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2017年、日々の迷走 

■2/25 にぎやかな山仕事、1.5トンの材を運ぶ

雪が消える前に・・・。昨年は2月末に林道の雪が消え始め、搬出ルートに雪を足して作業した。その反省で月末の今週にあらかたの仕事を終えようと、12名が参集したが、残念、沢の中の材は運び出すことができなかった。それにしても人海戦術は面白い。大げさにいえば生きている実感のようなものがある。イタヤカエデの樹液採取も始まった。
■2/24 出張帰りの幸せ
22日と翌日、帯広に出張。10ほどの組織を伺ったのでたくさんの名刺交換をして23日夕方6時前のスーパー「おおぞら」に乗りました。事前に駅の物産コーナーで、人気の高い「ますや」の調理パンを2,3種とラクレットなどを買い込んで、例によってプチ・宴。
アジア大会のせいか、車内はやや混んでいましたがどこ吹く風で、ひとり宴はビールからワイン、最後は社内販売のワンカップでトドメ。仕事帰りの緊張が弛緩へと移り、列車の旅の雰囲気が重なった至福。車窓の風景がなくとも、十分楽しめるのがうれしい。そもそも飲める体質というのにも感謝・・・とまあ、とにかく列車の旅はもう無条件にテンションが上がるのでした。



■2/21 今を読み解く人と本

グローバリゼーションの功罪と仕組みが暴露されてきた。メディアが出すこと出さないことの偏向も暴かれてきて、なんだ、自分で勉強しないと間違った視点が埋め込まれるところだった、と一介の市民が気づく時代になった。トランプ大統領の選挙の顛末は、目から鱗の出来事だった。そのあたりをさらに深くえぐって見せる人に馬淵睦夫氏がいる。元ウクライナ大使である。初めて出会った本は『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ』。次に『反日中韓を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』。そして『和の国・日本の民主主義』『2017年世界最終戦争の正体』『アメリカ大統領を操る黒幕~トランプ失脚の条件~』と続く。その間に、日下公人氏との対談『ようやく日本の世紀がやってきた』と雑誌「致知」に掲載された渡部昇一氏との対談『世界動乱の艱難を磨き砂とせよ』を読んだ。これは圧巻対談だった。日下氏がずっと言ってきた「日本の時代」「日本の世紀」がくるなどとはまさか、と思っていたら、まさかでなくなってきた。伊勢志摩サミットで各国首脳が伊勢神宮にお参りした時の手記にそれが濃く匂う。大変な時代に入ったようだ。

