はいたしかたないのではないか、とまず申し上げました。また、森林が活躍するはずの地球温暖化シナリオは嘘だったこと、森林セラピーは国の機関の天下り先づくりとされスポンサーが減ってしまってなりを潜めたことなど、森林系は評価はがた落ちではないか、市民が森林系から距離を置くのは当然、と頼まれもしないのに駄目押ししました。(^_^;) さらに、地球温暖化防止国家戦略にのっかって道民に対して声高に普及活動を展開した道庁もいかがなものか、と続けるのは、さすがにやめました。おもえば、森林やミドリといえばナンデモ合意が取れそうな時代こそ、バブリーだったと思います。それは「ミドリの神話」と見立て、今を、ひとつの成熟と見てステップを見極めることが大事だと思います。しかし、国と行政、とりわけ、道庁の責任は非常に重いと感じているのはわたしだけではありません。
●4/25 ここ数日、朝晩血圧を測定しています。いつになく高いのです。これはとうとう高血圧の部類に突入でしょうか。大事をとって、今朝は主治医のホームドクターに診てもらいましょう。わたしのホームドクターはあの横田めぐみさんのおじさんに当たる方です。日常の中の通院、エアポケットに入る感じ。
●4/23 安岡正篤師の一日一言に「世話役」がありました。加齢と共に、世話役的な役割はドンドン増えてきたので、そろそろ削って少し楽しよう、などと思っていた矢先。
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○世話役
「なるべく人の世話役を心がけよ。そして、報を望むな。求むるな。」
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なるほど、これこそ生きている意味だ、と思わせるもの、あります。
●4/22 ちょっと余所見をしていたら春がきました。北国は雪が消えると畳み掛けるように春がやってくる。めくらましのようだ。めまぐるしい変化二目を奪われているうちに山菜だ、なんだと、あっという間に夏になる。これだけで嗚呼、忙しい。アオジの歌声がどうもへたくそで、ゴジュウカラがやたらと元気だった。つた森山林のミズバショウは楚々としていた。

●4/18 「日々の観察にレポートをいくらでも書ける事実がある」「博物学?パス」といい、かつ、言いそうな山びとの先輩から新しい写真が届きました。ひとつは、細い枝は養殖のシイタケの傘に刺さったもの。もうひとつは、枝ではなく二葉の松葉。極めり。…何は何であるかという段階は調べればわかる。それより、この自然現象はどういう意味を発信しているのか。それから、いかに見逃しているかの反省。寺田寅彦的テーマに対して、これからは自らが寺田にならねば、そしてそれをネタにして発信して、そして飲んで交歓せねば、と。
 
●4/17 朝日歌壇の期待の星の話です。奈良県立文化館など主催の子供コンクールの最優秀賞をとった中学2年、Mさん。<咲こうかなそれとも明日咲こうかな塾の帰りに桜の会話>。これにまずびっくり。小学5年生の妹と歌つくりを競うのです。その妹、<ねえちゃんは今日から合宿メロンパン2こ食べちゃったなのにさみしい>。参りますね、このさりげない謳い方。中2のお姉さんは作文で、山部の赤人を取り上げ<春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける>に宮廷の切なさ読みとり、歌は自分の心の声を素直に聞くこと、と知ったと。この感性は、花鳥風月を自分と自然をつなぐアンテナとみる視線につながると見ました。一夜、野に寝る体験、あるいは寝なくても小一時間佇むだけでも、あらまほしき。
●4/15 早朝の冥想のさなか、煩悩が頭に浮かび続け、あ、これは妄想だと気づくことがよくあります。そんなときは、あらためてゆっくりとした呼吸に集中して平かな状態に戻り、今、頭に明滅していることは「空」だ、と納得することになります。で、それに気づいたとしても「それがどうした」と天邪鬼が追い討ちをかけてきます。応えは「思い悩むことはない」「いったん、忘れていいこと、手放していいことばかりだ」と。さらに「今は十分満足できる状態だ」「すべてOKだ」という声が聞こえます。そうしてさらにどこへいくのか。結局、ニュートラルな朝を意識して、とらわれのない一日を積極心でスタートさせ、精一杯働く。仕事は修行の積み重ね。人生の心構えはここに尽きるような。

●4/14 林の中の植苗病院の、雑木林の保育を札幌ウッディーズと共に。総勢30名。

イタヤカエデを伐採すると、途端に樹液で一杯になる。そんな季節。明朝ここは昆虫で
一杯だろう。
 
フクジュソウがまぶしい。
 
早春の謳歌。人は、折々の英気を花鳥風月から得なければならない。


4/12 午後、北大の博士課程に在籍するKさん(女性)がこられて、北海道の社会起業は本州と違うのではないか、とおっしゃる。わたしは、京都のある研究者が「北海道の社会的起業は層が厚く本州と違う」といっていたエピソードを伝えました。Kさんは深くうなづいて、ある学会で彼女の見方に異論が出て、この見方の相違が、北海道の持っているナニカに由来するものだという感触をつかんでいるようでした。これはわたしの問題意識にぴったり。ちょっとしたお付き合いが始まりそう。まったくの偶然でした。

●4/12 再来週の21日は
落ち枝ツアーですが、これは大人の遠足みたいなものです。掲示板などからお申し込みください。もてなしはできませんが、話し相手と案内はできます。4月29日は、薪を作る「薪まつり」です。これは超にぎやかで、「薪」という地域通貨みたいなものをはさんで、土地とつながります。これも掲示板からお申し込みください。おもてなしは相変わらずありませんが、格別の時間が待っています。 

●4/11 大事なことを書こうと思っていたのに、晩酌後、このイスに座るとサーッと忘れてしまう。ついでに書き埋めてしまいますが、日ごろの付き合いをしている方々とはお互いの天然と後天的な、いや昨今の互いの喪失を語るのは輝く時間であります。この、ボケを自慢する解放!わかりますか?(爆

●4/10
農業関係の資料を読んでいましたら、故大平首相がTPPのもとになる関係を環太平洋諸国に投げかけ、豪州はそれに呼応してアジアの貿易に参加できるようになったという経緯が書かれています。今や、被害者面をしたTPPとの付き合い、実は日本発だった。そしてその大平さんの動機は基本的に正しいと思います。では、どこでどう歪んでいくのか。経緯はやはり国民には不可解。太平首相はもうひとつ、田園都市国家構想みたいなものを提言していた。あれは自らの闘病時代にも重なるのでしょうか、結果としてバブルのブレーキとして作用することはなかったとは思いますが、その政策はひとつの大事な価値尺度として世に出して欲しかった。きっと、近いうちにカムバックするのではないかと思います。当時、俵孝太郎のインタビューに「これからは市民運動を重視せねば」などとも語っている。惜しかった。

