すでに猛暑 6月23日 土曜日 27度 ・こういうとき、小屋はいい。クーラーというより土蔵のようなひんやり。 ・お客さんがおいでになっていた。6/16は原口さん。当日は久々に川仙人から岩魚フィッシングのお誘いがあり敷生川へ出かけたため小屋は週末顔を出さなかった。原口さんはリタイヤ後で悠々自適の日々だから平日に来訪され坪庭の手入れをされたようだ。6/22は鈴木さんが勉強会の下見にこられたのかも。ある財団の助成金があたったようだ。 蚊やブヨもいなくてとてもすがすがしく過ごしました。芍薬、ランともに元気で生 きています。フットパスのていれも大変でしょうが歓迎の雰囲気、十分です。草苅 さんもコシを大切にして林を保育されますようにお願いします。 ちょっと勝手によらせてもらいました。エゾハルゼミとそよ風が心地よいです。勉強会のチラシおいていきます。秋には皆で期待と思いますのでよろしくお願いします。あと、ワンゲルの仲間でも来たら連れてきたいです。 |
午後の光 長老のお助け わたし、刈る 新デジカメ |
猛暑につき山仕事中止 川に行く 6月16日(土) はれ もと北大教授の辻井先生のご一行が10時半、雑木林を来訪。7月にNHK文化センターご一行を案内する下見である。雑木林モデルゾーンの看板のところで、ひととおりこの雑木林の取り組みを説明。小屋からはフットパスを一周する。途中、いろいろな話をしながらだからたっぷり30分以上かかった。 一行は前日、平取(びらとり)で行われたイザベラ・バードが歩いた道をたどるイベントに参加した帰り。昼前、雑木林のやや南で行われる全国植樹会の会場に寄った。総合リハーサルの日で、ごった返していた。辻井先生はこの植樹会の統括みたいなものも担当されていて、電通などを動かしつついわばプロデュースしている。勇払川でみつかったセンノキの丸木舟が展示されている。勇払原野には大木があった、という話になり「つたもり山林」のオーク(なら)の話をした。お陰でスタッフの弁当をいただいて昼食。 このあと、植苗(うえなえ)に建設中の「イコロの森」にHさん、Sさんを訪ね説明を受ける。苫小牧の雑木林は、演習林、ザ・ニドム、苫東につづいてここ「イコロ」がいずれメジャーになるだろう。しかし林の修景は難航しそう。来年、5月にオープンし「ガーデンアイランド北海道2008」の重要なサテライトになる。 |
辻井先生ご一行 植樹会の会場に展示される丸木舟 イコロの管理棟でSさんの話を伺う |
林の入り口はトンネル状態で、林の外と内部では明るさの濃淡がはっきりだ。そのせいだろうか、薄暗くもある林に入るとどこか厳かな気分になり手を合わせたくなった。緑は一年でもっとも淡い美しい色をしている。 草もぐんぐん伸びている。先週刈った小屋の周りもすでに5cmも伸びていた。オオバコも葉っぱを広げている。フットパスの笹も新芽をいっぱい出して路面を覆い始めた。それをセッセせっせと刈った。ブッシュカッターの調子が悪く、20分ほどロスした。 |
笹がこんなに生えた ベランダで緑に染まる |
フットパスの笹刈り初日 6月2日(土)霧のち晴れ 13度 先週は一年ぶりに郷里へ帰省していたから2週間ぶりの雑木林となった。でがけの朝一番は歯医者で、動き始めた歯の遅すぎるケアをして、次に、先日突如壊れたチェンソーを海辺にある「田中林業」でチェックしてもらった。そこでは、老店主と地域の取るべき林業政策を熱く語りあった。それらを終えて、さあ、と小屋へ急ぎ、今年もやるぞ、と笹刈りを始められたのは12時すぎだった。作業前に小屋のノートを見ると、先週は原口さんが札幌からこられて、小屋の前の自称「山野草の坪庭」を手入れされていったようだった。 ベランダで耳をすませば、留鳥のカラ類、キツツキ類のほか、センダイムシクイ、ツツドリ、カッコウ、アカハラなどの新顔が出てきた。シジュウカラは刈り払い機で進んで休んでいるさなか、ものすごい大きな音量でさえずっていたところをみると、もう子育てに入っているのだろうか。 先ず、小屋周りとアクセスを刈る。オオバコやヒメジオンだ。フットパスの笹はいい勢いで生い茂っている。それをやや広めにワイヤーで刈っていく。15分もするともう腰が痛いが、チカラのかけかたと抜き方を考え、体の使い方を工夫してみる。そして時々休んだ。丘状に造る新しい道を50mほど刈っていると時間切れになった。4時に遠浅樹林地で、Aさんに会うのだ。 厚真町豊川の田園で車を止め、写真に収める。緑のトンネルを抜けて社台ファームに入ると、さすがにここは風景がしっかりしている。坂を下りたところでUターンして坂の降り口から写真を一枚。 遠浅では、市街地に隣接する80haの林の入り口に行った。これから町内会が行いたい、樹林地、公園の利用管理について、ぜひアドバイスして欲しいというリクエストを町内会から貰ったのが数日前だった。快諾して、この日の打ち合わせになった。平成7年頃にすでに園地化は始まっていたのだが、Aさんが担当になったのを契機に森づくりもしていきたい、修景もしたいとのことだった。願ってもない話で、わたしが最も手がけたい仕事でもある。わたしが小屋の周囲で進めているのは、「たったひとりの手仕事コモンズ」とすれば、ここは新しい「コモンズ風の協働森林」になる。青写真のたたき台を作ることを約束して散会。 |