ちなみにその時の各国首脳の一言は下記。

=======伊勢神宮HPから=======
26日午前、伊勢志摩サミットの開催に先立ち、伊勢神宮内宮(皇大神宮)を表敬され、G7各国首脳は今回の印象を次のように記されました。
■アメリカ バラック・オバマ大統領
原文:It is a great honor to visit this sacred place, which has brought comfort and peace to generations.
May the people of the world be inspired to live together in harmony and understanding.
仮訳:幾世にもわたり、癒しと安寧をもたらしてきた神聖なこの地を訪れることができ、非常に光栄に思います。世界中の人々が平和に、理解しあって共生できるようお祈りいたします。
■フランス フランソワ・オランド大統領
原文:Dans ce haut lieu de spiritualité, où le Japon prend sa source, s'expriment les valeurs d'harmonie, de respect et de paix.
仮訳:日本の源であり、調和、尊重、そして平和という価値観をもたらす、精神の崇高なる場所にて。
■ドイツ アンゲラ・メルケル首相
原文:Im tiefen Respekt vor der engen Verbindung des japanischen Volkes mit seiner reichen Natur, die in diesem Schrein ihren Ausdruck findet.
Mögen Deutschland und Japan Hand in Hand dazu beitragen, die natürlichen Lebensgrundlagen unseres Planeten zu sichern.
仮訳:ここ伊勢神宮に象徴される日本国民の豊かな自然との密接な結びつきに深い敬意を表します。ドイツと日本が手を取り合い、地球上の自然の生存基盤の保全に貢献していくことを願います。
■イギリス デービッド・キャメロン首相
原文:It is a great pleasure to visit this place of peace, tranquility and natural beauty as we gather in Ise Shima for Japan's G7, and to pay my respects as Prime Minister of the United Kingdom at the Ise Jingu.
仮訳:日本でのG7のために伊勢志摩に集うに際し、平和と静謐、美しい自然のこの地を訪れ、英国首相として伊勢神宮で敬意を払うことを大変嬉しく思います。
■イタリア マッテオ・レンツィ首相
原文:Grazie per la straordinaria accoglienza in questo luogo carico di storia e di suggestione. Che sia di buon auspicio per il Giappone che ci ospita e per tutti noi per costruire con piu' vigore le condizioni della crescita economica e della giustizia sociale, mantenendo viva la dignita' dell'uomo.
仮訳:このような歴史に満ち示唆に富む場所ですばらしい歓待をいただきましてありがとうございます。主催国である日本と我々全員が、人間の尊厳を保ちながら、経済成長及び社会正義のための諸条件をより力強く構築できることを祈念します。
■カナダ ジャスティン・トルドー首相
原文:Que l'harmonie de Ise Jingu renforce notre engagement à bâtir un avenir empreint de paix et de prosperité.
Let the harmony of Ise Jingu reflect our desire to build a prosperous and peaceful future.
仮訳:伊勢神宮の調和に、繁栄と平和の未来を創るという我々の願いが映し出されますように。
■EU ドナルド・トゥスク欧州理事会議長
原文:A place of peace and reflection. And a deep insight into Japan. Thank you!

仮訳:静謐と思索の場。そして日本についての深い洞察。どうもありがとう!
■EU ジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長
原文:Je m'incline devant les traditions qui furent et les performances qui sont.
仮訳:この地で目の当たりにした伝統と儀礼に敬意を表す。

■2/18 年間スケジュールを加筆修正
NPO苫東環境コモンズの年間の計画案について、もろもろ手直ししました。今季は、ハスカップの出版に向けた編集と資金計画も本格化しなければいけませんし、冬の作業に引きづられて下刈りなど夏の作業が止まってしまうことも反省してシフトの変更にもチャレンジします。微妙なことを勘案しつつ、頭に浮かぶことをまとめあげるとこんな風になります。
具体的には一度理事会で議論することになります。だいぶペースがつかめてきて、中高年の可能性と限界が見えたので、今季は効率と先見性に磨きをかけたいところです。きのこの食毒判別会など、もし、会員以外の方でご興味をお持ちのイベントなどがありましたらお申し込みください。
■2/18 人生後半、「林住期」からのデザインは「薪のある暮らし」

古代インドの男の人生の区分「四住期」が世間離れしていながら、かねてから興味深いと思っていました。五木寛之氏が「林住期」という本でも、軽く書いていたものです。師についてバラモン教の聖典を学ぶという「学生期」、自立して一家の主としての「家住期」、孫の生まれるころすべてを捨てて森に棲む「林住期」、これは自然と向き合って自分を見つめ直すらしい。そして最後の「遊行期」は執着を捨て解脱に向かうというもの。人生80年時代のわたしの今を当てはめれば、長い林住期から遊行期に移行するあたりか。
このごろ、自分の人生後半のデザインをどうするか、つらつら考えていたところ、このものさしがやや無責任ながら羅針盤になると思えてきた。で、風土と歴史などにもっと深く付き合いたいという願望が素直ににじみ出てきた。そしてその延長にやはり薪のある暮らしが浮かんできた。山小屋だけでの実践にとどめてきたのは、広葉樹保育のボランティアでもあるため、他人には提供するが実は自らには封印しておく必要があったからだ。そうしないと、お手盛りの、薪欲しさの活動に受け止められかねない。
しかし積極的な解決方法も思い当たるから、この際、この封印を解こうという気になってきた。こうなるとまた、目の前が開けてきて新しい世界が見えてくるから不思議だ。林住期から遊行期に移るころ、自分で手掛けた薪を焚いて、その炎を眺めながら解脱し、恍惚となっていくのでありましょうか。なんと、世俗的な願望であることか。