●4/09 掲示板・林のアジールにエピソードとしてミラクル落ち枝のことを書きました。4月21日は、林道清掃を兼ねて
「落ち枝ツアー」を行います。参加希望の方は掲示板に書き込むか当方へメールを。集合場所は大島山林駐車場に午前9時半集合、お昼ご飯は各自持参。つた森山林と小屋のフットパスを巡る予定。

●4/07 ようやく里はマガンやハクチョウや鴨の声が満ちるようになりました。そして今日、今年初めてキジバトの声を聞きました。山仕事は今日、柏原の試験地の間伐。35年前に学卒で調査に関わったデビューの場。ドロノキの間伐とアカエゾマツの枝打ち。これは作業療法にも使えるフィールドであります。


安平町遠浅の水田。ガンにハクチョウが混じる。マガンかヒシクイかは不明。

みるみる風景が変わるのが枝打ち作業の魅力

● 4/06 山口県の山奥で林業を営む大学の山の先輩から写真がどっさり。「落ち枝」です。毎日山に通うプロも最初は見た経験がないような話でしたが、どうやらヒノキの林で多数発見した模様。さらに、確率だ、と喝破した模様です。わたしはといえば、今朝の通勤から「寺田寅彦全集」をもう一度読み始めたところでした。寺田のそれは、未知を既知に動かすだけでなく、読み手が共に考えていくテンポがすごい。そして謙虚。文章を研ぎ澄ますことで人格が陶冶されるような気分。で、これからどの路線を行くか。すくなくとも「よそにはない」とはいえないことが判明。
山口県の落ち枝、各種

●4/05 あまり書き込むことのないfacebookに、藪出し一段落を記念に写真1枚と「倒れて、ツルに絡まれ、放置されていた樹木を小さな丸太にする3k仕事。それを薪にする里の営み。暖に使う循環の快感。ああ、人生。」という書き込みをした。30秒したら、すでに数人の知人からレスが来た。こういう反応に、どう対応したらいいのか。少なくとも、いつも一緒に語れない人たちと、ソーシャルメディアでつながっていることは間違いない。実のところ、共感してくれるはずの若い友人たちだったから、正直、なおさらうれしかった。
 
薪を間にはさんだコミュニティの寄り合い。

●4/04 部屋の断舎離もようやく混雑を脱しました。不要なしがらみ、一掃、やってみるものです。気が流れそうな感じというのを、久々に味わいました。

●4/03 日曜日の山仕事の間、上空にはマガンのようなガンたちが飛び交いました。ウトナイ湖もまだ美々川のインレットあたりしか氷が明けていないという情報もあったのですが、確かに、渡ってきたマガン・ヒシクイは上空を右往左往している風があります。今朝のJR千歳線沿線では、採草地の僅かに雪面が消えたところにマガンたちとハクチョウの小さな群れがいました。季節のズレを鳥で感じる方々は、わたしの身の回りでかなり多いのですが、これは風土の共感の面で、あらためていいものだ、という気がします。

●4/02 先日お邪魔した東京都日野市倉沢里山を愛する会から会報が送られてきました。とてもかわいいデザインで品のいいペーパーです。こんなわたしの依頼原稿が掲載されています。↓
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倉沢里山と北海道の雑木林事情NPO法人苫東環境コモンズ事務局 草苅健 

今年23日、田村事務局長ご夫妻に倉沢里山をご案内していただき、経緯や現状について種々貴重なお話を伺うことができました。課題の質と量は違うとはいえ、北海道のわたしたちが抱える人と土地の問題を考えるうえで大変参考になる取り組みに実際に目で触れることができたことは大きな喜びでした。特に、取り組みを進めるうえで、周りの方々や行政と丁寧な話し合いを重ね、まさに前向きな熟議の結果、今日の姿に至ったことには感動すらいたしました。その営みの丁寧さは、里山の風景に、如実に反映されていました。

 わたしがかかわっているフィールドはかつては海だった勇払原野というところで、札幌の南方50kmほどで、広大なサロベツ原野などの国立公園に比べるとどちらかというと小規模で住宅や工業、農業の開発が行われたB級の湿原、原野ですが、ここに北海道でも珍しい里山的なコナラのまとまった雑木林があり、それが一万ヘクタールの工業基地の緩衝緑地などになっています。しかし、面積が大きすぎ、放置しても消滅はしないことから、平成10年頃からは経営破綻なども加わって益々管理の手が届かない荒れたものになっていました。

 どこでも同じかもしれませんが、関係する北海道庁も苫小牧市ほか自治体も当初計画では緑地管理の主体になるはずだったのが、ずるずると管理主体にはならず民間会社が塩漬け状態で保管する状態が続いていたのです。このように便宜上土地を所有する人が事実上管理能力までもつのが大変なのは明白ですが、かたやには価値を認め利用したい地域住民がいるというのは、道内各地でも共通していると思います。また、地域の高齢者が田畑や山林を手放す状態もそれと似ています。そこに中国など外資系資本が森林買収を始めているという問題も在ります。わたしたちは、そのような土地に新しい「環境コモンズ」という概念を持ち込み、工業基地の所有会社と協定を結んでwin-win(双方にとってメリットのある)の管理を始めたところです。そして地域の人が利用できる環境に代えていきます。今は、70ヘクタールの里山のほか、英国風のフットパスのある採草地、鬱に悩む人が散歩に来るコナラ林30ヘクタールなど、広大な基地の中にいくつかのフィールドが点在しており、課題も作業もさまざまです。

 このようなとりとめもない面積と課題満載のフィールドですが、倉沢里山を愛する会の精神の一端を心にどめて、丁寧で楽しい土地と人の関係を紡いでいきたいと考えています。
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今日はこれと一緒に、札幌ウッディーズの会報「森林人通信 no.76」も届いていました。手作りの会報、うれしい限りです。(^_^)v


●4/01 雪と悪天候で延びていたコミュニティ・フォレスト大島山林の春の藪出し作業。住居と林が隣接したここだからこそ、気軽にやれる恒礼例行事になった。しかし、例年よりずっと遅い合同作業なのに、雪にぬかって大変だった。