2週間でこんなに緑が違う 小屋の周りはエゾタンポポだ 笹道でコウライテンナンショウを刈り残す 大好きなサワシバの葉 |
青年寄宿舎ドキュメンタリーの若き製作者と 5月20日(日) 晴れ 15度 病院周りの枯れ木などを、もういちど探しながら片付け。チューリップと新緑のコントラストはとてもインパクトがある。 北大青年寄宿舎のドキュメンタリー作品をつくっている東京のT君らを南千歳で拾い、小屋へ。彼は3回目の訪問だが、フットパスを歩いて新しい映像を加え、わたしへのインタビューをしばしテラスで。今回は、旧友らとの新しい関係とか、寄宿舎のノスタルジーの意味、寄宿舎日誌の判読作業のことなどを含め、T君がいう原風景的な部分を互いに語り合った。 コシアブラがちょうどよい頃だったので、いくつか採って夜はてんぷらとまぜご飯をつくった。entrance & mr.tooyama mountain veggetable "koshiabura" |
tulip & coppice at U hospital coppice in early spring |
コナラの気と重なる 5月12日(土) 晴れのち曇り 20度 来月、全国植樹会がつた森山林で行われる。植樹という行為に以前から懐疑的になっているわたしは、この会にも関心がないが、かつてはこの森林に深く関わってきたものとして変わりようを見ておきたいという気持ちがある。それで、入り口から歩いていってみた。沿道の試験地や造林地の樹木たちが大きくなって迎えてくれたように思う。台風などであちこち様変わりもしている。風土の履歴、そんな言葉がぴったりだ。 植樹会の用地は一部で工事中であったが、ほぼ出来上がっていた。外周は電気木柵が張り巡らされ、ものものしい。ステージが造られ、植樹のエリアが桝のように区切られている。思えばわたしも大きさこそ違え20回以上、この植樹会というのを担当してきたのだった。後半は、植樹の意味を疑い、育樹会に変えたのだが、参加者は植えるより木を切るほうに熱心だったのを思い出す。別の林道を戻り山ノ神に出ると、オオウバユリが群生していた。かつて、種を撒き散らして群落を作ってきたものだが、最近の管理者が、このオオウバユリ群落を見事に刈ってしまうのだ。 小屋ではもうストーブを点ける気になれない。気温は14度でやや肌寒いのだが、ここで鋳物のストーブはやはり大げさだ。だからベランダに座ることにして、まずフットパスを歩く。小道に座ってただ佇んでいたい、そんな日だ。そのうち、二股になった大好きなコナラの大木の根元にある笹を刈って、足を組む。太陽を正面に受け、まことに塩梅がいい。目を瞑るとすーっと冥想に入る。コナラの気とわたしの気が同期しているような感覚だ。実に気持ちがいい。2、30分はそうしていたようだ。 林には鳥たちの声が満ちている。小屋のそばではシジミチョウ(ゼフィルス)を見つけた。早春のコナラ林に現れる、美しくすばしっこい蝶である。一時前に、三浦さん一家がやってきた。アウトドア派の一家はさすがにいろいろな自然物に関心を持ち、見ていてこちらも楽しくなる。マルハナバチが丸太の椅子に居座っていたのをちょっかいだす。指で触れようとすると、マルハナバチは「なにすんだよー」というように足で払いのけるのだ。それも、必ず。面白い。これは立派なショーである。 一家はフットパスへ散歩にいった。わたしはパワークラフト削りを続ける。やがて戻ってきた子供たちがナイフを使いたがるので、上の子にコブシの木を預けると実に熱心に削っていた。一家はそのあと、平木沼に向かった。
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山の上から見下ろした会場 苗木から育てたドロノキ オオウバユリの人工群落 ストローブマツの下のスミレの絨毯。 スミレの種類がわからない |
アイヌネギをいただく 5月4日(金) みどりの日 家内とアイヌネギをとりにきた。一年に一回は大地の恵みを少しだけいただこう。終わってから林道の枝を拾う。公道の入り口には空き缶、雑誌なども落ちている。後手に回らないように、今のうちから拾っておこうとやり始めたら、あるわあるわ。年に2,3回はこうしてごみも拾う。帰りに買い物にお店によると、耳の裏がもそもそ。ダニであった。家内も家でダニを見つけた。 |
秘密のアイヌネギ自生地 いただくといってもこんな量 |