■2/18 山は早春の光景、なれどまだ寒い
 
いよいよ、間伐と薪作りの本番。朝、マイナス7,8℃で日中も0℃前後、でも山仕事にはちょうど良かった。この日の平均年齢は、68歳くらいで、わたしは今日の若手ナンバー3だった。
■2/13 ポリティカル・コレクトネス(P・C)
もう昔の話になりますが、「カメラマン」が男女差別に当たるとして「フォトグラファー」に代りました。私たちにはほとんど無縁の趣のあるこれは、米国でクリスマスという表現がキリスト教以外の宗派への配慮で使えなくなったり、近年では性同一性障碍者のためにトイレの男女区別をなくすなどという極端さに現れてきているらしい。日本でも、人権、民族差別につながりそうな言葉は表向きに使いにくいものになってきつつある。しかし、どうだろう。今回のトランプ騒ぎの発端の言動の背景には、米国民の多くがこれらP・Cの跋扈する窮屈さに心底うんざり、どころか内心猛反発している図が見えてきた。グローバリエーションなど糞くらえ、難民は受け入れより内国民重視だ・・・。激動の振幅が増す世界。歴史を振り返りつつ、注視。
■2/12 春が来る前に
 
すっかり春の日差しなった。雪も固まってきた。これからは降るよりも解ける心配をしなければならない。材の運搬は11日と18日が本番と見て、昨日11日は20往復を超える新記録を目指してみた。やろうと思えば可能だったが、仕事の区切りが良かったので、一服も加えて、19回にとどめた。そうなったのはまたもや「年寄、半日仕事」の天の声が聞こえてきたから。集中と弛緩。ガンバリと憩い。力仕事とたまの一杯。このバランスで行けば、長続きするような気がする。
■2/8 山仕事の幸せ
雑木林を保育する作業は、きつくて危険な気を使う仕事(ボラ)だけど、風景を納める達成感と自然や土地の神様、いわゆる産土(うぶすな)とつながる幸運とで、実は得るものの方が多いのです。エコな生活を目指す人なら、さらに価値は増すでしょう。今日は前2つのため、会社は休みをとって山に向かいました。いい時間でした。3つめの志を私は家庭では実践していませんでしたが、今日の家族会議では、おっつけ、当方も薪生活に入る可能性がでてきました。
■2/6 維新前後の歴史とひと
「幕末維新のえぞ地にかけた男たちの夢」(北国諒星著)を読み終えた。幕末維新と言えば、北海道では松浦武四郎など限られた高名な一部の男たちをイメージするわけだが、この本ではさらに突っ込んで様々な人となりが出てくる。箱館府知事・清水谷公考、蝦夷島政権・榎本武揚(これは超有名)、開拓使初代長官・鍋島直正、2代目長官・東久世通とみ、3代長官・黒田清隆、主席開拓判官・島義勇、第2代判官・岩村通俊(この3人も有名)、第3代判官・松本十郎、庄内藩、越前・大野藩、水戸藩と徳川斉昭、プロシャ商人・ガルトネル、イギリス人・トーマス・ブラキストンなどなど。驚くことに、「蝦夷地」のことはわたしに任せよ、という水戸藩や大野藩が出て、代替わりする開拓使関係者の確執も描かれている。それらのざらざら感が記憶の襞に残る。さらっと書かれているがドラマを垣間見る思いだ。歴史が薄い北海道は、このあたりから和人がなだれ込んで濃密な歴史が動き出す。知るは楽しみなり。