●3/30 明治以来107年で閉鎖した青年寄宿舎の日誌編纂がいよいよ佳境に入りつつあります。明治、大正、昭和のある時期、全国から札幌に集まった学生のスピリットを紹介したいというのがミッションで、おじさんたちの夢でした。中高年の午後6時からの作業は遅々としたものですがひょんなことから出版助成に特大の朗報が舞い込んで急に弾みが。。それと、これまで会議に使っていた北大教育学部の所(ところ)先生の研究室使用が停年退職によって終わるので、会議後、心機一転ステップアップの飲み会を。場所は正門前の和風創作料理「駿」(しゅん)。くつろげて美味しい店。


●3/28 swiss.infoに、原発のパネルディスカッション@チューリヒ、の記事がありました。冷徹な分析がとても印象に残りますが、欧州の原発事故への反応は際立っています。その理由を「一つは、ヨーロッパでは70年代を中心に、すでに原発の危険性について社会全体で多くの議論がなされてきたこと。二つ目は、チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパ全体が脱原発の方向に向かっていったこと。三つ目は、ヨーロッパには世論が政治を動かすことのできる市民社会が確立していることだ」、としています。また、中央集権の強いフランスと東欧諸国がエネルギー政策を原子力をメインにしたまま、と指摘。
 話は変わりますが、日本の原発に対する発言から立ち位置を表現した座標の図が「新潮」2012/3 に、ジャーナリストの武田徹氏監修の「原発思想地図」として出ています。これはわたしたちの読んだ人、知っている有名人がどんな立場で発言してきたかを整理し、自分の立ち位置を確認してみるのに結構面白いところがあります。

●3/25 夕べからシンシンと雪が振り積もっているので、今日の山仕事はキッパリ完全休止。読書とヨガをタップリの日にします。体の歪みは、正しい姿勢と筋力アップで直そうと心がけて2週間。貧乏ゆすりの股関節刺激も時々。youtubeでみつけたこのハタヨガのレッスンは、静かでオーソドックスでいいみたい。バンクーバーのパークで撮影されたようですが、このような自然のなかでするYOGAは本当に気持ちよくて、大地、産土(うぶすな)とつながるような感覚に深い幸せを感じることがあります。

●3/24 今夕、戻りました。地域活動の事例を聞いて歩くたび、日本各地になんと意欲的な人とグループがいるのかと驚くばかりです。ついでに自ずと、エネルギー注入です。ちなみに経路と相手先は、シャッター街復活@まちづくり福井、産直日本一グリーンファーム@伊那、年商8億のおやき村@小川の庄、移住・定住策@飯山、限界集落の新たな集客と芸術@越後妻有、道のりは合計900kmでした。越後妻有のあと、「池谷(いけだん)」に寄りました。中越地震災害ボラを契機にこの限界集落集う女性陣の動きが注目されています。まず元気のいい女性が地域に張り付く。そこへ婿をよせる(女性が魅力的だから)、そこで一杯子供を産む、そして…、そんな構図です。心配することなかれ、人生、産まれて、働いて、家族作って、老いた順に死ぬのですもの。

伊奈市のグリーンファーム。好きな人が農産物などを持ち込む。プレハブのフリーマーケット
みたいだが、平日でもごった返す。大規模農業とはまた別の活路が見える。
 
「おばあさん」たちの年商8億の「おやき」、小川の庄

越後妻有(つまり)の「農舞台」にて。左の棚田にもオブジェがセットされる。今年は
5回目。妻有の限界集落に作られたアートに、3ヶ月で40万近くが足を運んだ。
●3/20 NPO苫東環境コモンズの今年度のアクションプランが土地所有者から了解を得られました。24年は大島山林の保育やフットパスの刈り払いなどのルーティンワークに加え、

@秋から育林コンペUを再開
Aハスカップの消滅をとめる試験地づくり
B柏原フットパスの広報
Cマップの統一と公表、フットパスサインの付け替え、生物・イベント暦づくり(HP上で)
D落ち枝ツアー 4/21 sat
Eこころの森フォーラムZ 5/26&[
F柏原の沿道多用途エリアの試験地の保育と、郷土草本の修景を造園関係のSさんとのコラボで
G小屋周辺で里山景観づくり
Hハスカップ摘み 7/21 sat
I薪まつり(3/25 藪出し、後日薪割り2回ほど)


などがあります。サインを作ったりする作業は結構地味に進めることになりますし、また、これまた地味なことですが、会員の方々にメッセージや情報提供なども念入りにしていきたいと思います。それと、女性会員を増やす運動もキモチだけですが(笑い)本格化します。とりあえず、近々は次の日曜日3/25の藪出し、4/21の落ち枝ツアー(林道の枝を拾いながらミラクル落ち枝を捜す)、 5/26こころの森フォーラムZがあります。

●3/20 週の真ん中に休日が入ると、儲けもの。ちょっと部屋の片づけをしているときに、チェンソーワークのテキストが出てきたので、開いてイメージトレーニングしました。abeさんが講師のスキルアップ講座のテキストですが、復習をしながら初心に帰り基礎を思い出すのは大切なことです。


●3/20 明日から土曜日まで北陸と長野に出張します。更新はしばしお休みになりますが、メッセージは掲示板へ。
●3/18 今年は新緑が早いのではないかと推測します。なぜなら、雪の下の土が凍っていないから。その雪は今猛スピードでドンドン解けていますが、林の中はまだまだタップリ。来週の合同藪出し作業の前にかなりのものがすでにメンバーによって運び出されています。圧巻です
 
 山仕事は昼までにして、午後、青年寄宿舎の先輩の最終講義と記念パーティに参加。北大教育学部の先生の講義タイトルは、「20世紀のロシア教育学の遺産−P・ブロンスキー」。はじめて聴く名前であり、ロシアはドストエフスキーからプーチンにぽんと飛んでしまうほどわたし的には情報がありませんから当然か。。19世紀末に生まれた教育学者で心理学者、労働教育を提唱したとされます。ほとんど日本でも知られていない人で、共産党からも保守からも煙たがれた正論を主張した傑物らしい。
 地道な研究をしつつ、どのように教育が行われるべきかを絶えず模索しながら、かたやで多くの学生を育てながらの、約40年にわたる教育者の生活をこの最終講義で締める。そして場所と時間を越えて多くの関係者が集い祝福する。大学の先生というのもいいものだなあ、とたまに参加する最終講義では思わされます。人生というのは大学の先生でなくてもこうありたいものであります。そうだ、これからは高齢者扱いされる65歳になったあたりに、わたしたち市井のおじさん、おばさんもお互いご苦労様のねぎらいを込めて祝福しようではないか。仏教の四住期でいえば、林住期から遊行期(ゆこうき)にあるのだから。


●3/16 ボランティア保険を再考しています。集ったときに届け出る今の保険はどちらかといえば「イベント」むきであるのに対して、当NPOは「日常的」で、時には平日も単独で作業します。賠償責任保険は2000円から始まるなどこんな実情には合わず無駄なので、まず自分で個人保険に入ることに。これで、メインの作業者は各々別々の個人保険に加入していることになり、「あご、あし、怪我は自分持ち」を徹底することに。イベントはボラ保険を利用しますが、たまに手伝いに来る方は、したがって、できるだけ安全な仕事をお願いすることになります。

●3/15 金子勇著「環境問題の知識社会学」を読破。難しそうなタイトルですが、要は、あの地球温暖化問題がいかに恣意的におこなわれてきたか、それをどうして社会は見逃してしまったかを検証した新刊です。3.11もデータと文献でフォローする意欲作。結局、自然や森林や環境が持っているある種の記号性が、メシのネタになることを巧妙に仕組んだ構図ではなかったのか。問題が多くなれば喜ぶ人たち、それは行政と研究者、時に政治家、という推論がすーっと出てくる。それはわたしの近年の大事な仮説、極論でもあります。

●3/14 意外と重宝しているインターネットは、wi-fi、携帯を前提としたEvernoteです。Evernoteというアプリに色々な懸案をメモしておくと、職場、自宅、i-phoneの各々のアプリが同期して、どこでもそのmemoが見れて書き込める。メモ帳でありながら、書きかけの作品のような便利さがあります。あまりアテにしていなかったのに、いつのまにか書き込み事項が増えていました。

●3/13 何度も書くようですが、facebookや google+がでてから、インターネットツールというものにつくづく嫌気が差してしまいました。なんというのかな、過剰、というべきか。要するに、人間の心に、出ようとする「陽」と引きこもりの「陰」があるとすれば、そのバランスをこれらのツールは明らかに超えており、はっきり言って異常だという結論にわたしは達しました。(笑い) ネットのリアクションとかレスはは、なければそれをネグレクトととる感性は人間に普通ににあるわけで、その辺の酸い甘いを通り過ぎないと、今のネット環境は手に余る。実際、すべてから手を引いたら、簡素な日常に戻りました。残ったのはメール、ホームページ、掲示板というオーソドックスな世界と、地域SNS。これが意外とアズマシイ。

●3/12 サロベツの稲垣さんからの春の便り。遠くに転々が見えるので行って見ると、土手の上にシカの行列だったと。これって、胆振でも、日当たりのいいところでは地面が見えてエゾシカが集まりますが、そのほかに歩きやすいところに鹿が集まるという、二つを最もはっきりした形で表現されています。記念に、メールで承認を得てお借りしました。下右は、鹿とその右の方にワシが数羽。次の便りはもうすぐガンカモ類です。
 

●3/11 あの3.11から1周年を迎えました。外交問題も国内の課題も押し迫る中の一大事でしたが、この動画を見ると、日本の地震災害は必然性の高いものと合点がいきます。500年以上前の方丈記で記されていた環境ともあまり変わりがない。2011/3/11に突如、爆音が大きくなるショックにはあらためて驚きます。合掌

●3/11 先日、白老のK整体師が「通勤辞めるか」といった言葉がズシリと来る。今の腰痛、股関節痛は過去の酷使をもとにあり、さらに長時間同じ姿勢の生活の仕方に問題があるのだ、と言う指摘。この意味がジワジワと体で納得しつつあります。通勤のカタマリが悪いなら立てばいい、ということになるし、林の手入れの重たい仕事が悪いなら避けねばならない。わかっちゃいるけど、ヤメラレナイ…。生活習慣の変換、これはヒジョーに難しいから、あとはいつ、転換するか。そんなことできるのか。覚悟が問われる〜。

●3/10 昨夜、定年で本州にかえるもと同僚の送別会をススキノで。簡単な近況報告をすることになり、当方はNPOの昨今を紹介。特に、会費と寄付だけでまかなう運営で質実とも十分なのだが、事業収益を得る事業体が周辺では多くなっている、という話を紹介したところ、事情をよく解する出席者の間からは「NPOらしく今のままでいけばいい」という意見をもらいました。なにか、迷いが吹っ切れる、踏ん切りのようなものを得た感じ。
 もうひとつ、もう70代半ばを過ぎた方が、あるNPOの要職をおえての感想として、これからは女性を頼りにしては、と提言された。近年、当方がずっと考えてきたことと同じ。女性は自由だ。アイデアも豊富。おしゃべりの中に、社会へのコミットメントを含む、というのはわたしめの持論でもあり。そうだ、その線をもっと念入りにやろう!そこへ新人候補の男性アスリートが登場

●3/10 関係するSNSで自衛隊への体験入隊の興味深いルポの紹介をみました。
前半が体験入隊の話後半が自衛隊から見た3.11で、こちらも発見が多々。3.11に関してほとんど報道も評価もされていない自衛隊の貢献は、ブロガーがいう広報べた、というより、わたしたちの平和ボケ、おまかせ民主主義の悪弊によるのだと自分で断定。慙愧に耐えないところだが、自分の国を自分で守る、という気概はこのところのアジア情勢、対米姿勢の変化などで、変わりつつあるのではないか。新しいネット環境は既存メディアを飛び越してそこにコミットしている。

●3/07 英国BBC制作の「津波の子供たち」。子供というのは天使のようなものだということを、この画像は改めて教えてくれます。そしてこういう側面を日ごろ、引き出してこれたかな、と自分の越し方を振り返ったり。ぬぐいがたい、思い出をもった子供たち、屈託なく語る分、切ない。

●3/06 NPO が使用する各種マップをまとめたのでアップロードしました。いずれは航空写真にルートをいれたものを中心に再構築したいと思っています。としあえずの作でごめんなさい。
 

● 3/05 夕方、3年の闘病の末、奥さんを失ったSさんの葬儀へ。遺族と葬儀会社で進める通夜の最後に、喪主Sさんが亡き奥さんと家族の実話を落ち着いた言葉で披露する。他人の口からでは決して知りえない実話で、個人と家族と世間のつながりが吐露された。普通のことかもしれないが新しい葬儀の形だと思えた。ご冥福を祈りつつ。