■2/5  積雪60cmで材運ぶ

安平町遠浅の里山。いよいよ、今月中にすべての材を運び出したい。












■2/4 中川町のきこり祭り
(写真は実行委HPから)
道北中川町は林業関係の発信が活発。2月26日のきこり祭りのプロモーションビデオも、楽しそうに見えます。なぜかと考えてみるに、地元の「あるもの」で胸を張っているからではないか、と思います。地方創生が中央から降りてきた大号令だとすれば、こういう祭りは足元からの呼びかけ。元気はそこから来る。地方はそうありたい。
ビデオ⇒http://nakagawanomori.info/kanko/kikori/







■2/1 ウズベキスタンのハチミツ
昨夜の座談会のあと、ウズベキスタンのハチミツをいただいた。その方からのお土産というより、食べ方を知らないその方は、ちょっと剣呑がっており、いわば引き取った格好。こういう食への好奇心というか食い意地の強さを家内は「だから食中毒などになるんだよ」と冷たい。モノは、巣の中に蜜がたっぷり入った状態。ふつうは遠心分離器にかけて蜜だけを取り出す。かつて養蜂家から分蜂した巣の食べ方を教わったことを思いだし、このようなものの味わい方がよみがえった。帰宅しての食後、スプーンでブシュとはぎとり、ムシャッと。これはウメエ!!残渣となる巣の素材は飲み込めるほどコンパクトになる。天然のスイーツだ。これは当分楽しめるぞ!そう、わたしは大のハチミツ好き。




■1/30 ニュースレター18号
 
PDFファイルをお送りします。290129発行のnews-letter18です。ほぼ5か月ぶり。
■1/28 森づくりにご寄付

メンバーを通じて、白老の前田育子さんから森づくりに対するご寄付をいただくことになり、現地で簡単な授与式が行われた。前田さんはプロの陶芸家として活躍されるかたわら、廃船などで使われなくなった大漁旗を再利用してバッグや服(アロハシャツ)などの日曜グッズにして販売、其の売り上げの一部を旗提供の自治体の森づくり活動グループに還元している。 この日は、搬出作業の開始日。前田さんもほぼ一日、作業を手伝ってくれた。







■1/27 柔らかい本、読んで、やわらかくなる
大宮エリーの『生きるコント』1と2を朝の電車内を中心に3日で読破。今日の夜は札幌駅のプラットホームで立ち読みしながら笑ってしまった。目の前には停車中の函館行スーパー北斗の乗客が窓越しにいたのに。不覚なり。

今話題の電通出身で、縦横無尽な自由人的監督、奔放なアイデア、小心なのに大胆なふるまい、そして純真さ、まっすぐさにも共感できるものあり。。生きていくためのハウツー「ヒント」本は限りなくあるのだけど、「コント」化してしまったエリーのキャラにちょっと勇気づけられる人もいるはず。

実は娘の断捨離で送ってきた荷物にあったもの。そこから世代感覚や仕事観を親として垣間見るような一面もあって、非日常的な時間でもありました。新鮮な感性に出会った快感。参りました。






■1/24 風水と風土
モノや場所には「気」があることを感じ取るようになってから、「風土」というものと、実践的、あるいは実証的に付き合ってきたかもしれません。風土はそれほど包括的な概念で、わたしにとっては生き物の名前や分類を超越する上位概念になってきました。このところ、古い日本の「風土記の世界」(三浦佑之著)と「風土学ことはじめ」(谷川健一編 雄山閣出版,)を読んでいたら、目の覚めるような仮説に遭遇しました。風土という言葉は、中国の風水の「水」が、ありふれた日本においては「土」と解するのが良かろうと、つまりはほぼ同意だ、というのです。びっくりしました。そしてもうひとつ自然条件との付き合いでの、ajustment. について。同じアジャストメントでも日本的な方法は「適応」で、自然に逆らわずいくもの。もう一つは「対応」。これは開発の時などの「control を含むのだという。なるほど、こういう整理は本当にありがたい。ちなみに、わたしはほぼ「適応」ばかり、かと。
■1/22 プロとアマの違い
 