●3/04 土曜日のひな祭りの日は快晴。その快晴のせいだろうか、いつもの山仕事に時折見える二人のメンバーも参加してにぎやかになった。夕方は子供たちもやってきて一段とカラフルになった。


山仕事のあと、わたしは春の到来をお祝いするため小屋に行き、ビールとワインでひとり祝杯をあげた。たくさんの薪をたいたので、朝はツララが下がっていてビックリ。春は近いぞ。
   

●3/03 今朝8時前、窓の外は快晴、白老の山々も白銀がまぶしく、家の陰の樽前山も輝いているはず。今日は、山仕事のあと、春を迎える小屋で時間を過ごします。もう堅雪のはず。それにしてもここ2,3日ですっかり春らしくなって。

●3/01 昨日は4年に一度の閏(うるう)日。気温がぬるんできました。その前日、ついに意を決して職場のイスを、キャスター付きの良く動くものから、固定した質素なものに替えました。どうも、あの移動式は落ち着いてモノを考えるにも、そして姿勢を正しく保つにもとてもよくない。そろそろ、もうあれはやめようという結論に達しました。腰椎、股関節、頚椎。全部が上手くいってない。これを養生の気構えで対処中。整体師は往復3時間の通勤が悪い、ともおっしゃる…。でもねえ。(^_^;)

●2/29 やっぱり、ネット中毒になっていないのかは、チェックしてみる必要があります。このところ心がけてfacebookやなんやらから身を放してみると、意外と身軽なものです。というか、ネットの反応は知らず知らずアイデンテティに揺さぶりをかけるのかもしれませんねえ。なぜなら、ネットは「無反応」というネガティブなメッセージを知らず知らずに出してしまう。秋葉原の犯人は、このドグマを知らず周囲も地獄に引きずり込んでしまった。人間、そんなにしっかりしてません、からして、現実のトモダチと電話や手紙や直接会うなど、そんな基本のコミュニケーションでタップリと演習をこなす必要アリ。なんだか、パッとしない結論に来ています。ソーシャルメディアは過剰サービスの時代に入りつつあるんじゃないか。

●2/28 大阪市の橋本市長が、市営バスの運転手の賃金を民間並にすべく動いてもめています。平均年収が750万前後が民間の平均400万円台にするらしい。橋本さんに必ずしも与するものではありませんが、彼の種々の攻勢とその軋轢とは、つまるところ、組合の既得権への介入ですよね。教育関係での教育委員会うんぬんでも、結局あれも教職員組合のそれ。革新という名の組合であった時代もあったでしょう。根の深いこの図式、総ざらいは無理でしょう。で、結局、世代が変わらないとだめでしょうか。しかし、なんと申しましょうか、どちらのスタンスに立つかで、世間の見え方はガラリと変わるはず。今、いや、ずっと、日本は股裂き状態ではないでしょうか。このエネルギーロスは大きいけど、遠回りの不可欠のステップ?あ、余計なことを言ったような…(^_^;)

●2/26 ようやく薪は足りてきたようだ。ここまではメンバーの需要であり、ここからは市場用に割り切ってみようかと思う。つまり、ここから先はNPOの事業費に回せる売り上げに。市場経済に乗っける、という原理的な営みというのを、今、小さな手ごたえで感じています。冬、毎週のようにやってきて「労働する」対価が結果的にはわずか数万円にしかならないのに泰然としていられるのは、それが時間と身体をただ投げ打つ「労働」ではないからだというのは当然。そしてこの感覚というのは、かなり壮大なシナリオが各々にあって初めて持ちうるもの。やってみないとわからない世界です。
 

●2/26 昨夜のNHK番組「「家で死ぬということ」をご覧になった方もいらっしゃるのではないか。何も田舎を世界遺産を誇る白川郷に代表させずとも、地方の人とコミュニティと風土に根ざして生きて、そこで見取られて死んでいく普通の高齢の女性の「生」の重みが残る番組だった。「看取る」というのは、送るほうにとっても送られるほうにとっても、人生のドラマのピークだ。できれば身内だけでなく世間というもののなかで死にたい、と強く思った。そういうコミュニティの付き合いをしているのか、という問いかけも沸く。涙が止まらないのでままよ、と手で拭きながらいると、そばで家内も同じようなことをしていたみたい(察するところ・笑い)。

●2/22 SATOYAMAイニシアチブ。縁あって、ちょっと勉強してみましたが、金融工学のにおいのするものは、カーボンオフセットをはじめ、どうも好きになりません。とてもバブリーです。生物多様性でいけば、そのSATOYAMA的なバラエティを下支えするのが、地域の担い手です。しかも、とkとん地味なんですねえ。環境省のビジョンにはその視点が虚ろだと思います。基本的に上位下達っぽい。タミはそんなことに無関係に手仕事を重ねるだけ。
●2/20山口の母子殺人事件は痛ましいものだった。ようやくその判断が。今日の判決を、良識あるものとききました。


●2/19 昨日の山仕事は、子供たちの嬉しい歓声が響き渡った。思えばおととしの秋に「今、大人たちから子供たちへの贈り物プレイランド雑木林」という副題で、本題は、「神々の棲む林が子供のこころ&体を育む」という壮大なフォーラムを開いたのだが、実は効果はさっぱりでどうしたものか、と思いつつ、先日の座談会でも話題にしたところだった。待ってみるものだ。まず6人がやってきた。そのほか、足跡を見る限りでは、もっと大勢の人(いや、しかもキツネもウサギもかも)がすでに来始めているシルシがある。足跡というやつ。冬、ツボ足で歩くフットパス。これは何かが始まるかもしれない。葉っぱのない雑木林の気持ちよさに、まず足元の人に気づいてもらう必要もえらく大きい。
2/18 morning

●2/19 札幌ウッディーズの「森林人(もりびと)通信」no.75 が届きました。そこに昨年11月12日の、大島山林に応援作業に来てくれた際の様子が次のように記録されています。“「遠路はるばる」少なくないメンバーが駆けつける−−そこがいかに気持ちのイイ森かを雄弁に物語る。歩き、見るだけでこころが鎮まるのに薪材を伐りだし、景観を整えて、「ボランティアごころ」も満足させられる。”  これはありがたい感想。今回はまた別のことを発見。札幌ウッディーズは現在優に80人を超え、今回も5名の新会員が紹介されている。ところで当苫東環境コモンズの会員は約70名近い、法人、支援含む会員数。明らかに、資金応援、こころのファンで支えられているか、であります。no.75にはこのほか、『これからの選択ソーシャル・キャピタル』の丁寧な書評まで付いています。感謝!

●2/19 長崎の畏友「まつをさん」が、ホームページでこんなことを書いています。小生も、自虐的とまで言える歴史評価には常々疑問をもっていましたが、現代の「今」の認識もメディアの描き方を鵜呑みにすればこんなことになります。人気ブロガー「ちきりん」さんは、あまりかたぐるしく考えないで、イタリアのようなスタンス、即ちスキャンダルで泥まみれの首相でも社会は回るみたいな、あれでいいんだと。以下はそれともつながる「まつを」さんの判断をHPから。裏のとり方と表現がネットらしく新鮮。

========引用=====
2.16 たぶん日本人の頭の中には、自分たちの国の状況を現実よりだいぶ悲観的に刷り込まれています。分かりやすく書きます。

日本人「日本政治は世界一ダメだ。総理がコロコロ変わって、だらしない」
中国人「はあ? 投票できるだけましだ。政治家は選べない」
日本人「日本の公務員は働かない」
他先進国「
はあ? 日本の公務員数は抜群に少なくて、働いている
日本人「日本人はだらしない」
多くの国々
はあ? 東北の方たちのことを見てもまだそう思ってるの?
日本人「日本人は結婚しなくなった」
多くの国々
はあ?
日本人「日本では格差が開く一方だ」
インド人・ブラジル人・中国人・アメリカ人
はあ?スラム街ってあるの?本当の貧困、見に来る?
日本人「日本の子どもは勉強しすぎ」
韓国人・中国人「はあ? 進学する高校生は昼食と夕食の弁当二つ持っていくよ。学校で10時まで自習」
日本人「新卒の内定率も7割を切った」
韓国人「はあ? うちは4割台」 中国「すぐ就職できるのは3割」
日本人「日本の失業率は5%に迫ってきた」
他先進国
はあ?一番失業率低いじゃない?
========引用ここまで=======

●2/17 危うく、風邪を引きそうになります。カッコントーを飲んだり、予防の手洗い・うがいを励行したり、そういう緊張感の間に風邪はかなりブロックできるような気もします。もちろん、前提として過労、夜更かしは禁物。インフルエンザ、まだ手抜きはいけません。
● 2/15 週の中日、休みをとって小屋の様子を見に行った。マイナス4度の小屋に薪ストーブをつけても温まるまでは時間が要るけれど、日誌を書いたりリコーダーを吹いたり、冬の雑木林も小屋も、人を詩人にする。
 
今朝がたの雪が枝に降り積む

 
スノーシューは10cmほど埋まる。薪ストーブの炎の窓は見飽きない。

●2/14 札幌医大の高田純教授の論文が注目を浴びていくようです。高田教授は一貫して被爆を研究してきた人で、アパグループの懸賞論文で、昭和29年に米国が行ったビキニ環礁の水爆実験時、警告を無視して近くにいた第5福竜丸で被爆がもとで死亡したとされる方は、実は急性肝炎でなくなったことなど、反原子力側のバイアスを科学者として描いておられるようです。人生の終わりに近づいてからわかってきたこれらのバイアス。その不思議さ、不合理さに気づくと世間の読み方が大分かわって見えてくる、、、しかし、あらためて寂しさも禁じ得ません。その点ではわたしはこの地域で結構、孤立しているかも、と思えるからですね。
●2/12 熊本の友人からデコポンが届きました。お互いの安否を気遣いながら、地域の産品を送ったりもらったりというありふれた行為が年間を通じて続きます。このところ、人と人をつなぐツールがいろいろ言われますが、わたしはどうも原始的な方法という原点は揺るがないような気がしています。つまり、手紙や飲み会やメールやなにやらの、どちらかというと直接間接「会う」というシンプルな軸があるのではないか。その「会う」というメインテーマというかバランスをくずすと、人はネット不安定に陥る…。facebookが脅迫する世界も、「つながり」ですが、市場と関係を持たない一般は、ほとんどスルーしていいもの、と割り切るべき、と思いますが、いかに。

小ぶりのデコポンの本当の名前は「肥の豊」(ヒノユタカ)とか左上の同封された手紙を読むのは至福
●2/12 大島山林のある遠浅(とあさ)町内会のNPOメンバーと座談会を開催。さすが、まきを間に挟んで直接、森づくりの作業に関わってきただけに、発言も具体的で、こういう会はもう少し時々あったほうがいい、という感じもしました。よそものであるNPOにうまく付き合っていただいた様子がのぞきます。

「随分、横道に反れてごめんね」「それがいいのよ」
●2/11 稲葉陽三著「ソーシャル・キャピタル入門」には、幸福のスピルオーバー(伝播)の話が出てきます。信頼はより強い信頼を呼び、喪失は一層の信頼喪失へ向かうという、人生の経験を積むうちに誰でもがうすうす気づく真理が一言、米国の事例と共に紹介されます。
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…社会関係資本には幸せを運ぶスピル・オーバー効果もある。自分が幸福だと
周りの人も幸福になるというものだ。アメリカでは1983年から2003年まで
4739人を追跡調査したデータを用いて、幸福は人びとの間に伝播するという研究
結果が2008年に発表された。幸せな友人が半径800m以内にいると、本人も
幸せに感じる確率は、そうでない場合と比べて42%高まり、距離が1.6kmに
伸びても幸せになる確率は25%高い。この幸せの伝播は3次の隔たり、つまり友人の
友人のそのまた友人まで有効で、逆に不幸は幸福ほど他人に広がらないという。
つまり、幸せは人のネットワークのなかで増殖力があり、かつ不幸と幸福の広がりは
非対称的だという。また、ネットワークの中心にいる人のほうが、ネットワークの端に
いる人より幸福だという。
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その感想は、林のアジールに。今日の山仕事はこちら雑木林だよりから。

●2/09 ネットで星座に詳しい女性がいらして、木星や金星などを起点にして、気になる星座をおしえてもらった。iphone4の星座標と見比べてみて、それはオリオン座の三ツ星だということがわかりました。知るは楽しみなり。これで俳句に読める。こうして博物学は生きていく。