migitaさんからabeプロへのたっての願い、「二本のクルミの伐倒」に立ち会った。複雑な応用問題で枝も入り組んで、かつ特別注文もあっていわゆる「危険伐採」と呼んでいい。しかしそこはさすが、プロ。「的確な判断」と「スピード感」あふれる作業に目を見張った。手早い見立てと処方、素早い正確なテク投入。「素早い安全作業」は究極のわざであり、アマチュアには難しい。このクルミ、畑に日陰をつくるので、migita夫妻の懸案のクルミだったらしい。もう一本は納屋の屋根に食い込むように立つクルミで、これはちょっと粗末なトタン屋根に上っての仕事。シバレて大雪のこの時期を選んで頼まれた真意は伺い知らないけれど、いいプロのデモを拝見できた。85に近い老夫婦への人助けのようだったから、abeさんには今年いいことがあるはず。ところで、実をたくさんつけるクルミを見直したのはその枝の複雑な伸び。陽光を効率よくキャッチし、幅広く根を伸ばすべく、3次元的にかなり広範囲に空間を使っている。枝を切りながら、なるほどと感動。
■1/21 「座り過ぎは万病につながる」、だからスタンディング・デスク
NHKの「先読み夕方ニュース」で、ちょっと気になる医療ニュースが流れた。「らじる・らじる」で聞いたのだが、座り過ぎはかなり体に悪いらしい。太ももの内側の筋肉や第二の心臓ふくらはぎなどをまったく使わず、一日10時間近く座っているなんてのは超危ないゾーン。これはわたしの場合ケースではないか。そういえば、この頃、気づくと座りっぱなしが多く、心なしか歩くことや立つのが億劫になった。たまの立ち飲みだけは別だ。欧米ではすでにスタンディング・デスクが使われ、一部では立ってPC仕事をしているらしい。うーむ、通勤だけで4時間を費やすワタシ、生活改善は急務。よし、やってみよう。
■1/20 日が長くなって
24節気の大寒の朝、前日の大雪とは真逆のような快晴で、7時10分ころ、植苗駅のそばの畑から日の出を拝む。こんな美しい日の出をJR千歳線の客のほとんどは見もせず、若いものの多くはスマホに夢中だ。なじみのおじさんは読書。この日の苫小牧の日の出は6時59分。暮れる時刻はだいぶ遅くなった。大寒はもう春の兆しだ。ひな祭りのころなら、山林の雪も解けだし、私の身体暦でももう早春モードだ。











■01/16 今年の予定
一年の計は楽しいひとときです。NPOの今年の活動予定表を作りました。育林コンペの中間評価など、新しいものがありますが、薪作りを前倒しにして、7月以降ゆったりさせるのが目標。理事会やテント運営委員会の意見を反映しつつ、動かしながら加筆していきます。さらなる森づくりへのアプローチとハスカップ保全&ヒアリング&出版準備などが大きく加わる予定。











■01/15 山仕事の極意、セーフティ・ファースト
 
わたしにとって2017年の山仕事はじめ。薪小屋の前でメンバーと新年のあいさつがてら、やはり、出てきた言葉は、「お互い、昔のように若くはないから、無理しないでいきましょう」。いまなら、スンナリと腑におちる。思えば、わき目も振らず突っ走ってきたようなところもあるから、こんな風に踏みとどまってみるのもちょっとした転機だ。前期高齢者になるころから、思った通りに足が運ばれていなかったり、手を伸ばしたらほかのものに触れたり。こういった事実を残念だが素直に受け入れて日々を過ごそう。 今日の山仕事はそんなことを心がけつつ終わった。チェンソーの切れ味もよく(写真左)、それなりに順調に6人の作業は四時前に終わった。感謝、合掌
■01/13 不幸中の幸い
入院は刺激からの隔離。普通なら、日々やってくる出来事、小事件、雑事が刺激となって条件反射する「こころ」が、院内では静穏状態となり、いわば純粋精神生活であります。しかし人生これじゃ物足りない。やっぱりチャレンジだあ!と思わせるのが、入院の大いなるプラス面かも。点滴の合間、精力的に読み、歩きました。「観光立国の正体」「アイヌ、神々と生きる人々」「アイヌの歴史 海と宝のノマド」「七帝柔道記」「札幌文庫 新渡戸稲造」「風土記の世界」(ただし後半3冊は読みかけ。) 廊下の歩行は1日2.2km、階段上り下り8階。年初めに1週間も休んでしまったことは早く忘れよう。
■01/09 食のありがたみ