●2/07 ここへきて、落ち枝関係の情報交換が盛んになっています。まず、山口県で家業を継いで林業を営むT先輩。北大の農学部の先輩で山の先輩でもあります。さすが、毎日の山仕事で、見たことはある、の由。続いて、環境省OBのK氏。このお二人にわたしのエッセーと北大教授らの見解と画像20枚ほどを送りました。物理に明るい理論派のK氏から胸躍る感想、「落ち枝は、物理現象ではなく怪奇現象だ〜!!」。やったね、とニンマリ。よし、これで行こう!!いずれ、レポートをいただく予定。現場はツアーを企画。
●2/06 SNS「どっとねっと」はともかく、twitter,facebook,google+から身を放そうと思います。ひっそりしていたいわたしには根本で向かない。扇動されるのも嫌い。手仕事の実感で十分。

●2/05 週のはじめから本州方面の3箇所の里山を拝見して、こちらの山仕事を振り返ってみると、どうも実質的な森づくりというものを単刀直入、本格的にしているように見えます。なぜそうなるのか。それはおそらく、その扱う面積にあるかも。子供たちと楽しく遊ぶことを捨てて、心地よい里山環境を、根本的なところで支える。そうならざるを得ない、と現状で思う。本当の陰の担い手だ。そのフィールドが確保されてはじめて子供を含むコミュニティが憩うことになる。その矜持。今日の山仕事もそんな実感がありました。
 

作業の拠点は健在。拠り所の意味は大きい。幸福というものもこんなところにある。

樹齢80年から100年クラスをこうして特別扱いしている。
 雪ゆえの困難と、雪ゆえの仕事の楽ちんさがある。

●2/04 予定の用務を終えてのち、ゆうべは昔の山仲間と3人で新宿駅西口で一献。まず台湾料理「夜来香」。ビールのあとに紹興酒2本、料理6皿で3500円はすごい値ごろ感。そのかわり満員のために2時間で強制退場。ま、仕方ないス。続いてションベン横丁のバーでハイボール。ここはおじさんばかりで、しかしすぐ満員でしぶしぶ入れずかえる客が何組も。新宿高校出身のA氏の案内だから外れなし。今朝7時前、T氏の案内でスカイツリーまで散歩。そばで見ると、頑丈なトラス構造がよく見えて安心感も高い。増したから眺めると実に首が痛い。東京の朝をなめたわけでないけど、ミニカイロをせずに出かけたので、帰りは一駅電車を使用、ナサケナイ(-_-;)
  

●2/04 1日から、公有地または私有地を、市民や住民がどのような方法で管理しているか、どんなふうに地域の担い手になっているのかを、聞いて回りました。博多の「こうのす里山クラブ」、大阪・富田林の「里山倶楽部」、東京・日野市の「倉沢里山を愛する会」。順番に各々、人づてに聞いたり、15年ほど前から注目し一度お邪魔したいと思っていたり、ある文献で知った団体だったり。他人の土地を、どのようにコモンズのように管理するのか。三者三様の課題と展望と頑張りにはなにか、元気付けられるものがあります。人はその場所にじっくり腰を下ろし取り組んでいる、というそれだけでもう後光がある。写真は倉沢の里山を案内してくれたTさんご夫妻(右)。

250年前の庚申塔の前で。落ち葉は集められている
●1/31 明日から本州方面に出張で、おいとまします。環境コモンズにもかなり関連のある事例をいくつかヒアリングできるはず。もう本州は、北海道の5月のはず。この次期、ズボン下の長さが大きな懸案です。(笑い
●1/29 山仕事で特に顕著だった臀部と股関節の痛みがミニカイロで格段に改善されました。恐るべし、温熱療法。というか、あまりに基本的なことを無視してきたのだなあといたく反省。整体師にも言われたように、冬の野外は思いのほか血流が悪かったのでしょう。ならばあっためるべし、なのにバカにしていました。自分の身体の対処の方法はこうしてひとひとつマスターするのでしょう。別の言葉でいえば、中高年はだましだまし、付き合うということですか。

なかなか使い勝手のよくなったダニーさんのスノーシューではありますが、やはり、作業の時には大きすぎて邪魔でした。それでついにこんな小さなスノーシューを買ってみましたら、なかなか塩梅がいいのです。

快晴の山仕事は、胸が膨らみます。メンバーも思い思いに。



●1/25 玄有宗久著『無常という力』を読みました。玄有さんは福島第一から45km離れた三春町に住んでいて、原発から3ヶ月以内に檀家が6人自殺、本人はたしか父親の介護をしていたはず。ある対談では、檀家のお墓がここにある以上、三春町を離れない、と断言しました。
http://www.shinchosha.co.jp/book/445607/

その玄有さんが昨年11月に出した『無常という力』に、玄有宗久現代語訳と原文の『方丈記』が巻末にあります。なんと、800年前に書かれた有名な方丈記ですが、数えてみると400字ツメの原稿用紙で25枚しかありません。

読んでみました。火事、飢饉、地震の天災人災とで、うつろう社会がまるで現在進行のように生き生きと描かれています。だぶります。

玄有さんが言いたい主題は、グローバルな市場に一本化されないコンパクトな自治ではないかと思います。もっとコンパクトな暮らしをすればいい、人間は本来コンパクトな暮らしをしたいのだ、と述べます。「そんなに甘くはない、逆戻りはできない」と言う声が聞こえてきそうですが、もうコンパクトな自治を考え始める時期かもしれない、という理解は受け入れられます。

福島原発と方丈記をくぐって、こう書きます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もっと、コンパクトな暮らしをすればいいのです。…経済は国家にも国民にもなくてはならないものですが、何もわたしたちの経済を市場原理に一本化する必要はありません。巨大な市場原理にすべてを任せてきて、医療も教育も市場原理にのみこまれてしまったけれど、もう、世界を均一にシステム化しようとするグローバリズムとは決別して、あれとは正反対の暮らしをしようではありませんかーーーーー。わたしは、震災後のフクシマで「方丈記」を繰り返し読みながら、そのことを願うようになったのです。(以下略)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以上、引用

無常の反対、物事はずっとかわらないというのを常見というのだそうですが、常見では心が汚れるのだそうです。と言うことになると、不幸、悲劇のもとともなる無常にも、ゆれつつ生きることによるプラスがある、と言うことになります。宗教界にいる著者だからこその興味深い一冊でした。
●1/22 地域SNS「どっとねっと」が5周年を迎えたのを契機に、外部有識者を中心とした座談会を開催しました。mixi型地域SNSからfacebookやgoogle+などへコミュニケーションツールが変化する中で、「どっと」の位置と方向を探るものです。facebookのスピード感、つながりと受発信の密度に比べ、mixi型のそれは「熟議」という欧州の合意形成に見られる時間をかけた深さが特長でこれは捨てがたい、という意見にわたしは立ち止まります。写真は、小松さんが「どっとねっと」の日記に掲載したものをしばしお借りしました。一番後ろに見える画像にはgoogle+を利用して、英国、静岡、幌延の3人が見え、その手前にいるのがコーディネーターのわたし。これはustreamを使って全国配信しました。@札幌・職場のライブラリーにて
 

●01/21 ほぼ一日山仕事。4人の中高年が、気温マイナスの山林で、ひたすら。若手新人を誘う、などの世界ではないのであります。(^_^)v

●01/21 掌に気を感じる練習をしていた10年以上も昔の頃、いろいろな樹木に手をかざしていますと、どうもヤマグワにとても気を感じるようになりました。何度やってもコナラやミズナラや胡桃などの大木よりも、ちっぽけなヤマグワに感じるのでした。この謎を胸にそっとしまってきたのですが、ヒントを発見。玄有宗久氏の「無常という力」に、桑にはいい気がある、とありました。詳しくはこちらを。
●01/19 週末の22日、google+とustreamを用いて、英国を含めたちょっとグローバルな座談会を行います。地域SNSの新しい時代の位置づけを探すのですが、最近のソーシャル・メディアの台頭は、何をつかえばいいのか、ターゲットツールを撹乱しています。地域の課題解決のために一体どのツールを使うのか。かつての地域SNSは存廃の危機。機能の競争が始まっている感じです。facebookを推す人が多い中、個人的には、それはNOだと思います。理由はここでは書きませんが、物理的なものでも不具合があり調整が人任せでは耐えられないこと、個人情報は裏で使い放題になる、などなど。ほかにメンタリティの問題。人と人の付き合いのアーカイブを泡のように見立てるならそれで結構ですが、わたしにはどうもそうは思えません。
●01/17 今、寄付というセーフティネットに関心をもっていますので、寄付白書2010をみてみました。寄付先を知った経緯はHPが19%。環境保全部門だけでみればトップがインターネットでした。環境保全への寄付の割合は寄付全体のわずかな一部に過ぎませんが、ネットやHPが健闘しているというのは少し展望が開けます。
「展望」。これは、進路です。きっと、そちらへ進む。何事も、まずは願うこと、思うこと、が始まりです。
●1/15 金曜日のソーシャル・キャピタルの研究会で意見交換をしている間に、都市にあるある利便を地方に持ち込むそのシンボル的なもの、それはパブ(居酒屋)とか映画館とか、ある種のアミューズメントではないかと思い至った。熊本は小国町の例もそれだ。都市とのアクセスで解決するのと別に、都市を携帯する、持ち込む。さいわい、オンラインの情報はすでに満足している、その次。そうしてほかに、自然度の高い地域は、風土とつながることによる安心がある。比較地獄の不安から離れて、地域に住むアイデンテティが生まれる…。
●1/14 山口県の山奥で林業を営む山の先輩から、ミラクル落ち枝のようなものを見ることがある、という手紙がきました。ただ、斜めに刺さっているわたしの写真をみて、「それは人間の仕業でないか」、と疑っています。(笑い)無理もありません。この手紙でわかったことは、日常的に林に向かい合っている人の目は違う、ということでした。話はちょっと飛んでしまいますが、昼、大島山林のテントでnokoさんと昼食をしていると聞こえてきたピョルルルルという鳴き声にもしやと飛び出てみると、煙突のややむこうからクマゲラが逃げていく姿がみえました。そうか、君も薪ストーブのにおいに誘われて応援に来てくれたか、と。それとも、ドラミングの枯れ木を切らないで、と警告にきたのか。花鳥風月の観測とは、土地にこだわる人間にとってやはり半端にできないグローバルなものにつながる、この不思議。
●1/12 釧路市副市長のこままささんのブログに今の日本は徳のテーマパークみたいなもの、という見方を紹介していました。そう語ったのは米国人のタレント・マックンパックンのパックンのようですが、道徳資本という言葉もあるとおり、人々の自律的な規範というのは一朝一夕には出来上がらない蓄えのようです。
●1/8 土曜日、あまりの雪の多さに山仕事を断念し、小屋でNPOの打ち合わせ会合に変更。3人、スノーシューで小屋まで歩き、薪ストーブを囲んで24年の具体的活動について意見交換。
 
●1/6 雑木林だより71のアタマに、ダウンシフターの記事を書いたのに対してメンバーのAさんから便りをもらい、NHKのクローズアップ北海道でも森林系とダウンシフトをつないでいたよ、と。釧路公立大の小磯先生がコメントを語っておられます。年間の所得は全国平均より低くてもまず仕事があり、仕事を作ることもできる、域内で働けて、結婚もできて家庭も築くことができる、その循環こそ命だとあらためて思いました。そこは最も興味深い核心で、新しいコンセプトにたどりつくまで、しばし、モジリは続きそう。
●1/3 山の初仕事は雪が多くて断念しました。その代わり、還暦後の仕事の仕方と、里山のダウンシフターについて思いを馳せました。
●1/2 初日の出の翌日は、ローカルなみっつの神社をはしごしました。北大研究林の坂の上の山ノ神の社もそのひとつでしたが、そこには、純朴な雪だるまがふたつ。神様はこのようにお付き合いしたいものです。今日は、どこにもいらっしゃるような林の光景でした。帰り、1羽の小鳥も見えません。近くにタカが来ていたのかもしれません。

●1/1 新年明けましておめでとうございます。久々に紅白歌合戦をみましたが、バックコーラスをこんなにふんだんに使う番組はみたことない、と妙な、しかしうれしい印象がしました。そしてステージ回しが新しくなっていること。変わらないのは「よろしくお願いします」という出演者の挨拶。前口上を省いて言葉の核心を、というのはこの番組にはむりでしょうか。年末最大の予定調和の代表ですからね。
 さて新年の日の出を見るべく海へ。朝日は独特のシャワーヂカラがありますが、元旦は特に服を通り越して身体にしみこむ感じ。いつになく人が多く、防波堤のうえで、年始の挨拶をしている人が大勢います。こうして、言葉を発すること、祈ること、念じることが世の中を動かしていく。社会は人々の希望する方向へいく。そう信じて、今年も元気で多少「ゆるく」、参りましょうか。(^_^)v





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