4日目の今朝から重湯になりました。絶食していてもさほど空腹感はないのですが、重湯や出汁の効いた具のない味噌汁がかくもうまいものかと、久々の感動、そして感謝。人間、観念するとまな板のコイになり、不思議なことに仕事も何も忘れてしまいます。ひたすら読書とお茶。体が固まるのを防ぐため、ストレッチと歩きを欠かさず、早朝はロビーにバスタオルを敷いてヨガ・アサナ。普段からごろごろする習慣がなかったので、今回も思いがけないリゾートになりました。








■01/07 高みから下界の衆生を眺めるの図
年明けに大腸憩室炎がぶり返して6日夕方、入院。初回から約2年で再発した。今回は腹部が腫れるまえで、歩行時の痛みもまだ我慢の範囲だが、周りに結構、憩室炎の経験者がいて、侮って大入院したという人が複数いたので、医者の勧めもあり緊急入院と相成った。5日朝に激しいめまいがして出勤を遅らせたが、痛み始めた日の前後から血圧がかなり上がっていた。2日、3日と、休み明けの締め切りを控えた原稿書きと校正作業などで部屋で固まっていたのが効いたのではないかと家内は言う。今日入院2日目で絶食中。9日におも湯から食を開始とか。病院の3階から朝夕の外の通勤通学者、時にほろ酔い集団などを眺めると、自分の位置が誰も気づかないところのためか、雲の上にいる気分を味わえる。観念して仕事を忘れて読書に励むしかない。




■01/05 開拓
北海道を初めて訪れた本州の方が、まずその広大な大地の風景に一様に驚きますが、一部の人は岩見沢などの空知の田園風景をみて、開拓時代にどうしてこれほどまでに木を伐り尽くさねばならなかったのか、もっと随所に残せなかったのか、と失望を漏らします。柳田良造著「北海道開拓の空間計画」は北海道開拓期の計画論と深層を描いて興味深いのですが、この大作は上の疑問にもこたえてくれます。鷹栖原野の場合、約5haの開墾で0.3haの樹林地を風除けや薪炭用に残すことになっていたのですが、実際は一本の木も残さず切らなければ道庁の成功検査に合格しなかったと言います。もしここに数%でも樹林地が随所に残されていたら、今の田園景観はどう変っていたでしょう。不可逆性はあまりないと知りつつ、なぞが解けた分、開拓が少し身近になったような。
 ちなみに、帯広の市街地はかつて航空写真を見るとほぼ全域が森林でしたが、昭和40年ころまでほぼすべてが伐採され農地や宅地となり、間もなくウィーンの森の理想を掲げ都市林作りが計画されて帯広の森が復活、出来上がりました。したがって不可逆性はゼロでなく、地域のニーズなのだな、と思います。北海道はここまで百数十年で作りましたが、補完、補正はこれからありうる、むしろ理想郷に向けて発想すべき時代になりました。






■2017/01/01
謹賀新年  皆様にとって健やかな一年でありますように
 
穏やかに年があけて2017年。ただただ「昨日」の「翌日」であるだけなのに、生まれ変わった感覚に身をゆだねます。思いが叶わなかったこと、いやだったこと、つらかったことは昨日以前のことと置き去りにして、今日はこれから1年のこと、特に胸をふくらますような企画や計画に思いをはせます。1年を区切れるとはなんとありがたい慣習か。今朝、初日の出は望むのはかないませんでしたから、代わりに伊勢神宮の五十鈴川(左)と、月夜見の宮の大樟(くす)をアップしてみました。荘厳な気にふれて気宇壮大なこれからを思い描きましょう。